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立春寒波Ⅲ

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 画は 歌川 國芳 (くによし)

 寛政九年(1797)~ 文久元年(1861)

 号は一勇齋、朝櫻楼など                作


  「倶利伽羅谷 勇戦圖」です。


☆曇り。

ユダ米の噛ませ犬=北鮮、

◆http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/36534163.html
新ベンチャー革命 2017年2月12日 No.1608
◎トランプはなぜ、安倍氏に対し見え透いた作り笑いと
 暗黙の恫喝を繰り返すのか:
 日米の金融資産関係の真実をわれら日本国民は知る権利がある


1.なぜ、トランプは安倍氏を異様に歓待したのか

今、マスコミは日米首脳会談の報道一色ですが、
あのトランプが安倍氏に最大級の歓待をしたことが異様に目立ちます。

筆者は個人的に、米国シンクタンク・SRIインターナショナルに16年半、
勤務した経験がありますが、その経験から言えば、

アメリカの白人が本音では嫌っている日本人に対し、
異様にニコニコしているときは、
彼らの下心を十分把握して警戒する必要があります。

さて、本ブログは米国戦争屋のウォッチをメインテーマとしていますが、
それは、戦後日本が米戦争屋に乗っ取られていると観ているからです。

このような日米関係の真実をトランプはよくわかっているはずです。
トランプにとって、日本は決して、米国と対等の国家ではないのです、
米国と英国とは対等の関係ですが・・・。

にもかかわらず、トランプが、日本の代表としての安倍氏を大歓待したのは、
それなりの下心と打算があるからです。

本ブログですでに取り上げているように、安倍氏はわれら日本国民を犠牲にして、

アメリカ様にわれら国民の国富1750兆円のうち、
50兆円規模を対米献上するという大きな手土産をトランプのために持参した

と思われますが、それをトランプは小躍りして喜んでいるわけです、
単なる作り笑いのジェスチャーですが・・・。


2.トランプを小躍りさせたのは、
  われら日本国民の国富50兆円の対米献上だけではない

ところで、今の米国政府の財政は大赤字であり、債務残高が2000兆円を超えています。

なぜなら、タックスヘイブンの普及で、米企業や富裕層が大幅な節税をしているからです。

一方、日本全体の対外資産残高は950兆円規模です。

なぜ、950兆円もの日本の国富が対外移転されているのでしょうか、
言うまでもなく、日本は膨大な米国債を保有しているからです。

財務省の公表している外貨準備高150兆円が、
オモテムキの日本の米国債保有額のように言われていますが、

日本全体でほんとうはどれくらいの米国債を保有しているのかは、公表されていません。

筆者個人の見方では、上記、950兆円の対外資産残高のほとんどが米国債ではないか
と観ています。

したがって、米国政府の債務残高2000兆円の半分近くは日本全体
(日銀や都銀・生保など含む)が債権者となっているのではないでしょうか。

トランプは日本だけではなく、中国にも一目置いていますが、
それは、中国も130兆円規模の米国債を保有しているからでしょう。

簡単に言うと、米国政府の財政は、日本と中国のおかげで成り立っている
と言って過言ではないのです。

この現状をトランプは知っているでしょうから、日本のみならず、
中国にも愛想を振りまいているのです。


3.日本政府は、日本全体でほんとうはいくら米国債を持っているのか、
  真実を隠している

米戦争屋に乗っ取られている日本政府は、国民に対し、
ほんとうはどれくらいの米国債を持っているのか秘密にしている
と本ブログでは観ています。

財務省統計では直近で950兆円の対外資産残高となっていますが、一方、
対外負債残高は600兆円規模です。

これは、日本の日銀や都銀・生保などが米外資に円を売って米ドルを買っているため、
米外資などの非・日本金融機関のもつ円資産総額と思われます。

したがって、日銀を含む日本の金融機関は少なくとも600兆円規模の
米ドル資産を持っているとみなせます。

そして、これが米国債になっているとすれば、もし、日本が
保有する米国債をいっせいに売れば、米国政府の財政はたちまち破産するのです。

ところで、日本政府は1200兆円規模の債務残高があります。

しかしながら。この債務のほとんどは、日本国民の国富からの借入金です。

一方、米国政府の債務残高2000兆円の過半は、日本や中国が債権国となっているのです。

したがって、トランプは米国政府債務の債権国・日本と中国には、
一目を置かざるを得ないのです。

そして、日本に対しては褒め殺しと脅しを掛け、

中国に対しては、作り笑いでご機嫌を取っているのです。

日本のマスコミは、米戦争屋に厳しく監視されているため、日本国民に向けて、

日米の金融資産関係の真実を全く報道できないのです。

日本国民のみんなが日米の金融資産関係の真実を知れば、

トランプの見え透いた対日作り笑いの真相が見えてきます。


注記:2017年2月12日午前、北朝鮮が日本国民を威嚇するための弾道ミサイル
   を発射したようですが、彼らの背後に潜むCIAネオコンの仕業でしょう。

   日本国民が在日米軍への依存症になるように洗脳して、
   日米同盟を強化したい安倍氏への応援花火と思われます。




國芳、二枚目、



「誠忠義士傳 徳田貞右衛門行高 二十」です。

奥田 行高(おくだ ゆきたか)、
延宝6年(1678年) - 元禄16年2月4日(1703年3月20日)
赤穂浪士四十七士の一人。通称は貞右衛門(さだえもん)。

家紋は丸に洲浜
加東郡勘定方 九石三人扶持

赤穂藩浅野家の家臣 近松行生の五男として生まれた。
同じ義士である近松勘六の腹違いの弟であり、
同じく義士の奥田孫太夫の娘婿。
義父・異父兄と一緒に討ち入りに参加した。

裏門隊に属し、本懐後、水野忠之の屋敷にお預かり。
享年二十六。 辞世はなし。



サイコパスの狂気そのもの、

◆http://www.asyura2.com/16/cult17/msg/595.html
投稿者: 仁王像 日時: 2017 年 2 月 10 日  kG2JpJGc
◎安倍は米国に51兆円も貢ぎ金をもってゆく。何ということだ。
 自分の足下を見てみるがいい。ひとりひとりが赤貧洗うが如し/副島


より抜粋、

安倍は米国に51兆円も貢ぎ金をもってゆく。何ということだ。
自分の足下を見てみるがいい。ひとりひとりが赤貧洗うが如し、になってきている…
暴動が起きるだろう/副島隆彦

安倍晋三首相が、トランプ大統領に、取り入るために、
明日11日(アメリカでは10日)に、持って行く日本からの資金は、
なんと4500億ドル(51兆円)だそうだ。 

これを、日本国民の年金の積立金(GPIF、ジー・ピー・アイ・エフ と言う)から、
持ち出すようだ。 
いくらなんでも、大抵のことには驚かない、私であってもビックリだ。

トランプが、娘のイヴァンカまで連れて、フロリダ州の「トランプ・ゴルフ場」まで、
ゴルフをしに行く。どうも、イヴァンカというのは夫のジャレットと共に、
相当に貪欲な女のようだ。この理由は次回、書く。

安倍は、トランプのお供というか、自ら進んで子分になりに、べったりと付いて、
キャディ(元々は、young lad ヤング・ラッド、と言う意味で、
貧しい少年たちの仕事だった)をやりにゆく。 

日本は、アメリカに51兆円も、一気に貢(みつ)ぐのだ。


副島隆彦です。 日本の政府がやっている 日本国民の 大切な、

今や、命の次の大切な、いろいろの 年金の 運用組織
( GPIF, ガヴァメント・ペンション・インヴェズトメント・ファンド)から、

安倍が、勝手に持ち出して、アメリカの このように湯水のごとく、

「くれてやる」、「差し上げる」、「召し上げられる」、

「這(は)いつくばって奉納(ほうのう)する」のが、こんなに巨額でいいのか。

いくら、「安倍ちゃん、頑張って」の安倍支持派の 国民でも、
少しは青ざめたらどうだ。

「いくらなんでも、ここまで、アメリカの属国をやるとは! 
これじゃ、もう、奴隷じゃないか」 と、 日本の右翼たちは怒らないのか。 

これだけ貢がされても、それでもなお、、チャンコロ、ロスケ(ロシア)、朝鮮人、
からの攻撃がコワイから、
アメリカさまの 軍事力に守ってもらわなければいけないから、
だから、言われたとおりに、お金を差し出す、というのか。 

日本国民の 地獄の暮らしの 実態、実情 が、

すでに、あちこちに、ボロボロと露見しつつある。 

私、副島隆彦が生きている、出版業界、書店、出版社も、すでに、
地獄の状態になっている。

どんどん潰(つぶ)れつつある。私クラスの一番、本が売れる書き手、作家でも、
自分が食べるのが精一杯になってきた。本当だ。

「まさか、そんな」は、通用しないのだ。

みんな、自分の足下を見てみるがいい。 

まさしく、ひとりひとりが、赤貧洗(せきひんあら)うが如(ごと)し、になってきている。 
私は、大げさに、誇張で書いているのではない。 

すでに決意した餓死者( 職と収入口をあきらめて、食を、自ら断つ、
ことでの衰弱死をする者)たちが、どんどん出ている。 

福祉が、どうの弱者救済が、どうの、の段階では無い。

健康な日本国民までが、死につつあるのだ。

51兆円も、トランプに、お土産で、持参する、安倍晋三、という、
こういう“ザ・カルト・オブ・靖国(やすくに)”の男を、

日本国民は、一体、いつまで、のさばらせて、首相をやらせておくつもりか。

国民の方が、先に死んでしまう。

いくら、トヨタ以下の、日本の優秀な輸出大企業3000社の、
経営者、社員、技術者、労働者たちが、いくら、必死に働いて、死ぬほど苦労して、
貿易で利益を出して、外貨を稼いで、それが税金になって、日本国民を食べさせている、
と言っても、もう限界だ。

こんなアメリカに、毎回、毎回、そして、年金のカネまで、
ふんだくられるようになっては。もう、他には何ものだ。

日本で、貧者たちの、飢えた若者たち、年金がどんどん減額になっている老人たちも、
による 暴動が起きないのが、不思議だ。 

このままだと、暴動が起きるだろう。



◆http://my.shadowcity.jp/2017/02/post-10602.html#more
ネットゲリラ  (2017年2月13日)
◎夢売ってるのに夢がないね


清水富美加の騒動、なかなかおもしろくなって参りましたw 
つうか、この芸能プロなんだが、能年玲奈の独立問題でも揉めたところで、
よっぽど所属タレントに嫌われているんだねw 
続けてこんな話が出るようじゃ、今後の商売にも差し支えるだろw 

つうか、小さな芸能プロはなかなか普通の金融機関からカネを借りられないので、
スポンサーというのがいるわけだ。それが言うまでもない、
ああいうこういう筋のお方がたで御座いまして、
こんなチョンボ繰り返してると、怖いよw 振り向けば松方弘樹w


  ☆http://web.archive.org/web/20170212075733/http://
   www.nikkansports.com/entertainment/news/1778035.html
  日刊スポーツ 2017年2月12日
  ◎幸福の科学、清水富美加は「心身に傷」会見全文


月給5万円というのは若手の相場です。まったく売れないというリスク込みの値段。
5万円で飼い殺しというのがほとんど。
中で、100人に1人くらい、間違って売れるヤツもいる。
そういうのは上げてやらないと逃げられるんだが、
逃げたら業界から干されるように、色々とあるわけだ。

個人が巨大なバックを持つ芸能プロダクションと裁判闘争するのは
なかなかムズカシイ、というか、
そんな知恵のあるヤツなら芸能人なんかやってないので、泣き寝入りだった。
けれど、巨大カルト教団が味方に付いたとなると、話は違うw 


  -----------------------
  芸能界は朝鮮人だらけ
  憧れてるやつ、特に女は馬鹿
  彼女の場合はこれ以上食い物にされなくて良かった
  -----------------------
  レプロが追い込んで幸福が洗脳するとか鬼の連携じゃないか
  -----------------------
  毒に逃げ込んで毒を制す感じ?
  いいぞ。もっとやれ。暴露しまくってくれ
  -----------------------
  でもカルト宗教に逃げたおかげで
  自分の意見は教団通して揉み消されずに発表出来たわけか
  カルトなんて基地外の集まりで何してくるか分からないから
  ブラック事務所も簡単に手出し出来なさそうだし
  -----------------------
  事務所から独立・移籍した人間は
  数年は芸能界の仕事が出来ない仕組みになっている
  カルテルみたいなもんで、
  タレントを引き抜かれるとどこの事務所も困るから
  -----------------------
  宮根含め、事務所側をエクストリーム擁護するやつらは
  契約云々持ち出すけど
  半ば断ることが出来ない上に、
  偏務的で一方(タレント側)が極端に不利な契約なんて
  契約でもなんでもねぇだろうが。
  サインしたから決まりですぅとか まんまヤクザの手法やんけ。
  どうせ賠償金云々になるだろうし、裁判で徹底的に争えや。
  まぁ司法も腐れジャップじゃあ
  どう判断するかはわからんけどな。
  -----------------------


契約違反だ、賠償金だと騒いでも、そもそもマトモな報酬貰ってなかった、
安い給料制だったとするなら、裁判でも「そこまでの責任は負わない」という、
タレント側に有利な判決が出ます。

幸福の科学でとびっきり凄腕の弁護士付けてやって、徹底的に裁判やれw 
何よりの宣伝になりますw


コメント


*tanuki | 2017年2月13日| 返信

  芸能界というもの自体が一種のねずみ講で、
  どれだけ稼いでも下っ端にいる間は金が来ない。
  大して仕事もしていないのに 位が上がると
  他人の稼ぎの上前がどんどん流れ込んでくるしくみになっています。
  代々木公園前の悪徳業者なんかその典型ですが、
  芸能人でこれやってるバカも多くて二重縛りですね。
  宗教も同じです。

  いまや飽和状態の売れない若手芸人やアイドルなんて
  まさにその底辺職種なんで、一歩踏み間違えれば
  風呂だかなんだか地獄の蓋が口開いて待っているわけです。

  過去独立して生き残れたのはごくわずか、
  トップアイドルだった南野陽子でさえ散々辛酸をなめたわけで、
  能年くらいだとふつう生き残れません。
  田原俊彦なんていまだ辛酸なめつづけてます。

  清水富美加ってそもそも誰? てな話なんで、
  まあ宗教の力を借りても引退したかったんでしょう。
  それだけの話です。
  ただし宗教の世界も実は同じだったりします。やれやれ。



國芳、三枚目、



「大物之浦海底之圖」です。



背乗り、々、

◆http://lite-ra.com/2017/02/post-2913.html
リテラ  2017.02.1
◎日米首脳会談でも岸信介のモノマネ…
 じいさんコンプレックスの塊・安倍首相が抹殺した
 父親ともうひとりの祖父の物語


あれもじいさんのモノマネだったのか。

日米首脳会談でトランプに嬉々として尻尾をふり続け、
日本をどんどん危険な泥沼にはまりこませようとしている安倍首相。

明日はトランプとゴルフをラウンドすることになっているが、
この「ゴルフ外交」とやらは、安倍首相の祖父である岸信介が1957年、
アイゼンハウワー大統領とゴルフをしたことがルーツらしい。

実際、安倍応援団のテレビは
岸とアイゼンハウワーがゴルフをする当時の映像を流して盛り上げ、

安倍首相自身も出発前に「目の前で外して悔しがる大統領の姿を見て、
二人の距離は急速に縮まった。祖父からそんな話を聞いた」と胸をはっていた。

こうした姿を見ていると、安倍首相はこれから、

A級戦犯を逃れるため米国と裏取引をし、ゴルフ外交で
著しく不平等な日米安保条約を結んだ祖父と同じように、

この国をトランプ帝国に売り渡すつもりではないのか。
そんな不安さえ覚えるのだ。

これは冗談ではない。

本サイトでは、安倍首相が憲法改正にこだわり、嘘やこじつけもためらわずに
メディアを弾圧し、戦前回帰的な政策に固執する根元には、

母方の祖父である岸への“グランドファザー・コンプレックス”とでもいうべき
薄っぺらな盲信があることを何度も指摘してきた。

しかし一方、安倍首相がまったくといっていいほど触れようとしない
“もう一人の祖父”がいる。

父方の祖父である安倍寛だ。

安倍首相は岸への敬愛をことあるごとに自慢げに語ってきたが、
安倍寛についてはほとんど口にしないどころか、
まるで“隠蔽”するかのような態度を貫いている。

その理由は何か。

それは安倍寛が、母方の祖父の岸や安倍首相自身とは真逆の反骨心を持った、
極めて真っ当な“反戦政治家”だったからにほかならない。


そんな安倍寛を基軸とし、息子・晋太郎、そして孫・晋三という安倍家“三代”
の歴史を紐解き、晋三という世襲政治家の“空虚な実像”に迫った著書が
最近刊行された。

気鋭のジャーナリスト・青木理による『安倍三代』(朝日新聞出版)だ。
2015年から「AERA」(朝日新聞出版)誌上で断続的に連載された
「安倍家三代 世襲の果てに」に大幅な追加取材と加筆を施したものだが、

これまでほとんど知られることのなかった安倍寛の実像と、
孫の晋三とはまったく異なる“反骨の実像”の詳細が描かれている。

1894年(明治27年)、山口県の旧大津郡日置村
(のちの同郡油谷町、現在は長門市油谷)の地主のもとに生まれた寛は、

幼いうちに両親を亡くすが、勉学などに極めて優れ、
最高学府である東京帝国大学政治学科に進学した。

その後に帰郷し、1935年には山口県議会議員に、
さらに1937年と1942年の衆院選では当選を果たし、国政にも進出している。

その政治姿勢は、常に反戦平和主義と貧富の格差への怒り、
つまりは“低い目線”に貫かれていたという。

本書は往時の寛を知る多数の関係者を取材し、
それを裏づける証言や資料を詳細に描いているが、
驚くのは1937年、寛が最初の衆院選に出馬した際の選挙公約、
いまでいう“マニフェスト”にあたる文書だろう。

これは本書で初めて広く公開された貴重な資料だ。

〈若し政治と云ふものが国民生活の安定、大衆の幸福増進と云ふ事を意味する

ものならば、現在の政治は決して良い政治と云ふ事はできないのであります。

一度び目を世相に転じる時は、年と共に貧富の差が甚だしくなって行くために、

立派な頭脳と健康な体力を持ちながら、働くにも職のない多数の失業者がいます。

働いても働いても生活の安定を得ざる労働者が充満して居ります。(中略)

世相は凄惨を極めて居る状況にあります〉

寛の出馬公約にはこのほか、苦境に喘ぐ国民を顧みない軍部の暴走、
それを止められない既成政党への厳しい批判などが切々と綴られているが、

この公約を紹介した上で著者の青木は寛の政治姿勢をこう解説している。

〈貧富の差への憤り。失業対策の必要性の訴え。

生活が不安定な勤労者や農家、中小企業経営者に寄せる配慮。

その一方、大資本や「財閥特権階級」に向けられた厳しくも辛辣な視線。(中略)

政治を志した者が当然抱くだろう理想と理念、

そして基礎的な知性と教養を備える一方、最底辺の生活にあえぐ人々の

現実の生活を十分に知悉していた。目線は徹底的に低く保たれ、労働者や農村、

そして中商工業者の代弁者になることを目指すのだと唱える庶民感覚を備えていた〉

青木はさらに寛の政治姿勢を評価しつつ
「どこぞの政権に爪の垢でも煎じて飲ませてやりたい」と痛切に皮肉っているが、

「どこぞの政権」が何を指しているのかはあらためて解説の必要もないだろう。

しかも当時は日本が戦時体制に突入し、軍部ファッショ体制が完成しつつあった時代だ。

1933年には国連を脱退、1936年には二・二六事件が発生、

そして翌1937年には日中戦争勃発。

もちろん政界も軍部の圧倒的な力にひれ伏しており、

その中で反戦や反骨を貫くのは容易なことでなかったろう。


それでも寛は抵抗した。

戦争遂行のためと称して既成政党が解散して大政翼賛会に一本化し、
1942年に実施された総選挙は非推薦候補として戦っている。

この選挙は、戦争遂行という国策に協力的な候補を翼賛政治体制協議会が推薦し、
軍部などが手厚い支援を行う一方

非推薦の候補は特高警察や憲兵から熾烈な監視や弾圧を受けたのだが、
寛は病身を押して非推薦で立候補し、なんと当選をもぎ取るのだ。

後に寛の息子・晋太郎が毎日新聞に寄せた回想記には、

金権腐敗を糾弾し、戦争にも反対を続けた寛は、軍部ににらまれ、
あらゆる妨害を受けたこと、また当時17歳だった晋太郎自身も
執拗な警察の尋問をうけたことを明らかにしている。

しかし、こうした逆風のなかでも寛は東条内閣に真っ向から歯向かい、
軍部におもねらなかった。

そして周囲に反戦、反骨の強烈な印象を残している。

本書には、地元の古老たちのこんな証言が数々紹介されている。

「寛さんが翼賛会に入らなかったのは、戦争に反対だったからじゃよ。
特に軍閥のやり方が気にいらなかったんじゃ」

「人柄っちゅうか、威厳っちゅうか、そりゃ今の政治家では絶対に追いつかれん。
それくらい傑物じゃった。サムライじゃった」

「一貫して反戦。そして平和主義。いまの安保法制なんていう話、

寛先生ならば決してなさらなかっただろうなぁと思いますよ……」

(同書に掲載されたコメントより抜粋)

ところが寛は終戦の翌年、持病の悪化などによって51歳の若さで亡くなってしまう。

そんな父親を息子の晋太郎は敬愛し、

「オレは岸信介の女婿じゃない。安倍寛の息子なんだ」

と口癖のように言っていたという。だが、孫の晋三はまったく違った。

本書で描かれる晋三の生い立ちとその実像は、心底からため息が出てしまうほどの凡庸さだ。

小学校から大学までの計16年を一貫して“おぼっちゃま校”の
成蹊学園で過ごした安倍首相だが、さまざまな逸話やエピソードに彩られ
た寛や晋太郎とは対照的に、同級生や恩師らをいくら取材しても
特筆すべき逸話やエピソードが晋三にはまったくない、と青木は書く。

〈特に感性が研ぎ澄まされ、よかれ悪しかれ既存秩序への懐疑や反発なども
強まる少年期から青年期にかけての逸話が、晋三にはほとんどない〉

〈エピソードらしいエピソードが、皆無に近いのである〉

周囲の人々から語られるのは“凡庸で、お行儀がよく、優しいいい子”
というありきたりな人物評のみ。

しかも興味深いのは、現在の政治姿勢をうかがわせる気配も、
それを支える知識を吸収した様子も、まったく感じられないというのだ。

〈少年期から青年期にかけての晋三に政治志向の気配はほとんど感じられない。

岸の孫であり、晋太郎の息子だということは周囲も十分認識していたが、

私たち訪ね歩いた同級生の中にも、晋三から政治への意気込みはおろか、

政治志向的な話を聞いた者は皆無に近い。

ここでも語られるのは、ごく普通で何の変哲もない良家の子──

つまりは、ごく凡庸なおぼっちゃまの姿である〉(本書より)


それは成蹊大学法学部に進んだ後も同様だった。

驚くべきことだが、指導教授のもと、少人数で学ぶ「ゼミ」では
「安倍くんが発言をしたのを聞いた記憶がない」(成蹊大の元教員)

と言われるほどで、周囲にこれといった印象を残さず、
存在すら忘れられているケースさえあったという。
 
それだけではない。

本書では安倍首相の成蹊大学時代の恩師であり、成蹊大学長まで務めた
学園の最高碩学といえる宇野重昭名誉教授が登場し、
涙ながらにこう訴えているのだ。

「現行憲法は国際社会でも最も優れた平和の思想を表出しているもの、

世界の中で最も優れたものを先取りした面もあるわけです。

彼はそうしたことが分かっていない。憲法が何かもわかっていない気がします。

もうちょっと憲法をきちんと勉強してもらいたいと思います」

晋三は幼少期、不在がちな両親に代わり、祖父である岸に溺愛されて育った
ことはよく知られた話だ。

父・晋太郎の秘書を務めた経験もある。

ある意味、政治家として恵まれた環境の中にいたわけだが、
しかし晋三は自らの政治的知性や教養を身につけようとせず、
そもそも学ぼうという姿勢すらなく、ただただ“凡庸なぼっちゃま”として
身近にいた祖父・岸への“憧れ”だけを抱いて成長した。

父の後を継ぐ形で政治家になった後も、
岸の “政治思想”を後づけのように振りかざし、
しかし“昭和の妖怪”と呼ばれた岸のような教養も懐の深さもない。

さらに、岸とは真逆の反戦政治家だったもう一人の祖父・寛の存在を拒否し、
封印したのではないのか。

それはまるで現在の安倍首相の“都合の悪いことは無視し、なかったことにする”
という姿勢に見事に通じる。

対極にあった祖父と孫。

本書はこのほかにも岸と寛の意外な“邂逅”、

晋太郎と在日コリアンとの関係など、

安倍家三代にわたる様々なエピソードから、安倍首相の政治姿勢を問うている。

いったい安倍晋三とは何者なのか──そ

んな疑問を覚えている方には必読の一冊だろう。

(伊勢崎馨)

 

晋太郎の口癖、「ワシは朝鮮じゃけぇ」がポイントです。

☆http://kabukachan.exblog.jp/24445305/

などご参照!




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