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衣更えにⅢ

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 画は 再掲ですが、拙作にて

  「最後の 吶喊 とっかん」です。

 水彩&パステル  32cm x 40cm 紙


 土方 歳三(ひじかた としぞう):幕末期の幕臣、新撰組副長。
 諱イミナは 義豊、雅号は 豊玉、家紋は 左三つ巴。

 新撰組時代には、局長・近藤勇の右腕として組織を支え、
 戊辰戦争では旧幕軍側指揮官の一人として各地を転戦し、
 またいわゆる「蝦夷共和国」では軍事治安部門の責任者
 (陸軍奉行並)に任ぜられて軍才を揮った。
 明治2年(1869年)5月11日、戊辰戦争の最後の戦場になった
 箱館五稜郭防衛戦で、箱館一本木関門にて 銃弾を受けて戦死。 
 死没   明治2年5月11日(1869年 6月20日)
       (数え35歳、享年34歳。)
 戒名   歳進院殿 誠山義豊 大居士

 辞世の句
  
   鉾(ほこ)とりて 月見るごとに おもふ哉(かな)

                 あすはかばねの 上に照(てる)かと


 歳三は箱館戦争後も生き延びた説がある。
 「箱館降伏図」には 6日前に死んだはずの歳三(降伏は5月17日)
 の姿が描かれている。
 歳三は 国外に(ロシア?)逃亡した説がある。

 小説は 数多いが、道新に連載された

       北方謙三 『黒龍の柩』 2002年 上、下  が面白い。

 評価

 *江川太郎左衛門英龍  36代 伊豆韮山代官
                 「豪邁不屈、胆気非常 の男」

 *中島 登(伍長)  「年ノ長スル二従ヒ 温和ニシテ
            人ノ帰スル事 赤子ノ母ヲ慕フカ 如シ」
            (戦友姿絵 作者))



☆晴れ。

同士が 続々と 参集してくるだろう、

◆http://www.asyura2.com/19/senkyo261/msg/477.html
投稿者: 赤かぶ 日時: 2019 年 6 月 02 日  kNSCqYLU
◎<9%超が「支持する」「異端」 の挑戦> 山本太郎氏、
 ひとりからの挑戦 野党に化学反応起こすか 
 <フロントライン・朝日新聞>


☆https://digital.asahi.com/articles/ASM5Y55L5M5YUTFK00R.html
フロントライン 朝日新聞  2019年6月1日


5月29日夕刻、東京都足立区のJR北千住駅前には

人垣ができていた。

その中心にいるのは山本太郎参院議員だ。

ビール箱の上に立ち、年代別の貯蓄データ などを映したモニター

を指しながら熱弁をふるう。

「この国に生きる人の56%くらいが 生活が苦しい

シングルマザーの82%以上が 生活が苦しいと言っている」

「野党全体で消費税を5%に下げる と早く言わなきゃ」

1時間を超えて、聴衆からの質問に一つずつ答える。

最前列の聴衆との距離は1メートルほど。

サラリーマンや学生が徐々に足を止め、人垣は大きくなってゆく。


山本氏の主張の目玉は 格差是正と消費税廃止だ。

安倍政権が10月に消費税を10%に引き上げれば、

景気のさらなる悪化を招き、格差は広がると訴える。

いま山本氏の挑戦が注目を集めている。

それは支援者から寄付を募り、その額に応じて

選挙に候補者を立てるというものだ。

山本氏は4月10日に旧自由党を離党して新たにつくった政治団体

「れいわ新選組」で活動すると表明。

衆参同日選で挑戦する場合は10億円、

参院選で最大限の挑戦をする場合は5億円、

10人擁立するには3億円。

ただし、5月31日までに1億円に届かなければ、

独自候補の擁立は断念する――。

そんな約束を掲げ、同時に寄付を募り始めた。

全国各地での街頭演説やインターネット上で寄付を募り、

40日目で寄付額は1億円を超えた。

5月31日現在では1億5089万円。

内訳は1千円や5千円など 比較的少額の寄付が6~7割を占めるという。


山本氏の経歴は国会議員としては異色と言える。

1990年、高校1年の時にバラエティー番組

「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」の出演をきっかけに

タレントとしてデビュー。

俳優としても活躍したが、2011年の東日本大震災による

東京電力福島第一原発事故を機に 「脱原発」運動に身を投じた。

12年には政治団体「新党 今はひとり」を立ち上げて

衆院選に挑戦するも落選。

13年の参院選東京選挙区で 初当選を果たした。


☆「政府の借金 増やす」

今夏の参院選で改選を迎える山本氏が重点を置くのが経済政策。

5月29日の街頭演説でも「デフレ脱却には びっくりするくらいの

財政出動、金を出さなきゃだめなんですよ」。

財源として 所得税率の累進強化や 法人税の累進制導入を挙げ、

さらには「政府の借金を 増やす」と訴えた。

その主張は、欧米で活動を活発化する、米民主党のサンダース氏や

オカシオコルテス氏、英労働党のコービン氏ら

「反緊縮 左派」と重なってみえる。

「大胆な財政出動を求める 反緊縮への訴えは

世界的なムーブメントであり、山本氏はようやく日本に現れた

最初の一人」。

そう語るのは、「反緊縮!」を合言葉に、草の根から

野党超党派に呼びかけるキャンペーンを展開する立命館大経済学部の

松尾匡教授だ。

松尾氏は山本氏の経済政策をブレーンとして支えてきた一人。

「いろんな指標が崩れ、間違いなく 景気後退入りしている。

ここで消費税を上げると 景気後退圧力が強くなる。

五輪後に就職活動がどうなるか と心配している学生も多い」と話す。

学者や著名人の支持も集まりつつある。

脳科学者の茂木健一郎氏は、自らのブログに

「組織の大きい既存政党には できない主張を『れいわ新選組』が

行っているとすると、ある程度の議席を得たら 国会内において

面白いプレゼンス(存在)になる」と期待を記している。


☆小沢一郎氏は 落胆 「分派行動だ」 

一方、永田町では山本氏の試みに

向けられるまなざしは、冷ややかだ。

「もったいない。 先祖返り してしまった」

ある野党議員は言う。

山本氏は園遊会で 天皇陛下に直接手紙を渡し

参院議長から厳重注意を受けたり、国会で「ひとり牛歩」戦術をしたり

と初当選以来、物議を醸す行動をとってきた。

そのふるまいから「永田町の非常識」という評価が

定まりつつあった山本氏だが、最近では現実主義者 の一面も

見せるようになっていた。 2月の記者会見ではこんな発言をしている。

「(各野党が)それぞれ言いたいことを言い出したらまとまらない。

政権を取らなければ、前に進まない」

14年から行動をともにしてきた旧自由党代表の小沢一郎氏も、

山本氏の成長ぶりを認めていた一人。

それだけに、落胆は小さくなかった。

記者会見では「新党をつくることは 分派行動になる。

国民は理解しづらいのではないか」と懸念を口にした。


周囲の反応を尻目に、山本氏は自らの道をゆく。

頭にあるのは山本氏が2月、

民間業者に委託して 独自で行った世論調査だ。

「山本太郎を知っていますか?」

「山本太郎が新党を立ち上げたら 支持しますか?」

8割近くが「知っている」と答え、9%超が「支持する」と回答した。

「支持率」は 野党第1党の立憲民主党よりも高い。

「支持する」と答えた人のうち、自民支持層と立憲支持層が

ともに約15%を占めた。

世論の支持を背に 立ち上がれば、

野党再編に否定的な立憲も 無視できなくなる――。

新たな政治団体を立ち上げながら、野党の「再結集」

を呼びかけつづける山本氏には、そんな狙いもある。


山本氏は5月31日、独自候補の1人目として、

北朝鮮による拉致被害者家族連絡会の元事務局長、

蓮池透氏を擁立すると発表。ここでも、熱く語った。

「素人が口出すな っていう空気があるじゃないですか。

私も言われました。 政治のプロと言われる人間たちに任せてきて、

この国、どうなりましたか?」

「素人」の「非常識」な試みで終わるのか。

それとも、多弱野党に 化学反応を起こすムーブメントになるのか。

「ひとり」から始まった 山本氏の挑戦が続いている。

                     (フロントライン)



再掲ですが、拙作二枚目、



「初夏 当別トラピスト修道院」です。 油彩F10号



自民&公明は 悪の巣窟、朝鮮カルト・国賊集団でしかない!

◆https://ameblo.jp/honji-789/
honji-789  2019-06-02
◎信濃町大暗闘 <本澤二郎の「日本の風景」(3332)


より抜粋、

<池田を裏切った 太田ショウコウ 比例区転出の怪>

このところ事情通が、数回、信濃町の暗闘を伝えてきている。

池田を裏切りった72歳の太田ショウコウが、

東京の小選挙区から比例区に転出する人事が判明した

ことと関係があるという。 週刊誌も報道したが、まだ見ていない。

ネット掲示板に転載されないのだ。

ここにも信濃町の黒い霧が立ち込めている。

不都合な記事は排除するという体質は、昔から変わらない。

池田側近は、太田裏切り人を、オウムの麻原彰晃に関連付けて

「ショウコウ」と呼んでいるのも納得できる。

公明党という宗教政党は、確か70歳定年制を敷いてきている。

この一線を超えた人物が、過去にいたのかどうか。

本人の自衛本能と安倍晋三の野望実現のためであろう。

「小選挙区では落選」がはっきりしているための 比例区転出なのだ。

見方によれば、ショウコウしだいで、安倍の改憲が実現するのだが、

その先行きはまだ完ぺきとは言えない。



<70歳定年を破る アベの腰ぎんちゃく>

公明党の裏切りショウコウは、これまで何人もいたが、

裏切り人がその後もその地位を存続させた例は、

ショウコウが初めてのことだ。

それは極右の安倍晋三・日本会議の 権力者の腰ぎんちゃくになった、

そのためである。

トランプと安倍の関係よりも、それははるかに強力である。

腰巾着とは、その漢字通り主役一体である。

主人からの毒饅頭でお腹が膨らんでいる召使という。

人は狸とも呼んでいる。 狐は 山口那津男のことだ。

両者とも無知な信仰者を騙して、事態を乗り切っているが、

沖縄の知事選では、最も先鋭的で、優れた頭脳の持ち主で、

かつ池田信者によって、内側から切り崩されてしまった。

沖縄こそが池田親衛隊の牙城なのだ。

これが大阪から東京に飛び火すると、安倍とショウコウが狙う、

悪魔の3分の2議席確保は 失敗する。

アベの9条解体作戦は失敗する?

成功するための工作資金は、したがって1%から、

湯水のように注がれるだろう。

皇位継承費166億円とも関係しているようだ。

衆参同時選は、戦後最大の金権選挙となろう。それも始まっている。

公明党の事前の違反ポスターは、すでに1年以上も前からだ。

72歳のショウコウの一大勝負でもある。



<アベ暴政の主役は 信濃町のショウコウ・クーデター>

安倍政治は、民意無縁の暴政そのものである。

破憲の政治を暴政と呼ぶ。

そこに公明党創価学会を丸ごと投入した、ショウコウと山口である

という事実を、主権者である国民はしっかりと認識しなければならない。

その覚悟がいい加減であっては、

日本の将来と子孫に 申し訳が立たないだろう。

侵略戦争を二度と許すな、という歴史の教訓から手にした

世界に冠たる日本国憲法を、事実上廃しての戦争国家への逆流を、

池田時代の平和主義を排除して強行する、

安倍とショウコウ・山口の野望に屈する 日本人であってはならない。

アジア諸国民の悲願でもあるのだから。

そもそも安倍暴政は、ショウコウの信濃町クーデターによって

表面化したものである。

アベ自民党がシャカリキになっても、

自衛隊が戦争する集団的自衛権の行使はできなかった。

市民の言論や自由を奪う特定秘密保護法や共謀罪は実現できなかった。

安倍にとって ショウコウと那津男は、偉大な恩人なのである。



<「木更津レイプ殺人事件」被害者・戦争遺児のK・T子さんの叫び>

(略) 

<アベ改憲の カギを握る 信濃町>

安倍は、日本を戦争国家にするために、改憲2020年施行を

繰り返し豪語しているが、そのカギを握っているのは、

安倍ではなく信濃町である。

目下、創価学会上層部で、ショウコウ派と反ショウコウ派に

分裂しているという。

「現在の会長の原田を、後輩の谷川というショウコウと連携する悪人が、

取って代わろうとしている」と事情通は解説した。

ショウコウには、悪しき官邸の権力がついている。

その権力でもって創価学会を掌握しようとしているのであろう。

3分の2議席確保が、安倍とショウコウの悲願となっている。

これに那津男も必死だ。

池田不存在が、路線の逆転を招来させているのだが、

多くの会員の中にK・T子さんのような人物は少ない。

日本国民も同じレベルだ。

改憲を阻止する核心は、信濃町にくぎを刺すこのなのだ。

いくら官邸デモをしても成果はでない。そこがわかっていない。

ここがショウコウと那津男に幸いしている。



<老齢化した運動員と 裏切り公明党への反発 の行方>

信濃町に課題も多い。老齢化した運動員のことである。

事情通もいう。「選挙になると、妻のところに必ず

公明党か創価学会の信者が電話してきていたが、最近はない」と。

多少なりとも政治に関心があれば、公明党の裏切りを理解できるだろう。

知り合いの大学教授は、いつも両親の電話で公明党に投票してきたが、

最近は「僕には男の子供がいるので、もう公明党に入れない」

と拒否してくるという。

子供を持つ親は、たとえ学会員でも 公明党はNOなのだ。

平和主義を放棄した公明党に反発する市民も少なくない。

内部にK・T子さんの声を聞いた者も少しはいるだろう。

間違いなく公明党は沈下している。

だからこそ、2019年選挙に勝負をかける

アベと1%と ショウコウ・那津男なのである。



<池田側近 正木理事長排除と 谷川の野望>

すでに池田側近で創価大学OBの理事長だった正木を排除した

谷川と原田であるが、今はこの二人が雌雄を決しようと

暗闘を繰り広げている。

資産数兆円 という信濃町の人事抗争に、

アベや菅も 一喜一憂している様子がわかる。

政局の核心は信濃町であって、首相官邸や自民党本部 ではない。




◆https://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/37845077.html
新ベンチャー革命 2019年6月2日 No.2359
◎元農水事務次官が 息子(就職氷河期の犠牲者)を殺害:
 就職氷河期を生んだ張本人こそ、
 亡国の 対米売国政党・安倍自民 とみんな気付け!



1.日本人は、知らぬ間に 血を抜かれているのだから、
  日本が不自然に衰退するのは 当然

本ブログ前号にて、かつて国際競争力世界一の経済大国だった日本が

今は、30位まで転落する経済衰退国に成り下がったのはなぜなのか、

について取り上げました。

本ブログの見立てでは、日本人の中に、日本にとっての宗主国・アメリカ様

に寝返る売国奴 が紛れていて、われら日本国民の資産(国富)を

こっそり抜き取って、アメリカ様に献上している奴らがいるからだ

と観ています。

さて、われら日本国民の保有する金融資産は 1800兆円規模

と言われています。

一方、日本の対外資産残高はすでに 1000兆円を突破しています。

この対外資産残高の多くは、日本政府が特別会計で買い続ける

米国債に化けていると思われますから、

われら日本国民の知らぬ間に、われらの資産(国富)は、

米国連邦政府の赤字財政を 支えさせられているのです。


このような日本の悲惨な現実から、今の日本の現状はまさに、

米国の 金融植民地国家そのもの なのです。

このザマでは 日本人がいくら働いても、みんな、

アメリカ様に抜かれてしまうのです。

この結果、日本は、90年代半ば以降、不自然に、

GDP成長率が足踏み状態に据え置かれたまま となっています。

いずれにしても、日本のような異様な国は 他にありません。



2.日本のGDP成長が 足踏み状態となった90年代半ば
  就職氷河期の始まり

日本には就職氷河期という言葉があります。

この時期と 日本のGDP成長が足踏み状態となり始めた時期は

ほぼ一致しています。

そして、日本の国際競争力が 坂を転げ落ちるように転落し始めた時期

とも重なります。

就職氷河期に 運悪く就職を迎えた世代である

40歳前後の世代(団塊ジュニア)は、当時、就職難にあえぎました。

そのうちの何割かは、ニート(引きこもり)となっていると推測されます。



3.官僚のトップ・農水事務次官経験者が、
  ニートの息子を殺害する事件が勃発

本ブログにて、日本の国際競争力の転落について取り上げた2019年6月1日、

衝撃的事件が勃発しました。

農水事務次官経験者が、あろうことか、自分の息子を殺害して、

殺人犯となったのです。

2000年代以降、続く 自民党清和会の対米売国政治は、

ついに想像を絶する悲劇を 生み始めたのです。

この事件は、この5月28日に起きた川崎の小学生無差別殺傷テロ事件

に強く影響されていると思われます。

なぜなら、上記、息子殺害事件の自宅は 小学校と隣接しており、

父親に殺害された息子が、すでに危険な状態になっていた

と思われるからです。


こうして観ると、自民党清和会の対米売国政治は、

日本経済を衰退させ、そのトバッチリを受ける日本国民が

大量に発生しているということです。



4.対米売国政党・安倍自民は、自分たちの対米売国政治で
  生まれた就職氷河期を 逆手にとって、自分たち選挙に利用しよう
  と企んでいるが、ほんとうに悪辣で 許せない!

上記のように、日本を衰退させている張本人・安倍政権

(自民党清和会の対米売国政権)は、悪辣にも、

自分たちの引き起こした就職氷河期を逆手にとって、

選挙に利用しようとしていますが、ほんとうに許せません。
https://lite-ra.com/2019/06/post-4746.html

いまだに安倍自民を支持する国民は、この悪辣極まる安倍自民による

国民だましの亡国政治に 早く気付くべきです。




再掲ですが、拙作三枚目、



「エジプト クリムト風」です。 水彩 32cm x 40cm 紙



鯨は「神」かねぇ? Munchの ノルウエーを見習おう!

鯨肉が 豚肉に変わり 貴重なタンパク源として 復活するかも?

◆https://www.chosyu-journal.jp/review/11867
長周新聞  2019年6月2日
◎『クジラ博士の フィールド戦記』 著・加藤秀弘


著者は 鯨類研究者で、東京海洋大学名誉教授。

調査船に乗り込んでシロナガスクジラ等大型鯨類の資源生態を研究し、

IWC(国際捕鯨委員会)の科学委員会委員も長く勤めた。

本書は、ヒゲクジラ類と ハクジラ類の違いや、

ヒゲクジラ類のシロナガスクジラは体長33㍍、体重200㌧にもなる

世界最大の動物であること、クジラの祖先は約5000年前に出現した、

立派な後ろ肢(あし)を持った陸上の哺乳類であることなど、

生態学的な解説から始まる。

それ自体興味深いが、やはり筆者の力が込められているのは、

後半の「いったいなぜ日本は IWCからの脱退表明に至ったのか?」

の部分ではなかろうか。


IWCはもともと、「鯨類資源を適切に保護・保存しつつ管理し、

捕鯨産業の 秩序ある健全な発展に寄与する」という目的を明記した

国際捕鯨取締条約のもとに組織された。

当初の30年間は捕鯨国主導の会議運営が続いたが、

1970年代後半になると、欧米諸国が捕鯨から撤退するとともに、

反捕鯨国の加盟があいつぎ、とうとう 商業捕鯨モラトリアム(一時停止)

が1982年、投票国の4分の3の賛成で採択された。


それでも、「どれほどクジラが増えようと 捕鯨には断固反対」

という反捕鯨国の主張こそ、条約の主旨そのものに反する と著者はいう。

著者はIWC科学委員会の論議を 振り返ってこうのべている。

かつて20世紀初頭には、シロナガスクジラは 南半球に約20万頭もいた。

欧米諸国はこぞって南氷洋に馳せ参じ、イギリスなどは

1929/30年漁期に 3万頭ものシロナガスクジラを捕るなど

乱獲が続いた。それによって現在ではわずか約2300頭まで激減した。


一方、同じく南氷洋を回遊し、同じ餌 ナンキョクオキアミを食べる

ミンククジラは、縄張り争いをしていた相手がいなくなったおかげで

餌をふんだんに食べられるようになり、年年子どもを早く産むようになって、

年に3%増と確実に増えていった。

こうして絶滅危惧種シロナガスクジラの回復には ミンククジラを間引く

ことが必要、との調査結果が出た。


ところが、この結論は反捕鯨国にとって受け入れ難いものだった。

それがIWC科学委員会が 15年間も揉め続けた最大の理由

だったと著者はいう。

反捕鯨国が科学的な態度といかに縁遠いか が明らかにされている。



☆オーストラリアの不可解な提訴

それでも2006年になると、IWCは捕鯨支持国が過半数を占める

ようになり、モラトリアムを解除して商業捕鯨再開をめざす宣言が

可決採択された(4分の3にはならなかったため 法的拘束力はない)。

それは2000年代に入り、クジラが 魚を食べ過ぎて漁獲量が減少したり、

漁網が損傷したりする などの被害をこうむった

カリブ海や西アフリカ、アジア諸国が 続続とIWCに加盟してきたからだ。

すると今度は2010年、オーストラリアが、

日本の南極海鯨類捕獲調査は 国際捕鯨取締条約に違反している

として国際司法裁判所(ICJ)に提訴し、勝訴した。


だが著者によれば、このオーストラリアの訴訟自体不可解なものだった。

オーストラリアの主張は、自身が自国領土と宣言した 南極大陸領土の沖の 

排他的経済水域で 調査をしたのがけしからん ということだが、

この領土宣言は 同じく南極に領土を宣言する4カ国しか承認しておらず、

世界が認めていないので、そもそも訴訟自体の成立が疑わしい からだ。

そして2014年のICJの判決も、

「国際捕鯨取締条約の目的の一つは 鯨類資源の利用であり、

日本の活動は 科学的調査といえる」というもので

ほとんど 五分五分の結果だった。


ところがそれを、日本のメディアが「完敗」とねじ曲げて報道し、

時を置かずに菅官房長官が「判決を粛粛と受け入れる」と談話を発表した。

判決内容が不服であるときは「解釈 請求」ができる決まりがあるが、

日本政府はその手続きもしなかった。

そして、これが伏線となって、昨年末の「IWCからの脱退、商業捕鯨再開」

という菅官房長官談話になった。

それも関係者の了解や 国内的論議がないまま宣言した のだから、

著者も違和感を禁じ得ないという。


関連して著者は、日本の捕鯨は ノルウェーに学ぶところが大きいと主張する。

ノルウェーは1982年の商業捕鯨モラトリアムに 異議申し立てをおこない、

現在でも粛粛と商業捕鯨を続けている。

IWCの捕鯨枠を守りながら、先祖から受け継いだ捕鯨を守り抜いている。

異議申し立てを合法的にしているから、国際法的に 一切問題はないのである。

一方、日本の場合、米国が パックウッド・マグナソン修正法

(IWCの決定に抗う行動をした国を 制裁する米国内の法律)を使って脅し、

「米国200カイリ内のトロール漁業をとるか、それとも捕鯨をとるか」

と日本に迫るなか、日本政府は トロール漁業をとって捕鯨を断念した。

すると2年後、米国は日本のトロール漁業を

米国200カイリから 締め出してしまった。


独立国として 国民の食を守り、農漁業を振興させるため、

いかなる国とも 対等の関係を結ぶよう努力するのでなく、

相手のいいなりになってそれを放棄するなら、国の将来は悲惨なことになる。

本書は、これまでメディアが取り上げてこなかった事実を知らせ、

読者に以上のことを考えさせる。     

 (光文社新書、285ページ、定価840円+税)




一波万波、 売国政権の遣り口は 通じておるわなぁw

ユダ米の恫喝が なんで怖いんだ 奴らは「張子の虎」さ。

毅然と対処しよう!  すぐヘタれるから 図に乗ってくる。



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