画は豊原國周 (とよはら くにちか)
天保6年(1835)〜明治33年(1900)
号は一鶯斎など 作
「曽我綉侠御所染 そがもよう たてしのごしょぞめ」 より、
「傾城逢州 坂東三津五郎」 「時鳥亡霊 市村羽左衛門」です。
☆晴れ。
「政局」三題、
◆http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2012/05/post_300.html#more
田中良紹の「国会探検」 2012年5月18日
◎消費税の政治学
消費増税を決める国会審議がようやくスタートした。
連休前にもスタートするはずであったが会期末まで1ヶ月という時点でのスタートである。
審議の先行きは不透明で、野田総理の増税路線を後押ししてきたメディアに疑心暗鬼が生まれつつある。
そもそも自分たちだけは消費税の適用除外にしてもらおうと、
財務省に尻尾を振って増税路線を推進するメディアにまともな消費税報道など出来るはずもないが、
メディアは増税をマニフェストに掲げた自民党と
マニフェストを覆して増税に政治生命を賭けると言い切る野田総理のタテマエを信じているだけだから
現下の政治を読む事が出来ない。
私は昨年11月のG20で野田総理が消費増税を国際公約し、消費税政局がスタートしてから
メディアの「話し合い解散」とか「小沢抜き大連立」とかの報道に疑問を呈してきた。
それは一方の「願望」を代弁しているだけで、いささかも政治を読み解いてはいないからである。
波乱万丈が予想される政局を読むためにはまず与野党の本音を探る必要がある。
野田政権が誕生してから行なわれた3回の党首討論は壊れたレコードのように同じ議論を繰り返した。
自民党の谷垣総裁の発言からは野田総理の「不退転の決意」を信用していない様子が分かる。
だから与野党協議を求められてもそれに乗れない。
「閣議決定をするのが先だ」とか、「マニフェストを変更しろ」とか、「民主党内の反対派を切れ」とか
次々に条件をつける。そして最後に必ず「一日も早く解散を」と総選挙を迫る。
自民党は09年の総選挙で議席数を181減らし、結党以来初めて衆議院第一党の座を明け渡した。
従って現在の自民党は現職議員に匹敵する数の浪人を抱えている。
浪人は早く選挙をやってもらわないと金が持たない。
自民党が何が何でも民主党を批判して選挙に追い込もうとするのはそのためである。
国民のためにじっくり政策を磨いて政権を取り戻す余裕がない。
一方で自民党は消費税が選挙に不利である事を誰よりも良く知っている。
1979年の総選挙で大平内閣は消費税を掲げて過半数を割り込む大惨敗を喫した。
竹下内閣は強行採決で消費税法案を成立させたが、リクルート事件もあって退陣を余儀なくされ、
次の宇野内閣が参議院選挙で歴史的敗北を喫した。
また消費税を3%から5%に上げた橋本内閣はそのために不況を招いて参議院選挙に敗れ、
最近では民主党の菅内閣が突然消費増税を打ち上げてやはり参議院選挙に敗れている。
消費税を上げる前でも後でもそれが争点になれば例外なく選挙には負けるのである。
だから自民党は消費税を選挙の争点にしたくない。
しかし野田総理が消費税を成立させてからでないと解散しないと明言しているので
成立に協力しないと解散も実現しない。そこから「話し合い解散」とか「大連立」という「願望」が出てくる。
「赤信号みんなで渡れば怖くない」にしたいのが本音で、
みんなで組んで増税をやれば選挙の争点にはならないと信じたいのである。
ではそうした「願望」が実現するかといえば簡単ではない。まず第三党の公明党の立場がなくなる。
公明党はこれまで自民党と組んできた経緯から「社会保障と税の一体改革」に反対はできないが、
増税路線に巻き込まれたくはない。自民党とは逆に消費税法案の成立に反対してから選挙に臨みたい。
山口代表は党首討論で毎回「社会保障の中身が分からないのに協力は出来ない」と繰り返している。
さらに民主党最大勢力の小沢グループが反対している事で「願望」はなお難しい。
仮に自民党と民主党執行部が組んで消費税成立を強行すれば民主党は分裂し、
消費税を巡って政界は二つに割れる。
そうなれば次の選挙は否応なく消費税の実施を認めるかどうかが争点になる。
その時「統治構造を変えて行政の無駄を省け」と主張する地方首長の勢力が選挙に参戦してくる。
まさに増税路線と統治構造の変革路線とで政界再編が本格化する。
その時、自民党の中に増税を掲げて選挙に打って出る候補者がどれほどいるか見ものである。
同じ事は民主党にも言えるが、消費増税を主張する勢力が選挙に勝って政権を取る保障はどこにもない。
世界の趨勢は緊縮財政や増税路線が選挙で敗北し続けている。
日本だけが例外になれるかをこれから政治家たちは自問自答する事になる。
しかも世界最大の財政赤字と言いながら、日本国債の金利は下落傾向にある。
増税を急がなければならない理由はない。
さらに消費税率25%のスウェーデンが、それでも社会保障を維持できず、
年金支給開始年齢を75歳に引き上げようとしている。
増税だけではいずれ社会保障は維持できなくなる事の証左である。
社会の仕組みそのものを見直さないと少子高齢化には太刀打ちできない事を福祉の先進国が教えてくれている。
従って国会はそうした視野に立った議論をすべきである。
竹下内閣が3%の消費税を決めた時には審議に3ヶ月の時間をかけた。
わずか1ヶ月の議論で結論を出す必要などさらさらない。
現在の政治は何よりも震災からの復興と原発問題、そして世界経済の動向に目を凝らし、
「社会保障と税の一体改革」は長期的視野から時間をかけて議論する事が望ましいのである。
ところが消費税をかけられると会社が潰れると恐れる新聞社とその系列のテレビ局は、
自分たちの利益のために消費増税推進報道を行なって財務省に尻尾を振っている。
そのため妙なバイアスのかかった報道が横行する。
この消費税政局を読み解くためには
まずはメディアの報道を無視するところから始めなければならないようである。
國周、二枚目、
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「梅幸百種之内 藤井紋太夫 尾上 菊五郎」です。
◆http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-5810.html
「日々担々」資料ブログ
◎小沢・輿石のじらし作戦で野田悶絶野垂れ死にへ
(日刊ゲンダイ2012/5/18)
会談要請は菅の二の舞いだ
野田首相が、小沢元代表との会談をセットするよう輿石幹事長に指示したことがニュースになっている。
だが、小沢がスンナリ受けるはずがない。野田の魂胆がミエミエだからだ。
「野田首相にしてみれば、会談を呼びかけること自体が目的のようなところがある。
会って首相がアタマを下げても決裂すれば小沢さんが悪者になるし、小沢さんが会わなければ、
今度は“逃げた”と非難される。どちらにしてもダメージを与えられるという浅知恵です。
しかし、小沢さんの原則論で言えば、会う意味がないなら、会わない。
野田首相が増税法案を引っ込めないかぎり、 必ず決裂するのです。
結果が見えているのに、会うメリットはない。
それに、会談申し入れは、野田首相が自民党と握ることを決めたというメッセージであり、
小沢切りのセレモニーでしかありません」 (政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
小沢が簡単に会談に応じないことは、輿石も分かっている。
今は小沢が風邪をこじらせて体調がすぐれないという理由もある。
会談を仲介するといっても、輿石が無理強いすることはない。 2人が会えば、亀裂は決定的になる。
増税法案の採決も選挙も先送りしたい輿石にとって、会談は実現しない方が都合がいいのだ。
で、ダラダラと時間だけが過ぎていく。
問責2大臣の交代や小沢切りに加え、「輿石切り」まで要求し始めている自民党からは
「どうなってんだ」と攻められ、野田は悶絶。
自民党の協力どころか、問責・不信任案の局面になってくる。
「政治生命をかける」と言ってしまった以上、今国会で増税法案が成立しなければ野田はオシマイだ。
20%台の支持率じゃ解散を打つこともできない。 違憲状態での総選挙に異論もある。
野田には総辞職しか残されていないのだ。 結局、野垂れ死ぬしかない。
そういえば菅前首相も、自民党から「小沢切り」を要求されて政権運営がニッチもサッチも行かなくなった際、
切羽詰まって小沢に会談を申し入れた。 小沢は会談に応じたが、菅の離党勧告をキッパリ拒絶。
それで菅は一気にレームダック化したものだ。
状況は当時とそっくり。
功を焦る野田は、おそらく同じ轍を踏むことになる。
小沢への会談要請が誤算となって、地獄への一里塚になるのだ。
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國周、三枚目、
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「三十六花艸の内 杜若(カキツバタ)」 「時鳥 市村羽左衛門」です。
◆http://gendai.net/articles/view/syakai/136589
日刊ゲンダイ 2012年5月16日
◎沖縄県民 鳩山元首相「再評価」の声
返還40周年式典出席でも意外な人気
本土復帰から40周年の15日、沖縄県宜野湾市で記念式典が開かれた。
この場に普天間問題の迷走で猛バッシングを浴びた鳩山元首相が出席。
自民党は「ちゃんちゃらおかしい」「沖縄県民の神経を逆なでする」などと難癖をつけたが、
意外や意外、現地では鳩山への好意的な声が少なくないという。
民主党の沖縄県連関係者がこう言う。
「鳩山さんが『県外移設』と言ってくれたことで、沖縄の基地問題が初めて日本全体の課題になった。
諦めていた県民に希望が生まれたのです。そこは評価に値する。しかも、
後任の菅さん、野田さんは沖縄のために全く動いてくれなかった。それどころか、
露骨な対米従属に舵を切り、普天間問題は膠着(こうちやく)状態です。増税しか頭にない野田さんは、
一度でも本気で沖縄に向き合ってくれたことがありますか?」
今回の訪沖で講演した鳩山は、「(気持ちは)今でも皆さんと同じ。
最低でも県外(移設)という気持ちを果たさなければ、皆さん方の気持ちを十分に理解したとはいえない」と言い、
県外移設を実現できなかったことを率直に詫びた。
力量不足ではあったが、今も理念は持ち続けている。だから、沖縄県民に石を投げられたりはしない。
<自民や現閣僚の非難こそ「ちゃんちゃらおかしい」>
それに引き換え、野田政権の閣僚の態度ときたら、まるで他人事だ。
式典に出席した野田首相は「普天間飛行場の固定化は絶対あってはいけない」とか言っていたが、
固定化回避に向けて何をしたのか。基地問題は米国と霞が関に丸投げ。
本音は県内移設で決着させるつもりだろうが、県民の理解を得ようと動く気配すらない。
もっとヒドイのが岡田副総理だ。15日の会見で
「『県外』と鳩山(元)首相が明言したことで、もともと難しい問題をさらに難しくした」
とシタリ顔で論評したが、当時の外相は岡田である。
当事者のクセにドロをかぶるのを嫌がり、最後まで知らん顔だった人物に普天間問題をアレコレ言う資格はない。
自民党もそうだが、鳩山を基地問題の“A級戦犯”に仕立て上げ、
批判の矛先を集中させて、責任逃れをできると思ったら大間違いだ。
↑
「日刊ゲンダイ」&「東京新聞」のみが「社会の木鐸」の役割を果たしておる。
のこりはカスゴミでしかない。 ダメリカの犬コロどもw ですよ。
何か大きな動きがあるような気がしますねぇ、何か?
天保6年(1835)〜明治33年(1900)
号は一鶯斎など 作
「曽我綉侠御所染 そがもよう たてしのごしょぞめ」 より、
「傾城逢州 坂東三津五郎」 「時鳥亡霊 市村羽左衛門」です。
☆晴れ。
「政局」三題、
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田中良紹の「国会探検」 2012年5月18日
◎消費税の政治学
消費増税を決める国会審議がようやくスタートした。
連休前にもスタートするはずであったが会期末まで1ヶ月という時点でのスタートである。
審議の先行きは不透明で、野田総理の増税路線を後押ししてきたメディアに疑心暗鬼が生まれつつある。
そもそも自分たちだけは消費税の適用除外にしてもらおうと、
財務省に尻尾を振って増税路線を推進するメディアにまともな消費税報道など出来るはずもないが、
メディアは増税をマニフェストに掲げた自民党と
マニフェストを覆して増税に政治生命を賭けると言い切る野田総理のタテマエを信じているだけだから
現下の政治を読む事が出来ない。
私は昨年11月のG20で野田総理が消費増税を国際公約し、消費税政局がスタートしてから
メディアの「話し合い解散」とか「小沢抜き大連立」とかの報道に疑問を呈してきた。
それは一方の「願望」を代弁しているだけで、いささかも政治を読み解いてはいないからである。
波乱万丈が予想される政局を読むためにはまず与野党の本音を探る必要がある。
野田政権が誕生してから行なわれた3回の党首討論は壊れたレコードのように同じ議論を繰り返した。
自民党の谷垣総裁の発言からは野田総理の「不退転の決意」を信用していない様子が分かる。
だから与野党協議を求められてもそれに乗れない。
「閣議決定をするのが先だ」とか、「マニフェストを変更しろ」とか、「民主党内の反対派を切れ」とか
次々に条件をつける。そして最後に必ず「一日も早く解散を」と総選挙を迫る。
自民党は09年の総選挙で議席数を181減らし、結党以来初めて衆議院第一党の座を明け渡した。
従って現在の自民党は現職議員に匹敵する数の浪人を抱えている。
浪人は早く選挙をやってもらわないと金が持たない。
自民党が何が何でも民主党を批判して選挙に追い込もうとするのはそのためである。
国民のためにじっくり政策を磨いて政権を取り戻す余裕がない。
一方で自民党は消費税が選挙に不利である事を誰よりも良く知っている。
1979年の総選挙で大平内閣は消費税を掲げて過半数を割り込む大惨敗を喫した。
竹下内閣は強行採決で消費税法案を成立させたが、リクルート事件もあって退陣を余儀なくされ、
次の宇野内閣が参議院選挙で歴史的敗北を喫した。
また消費税を3%から5%に上げた橋本内閣はそのために不況を招いて参議院選挙に敗れ、
最近では民主党の菅内閣が突然消費増税を打ち上げてやはり参議院選挙に敗れている。
消費税を上げる前でも後でもそれが争点になれば例外なく選挙には負けるのである。
だから自民党は消費税を選挙の争点にしたくない。
しかし野田総理が消費税を成立させてからでないと解散しないと明言しているので
成立に協力しないと解散も実現しない。そこから「話し合い解散」とか「大連立」という「願望」が出てくる。
「赤信号みんなで渡れば怖くない」にしたいのが本音で、
みんなで組んで増税をやれば選挙の争点にはならないと信じたいのである。
ではそうした「願望」が実現するかといえば簡単ではない。まず第三党の公明党の立場がなくなる。
公明党はこれまで自民党と組んできた経緯から「社会保障と税の一体改革」に反対はできないが、
増税路線に巻き込まれたくはない。自民党とは逆に消費税法案の成立に反対してから選挙に臨みたい。
山口代表は党首討論で毎回「社会保障の中身が分からないのに協力は出来ない」と繰り返している。
さらに民主党最大勢力の小沢グループが反対している事で「願望」はなお難しい。
仮に自民党と民主党執行部が組んで消費税成立を強行すれば民主党は分裂し、
消費税を巡って政界は二つに割れる。
そうなれば次の選挙は否応なく消費税の実施を認めるかどうかが争点になる。
その時「統治構造を変えて行政の無駄を省け」と主張する地方首長の勢力が選挙に参戦してくる。
まさに増税路線と統治構造の変革路線とで政界再編が本格化する。
その時、自民党の中に増税を掲げて選挙に打って出る候補者がどれほどいるか見ものである。
同じ事は民主党にも言えるが、消費増税を主張する勢力が選挙に勝って政権を取る保障はどこにもない。
世界の趨勢は緊縮財政や増税路線が選挙で敗北し続けている。
日本だけが例外になれるかをこれから政治家たちは自問自答する事になる。
しかも世界最大の財政赤字と言いながら、日本国債の金利は下落傾向にある。
増税を急がなければならない理由はない。
さらに消費税率25%のスウェーデンが、それでも社会保障を維持できず、
年金支給開始年齢を75歳に引き上げようとしている。
増税だけではいずれ社会保障は維持できなくなる事の証左である。
社会の仕組みそのものを見直さないと少子高齢化には太刀打ちできない事を福祉の先進国が教えてくれている。
従って国会はそうした視野に立った議論をすべきである。
竹下内閣が3%の消費税を決めた時には審議に3ヶ月の時間をかけた。
わずか1ヶ月の議論で結論を出す必要などさらさらない。
現在の政治は何よりも震災からの復興と原発問題、そして世界経済の動向に目を凝らし、
「社会保障と税の一体改革」は長期的視野から時間をかけて議論する事が望ましいのである。
ところが消費税をかけられると会社が潰れると恐れる新聞社とその系列のテレビ局は、
自分たちの利益のために消費増税推進報道を行なって財務省に尻尾を振っている。
そのため妙なバイアスのかかった報道が横行する。
この消費税政局を読み解くためには
まずはメディアの報道を無視するところから始めなければならないようである。
國周、二枚目、
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「梅幸百種之内 藤井紋太夫 尾上 菊五郎」です。
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「日々担々」資料ブログ
◎小沢・輿石のじらし作戦で野田悶絶野垂れ死にへ
(日刊ゲンダイ2012/5/18)
会談要請は菅の二の舞いだ
野田首相が、小沢元代表との会談をセットするよう輿石幹事長に指示したことがニュースになっている。
だが、小沢がスンナリ受けるはずがない。野田の魂胆がミエミエだからだ。
「野田首相にしてみれば、会談を呼びかけること自体が目的のようなところがある。
会って首相がアタマを下げても決裂すれば小沢さんが悪者になるし、小沢さんが会わなければ、
今度は“逃げた”と非難される。どちらにしてもダメージを与えられるという浅知恵です。
しかし、小沢さんの原則論で言えば、会う意味がないなら、会わない。
野田首相が増税法案を引っ込めないかぎり、 必ず決裂するのです。
結果が見えているのに、会うメリットはない。
それに、会談申し入れは、野田首相が自民党と握ることを決めたというメッセージであり、
小沢切りのセレモニーでしかありません」 (政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
小沢が簡単に会談に応じないことは、輿石も分かっている。
今は小沢が風邪をこじらせて体調がすぐれないという理由もある。
会談を仲介するといっても、輿石が無理強いすることはない。 2人が会えば、亀裂は決定的になる。
増税法案の採決も選挙も先送りしたい輿石にとって、会談は実現しない方が都合がいいのだ。
で、ダラダラと時間だけが過ぎていく。
問責2大臣の交代や小沢切りに加え、「輿石切り」まで要求し始めている自民党からは
「どうなってんだ」と攻められ、野田は悶絶。
自民党の協力どころか、問責・不信任案の局面になってくる。
「政治生命をかける」と言ってしまった以上、今国会で増税法案が成立しなければ野田はオシマイだ。
20%台の支持率じゃ解散を打つこともできない。 違憲状態での総選挙に異論もある。
野田には総辞職しか残されていないのだ。 結局、野垂れ死ぬしかない。
そういえば菅前首相も、自民党から「小沢切り」を要求されて政権運営がニッチもサッチも行かなくなった際、
切羽詰まって小沢に会談を申し入れた。 小沢は会談に応じたが、菅の離党勧告をキッパリ拒絶。
それで菅は一気にレームダック化したものだ。
状況は当時とそっくり。
功を焦る野田は、おそらく同じ轍を踏むことになる。
小沢への会談要請が誤算となって、地獄への一里塚になるのだ。
※この貴重な媒体を応援しよう!
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「三十六花艸の内 杜若(カキツバタ)」 「時鳥 市村羽左衛門」です。
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日刊ゲンダイ 2012年5月16日
◎沖縄県民 鳩山元首相「再評価」の声
返還40周年式典出席でも意外な人気
本土復帰から40周年の15日、沖縄県宜野湾市で記念式典が開かれた。
この場に普天間問題の迷走で猛バッシングを浴びた鳩山元首相が出席。
自民党は「ちゃんちゃらおかしい」「沖縄県民の神経を逆なでする」などと難癖をつけたが、
意外や意外、現地では鳩山への好意的な声が少なくないという。
民主党の沖縄県連関係者がこう言う。
「鳩山さんが『県外移設』と言ってくれたことで、沖縄の基地問題が初めて日本全体の課題になった。
諦めていた県民に希望が生まれたのです。そこは評価に値する。しかも、
後任の菅さん、野田さんは沖縄のために全く動いてくれなかった。それどころか、
露骨な対米従属に舵を切り、普天間問題は膠着(こうちやく)状態です。増税しか頭にない野田さんは、
一度でも本気で沖縄に向き合ってくれたことがありますか?」
今回の訪沖で講演した鳩山は、「(気持ちは)今でも皆さんと同じ。
最低でも県外(移設)という気持ちを果たさなければ、皆さん方の気持ちを十分に理解したとはいえない」と言い、
県外移設を実現できなかったことを率直に詫びた。
力量不足ではあったが、今も理念は持ち続けている。だから、沖縄県民に石を投げられたりはしない。
<自民や現閣僚の非難こそ「ちゃんちゃらおかしい」>
それに引き換え、野田政権の閣僚の態度ときたら、まるで他人事だ。
式典に出席した野田首相は「普天間飛行場の固定化は絶対あってはいけない」とか言っていたが、
固定化回避に向けて何をしたのか。基地問題は米国と霞が関に丸投げ。
本音は県内移設で決着させるつもりだろうが、県民の理解を得ようと動く気配すらない。
もっとヒドイのが岡田副総理だ。15日の会見で
「『県外』と鳩山(元)首相が明言したことで、もともと難しい問題をさらに難しくした」
とシタリ顔で論評したが、当時の外相は岡田である。
当事者のクセにドロをかぶるのを嫌がり、最後まで知らん顔だった人物に普天間問題をアレコレ言う資格はない。
自民党もそうだが、鳩山を基地問題の“A級戦犯”に仕立て上げ、
批判の矛先を集中させて、責任逃れをできると思ったら大間違いだ。
↑
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のこりはカスゴミでしかない。 ダメリカの犬コロどもw ですよ。
何か大きな動きがあるような気がしますねぇ、何か?