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水無月にⅡ

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 画は 拙作にて

  「能 頼政(前シテ)」です。

 水彩 32cm x 40cm 紙


 頼政(よりまさ):

 素材  平家物語・橋合戦ほか
 場所  京都 宇治
 季節  初夏

 【分類】二番目物 (修羅能)

 【作者】世阿弥

 【主人公】前シテ:老翁、 後シテ:源頼政の霊

 【あらすじ】

 諸国一見の旅僧が、京都から奈良に向かう途中、宇治の里に着き、
 佳勝の地の景色に見とれ、この土地の人の来るのを待ちます。

 そこへ一人の老人が来合わせたので、僧は名所を尋ねます。
 老人は旅僧の求めに応じて、あたりの名所を教え、ついで平等院へと誘います。

 そして、ここは頼政が武運つたなく戦死したゆかりの地であると教えます。
 僧が合掌して回向すると、老人は喜び、ちょうど今日がその命日にあたり、
 自分こそその頼政の幽霊であると名乗って消え失せます。

 <中入>

 そのあと、宇治の里の人がやって来たので、旅僧は、彼から
 頼政の挙兵の理由や宇治橋の合戦の模様を聞きます。

 僧は、そぞろ哀れをもよおし、頼政のために読経し、仮寝をします。
 やがて、僧の夢の中に、法体の身に甲冑を帯びた老将が現れます。

 僧は頼政と認め、法華経を読誦しているので、成仏疑いないことを伝えます。

 頼政は、治承4年夏、挙兵した時の様から説き起こし、
 宇治に陣を構えた模様を語ります。そして、宇治川を挟んでの合戦、
 平家方300余騎が川を渡ってくる様子、踏み留まっての防戦と語りつぎます。

 しかし、敗色濃しと見た頼政は、平等院の芝の上に扇を打ち敷き、

 「埋れ木の 花咲くことも なかりしに 身のなる果ては 哀れなりけり」
 の辞世を詠じて自害します。

 その跡が、世にいう扇の芝であると述べ、僧に回向を乞うて、草の陰に消えてゆきます。


ここに注目

 源頼政は怪物鵺[ぬえ]を退治したことでも知られる武将であるが、
 家集『頼政集』を遺すほど和歌の道にもたけた風流人でもあった。

 終曲部の扇の芝と辞世の和歌のエピソードなどにもその風流人ぶりがよく現れている。

 世阿弥が『風姿花伝[ふうしかでん]』物学条々[ものまねじょうじょう]の
 修羅[しゅら]の項で

 「但、源平などの名のある人のことを、花鳥風月[かちょうふうげつ]に作り寄せて、
 能よければ、何よりもまた面白し」

 (源氏や平家の有名な武将の話を、風流なものにことよせて作り、
 能がよければ、何より面白い)
 と述べる通りの作品と言えよう。

 ちなみに、頼政に退治された鵺をシテにした作品〈鵺〉も、世阿弥の作品である。



☆曇り、気温低め。

同感ですな、毎度ながらいい記事です、

◆http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/kakunakisekaisakebugiman.html
長周新聞  2016年5月30日付


   「核なき世界」叫ぶ欺瞞

     オバマの被爆地訪問

     感謝感激する異様な姿 


被爆地・広島に戦後はじめて米国大統領が足を踏み入れ、
謝罪することを拒否したうえで「核なき世界」を叫んで帰って行った。

具体的な内容は何もなく、抽象的な言葉ばかりが並んだ演説だったが、
商業メディアは礼賛報道に明け暮れ、まるでオバマが平和主義者であり、
アメリカに謝罪を要求するのは
品位がなく「けしからん」といわんばかりの扱いをしている。

十数万の無辜の非戦闘員であった老若男女めがけて、人類史上最も凶悪な
原子爆弾を投げつけた国は、世界中どこを探してもアメリカ以外にはいない。

いかなる理由があろうと、原爆投下は人類の名において
決して許すことのできない第一級の戦争犯罪である。

にもかかわらず、なぜ投下された側が感謝感激して
大歓迎をしなければならないのか、

投下した側の為政者が英雄のように持ち上げられるのか、
世間に強い違和感を与えるものとなった。

オバマがやったことは被爆地を利用したプロパガンダ(扇動)で、
欺瞞以外のなにものでもないのである。

 
☆投下した側を英雄扱い 日米和解ではなく現実は隷属

今回の被爆地訪問は、「核なき世界」を叫んでノーベル平和賞を受賞した
オバマにとって、残り8カ月と任期が迫るなかでの実績作りだった。

遠く離れたプラハ(チェコ)で演説するよりも本丸の被爆地に乗り込んで
「核なき世界」を叫ぶことが眼目で、
その一挙手一投足はみずからの演説に最大の重点を置いていた。

原爆資料館で過ごした時間は10分程度。

献花の際には頭を下げることもなく、17分の演説も含めて
爆心地周辺への滞在時間はわずか50分だった。

原爆の実相を知るためとか、被爆者の思いに触れるために
来たわけではなかったことなど歴然としていた。

そして「71年前の快晴の朝、空から死が降ってきて世界は変わった」から
始まった演説では
「核なき世界を勇気を持って追求しなければならない」
「過去から学び、戦争が起こらない世界を作っていくことができる。
広島、長崎を道義的な目覚めとすべきだ」等等とのべ、

誰が原爆を投下したのかには一切触れなかった。

演説を受けて安倍首相が「米大統領が被爆の実相に触れ、核兵器のない世界への
決意を新たにする。核なき世界を信じてやまない世界中の人人に、
大きな希望を与えてくれた。歴史的な訪問を心から歓迎する」と
大歓迎の面持ちで謝意をのべたのも、強い違和感を与えるものだった。

一連の成り行きを全テレビ局が生中継で報道し、「歴史的な瞬間ですね」
「画期的な出来事です」「格調高い演説でした」
「国内世論もあるなかで大統領みずから被爆地に来られた意味は大きい」
「和解への道をオバマ大統領自身が一歩踏み出した」等等、

報道管制でもひかれているのかと思うほどヨイショしてお茶の間に伝えた。
そして「核なき世界」を主張するオバマの背後では、

米大統領が常に持ち運ぶ核ミサイル攻撃の指令装置「核のフットボール」を
軍人が携えていたーー。


☆核なき世界唱え核開発 削減数は冷戦後最低

口先で世界を欺瞞する。

これはオバマ、安倍晋三に限らず世界的に蔓延している支配の手口であるが、
「福島は完全にコントロールされている」と同様に、

オバマの「核なき世界」ほど現実と真反対なものはない。

米国は世界トップクラスの核兵器を保有し、
まさに広島・長崎への原爆投下を皮切りに軍拡競争の最先端を走り、
「核なき」状態とはほど遠い。1750発の核兵器を実戦配備し、

しかもオバマ政府のもとでは今後30年間で1兆㌦(約110兆円)もの費用を
注ぎ込んで小型核兵器を開発することを決めている。

よりコンパクトな核兵器を作り出して近代化を進めるという。

冷戦後の米政府のなかで核兵器削減数が最低水準だったのもオバマ政府で、
実際行動は言葉とは裏腹である。

昨年のNPT(核不拡散条約)再検討会議では、
非核保有国を中心に核兵器の法的禁止を議論しているなかにあって、
米英が反対して全会一致が崩れ、最終文書の採択に至らなかった。

戦後71年にわたって、世界中でもっとも戦争を引き起こし、
生身の人間を殺傷してきたのはアメリカである。

朝鮮戦争では3発目の原爆を黄色人種の上に投げつけようとしたし、
枯れ葉剤をまき散らしたベトナム戦争、キューバ侵攻、アフガン侵攻やイラク戦争、
シリアやリビアでの軍事行動、中南米やアフリカ地域も含めた軍事力の展開、
旧東欧諸国での政変への関与など、

まさに核兵器の脅威を傘にして 暴力、謀略何でもありで覇権をものにしてきた。

このなかで、ブッシュが凶暴なるネオコン(軍産複合体)の一味で、

オバマが平和主義者などというのは 現実の世界の矛盾から見ても事実とは異なり、
より欺瞞的になったという程度の違いしかない。


☆謝罪要求するなの偽善 全メディアが大合唱

被爆地訪問をめぐってあらわれたもう一つの問題は、
植民地従属国の代理人どもの節操のなさで、

何なら原爆投下とその後の対日占領に感謝しているのではないか
と思わせるような喜びようであった。

品位も何もあったものではない原爆投下という戦争犯罪に対して、
「謝罪を求めるのは品位がない」と煽るような頓珍漢が真顔でやられ、

「謝罪を求めれば憎しみの連鎖になる」「恨み辛みを口にするのはどうか」
といった論調一色に染まった。

原爆投下者への怒りや批判を自粛する姿はプレスコード時代と何も変わっておらず、
「品格のある日本人」は原爆投下の非など問わないのだ
というような歪みきった報道に終始した。

NHKも民放も問わず、戦後の大本営は米国に本拠地があることを示した。

オバマ訪問後、読売新聞は「核廃絶へ希望の朝」
「日米関係は、原爆投下から71年を経て、和解を象徴する大きな歴史の節目を刻んだ」
と持ち上げ、さらに毎日新聞になると「真の和解への道」と題して、
「オバマ大統領の広島訪問は、被爆地で『核なき世界』への決意を示したことだけでなく、
日米両国の真の戦後和解への一歩を刻んだという点で、歴史的である」
「避けて通れない和解への道を、まずオバマ氏が歩いたのである」
「被爆者の多くがあえて謝罪を求めなかったことの重さを、誰もがかみしめるべきではないか」
「次は日本の首相が真珠湾を訪れるのが、自然な流れだろう。
オバマ氏の一歩を安倍晋三首相が受け継ぎ、未来へとつないでほしい。
原爆と真珠湾というトゲを抜いた先に、日米両国の新しい絆が生まれるに違いないからだ」と、
論説委員長が感極まった感想を記した。

和解ではなく、原爆投下によって日本列島が占領され、隷属している
のが現実でありながら、アメリカが核兵器をたんまり所有している姿にも目をつむり、
米大統領の欺瞞を礼賛するのである。


☆戦後の対米従属の根源 国民の生命差し出す

日本人民はかつて天皇制軍国主義が投げ込んだ戦争によって
320万人もの命が犠牲になった。

広島、長崎の原爆投下、沖縄戦の大殺戮、全国の大空襲、戦地における飢餓、病死、
輸送船の撃沈などで無残に殺された。

このなかで、戦争を引き起こした天皇制軍国主義の犯罪者たちと、

その戦争に巻き込まれて親兄弟を奪われ、散散な目にあった一般の国民を同列において、
「加害」「被害」を責め立てることほどデタラメなことはない。

帝国主義国同士が植民地再分割の血なまぐさい戦争をやり、
そのもとで各国で何の罪もない人民大衆が膨大な犠牲を払ったのである。

アメリカが原爆投下をはじめとした日本人大殺戮に及んだのは、
日本を単独で侵略支配するという明確な計画によるものだった。

戦後のとりわけ革新勢力のなかで、
「米英仏蘭は日独伊のファッショ勢力とたたかった平和と民主主義の勢力」
とみなす潮流がはびこったが、

米英仏蘭もまた、日独伊から植民地を奪いとるという帝国主義戦争にほかならなかった。

第2次大戦はまた、日本帝国主義による中国、アジアへの侵略戦争と
それらの国国の民族解放戦争という側面があり、

主にはこの力によって日本帝国主義の侵略政策は行き詰まり、打ち負かされた。
その出口戦略なり帰結が太平洋戦争で、

敗北がわかりきっているもとでたくさんの兵隊が丸腰で南方に送り出され、
多くの若者が死んでいった。

戦争終結にあたって天皇制軍国主義は国体護持にもっとも固執し、
天皇制を残すためにアメリカと取引し、

原爆投下について大本営は知っていながら警報も出さず、
老若男女を地獄絵にたたきこんだ。

そして戦争が終結すると、天皇をはじめ独占資本集団、官僚機構、新聞などの
戦争指導勢力は、犠牲になった国民には何の謝罪も償いもせずに
「1億総懺悔」といって国民に戦争責任を押しつけ、

自分たちは平和主義者だったかのような振る舞いを始め、
岸信介のDNAが安倍晋三に引き継がれたように、
対米従属構造は今日までつながっている。

世界的に見て、70年も外国軍隊が占領して隷属している国は日本ぐらいである。

それは今日、恥ずかしげもなく「オバマ万歳」をやる統治機構のルーツが、
アメリカの対日支配の協力者になって 民族的な利益をことごとく売り飛ばすことで、
自分たちの支配的地位を守ろうとした点にあり、

まさに原爆投下によってアメリカの単独占領となり、地位を守られて感謝している
ことと無関係ではない。

その挙げ句70年たった今日まできて日本社会は無惨に崩壊し、
富だけでなく命までも奪いとられるところへきた。

戦後の世界では「日本の軍国主義を叩き、戦争を早く終わらせるためだった」
「おかげで日本も米国も多数の生命が救われた」などといって、

原爆投下が糾弾されることもなく、欺瞞的な「通説」によって正当化されてきた。

1発の原子爆弾で十数万人を殺戮するような行為を徹底的に批判することは、
二度とこのような残虐な戦争犯罪を起こさせないこととつながっている。


「謝罪しなくていい」などというのは偽善であり、

原爆投下者への屈服以外のなにものでもない。



再掲ですが、拙作二枚目、



「能 鵺ぬえ」です。


鵺の如き公明党w

◆http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/post-d83f.html
植草一秀の『知られざる真実』
2016年6月 1日 (水)
◎参院選勝利にはオールジャパンの連帯不可欠


より抜粋、

参議院議員通常選挙は6月22日に公示され、

7月10日に投開票日を迎える見込みである。

40日後には選挙が終了していることになる。


参院選の第一の目標は、

自公と自公補完勢力の議席を1議席でも多く減らし、

改憲勢力に絶対に参議院3分の2議席を与えないことである。

そして、できれば、自公の参議院過半数確保を阻止することを目指す。


安倍政権は、メディアを総動員して参院選勝利を目指す。

その戦略は、


  1.投票率をできるだけ引き下げる


  2.与党勝利予想を流布する


  3.アベノミクスを宣伝する


の三つに集約されるだろう。

そして、

  4.共産党を含む野党共闘を攻撃する


  5.重要争点を隠す


を積極的に展開するものと思われる。



したがって、「安倍政治を許さない!」陣営としては、


  1.投票率を引き上げる


  2.メディア情報はウソであるという真実を知らせる


  3.アベノミクス失敗という真実を知らせる


ことに加えて、


  4.政策を基軸にする選挙を推進する


  5.本当の選挙重要争点を明示する


戦術を採用するべきである。


主権者は32の1人区で

野党共闘候補の当選に力を注ぐべきである。


そして、それ以外の選挙区選挙と比例代表選挙では、

政策を基軸に 投票先を選定するべきである。


重要政策争点は

原発、 憲法・戦争法、 TPP、 基地、 格差

である。

この主要政策課題で主権者の意思に沿う

候補者、政党を選び投票するべきである。



◆http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201606/CK2016060102000118.html
東京新聞  2016年6月1日 朝刊
◎増税再延期、同日選見送りの内幕 「進むも地獄」「退くも地獄」


「10%への引き上げは、二〇一九年十月まで二年半再延期したい」

主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)を終えたばかりの安倍晋三首相は
先月二十八日夜、政権中枢の麻生太郎副総理兼財務相、谷垣禎一自民党幹事長、
菅義偉(すがよしひで)官房長官を公邸に呼び
来年四月に予定される消費税増税の再延期を切り出した。

麻生氏は首相の盟友だが、再延期には反対の立場で、
サミット議長を務めた高揚感が残る首相に冷水を浴びせた。

「自民党の衆院議員は、前の選挙で増税を公約して当選した。
再延期するなら、もう一回選挙で信を問わないと筋が通らんよ」。

条件として衆院解散による衆参同日選を要求し、谷垣氏も同調。
菅氏は首相側につき、四者会談は決裂した。

首相は二日後の三十日、一気に攻勢に出る。

公明党の山口那津男代表ら与党幹部と相次いで個別に会い、
再延期への強い決意を印象づけた。

外堀を埋めた上で麻生、谷垣両氏とそれぞれ再会談し、
同日選を見送って増税を二年半再延期する方針をのませた。

消費税増税の再延期と衆院解散をめぐっては、与党内で賛否が割れ、
首相がどんな決断をしても、しこりが残ることは分かっていた。

「進むも地獄、退くも地獄。どっちが絶対的に正しいという議論ではない」と谷垣氏。

同日選を視野に入れていた首相のシナリオは狂ったのか。


舞台裏を検証した。 

昨年十二月。安倍晋三首相はある会合で「改憲に向けて衆参同日選を考えたい」と
発言したことがある。

その話はじわじわ自民党内に広がり同日選風が強まっていった。

同日選がうわさされ始めたのは同年十一月、
年明けの通常国会を一月四日に召集することが発表された時にさかのぼる。

百五十日の会期が終わるのは六月一日。

五月二十六、二十七両日の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の直後だ。

衆院を解散して七月に同日選に打って出るための日程と受け止める意見が多かった。

衆参両院で改憲発議に必要な三分の二以上の議席を改憲勢力で確保するには、
過去に自民党が大勝した同日選が好都合になる。

安倍首相が頭の中にあったのは一九八六年の衆参同日選だ。

当時の中曽根康弘首相は同年五月の東京サミット開催から間もない
六月二日に衆院を解散し、七月の同日選に打って出た。

結果、自民党が衆院で三百議席を獲得する空前の勝利につながった。

安倍首相は国会で、改憲への意欲をにじませ始めた。

今年三月二日の参院予算委員会では「在任中に成し遂げたい」とも発言。

同時に同日選への緊張感は高まった。

消費税増税を先送りし、その信を問うために同日選に打って出るというシナリオは、
与党内では「公然の秘密」のようになっていた。

     ×   ×

想定外の事態が起きた。

四月十四、十六両日に最大震度7を記録した熊本、大分両県での地震だ。

死者は四十九人に上り、避難者数は最大で十八万人を超えた。

被災地の復旧・復興を最優先し、選挙準備を担う被災自治体の負担増を避けなければ、
政権への批判が高まる。

ここで安倍首相はシナリオを修正し、同日選回避に大きく傾く。

菅義偉(すがよしひで)官房長官は発生間もない二十日の記者会見で
「首相は解散の『か』の字もないと言ってきたということは、解散しないということ」
と首相の思いを代弁してみせた。

ただ五月中旬ごろから、今度は自民党内で解散論が台頭し始める。

世論調査の自民党支持が手堅く、伊勢志摩サミットにあわせて
オバマ米大統領が広島を訪問することも決まり「今なら勝てる」という意見だ。

十八日、首相は党首討論で今の国際経済が「リーマン・ショック後最低の成長率だ」と発言。

世界経済の低迷を理由に消費税増税を先送りする道筋は見えていただけに
「増税先送り、同日選」のセット論が再浮上した。

     ×   ×

これに危機感を持ったのが公明党。

増税の再延期も同日選も反対だったが、セットで行われるのは最悪だった。

「同日選なら自公選挙協力が薄れる」が持論の山口那津男代表は五月二十四日、
首相との直談判に臨んだ。

公明党との関係を重視する菅氏が「同日選をやったら公明党の協力を得られず負ける」
と助言したこともあり、首相は増税は見送るが同日選は行わない決意を固める。

今の党勢なら、参院選単独でも十分勝利できるという読みもあった。

決断は二十八日の麻生太郎副総理兼財務相、谷垣禎一自民党幹事長らとの会談の四日前だった。

強い口調で「増税延期なら衆院解散を」と翻意を迫った麻生氏だったが
首相の考えを変えられないと悟るには時間はかからなかった。

三十日夜の首相との再会談で、解散見送りを了承した麻生氏は、
翌三十一日の記者会見で
「(首相の)専権事項(である解散権)は副総理(の自分)にはありませんから」
と自嘲気味に語った。

すべてに決着をつけた首相は三十一日夜、自身に近い党幹部らとの会合で、
同日選見送りについて口を開いた。

「熊本地震があり、前回の衆院選から約一年半しかたっていない。今回は先送りする」



下痢壺の判断ミスw これで自爆確定だな。

それほど国民はバカではない、不正選挙やらねば自公の勝利はない、もしバレたら?




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