画は 歌川 廣重 (安藤廣重)
寛政9年(1797年)〜 安政5年(1858年)
号は 一立齋(いちりゅうさい) 作
「忠臣藏 十一段目 一 夜討押寄」です。
☆晴れ。
火薬庫になりうるわけだ、
◆http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201405270000/
櫻井ジャーナル 2014.05.27
◎ウクライナでは米国の傀儡が次期大統領に当選したが、
その直後に東部の空港を空爆、住民に死者
より抜粋、
新しい政権ができてもIMFの融資に絡んで緊縮を強要されることは確実。
庶民の生活が悪化することは避けられず、不満が高まるだろう。
また、東南部を制圧することをIMFは要求しているわけで、
内戦になる可能性は高く、戦火が全土に広がるかもしれない。
現在、EUがアメリカから自立することをロシアは願って
軍事力の行使は自重しているようだが、欲ボケしたEU幹部の暴走が続けば、
どこかの時点でNATOとロシアの軍事衝突になる。
そのとき、ロシアが戦場をヨーロッパ/ロシアに限定するとは限らない。
だからこそ、欧米では世界大戦の勃発を恐れる声が出ているのだ。
選挙が終わるのを待ち、クーデター政権はドネツクの空港を
戦闘機や攻撃ヘリで攻撃して住民に死者が出ている。
☆https://www.youtube.com/watch?v=-QUZ5LeTODM
東南部の住民を制圧する作戦をクーデター政権は再開したわけだ。
中東や北アフリカでもアメリカ政府は自分たちが殺した人間を
「テロリスト」や「戦闘員」だと表現するが、その多くは非武装の住民。
ウクライナでも同じことをしている。
そうはいっても、ウクライナの西部では
クーデター政権を支持する人も少なくないようだ。その背景には「EU幻想」がある。
無邪気にもアメリカを自由と民主主義の国だと信じ、
EUに加盟すれば「ブルジョア」になれると妄想している庶民もいるだろうが、
クーデター政権に参加しているような「オリガルヒ(一種の政商)」や
銀行上がりの人間、あるいはNATOやアメリカの特殊部隊と連携している
ネオ・ナチの幹部などは違う。
私腹を肥やせると考え、ロシアを破壊すれば略奪できると夢見ていることだろう。
ウクライナの一部から憧れの目で見られているEUだが、
その実態を知っている住民は反発を強めている。
巨大資本のカネ儲けが絶対視され、0.01%の特権階級が富を独占、庶民は貧困化し、
債務に縛られた人生を送る人も増えている。
巨大資本の食い物になった国の典型がギリシャ
(内容は前に書いたことなので、今回は割愛する)だが、
旧ソ連圏の中ですでにEUへ入っている国々では一部の特権階級を豊かにするために
庶民がこき使われる実態に失望、そうしたことが歌にもなっている。
☆http://www.youtube.com/watch?v=Jg8h526sB7w
今回のEUの選挙でも庶民がEUに反発していることが明確になった。
現在、EUを動かしているのはヨーロッパの貴族階級にほかならない。
貴族は長年、政略結婚を繰り返してきたため親戚は全ヨーロッパに広がり、
統一されたヨーロッパは彼らにとって自然なことだろう。
本ブログでは何度も書いたことだが、NATOはソ連との戦いに備えるだけでなく、
「西側」の左翼を潰すことも重要な役割だった。
その役割を果たしているのが「NATOの秘密部隊」だ。
こうしたアメリカの動きにフランスのシャルル・ド・ゴール
(NATOの秘密部隊に命を狙われたことは本ブログで何度か書いた)は反発していたが、
ソ連が消滅した1991年になると、フランスのフランソワ・ミッテラン大統領と
ドイツのヘルムート・コール首相が「西ヨーロッパ連合(WEU)」の実現を訴えている。
外交と軍事政策を統合し、「ユーロ軍」を創設しようともしていた。
勿論、アメリカは激しく反発、このプランは潰されてしまった。
ヨーロッパのための統一は消え、アメリカのための統一が残ったと言えるだろう。
そのひとつの結果として、EU各国の首脳はアメリカの操り人形と化している。
ウクライナのクーデターもこの延長線上にある。
すでに足下が崩れ始めているアメリカだが、NATOを使って
ロシア、中国、イランなど服従を拒否している国々を軍事力で倒して
世界の覇者になろうとしているわけだ。
アメリカは日本を拡大版NATOへ組み込む腹づもりのはずで、
だからこそ集団的自衛権を安倍晋三政権は主張している。
つまり、核戦争の準備だ。
↑
「オリンピック」はヨーロッパの食い詰め貴族階級の餌場ですよ。
各種委員会の役員などをやっておる。 ローマの円形闘技場などに由来。
連中の子息のお見合い会議の場らしいねw 阿呆らしい。
土建屋、電通、スポーツ利権団体&政治屋の「税金収奪興行」です。
壺三一派がしゃかりきになって暴走しておるのはユダ米の厳命、
ウクライナ、南シナ海、同時多発戦争狙い? のようだね、断末魔の悪足掻きだな。
廣重、二枚目、
「東海道 十七 五拾三次之内 由井」です。
いい文章です、
◆http://takedanet.com/2014/05/post_69b2.html
武田邦彦 (平成26年5月26日)
◎ショート論評 ウクライナの大統領選挙
☆http://takedanet.com/files/tdyno.441-(7%EF%BC%9A06).mp3
ウクライナの大統領選挙はどうやら親欧米派が勝ったと報道されている。
まだ予測の段階だから最終結果がどうなるか判らないが、
私は日本と比較してある感想を持っている。
ウクライナという国は昔「キエフ公国」があったところで、
モスコーを中心とする今のロシアに比べて早く発達した地域だ。
ところがモンゴルの襲撃で破壊され中心がモスコーに移ると、
その後のキエフ付近の発展は途絶えた。
その大きな原因が、西(ポーランドやドイツ)と東(ロシアなど)に挟まれて、
国民が常に「西だ! 東だ!」と分裂を重ね、
悪いことにいつも「負ける方」についてしまうという判断ミスもあった。
第一次世界大戦の時には、ドイツーオーストリア連合について敗戦の憂き目をみた。
でも、発展を阻害してきたのは「意見の対立」であって、
対立ではなく合意が先行すればウクライナの人の幸福度はかなり違っていただろう。
現在の日本、私は「対立を煽る時代」と思う。
その原因の一つはマスコミが偏った情報しか流さないので、
多くの人が冷静に物事を考えられないことにあるし、
第二に明治維新と第二次世界大戦で敗北したショックがまだ尾を引いていて、
日本文化と欧米流の考え方の間をさまよっている。
更に最近ではSTAP事件に見られるように、
何か日本人がイライラして人をバッシングすることによって
自分の不満を解消しようとしていること、
政治家や東大教授がウソを続けて言い訳で逃げ切っていること、
さらには教育で教えることすら決められないことなどが原因しているように感じられる。
今こそ、ウクライナの情勢を他山の石として、
「合意に向かった情報提供と議論」を進めるべき時だ。
合意に向かうと言うことは最終的な合意になるように情報を提供するのではなく、
逆にありのままの情報を流し、それによって多くの人の判断力を高める方向に進むしかない。
世界には温暖化について学問的にも政治的にも二つの流れがあるのに、
その一方だけを報道していたら、対立が生じる。
だから、まず「クールビズ」を止めることから始めよう。
着る服ですら政府の言いなりでは合意は得られない。
その次に「意見の相違は人間そのものの問題ではなく、
経験、年齢、男女、利害、錯覚などに基づくものである」
ということを認め合って、合意に向かって話を進めることが
日本の子どもたちの未来を明るくするだろう。
廣重、三枚目、
「朝顔」です。
至言ですな、
◆http://blog.tatsuru.com/
内田樹の研究室 2014.05.27
◎GQの人生相談6月号 GQ=雑誌「GQ JAPAN」?
Q1 抽象的な質問なんですけど、漠然たる不安を感じています。
これを打ち払うにはどうすればよいでしょうか。
「漠然たる不安」というのは、
未来が見通せないということなんでしょうね、きっと。
でも、未来はいつだって不透明ですよ。
僕の知る限り、僕の生まれた1950年からあと63年間、
先行きがクリアーに見通せたことなんか、一度もないですよ。
50年代の終わりは、いつ核戦争が起きて世界が滅びるかわからなかったし、
60年代は世界中で革命闘争が展開していて、体制は全部崩れそうだったし、
80年代はやけくそな蕩尽に浮かれていたし・・・、
そしてそのつど「思いがけないこと」が起きて、時代ががらりと方向転換したのでした。
確かに原発事故処理も震災からの復興も遅れているし、
首都圏直下型地震や南海トラフ地震がいつ来るかわからないし、
解釈改憲で戦争に巻き込まれるリスクも高まっているし、
国の赤字は積もる一方だし……。いろいろ不安のたねはあります。
でも、この程度の国なら他にいくらもありますよ。
だから、そんなに心配しなくても大丈夫です。
心配しているような「思いがけないこと」が来ないと言っているんじゃありません。
それはやっぱり来るんです。
そして、システムががたがたになる。これは避けようがない。でも、
日本は他の国とくらべると「負けしろ」の厚さがだいぶ違いますから。
地震が来ようが、国債が暴落しようが、年金制度が崩壊しようが、
そのときはそのとき、国が破れても山河が残っている限りは大丈夫です。
なんとかなります。
「負けしろ」が日本にはあります。
それは豊かな自然です。国土の68%が森林なんです。
これほどの森林率の国は先進国にはノルウェー以外にありません。
多様な植生があり、さまざまな動物が繁殖し、きれいな水があふれるように流れ、
強い風がよどんだ大気を吹き払う。日本のこの自然環境には値札がつけられません。
経済の話をするとき、エコノミストはみんな「フロー」の話しかしません。
でも、日本には「眼に見えないストック」があります。
目の前にあるのでありがたみがわからないのですけれど、
改めてそれを金を出して買おうとしたら1000兆円出しても買えないような資産です。
それはまず自然資源です。飲料水がいくらでも湧き出ている。
水のほとんどをマレーシアから輸入しているシンガポールから見たら
羨ましくなるほどの資産です。
でも、日本人は自分たちがそんな豊かな資産を享受していることを知りません。
第二が銃による犯罪がほとんどないこと。
アメリカは銃で年間3万人が死んでいます。
一昨年、日本では銃による死者は年間4人でした。殺人発生件数もほぼ世界最低です。
このレベルの治安を仮にアメリカやメキシコやブラジルで実現しようとしたら
国が破産するほどの天文学的なコストを要するでしょう。
それだけの資産がとりあえずここにある。
その他に温泉もあるし、神社仏閣もあるし、伝統芸能もあるし、
ご飯は美味しいし、接客サービスは世界一だし・・・、
国民的な「ストック」はさまざまにあるわけです。
でも、経済成長論者の方たちはこのストックをゼロ査定しておいて、
フローがないカネがないと騒いでいる。
日本がほんとうは豊かな国であること、
みんなでフェアにわかち合えば、ずいぶん愉快に暮らせることをひた隠しにしている。
そして、経済成長しなかったらもうすぐに国が滅びるというような煽りをしている。
だから、原発は再稼働するしかない、消費増税もするしかない、賃金も下げるしかない・・・
と勝手なことを言っています。
でも、彼らは日本には豊かな山河と文化的蓄積があることを故意に言い落とします。
それをたいせつに使っていれば、別にシンガポールのような自転車操業をする必要
なんかないということは決して言わない。
水も食べ物もエネルギーもすべて金を出して買わないと生きてゆけない国と比べて
「経済成長への熱意が足りない」と言うのははなから無理なんです。
麻雀で点棒が5万点ある人と、箱シタの人では打ち方が違うじゃないですか。
箱シタは「後がない」から、ハイリスク・ハイリターンな打ち方をするしかない。
点棒がざくざくある人はリスクは冒さないで、高い手も安手も自由自在に打ち回せる。
「金持ち喧嘩せず」です。でも、だいたい金持ちが勝つんです。
経済成長論者は「それがイヤだ」と言っているんです。
もっとひりひりするようなバクチを打ちたい、と。
そのためには「点棒」を一度全部失った方がいいと(無意識に)思っている。
だからこそ彼らは原発を稼働したがるんです。うまくすればもう一度事故が起きて、
国が破れたとき「帰るべき山河」さえ失われるから。
だからこそ移民を入れたがるんです。
うまくすれば国内の治安が悪化して、暴力的な排外主義運動や民族対立が起きるから。
だからこそカジノを作りたがる。
うまくすれば勤勉な労働者たちが一攫千金を夢見て、
眼を血走らせてバクチにのめりこみ家産を失ってホームレスになるから。
ほんとうにそうなることを経済成長論者は願っているんです。
そうなれば日本の「負けしろ」はなくなり、彼らが夢見る
「シンガポールみたいな国」になる他なくなりますから。
ですから、どうせ 「不安」を抱くとしたら、日本が向っているこのような未来について
不安を抱く方がいいと思いますよ。
Q2 20代男子です。やっぱり年金には入っておいた方がよいでしょうか?
年金制度は崩壊する、ということを耳にしたのでおたずねします。
年金というのは「政府に対する信用」に基づいているという意味では通貨と同じです。
「日本円が使えなくなるらしい」と聞いた日本人たちが
「じゃあもう日本円をドルに換えよう」と一斉に動いたら、
日本円はたちまち紙くずになります。
日本銀行券が通貨として機能しているのは、日本銀行が発行するこのぺらぺらな紙切れに
価値があると「みんなが思っている」からです。
1万円札の製造コストは40円ですから、残り9960円は幻想なんです。
その幻想が機能するのは要するに「日本国はこれからも健全に機能する」と
日本人たちが何の根拠もなく信じているからです。
年金だって同じです。
年金制度が成り立つのは無窮の国民国家という幻想です。
日本国は100年後も200年後も存在していて、まともに統治されている
ということを前提にして年金制度は設計されているし、日本円で貯金もできる。
もしかすると、あと10年か20年くらいで日本は破産国家になるかもしれないと思っていたら、
日本円なんか誰も買いません。
日本の年金制度や健康保険制度は世界で最も優れている制度の一つだと思います。 制度自体は。
ただし、国民の信用供与によって成立しているので、
みんなが国を信用しなくなったらその瞬間に崩壊する。
オレは年金なんか払わない。自分の尻は自分で拭く。
だから、政府はオレのカネに手を出すなと言う人がいたとします。
でも、この人が守ろうとしている「カネ」が日本円なら、彼は自分のカネを守るために、
そのカネの価値を担保している日本国の信用を破壊しているんです。
年金は「税金のようなもの」です。
税金をみんなが払うのをやめちゃったら国家財政は破綻し、日本円は紙くずになる。
100年後も日本はあると思いますか?
と問われると、僕も「あります」とは断定できません
(彗星が衝突するかも知れないし、地殻変動があるかも知れないし)。
でも、どんなことがあろうと、国家というのは国民からの信用供与によって
はじめて成立するものです。
国民が国に対して信用供与すれば、信用に値する国家ができあがり、
誰も信用しないと、なるほど信頼に値しない国家ができあがる。
その点では株と一緒です。みんなが買えば高くなる。みんなが売れば安くなる。
国民と国家の関係はそんなふうにダイナミックで生成的な関係なんです。
国民とは別に自存しているわけじゃありません。
「この国を住み易い国にしたい。そのためには身銭を切ってもいい」
と思っている人の数が多ければ多いほどその国は住み易くなり、
「この国は住みにくいし、先行きもわからないので、無駄に年金も税金も払いたくない」
と思う人の数が増えれば増えるほど、その国はますます住みにくくなる。
それだけのことです。
↑
それと、日本は「忠臣藏」が成立した国家・民族なのです。
極めて稀な国家・民族。 他にあるかなぁ?
寛政9年(1797年)〜 安政5年(1858年)
号は 一立齋(いちりゅうさい) 作
「忠臣藏 十一段目 一 夜討押寄」です。
☆晴れ。
火薬庫になりうるわけだ、
◆http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201405270000/
櫻井ジャーナル 2014.05.27
◎ウクライナでは米国の傀儡が次期大統領に当選したが、
その直後に東部の空港を空爆、住民に死者
より抜粋、
新しい政権ができてもIMFの融資に絡んで緊縮を強要されることは確実。
庶民の生活が悪化することは避けられず、不満が高まるだろう。
また、東南部を制圧することをIMFは要求しているわけで、
内戦になる可能性は高く、戦火が全土に広がるかもしれない。
現在、EUがアメリカから自立することをロシアは願って
軍事力の行使は自重しているようだが、欲ボケしたEU幹部の暴走が続けば、
どこかの時点でNATOとロシアの軍事衝突になる。
そのとき、ロシアが戦場をヨーロッパ/ロシアに限定するとは限らない。
だからこそ、欧米では世界大戦の勃発を恐れる声が出ているのだ。
選挙が終わるのを待ち、クーデター政権はドネツクの空港を
戦闘機や攻撃ヘリで攻撃して住民に死者が出ている。
☆https://www.youtube.com/watch?v=-QUZ5LeTODM
東南部の住民を制圧する作戦をクーデター政権は再開したわけだ。
中東や北アフリカでもアメリカ政府は自分たちが殺した人間を
「テロリスト」や「戦闘員」だと表現するが、その多くは非武装の住民。
ウクライナでも同じことをしている。
そうはいっても、ウクライナの西部では
クーデター政権を支持する人も少なくないようだ。その背景には「EU幻想」がある。
無邪気にもアメリカを自由と民主主義の国だと信じ、
EUに加盟すれば「ブルジョア」になれると妄想している庶民もいるだろうが、
クーデター政権に参加しているような「オリガルヒ(一種の政商)」や
銀行上がりの人間、あるいはNATOやアメリカの特殊部隊と連携している
ネオ・ナチの幹部などは違う。
私腹を肥やせると考え、ロシアを破壊すれば略奪できると夢見ていることだろう。
ウクライナの一部から憧れの目で見られているEUだが、
その実態を知っている住民は反発を強めている。
巨大資本のカネ儲けが絶対視され、0.01%の特権階級が富を独占、庶民は貧困化し、
債務に縛られた人生を送る人も増えている。
巨大資本の食い物になった国の典型がギリシャ
(内容は前に書いたことなので、今回は割愛する)だが、
旧ソ連圏の中ですでにEUへ入っている国々では一部の特権階級を豊かにするために
庶民がこき使われる実態に失望、そうしたことが歌にもなっている。
☆http://www.youtube.com/watch?v=Jg8h526sB7w
今回のEUの選挙でも庶民がEUに反発していることが明確になった。
現在、EUを動かしているのはヨーロッパの貴族階級にほかならない。
貴族は長年、政略結婚を繰り返してきたため親戚は全ヨーロッパに広がり、
統一されたヨーロッパは彼らにとって自然なことだろう。
本ブログでは何度も書いたことだが、NATOはソ連との戦いに備えるだけでなく、
「西側」の左翼を潰すことも重要な役割だった。
その役割を果たしているのが「NATOの秘密部隊」だ。
こうしたアメリカの動きにフランスのシャルル・ド・ゴール
(NATOの秘密部隊に命を狙われたことは本ブログで何度か書いた)は反発していたが、
ソ連が消滅した1991年になると、フランスのフランソワ・ミッテラン大統領と
ドイツのヘルムート・コール首相が「西ヨーロッパ連合(WEU)」の実現を訴えている。
外交と軍事政策を統合し、「ユーロ軍」を創設しようともしていた。
勿論、アメリカは激しく反発、このプランは潰されてしまった。
ヨーロッパのための統一は消え、アメリカのための統一が残ったと言えるだろう。
そのひとつの結果として、EU各国の首脳はアメリカの操り人形と化している。
ウクライナのクーデターもこの延長線上にある。
すでに足下が崩れ始めているアメリカだが、NATOを使って
ロシア、中国、イランなど服従を拒否している国々を軍事力で倒して
世界の覇者になろうとしているわけだ。
アメリカは日本を拡大版NATOへ組み込む腹づもりのはずで、
だからこそ集団的自衛権を安倍晋三政権は主張している。
つまり、核戦争の準備だ。
↑
「オリンピック」はヨーロッパの食い詰め貴族階級の餌場ですよ。
各種委員会の役員などをやっておる。 ローマの円形闘技場などに由来。
連中の子息のお見合い会議の場らしいねw 阿呆らしい。
土建屋、電通、スポーツ利権団体&政治屋の「税金収奪興行」です。
壺三一派がしゃかりきになって暴走しておるのはユダ米の厳命、
ウクライナ、南シナ海、同時多発戦争狙い? のようだね、断末魔の悪足掻きだな。
廣重、二枚目、
「東海道 十七 五拾三次之内 由井」です。
いい文章です、
◆http://takedanet.com/2014/05/post_69b2.html
武田邦彦 (平成26年5月26日)
◎ショート論評 ウクライナの大統領選挙
☆http://takedanet.com/files/tdyno.441-(7%EF%BC%9A06).mp3
ウクライナの大統領選挙はどうやら親欧米派が勝ったと報道されている。
まだ予測の段階だから最終結果がどうなるか判らないが、
私は日本と比較してある感想を持っている。
ウクライナという国は昔「キエフ公国」があったところで、
モスコーを中心とする今のロシアに比べて早く発達した地域だ。
ところがモンゴルの襲撃で破壊され中心がモスコーに移ると、
その後のキエフ付近の発展は途絶えた。
その大きな原因が、西(ポーランドやドイツ)と東(ロシアなど)に挟まれて、
国民が常に「西だ! 東だ!」と分裂を重ね、
悪いことにいつも「負ける方」についてしまうという判断ミスもあった。
第一次世界大戦の時には、ドイツーオーストリア連合について敗戦の憂き目をみた。
でも、発展を阻害してきたのは「意見の対立」であって、
対立ではなく合意が先行すればウクライナの人の幸福度はかなり違っていただろう。
現在の日本、私は「対立を煽る時代」と思う。
その原因の一つはマスコミが偏った情報しか流さないので、
多くの人が冷静に物事を考えられないことにあるし、
第二に明治維新と第二次世界大戦で敗北したショックがまだ尾を引いていて、
日本文化と欧米流の考え方の間をさまよっている。
更に最近ではSTAP事件に見られるように、
何か日本人がイライラして人をバッシングすることによって
自分の不満を解消しようとしていること、
政治家や東大教授がウソを続けて言い訳で逃げ切っていること、
さらには教育で教えることすら決められないことなどが原因しているように感じられる。
今こそ、ウクライナの情勢を他山の石として、
「合意に向かった情報提供と議論」を進めるべき時だ。
合意に向かうと言うことは最終的な合意になるように情報を提供するのではなく、
逆にありのままの情報を流し、それによって多くの人の判断力を高める方向に進むしかない。
世界には温暖化について学問的にも政治的にも二つの流れがあるのに、
その一方だけを報道していたら、対立が生じる。
だから、まず「クールビズ」を止めることから始めよう。
着る服ですら政府の言いなりでは合意は得られない。
その次に「意見の相違は人間そのものの問題ではなく、
経験、年齢、男女、利害、錯覚などに基づくものである」
ということを認め合って、合意に向かって話を進めることが
日本の子どもたちの未来を明るくするだろう。
廣重、三枚目、
「朝顔」です。
至言ですな、
◆http://blog.tatsuru.com/
内田樹の研究室 2014.05.27
◎GQの人生相談6月号 GQ=雑誌「GQ JAPAN」?
Q1 抽象的な質問なんですけど、漠然たる不安を感じています。
これを打ち払うにはどうすればよいでしょうか。
「漠然たる不安」というのは、
未来が見通せないということなんでしょうね、きっと。
でも、未来はいつだって不透明ですよ。
僕の知る限り、僕の生まれた1950年からあと63年間、
先行きがクリアーに見通せたことなんか、一度もないですよ。
50年代の終わりは、いつ核戦争が起きて世界が滅びるかわからなかったし、
60年代は世界中で革命闘争が展開していて、体制は全部崩れそうだったし、
80年代はやけくそな蕩尽に浮かれていたし・・・、
そしてそのつど「思いがけないこと」が起きて、時代ががらりと方向転換したのでした。
確かに原発事故処理も震災からの復興も遅れているし、
首都圏直下型地震や南海トラフ地震がいつ来るかわからないし、
解釈改憲で戦争に巻き込まれるリスクも高まっているし、
国の赤字は積もる一方だし……。いろいろ不安のたねはあります。
でも、この程度の国なら他にいくらもありますよ。
だから、そんなに心配しなくても大丈夫です。
心配しているような「思いがけないこと」が来ないと言っているんじゃありません。
それはやっぱり来るんです。
そして、システムががたがたになる。これは避けようがない。でも、
日本は他の国とくらべると「負けしろ」の厚さがだいぶ違いますから。
地震が来ようが、国債が暴落しようが、年金制度が崩壊しようが、
そのときはそのとき、国が破れても山河が残っている限りは大丈夫です。
なんとかなります。
「負けしろ」が日本にはあります。
それは豊かな自然です。国土の68%が森林なんです。
これほどの森林率の国は先進国にはノルウェー以外にありません。
多様な植生があり、さまざまな動物が繁殖し、きれいな水があふれるように流れ、
強い風がよどんだ大気を吹き払う。日本のこの自然環境には値札がつけられません。
経済の話をするとき、エコノミストはみんな「フロー」の話しかしません。
でも、日本には「眼に見えないストック」があります。
目の前にあるのでありがたみがわからないのですけれど、
改めてそれを金を出して買おうとしたら1000兆円出しても買えないような資産です。
それはまず自然資源です。飲料水がいくらでも湧き出ている。
水のほとんどをマレーシアから輸入しているシンガポールから見たら
羨ましくなるほどの資産です。
でも、日本人は自分たちがそんな豊かな資産を享受していることを知りません。
第二が銃による犯罪がほとんどないこと。
アメリカは銃で年間3万人が死んでいます。
一昨年、日本では銃による死者は年間4人でした。殺人発生件数もほぼ世界最低です。
このレベルの治安を仮にアメリカやメキシコやブラジルで実現しようとしたら
国が破産するほどの天文学的なコストを要するでしょう。
それだけの資産がとりあえずここにある。
その他に温泉もあるし、神社仏閣もあるし、伝統芸能もあるし、
ご飯は美味しいし、接客サービスは世界一だし・・・、
国民的な「ストック」はさまざまにあるわけです。
でも、経済成長論者の方たちはこのストックをゼロ査定しておいて、
フローがないカネがないと騒いでいる。
日本がほんとうは豊かな国であること、
みんなでフェアにわかち合えば、ずいぶん愉快に暮らせることをひた隠しにしている。
そして、経済成長しなかったらもうすぐに国が滅びるというような煽りをしている。
だから、原発は再稼働するしかない、消費増税もするしかない、賃金も下げるしかない・・・
と勝手なことを言っています。
でも、彼らは日本には豊かな山河と文化的蓄積があることを故意に言い落とします。
それをたいせつに使っていれば、別にシンガポールのような自転車操業をする必要
なんかないということは決して言わない。
水も食べ物もエネルギーもすべて金を出して買わないと生きてゆけない国と比べて
「経済成長への熱意が足りない」と言うのははなから無理なんです。
麻雀で点棒が5万点ある人と、箱シタの人では打ち方が違うじゃないですか。
箱シタは「後がない」から、ハイリスク・ハイリターンな打ち方をするしかない。
点棒がざくざくある人はリスクは冒さないで、高い手も安手も自由自在に打ち回せる。
「金持ち喧嘩せず」です。でも、だいたい金持ちが勝つんです。
経済成長論者は「それがイヤだ」と言っているんです。
もっとひりひりするようなバクチを打ちたい、と。
そのためには「点棒」を一度全部失った方がいいと(無意識に)思っている。
だからこそ彼らは原発を稼働したがるんです。うまくすればもう一度事故が起きて、
国が破れたとき「帰るべき山河」さえ失われるから。
だからこそ移民を入れたがるんです。
うまくすれば国内の治安が悪化して、暴力的な排外主義運動や民族対立が起きるから。
だからこそカジノを作りたがる。
うまくすれば勤勉な労働者たちが一攫千金を夢見て、
眼を血走らせてバクチにのめりこみ家産を失ってホームレスになるから。
ほんとうにそうなることを経済成長論者は願っているんです。
そうなれば日本の「負けしろ」はなくなり、彼らが夢見る
「シンガポールみたいな国」になる他なくなりますから。
ですから、どうせ 「不安」を抱くとしたら、日本が向っているこのような未来について
不安を抱く方がいいと思いますよ。
Q2 20代男子です。やっぱり年金には入っておいた方がよいでしょうか?
年金制度は崩壊する、ということを耳にしたのでおたずねします。
年金というのは「政府に対する信用」に基づいているという意味では通貨と同じです。
「日本円が使えなくなるらしい」と聞いた日本人たちが
「じゃあもう日本円をドルに換えよう」と一斉に動いたら、
日本円はたちまち紙くずになります。
日本銀行券が通貨として機能しているのは、日本銀行が発行するこのぺらぺらな紙切れに
価値があると「みんなが思っている」からです。
1万円札の製造コストは40円ですから、残り9960円は幻想なんです。
その幻想が機能するのは要するに「日本国はこれからも健全に機能する」と
日本人たちが何の根拠もなく信じているからです。
年金だって同じです。
年金制度が成り立つのは無窮の国民国家という幻想です。
日本国は100年後も200年後も存在していて、まともに統治されている
ということを前提にして年金制度は設計されているし、日本円で貯金もできる。
もしかすると、あと10年か20年くらいで日本は破産国家になるかもしれないと思っていたら、
日本円なんか誰も買いません。
日本の年金制度や健康保険制度は世界で最も優れている制度の一つだと思います。 制度自体は。
ただし、国民の信用供与によって成立しているので、
みんなが国を信用しなくなったらその瞬間に崩壊する。
オレは年金なんか払わない。自分の尻は自分で拭く。
だから、政府はオレのカネに手を出すなと言う人がいたとします。
でも、この人が守ろうとしている「カネ」が日本円なら、彼は自分のカネを守るために、
そのカネの価値を担保している日本国の信用を破壊しているんです。
年金は「税金のようなもの」です。
税金をみんなが払うのをやめちゃったら国家財政は破綻し、日本円は紙くずになる。
100年後も日本はあると思いますか?
と問われると、僕も「あります」とは断定できません
(彗星が衝突するかも知れないし、地殻変動があるかも知れないし)。
でも、どんなことがあろうと、国家というのは国民からの信用供与によって
はじめて成立するものです。
国民が国に対して信用供与すれば、信用に値する国家ができあがり、
誰も信用しないと、なるほど信頼に値しない国家ができあがる。
その点では株と一緒です。みんなが買えば高くなる。みんなが売れば安くなる。
国民と国家の関係はそんなふうにダイナミックで生成的な関係なんです。
国民とは別に自存しているわけじゃありません。
「この国を住み易い国にしたい。そのためには身銭を切ってもいい」
と思っている人の数が多ければ多いほどその国は住み易くなり、
「この国は住みにくいし、先行きもわからないので、無駄に年金も税金も払いたくない」
と思う人の数が増えれば増えるほど、その国はますます住みにくくなる。
それだけのことです。
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それと、日本は「忠臣藏」が成立した国家・民族なのです。
極めて稀な国家・民族。 他にあるかなぁ?