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秋彼岸

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 画は 歌川 國芳 (くによし)

 寛政九年(1797)~ 文久元年(1861)

 号は一勇齋、朝櫻楼など                作



  「忠臣藏 十段目 大星由良之助 天川屋義平 おその」です。


☆晴れ。

仇討、仇討、

◆http://www.kakehashi.or.jp/?p=11972
チェルノブイリへのかけはし 9月 20th, 2015
◎忠臣蔵と クーデターへのリベンジ


より抜粋、

年末になると、思い出したように
赤穂浪士の討ち入りものをしたりしていましたね。
テレビで。
流石にこの頃はみなくなりましたが。

江戸幕府は「喧嘩両成敗」という原則が一応、表看板で、
それは町民だろうと農民だろうと理解していました。

たとえば、農民が、この大名の悪政に耐えられないとなって、
誰かが江戸まで直訴にでて成功したら
その民衆の代表者も処罰されるけれど、当然、大名も処罰される。

百姓一揆を起こしたら 起こした代表と大名と。

だから、水戸黄門のように、代官がたくさんの悪党を従えて、悪さをする
ということはほとんどできず、農民の自治がしっかりしていたという研究もあります。

喧嘩を売られても両成敗、なぜなら
そのような悪縁を持った日頃の行いが悪い‥ まで。

その金看板をくずしたのが、
吉良上野介が裁かれず、浅野内匠頭だけが、裁かれたこと。

主君のアダを、家臣が討ちに入ったその話が、歌舞伎の演目で「忠臣蔵」として、
人気があり、今日まで日本人の大好きな演目だったように思います。

実際には、現実世界は、傲慢な権力者がアダを打たれるようなことはありません。

だから、庶民の夢だったのかもしれません。
舞台にそっとそんな日常のフラストレーションを重ねていたのかもしれません。
身分制の理不尽な感情は何時の時代でも押し殺すしかない?

だけど、江戸時代の歌舞伎が庶民とともにあったことがわかります。

今はその歌舞伎を見るのに たいそう、高価なチケットが必要で、
上流階層のたしなみのようになっています。

だけど、私は今回の国会前の若者たちの叫び声を聞きながら、そして、
政権与党による参議院の委員会での強行採決劇は、
まさに吉良上野介が、浅野内匠頭をイジメてきたドラマに重ねてみています。

確かに松の廊下で刃傷沙汰は前代未聞のタブーとはいえ、
片方が切腹で、片方の吉良上野介はおさばきなし。

この不公平感。幕府ちょっとおかしいんじゃないの?
幕府がやらないなら、家臣がアダをうったらどうなのよ、という当時の感覚。

公平さ、というのは為政者は逸の場合でも求められるものです。

いくら法案を通したいからといって 数が多いからといって、
横浜の公聴会の報告もなしに、強行採決。

その公聴会で「多数決主義と民主主義は違う」とハッキリ指摘を受けていました。

しかも、それが強行採決だったのかどうかも誰も聞こえない、わからない。

ただ、もと軍人の特殊な拳の握りかたのグーパンチの写真が、世界中に配信された。

その騒動しか私たちにはわからない。議員たちにもわからない。


単なる自民党による集合、強行採決とさえも認められない。

議事には何も残っていないそうです。(T_T)


太郎さんはそのときこんなプラカードをあげて

▼http://www.kakehashi.or.jp/wp-content/uploads/soushiki-160x90.jpg

そのあとは、みなさんご存知の通り、時間稼ぎしかなかったのですが、
参議院の本会議で、山本太郎さんだけがノロノロ歩いて注意を受ける牛歩をしてくれました。

この人本気ですね~。

そして、一人牛歩で焼香とご愁傷様。

▼http://www.kakehashi.or.jp/wp-content/uploads/
 12003272_920737921337094_8876881973933877173_n.jpg

でも本当にすごいのは、委員会で最後に太郎さんが叫んだ言葉です。

「外の声が聞こえないならやめちまえ!」って、

お歴々の爺さん議員相手に叱りつけてくれました。


もっとアメリカ軍に貢献したいと。
どんどん武勲を立てたくなる。
足をうつだけのつもりが、どんどんエスカレートする。

すでに国民じゃなくて、アメリカをみてる証拠。

それ、国民がそんな貢献望んでないんですよ。
国民はイラクになんの恨みもない。

山本太郎さんが国会でハッキリ質問したように、
「アメリカ軍のイラクの民間人虐殺」は戦争犯罪なんですよ。

そういう戦闘地域にいて、オランダ軍だろうとアメリカ軍だろうと、
日本の軍隊が助けることの「異議」を日本人が認めていないにもかかわらず、
現場で判断したがっている。

戦争は、政治なんです。軍人にそういうことをさせて、
満州事変が起こされ日本が戦争の泥沼にはまっていったから、もううんざりなんだと。

47人の家来が吉良上野介にリベンジをしていく‥

現代のリベンジは、(落選させて)平民に落とすこと。

法案を廃案にすること。


赤穂浪士たちは、主君のアダを打たないのか?
とバカにされても、まったくそんなそぶりさえみせず、
最後は吉良上野介の首を取り、、
当時の「筋」を通したことで尊敬され語り継がれました。

幕府がなした不公平の決定の連続を庶民が語り継ぐことで、
忘れなかったからその物語が残っている。

主君のアダを打たない家臣は、ダメ人間的な。

それは武士の特殊な慣習の物語ですが、公平さ、権力、傲慢さ、
そういうさまざまな価値観の中で、日本人が大切だと思ったことです。

インチキ政府、憲法の根拠を自ら否定して、自分たちが内閣だと言い張っている。
そんなの認めたら国民の恥、末代まで語られる。


山本太郎さんが本会議の採決の間際に叫んだ言葉。

「アメリカと経団連にコントロールされた政治は止めろ!

組織票が欲しいか!

ポジションが欲しいか!

誰のための政治をやってる!

外の声(国会デモ)が聞こえないか!

その声が聞こえないんだったら、政治家なんて辞めたほうがいいだろ!

その声が聴こえないなら政治家なんか辞めた方がいいよ!

違憲立法してまで、自分が議員でいたいか!

みんなでこの国変えましょうよ!

いつまで植民地でいるんですか!

本気だしましょうよ!

安部総理
いいお土産が出来ましたね!

ひっくり返しますからね!」

居眠り議員たちの心に届いてくれたらいいのに。

国民として、憲法破壊のクーデターおこされて、リベンジせずにはいられません。

ご参照あれ!




國芳、二枚目、



「本朝英雄鏡 石川藤助定友」です。



◆http://ameblo.jp/64152966/entry-12075094194.html
wantonのブログ  2015-09-20
◎今、総選挙をしたら野党が勝ちます!
 ~与党が圧勝すれば「不正選挙」が明らかになる! 


より抜粋、

参議院強行採決で個別的自衛権発動
~同じ船に乗ったかごの中の政治ショー!
☆http://ameblo.jp/64152966/entry-12074360591.html

コメントより

21. 無題

以前、山本太郎さんに不正選挙に関して直接、意見した事が有りました。

小沢一郎さんのお気に入りの三宅雪子元議員にも、
不正選挙について問いただしました。

しかし、彼等は何のアクションも起こさなかった。

不正選挙は触れちゃいけないタブーなのでしょうか?


小沢一郎さんが少し前にこんなことを言ったそうです!

「私たち野党には最後の手段があります。
いざとなったら野党議員全員が辞職するのです。

そうすれば国会は運営できなくなり、強行採決どころではなくなり、
総選挙をしなくてはならなくなります」

今、総選挙をしたら野党が勝ちます!

それでも自民党が圧勝したなら、
不正選挙が行われている事に国民全員が気付くはず!

これは、とても良いチャンスなのに、それをしない!

だからプロレスだと よっしは思っています!

きっと裏で官房機密費が動いているはず!

よっし 2015-09-18

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管理人

大変面白いので取り上げました。
単純明快で分かり易い。

ただ、その明快な理屈が機能しないのが日本の政治。

今、総選挙をしたら野党が勝つかどうかまでは確信が持てませんが・・・

成りすまし野党の存在もあるので、極めて困難であると
分かっている上で取り上げてみました。

小沢さんが言ったんだったらやればいいのにね。

政治家には、公の場で発言した言葉には責任があるはず。

不正が行われた場所は票集計マシンのソフトウエアと云われていますが、
確実な証拠を掴むのは極めて困難と
ソフトのプログラムを書いた人間自ら告白しています。

投票直後のソフトウエアを差し押さえ、更には、実際に
行なわれた選挙の投票用紙を検証する必要がありますが、
そんなことが可能とは到底思えません。

また出来たとしても、何等かの手続きが必要なので、
その手続きの間に、簡単に、通常のソフトに変えられてしまう。

そもそも、検察庁や警察庁そのものが、傀儡でグルなのですから、
どうしようもありません。

もし、奇跡的に強制捜査が行なわれる事態が生まれるとしたら、
それは、寧ろ、正しい選挙が行なわれていることを決定づける為の
結果ありきの やらせ捜査、つまり、問題が全く見つからないように
処理した後にやられるのが関の山です。

政治家もバカではありません。
そういった事を百も承知しているので踏み切れないのです。

ヘタすると、選挙管理委員会を侮辱したとして、
反対に訴訟を起されるに違いありません。
それだけではなく、政治生命そのものを失うことになる。

不正選挙の状況証拠は、すごくたくさんありますが、
その確実な証拠を確保することは不可能に近い訳です。

ならば、それに変わる代案を小沢氏が語った訳ですが、
野党議員全員が辞職するなんて、まず、絶望的といっていいほど実現困難です。

にも関わらず、一体何故、そのようなことを公けの場で
口にしたのかも謎です。

本気で実現可能と考えているとは、考えにくい。

政治の世界は、私は信用していません。
だから、政党も政治家も同じです。

但し、是々非々で、場面々において取り上げて
応援することはあります。
完全否定するのも、これまた現実的ではないからです。


「熱狂する大衆のみが操縦可能である。」 by.ヒトラー

プロレス~野球~サッカー~囲碁・将棋と続きますが、
今の日本には、これに熱狂したり夢中になっている人が無数にいます。

別に悪いことでは無いのですが、その目的が不純です。
ヒトラーの名言をそのまま実行していた訳ですね。

  全てを忘れさせろ。

  支配を気づかせるな。

  政治に関心を持たせるな。

  政治に関心のある者には、洗脳し続けろ。

  真相に気づいて告発する者は消せ。

私は、趣味が将棋なのですが、以前から、ずっと疑問で
あったことが氷解しました。

国民レベルでは、そんなにものすごく人気がある訳ではないのに、
大新聞やメディアには、かなり大事にされています。
将棋連盟に高額なギャラを払うほどの費用対効果といった
経済効果は大して無いにも関わらず、決して粗末には扱いません。

ずっと国策だった訳です。
将棋に没頭していなさいという・・・。

その国策を命令しているのは、云わずと知れたアメリカであり、
その手先の代理人たちの意思であった訳です。


戦後の日本は、このようにして意図して計画的に
操作されて来たことになります。

ですから、政治の世界も似たようなものでしょう。
その大部分を支配しているのは、米国であり、
また、世界金融資本な訳です。

つまり、プロレスも政治も台本がある八百長の出来レース
ってことの可能性を常に疑っておくべきです。

何を今更って言う無かれ。
このカラクリを知らない日本人がほとんどですから。

日本国内で、一番目に付くものの大半は、
植民地支配している連中の息のかかったものです。
また、そのように操作もされています。

あらゆるランキング上位も同様な訳で、
無論、ブログランキングも例外ではありません。
悲しい現実ですね。


そして、その極めつけが、不正選挙マシーンのムサシであり、
プログラミングソフトな訳です。
何から何まで支配されているのでしょうか。

日本人の意識が、不都合な方向に傾くと、
マスコミが修正する為にウソを流します。


皆さん、今の日本は、本当に国民の為になる情報や真相は、
必ずといっていいほど潰しに来るんですよ。




◆http://toshiaki.exblog.jp/
古川利明の同時代ウォッチング
◎2015年 09月 19日


#で、今日(=9・19)未明の、アンポならぬアホ関連ホウアンの「参」の本会議での
強姦サイケツを受け、代々木の共産党が「反アンポ」を旗印に、
次の国政センキョってのは、来年夏の参院センキョからだが、
「他の野党とセンキョ協力をする」って表明したんだなあ。
いやあ、コイツはホンマ、コペルニクス的転回だわな。

要するに、コイツは「アベ自公」の対抗軸として、
「民共路線」が出てきたってことだわなあ。

そういえば、英吉利の労働党の党首センキョでは、左派というより、
アレは「極左」だよなあ、ジェレミー・コービンが当選しとったからなあ。

大学生らのシールズの主張も、「富の公正配分」を訴える
スタンダードな左派のスタンスだよな。

今、自民トウはコイズミ以降、すっかり右傾化してしもうて、
かつての中センキョ区制時代には間違いなく存在しておった、
「リベラリズム」「富の公正配分」という潮流は、完全に殲滅させられてしもうたもんなあ。

今回のアンポ政局では、維新が「野党共闘」に乗ったというのは大きいと思う。
どうせ、年内にハシストらの大阪組とは分裂するが、
とにかく、「衆」では小センキョ区中心である以上、野党がバラけておったら、
「合体自公」の前には歯が立たんから、新党方式か吸収かはともかく、
維新は民主と合流せんとだろうなあ。

だって、共産党は、イケダモン大先生んところの創価ガッカイと同様、
組織票を持っておる上、ここんところ、「浮動票の受け皿」になっておるからなあ。

代々木が「単に候補者擁立を見送る」というだけに留まらず、
「民主党に組織票を回す」ってことになったら、スンゴイことだと思う。

んー、コレで公明トウ(=創価ガッカイ)も、少しケツに火が点いて、
「消費税10%増税時の、国民総背番号カードを使った2%分のポイント還元」も、
本気になって潰してくる可能性があるな(笑)


#それと、今回のアンポならぬ、アホ関連ホウアンを反対した人らに対して、
去年12月の総センキョで、自民トウは
センキョ公約に「集団的自衛ケン行使のための法整備」をちゃんと書いており、
センキョに勝てば、それをヤルのはわかりきっておったのだから、
「何、今頃、そんなことを言っているのか」と揶揄するムキもあるよな。

確かに、有権者は、結果的に自民トウっていうか、自公に「勝たせた」んだから、
そうした信任を得たゆえ、「だから、安保ホウアンの成立は、チョーOK」というのは、
こじつけ的なリクツとしては成り立つのかもしれない。

しかし、思い出してもらいたい。
去年12月の解散&総センキョは、「小渕優子以下の政治とカネのスキャンダル噴出と、
オキナワ県知事選敗北のショックをチャラにするため、野党のセンキョ体制が整っておらず、
ナイカク支持率がある今なら、議席減は少なくて済み、まず、負けることはない」
っていう、アベの「解散ケン私物化」による打算のみから、だったよな。

野党、特に民主と維新は極限インポ状態で、民主は98年の結党以来、
初めて衆院の過半数を下回る198人しか候補者を立てれず、維新に至っては、
「死ぬまで公明トウのセンキョ区から立候補することをライフワークとする」
とまで大見得を切っていたハシスト以下、ピャーッと敵前逃亡してだな、
大阪市内の公明トウのセンキョ区からの候補者擁立を全部、見送っておったんだからな。

このように最初から「戦闘意欲」を完全に喪失しておった民主、維新に
有権者は愛想をつかし、「セー権批判票」の受け皿になり得なかったんだよな。

それが、「52.66%(小センキョ区)」っていう、史上最低の投票率に、
モロ、表れておったよなあ。 

もっと言えば、アベは去年12月の総センキョでは、
「アベノミクス継続の是非」の一点突破で行ったんだよな。

アホ関連法制の「アの字」も、オクビに出さんまま、
センキョ公約の端にチョロっと「集団的自衛ケン行使のための法整備ウンヌン」
と書き入れておったのをもってだな、「有権者の信を得た」というのは、
悪いけど、サギそのものだよな。

とにかく、センキョ戦は、そうやって猫をかぶっておとなしくしておって、
「自公勝利」っていうより、「自公現状維持」という結果を手にした途端、
「さあさあ、我々は白紙委任状をもらったんだから、ヤリたい放題ヤラしてもらう」
ってんだからな。ったく、だから、有権者はちゃんとセンキョに行かんと、なんだよなあ(笑)


#そういえば、今夕(=9・21)の17:08upの田中龍作のテラ銭ブログで、
今度のアンポならぬ、アホ関連ホウアンで「徴兵制ウンヌン」ってことが言われておったんだが、
そのカラミで「奨学金を返せん輩は、自衛隊入隊で償え」
っていうハナシが、既に出ておるってんだな。

具体的には、経済同友会の前副代表幹事ってのが、日本学生支援機構ってのは、育英会の後身かよ、
そこの運営評議会イインをヤッておるてんだが、去年の5月に
「奨学金を返せない人は、1~2年防衛ショウ(=自衛隊)でインターンをヤッてもらう」
って発言しておったってんだな。

ま、いきなり、「全コクミン徴兵制」ってことはないろうだが、しかし、その前段として、
奨学金を返せん貧困層の学生を、まず、借金のカタに徴兵するってのは、
確かに、連中的には当然、考えておるわな。

しかし、ホンマ、このアベ自公セー権で、その新自由シュギという名の、
「弱肉強食」そのものの、ほんの一握りの大企業がカネを掠め取って溜め込み、
大勢のビンボー人を作り出しておる状況が、加速しとるよなあ。

ただ、こんな耄碌発言をしとる「経済同友会の前副代表幹事」ってのは、いったい、誰なんだよ? 
こういう大ボケおやぢこそ、「実名」で報じて、ビシバシと弾劾してこそ、
「ブンヤ」、すなわち、ジャーナリストではないのか。
こういうへっぴり腰こそが、アベ自公の妄動を許しておるよな。

あー、よく見たら、田中龍作の以前の記事で、実名を出しておったな。
コイツは「前原金一のおやぢ」かよ。

本職は「住友生命の会ちょー」だったのか。

濡れ手に粟の保険金かき集めでボロ儲けしやがって、だったら、
オマエが自衛隊に入って、ヘルメット被って、兵役に就いて来いってんだ、
このアホンダラが!



國芳、三枚目、



「見立十二支の内」 「寅」「虎蔵 鬼一」です。



まさに「死の商人」、

◆http://lite-ra.com/2015/09/post-1486.html
リテラ 2015.09.15
◎安保法制の狙いは武器輸出、
 経団連=軍需産業が安倍政権を動かしていた!  税金使った武器バラマキ計画も


安保法案の参院強行採決が確実視されるなか、
経団連(日本経済団体連合会)がある提言を発表した。

それは「防衛産業政策の実行に向けた提言」と題され、
武器など防衛装備品の輸出を「国家戦略として推進すべきだ」と主張するものだ。

このことを報じた朝日新聞(9月10日付)によると、
経団連は〈審議中の安全保障関連法案が成立すれば、自衛隊の国際的な役割が拡大するとし、
「防衛産業の役割は一層高まり、その基盤の維持・強化には中長期的な展望が必要」と指摘〉。

10月に発足する防衛装備庁に対して
〈「適正な予算確保」や人員充実のほか、装備品の調達や生産、輸出の促進を求めた〉という。

やっぱりそういうことか。

じつは、安倍政権が集団的自衛権容認、安保法制を強行しようとする背景に、
米国の意向だけでなく、経団連の要望があるとの見方は以前から根強く囁かれていた。

たとえば、今年7月19日、NHKの『日曜討論』にVTR出演した
山本太郎・参院議員はこう主張していた。

「この法案の真の目的というのは、安全保障ではなく、経団連の金儲けなんです。
国内には武器を製造する企業がたくさん存在しています。
たとえば、イージス艦1隻に2500社、戦闘機1機に1100社、国内企業がかかわっている。

武器輸出の解禁(は)、経団連の提言、リクエストです。
これを実現させたのが安倍総理。
選挙のときの組織票、日頃の資金提供へのご恩返しなんですね」 

また、山本議員は9月13日の同番組でも同様の指摘をしていた。

たしかに、製造業中心の経済団体・経団連には、
軍需産業、武器製造企業が数多く参加している。

会長の榊原定征・東レ相談役最高顧問、宮永俊一・三菱重工業社長、中西宏明・日立製作所会長、
内山田竹志・トヨタ自動車会長。現執行部の顔ぶれを見ても、
すべて戦闘機事業にかかわる“軍需企業”だ。


そして、経団連は、奥田碩会長時代から 改憲と安保問題といった政治問題に踏み込みつつ、
武器輸出三原則の見直しをたびたび迫ってきた。

昨年4月、安倍政権は「武器輸出三原則」を撤廃し、「防衛装備移転三原則」に変更した。

それまで原則的に禁止してきた武器や兵器、それに関連する技術などの輸出を認める
犯罪的な政策転換を行ったが、これも、経団連のリクエストに応えたものだった。

だが、「防衛装備移転三原則」では、一応、武器の輸出を「平和貢献・国際協力の推進に資する」
「日本の安全保障に資する」場合と限定しており、武器を大々的に輸出するためには、
「国際協力」「安全保障」の範囲を広げる必要があった。

そこで、経団連はさらに集団的自衛権容認、安保法制の成立を安倍政権に働きかけてきたのだ。

つまり、自衛隊が「地球上のあらゆる場所」に出かけることのできる体制をつくることで、
これもあれも 日本の安全保障に資すると、
さまざまな国に武器を輸出することができるようになるというわけだ。

事実、防衛省と日本の軍需企業関係者は、
かなり早い段階から、武器商戦に前のめりになっている。

昨年6月、フランスのパリで開かれた世界最大規模の武器見本市「ユーロサトリ」に、
日本ははじめて本格的に参加。音頭をとったのは防衛省で、
三菱重工、東芝、NEC、日立製作所、川崎重工、富士通らの企業とで
「日本パビリオン」を設けた。

この模様に密着したNHKスペシャル『ドキュメント“武器輸出”防衛装備移転の現場から』
(14年10月5日放送)では、防衛省の堀地徹・装備政策課長が
「国でやっぱりPRできる、出展できる。(日の丸の)フラッグのもとで
みなさんの士気も上がるし団結力もあると思うんですよ」と笑顔で語っている。

武器輸出解禁からわずか2カ月、安倍政権の動きを事前に知らなければ、
絶対に出展準備するのは不可能だ。

この事実ひとつをとっても、
いかに政権と経団連=軍需企業が連携しているかがよくわかるだろう。 

しかも、ここにきて、安倍政権は新たにとんでもない武器輸出政策を検討し始めている。

開発途上国などを対象に、武器購入資金を低金利で貸し出すほか、
政府自ら日本の防衛関連企業から武器を買い取り、
相手国に贈与する援助制度を創設するのだという。

つまり、国民の血税を使って、海外に日本製の武器をばらまき、
最終的に日本の軍需産業を儲けさせようというわけである。

しかも、これは防衛省や自民党政治家にとってもこのうえなく美味しい利権になる。

防衛省はこの武器援助を通常のODAとは別枠で運用する予定だ。

特殊法人をつくり、その法人を通して
開発途上国や日本の防衛関連企業への直接の資金援助を行うのだという。

すでに、日本の防衛産業には多くの防衛官僚、自衛隊幹部が天下りしているが、
武器援助事業への参入を狙う新興企業やこの特殊法人が彼らの新たな天下り先になる。

さらに、援助事業への参入を口利きすることで、
自民党の政治家たちは軍需企業、防衛産業から巨額の献金を懐に入れることが可能になる。

防衛省の堀地装備政策課長は、先のNHKの番組で
「(防衛装備移転は)安全保障対話の、ひとつの大きなツールになっていると思いますね」
と語っていたが、実際は逆だろう。

「安全保障」という名目が、軍需企業、防衛省、政治家の金儲けの「大きなツール」
として使われているのだ。

そして、安保法制が成立すれば、この金儲けはさらに広がり、
日本に巨大な利権をもった軍産複合体がが誕生することになる。

しかも、その金儲け、利権のためにばらまかれる武器は確実に、海外で“人殺し”に使われる。

防衛装備移転三原則では「輸出先の国から第三国に日本の事前同意なしに(武器を)移転する
ことも一定の条件のもと認められて」おり、一旦、海外に輸出されたら、
どこの国で使われるか追跡は不可能だ。

現に、元アメリカ国務省日本部長のケビン・メアはNHKの同番組で、
「アメリカに部品を供給すれば、その先、どこに輸出されるか追跡する術はない」
と言い切っている。

すなわち、日本がつくり、売った武器・兵器が、紛争地域やISなどの過激派組織の手にわたる
ことだって十分考えられるのである。

まさに、日本を「死の商人」にしようとしている安倍政権と経団連=軍需企業──。


最後に、「週刊ダイヤモンド」(ダイヤモンド社)14年6月21日号が掲載した
「日本の軍需企業トップ10」の企業名を紹介しておこう。

1位・三菱重工業、2位・三菱電機、3位・川崎重工業、4位・NEC、5位・IHI、
6位・富士通、7位・コマツ、8位・東芝、9位・日立製作所、10位・ダイキン工業──。


国民は安倍政権だけでなく、こうした「死の商人」企業に対しても、製品の不買運動などで、
徹底批判を行っていく必要がある。

(水井多賀子)





「戦前回帰」ですな、戦前も天皇と「財閥」が、しこたま儲けた。

連中にとって、忘れられぬ「蜜の味」なのですよ。





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