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春遠く?

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 画は 渓斎 英泉 (けいさい えいせん)

 寛政3年(1791年)〜 嘉永元年(1848年)  

 独自性の際立つ退廃的で妖艶な美人画で知られる。      作


  「木曾街道 塩尻嶺 諏訪ノ湖水眺望」です。


☆晴れ、明け方冷え込む。

まずは、いい記事だ、通底しておる、

◆http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/teitouhyourituizondenigerujimintou.html
長周新聞 2014年2月7日付


       低投票率依存で逃げる自民党

         選挙といえぬ山口県知事選

          対抗馬を潰し審判避ける


山口県知事選が6日に告示を迎え、自民・公明に加えて
労働組合の連合山口(杉本郁夫会長・日本化学エネルギー総連出身)が推薦を決定した
元総務省財政企画官の村岡嗣政(41)と、
生活の党が推薦する元民主党衆院議員の高邑勉(39)、
昨年2度の参議院選に出馬して落選した「日共」集団の元周南市議・藤井直子(61)
の3人が立候補を届け出た。

1月末に実施された名護市長選で、自民党本部や安倍政府みずからが身を乗り出した選挙で
権力側は大惨敗を喫し、続く東京都知事選でははなから候補者擁立を断念して
勝ち馬相乗りをやるなど、安倍政治への審判が問われる選挙において、
極端に有権者を恐れた対応を見せてきた。

山口県知事選では「脱原発」を掲げていた候補が直前になって出馬をとりやめる
という不可解な事態にも発展し、選挙があってないような宙に浮いたものになっている。

今回の知事選挙ほどしらけたものはないことが、県内の有権者のなかで大きな話題になっている。
添え物のような雰囲気で、落選をくり返してきた「日共」候補が担ぎ上げられ、
高邑陣営といっても選挙体制がないのか、告示日の翌日を迎えても
掲示板にポスターが貼られていなかったり、のっけから消化試合のような様相を呈している。

前回2012年の知事選では、投票率は過去最低だった08年の37・21%を上回る
45・32%を記録し、福島原発事故の翌年という状況のもとで
「脱原発」が大きな注目を浴びた。

自民党や公明党が推した山本繁太郎(25万票獲得)に対して、
脱原発や反原発を叫んだ候補が3人立候補し、飯田哲也が18万6000票、
高邑勉が5万5000票、三輪茂之が3万7000票を獲得した。

批判票として投じられたおよそ28万票が分散しなければあわや自民党は惨敗というもので、
「投票率が50%になったら負ける!」(自民党県連)と
終盤になって慌てふためいていたのが実態だった。

山本知事体制といっても全有権者からの支持率は21・3%で、
選挙テクニックで切り抜けたにすぎないこと、
「保守王国」の極めて脆弱な支持基盤を露呈していた。

あの選挙から2年も経たないうちに再選挙になったのは、選挙期間中から倒れ、
がんの疑いが持たれてきた山本知事が、今年に入って辞職を表明したことがきっかけだった。
当選後は入退院をくり返しながら県庁不在の状態が続き、
いったいなんの病気なのかも伏せられ、復帰するメドがあるのかないのかすらだれにもわからない
という、異例の事態が続いてきた。

その間、用意周到にタイミングをはかっていたのが自民党で、
年明けの辞職発表と同時に総務省財政課財政企画官の村岡嗣政の擁立方針を固め、
いっきに選挙日程を動かした。

昨年から水面下では「知事選の再実施が不可避」といわれ続け、
安倍首相の周辺が東京でキャリア官僚を幾人も物色していることが話題にされてきた。
候補者選定がまとまるまでは身動きがつかない山本体制を
「復帰するかもしれない」雰囲気を醸し出しながら温存し、
辞表提出から50日以内という短期決戦で、他陣営の体制がとれないうちに選挙を実施して、
再び自民党が知事ポストを牛耳っていくプログラムを展開した。

これに対して前回選挙で次点に泣いた飯田哲也が年明けに出馬の意向を表明していたが、
10日もしないうちに出馬断念を表明するという意味不明の行動をとり、
有権者のなかで「なにがあったのか?」と物議を醸した。

名護市長選の追い風を受けて東京都知事選と続き、さらに首相お膝元での審判として
全国的な注目が高まっているなかで、世論が沸いている最中に悲しい顔で断念する姿を見て、
舞台裏でのやりとりにだれもが疑問を抱く行動となった。

飯田出馬の動きを追いかけるように出馬の意向を表明していた高邑についても、
正式な出馬表明は告示の1週間前で、いざ選挙がはじまってみると
出陣式は数十人の小集団であったことや、県下のポスター掲示板の多くが
なにも貼られないまま放置されている様子を見て、有権者の多くが選挙体制のなさを感じている。
「あの男は飯田哲也とたたかいたかったのだろうか?」「なにがしたかったのだろうか?」
といぶかしがる状態となった。

名護市長選後にあらわれた急展開に、有権者の多くが疑問や不信感を抱いている。
結果からはっきりしていることは、飯田出馬断念でもっとも喜んでいるのが自民党県連なり、
連敗を恐れている自民党本部、安倍政府という点だ。
水面下でだれとだれがどのようなやりとりを交わしていたのかを抜きにしても、
有力と見られていた批判票の受け皿の一つが消えたのは事実で、
水面下で人にいえないような出来事があったに違いないと多くの有権者が受けとった。

人騒がせをした飯田哲也についても、「やっぱりやめた…」といって
黙って引っ込んでいく姿勢に批判が強く、いかがわしい印象だけが焼き付くものとなった。

敵前逃亡するのならはじめから出馬の意志など表明しなければよいのに、
なぜ10日間で断念することになったのか、有権者が納得するような説明はなされていない。


☆弱体化した「保守王国」 選挙構図自体を操作

「対抗馬」と思える存在がなく、有権者にとって票の持って行き場がない。
こうしたしらけた選挙構図のもとで、投票率は過去最低を更新し続け、
たいして支持のない自民党がポストを押さえていくパターンが全国的にも増えている。

山口県はその先進地で、「低投票率」狙いが一つの選挙テクニックとして認識され、
早くから実行されてきた。低投票率であればあるほど組織票が強みを増し、
自民党と公明党、さらに連合などの補完勢力も含めた勢力の支持率が20数%であっても、
有権者の60%が選挙に行かなければ勝てるという数式で成り立っている。

選挙によって選ばれた者というよりも、選挙構図そのものをコントロールして、
せいぜい「日共」集団や泡沫候補をアリバイ的に配置して面白くないものにし、
自民党が勝っていくのが恒例になっている。
裏通り選挙で有権者を排除するのに最大の特徴がある。

9日に投開票を迎える東京都知事選も共通で、
あれだけ郵政選挙で小泉劇場を演出した商業メディアが、今回は
自民党が舛添を全力で応援している状況を反映して、
小泉・細川の元首相コンビをまったく画面に登場させないという、不思議な対応をとっている。

さらに、何度も「舛添が圧倒的リード。細川、宇都宮を足しても勝てず」
という世論調査を垂れ流して有権者をしらけさす。

「結果がわかっている選挙に行っても仕方がない…」という世論を意図的につくりだし、
低投票率に持っていくシカケが首都決戦でも浮き彫りになっている。

山口県の選挙ではこれまでも、県民に支持を訴えて当選するという代物ではなく、
「日共」候補と自民党擁立候補の一騎打ちで消化試合にしたり、
あるいは乱立選挙に仕立てて批判票を分散し、
自民党が公明党との組織票でかつがつ当選させたり、あるいは立候補段階から潰したり、
選挙コントロールをやるのは常套手段となってきた。

民主党はじめとした野党が自民党の付属物になっており、
県議会でも地方議会でも総翼賛化していることが、
こうした出来レースを保証する最大の基盤となっている。

飼い慣らされた「野党」勢力はなんの脅威でもなく、その枠外から動きが出てきた時、
さらに候補者がどうであれ、浮動票が動き始めた時にのたうち回るのが、
前回知事選でも示された「保守王国」自民党の実際の姿である。

県政与党の民主党は今回の知事選対応をめぐって自民党と相乗りで村岡を推薦したいのに、
村岡側から面会すらしてもらえないという屈辱的な対応をとられ、自主投票を決めた。
しかし母体の連合は村岡推薦を決め、決起大会で挨拶するなど
与野党総ぐるみでの選挙戦となっている。

どこまでも与党利権に追いすがる情けない姿をさらし、
民主党の終焉を感じずにおれないものとなっている。
翼賛政治の残骸たちに県民の信頼がないのも特徴だ。

既存政党がみな自民党の付属物になっている状況は国会以上に先行している。
まともに対抗する野党がおらず、受け皿がない状況が、
それほど支持のない自民党の独走態勢を開けて通す。

選挙がとり上げられたような状況のなかで、
有権者としては直接民主主義によって下から行動し、
支配構造を突き上げるしかないこと、
うらぶれた既存政党を叩きつぶして、新たな政治勢力を結集する課題をつきつけている。

同時に「低投票率狙い」という姑息な手段によってしか
知事ポストを押さえていくことができない姿を裏返せば、
自民党政府なり「保守王国」の牙城といって威張り腐ってきた連中が
いかに審判を恐れ、弱体化しているかをあらわしている。

支持率20%で吹けば飛ぶようなものが、
だらしない野党によって支えられている関係を暴露している。


☆全国団結の運動に活路 山口県私物化する姿

山口県は、上関原発計画や極東最大の米軍岩国基地をめぐる問題など、
日本社会全体にかかわる重要争点をいくつも抱えている。

本来なら、名護市長選、東京都知事選ともつながって、安倍政治への厳重なる審判が
問われなければならない。しかしふざけた選挙構図のもとで、
選挙結果や投票行動としては複雑なあらわれとならざるを得ない。

首相のお膝元といわれ、県選出の国会議員たちが自民党副総裁や政府の要職を総なめにする
のと引き替えに、全国が嫌がる原発や米軍基地などの迷惑施設が県民に押しつけられ、
彼らの出世の道具として郷土が売り飛ばされてきた。

産業は全国的に見ても抜きんでて衰退し、
少子高齢化の進行も47都道府県のなかで5本の指に入るほどひどい地域となり、
疲弊しきってきた。農漁村の衰退だけでなく、瀬戸内海側でも企業群の海外進出にともなう
工場閉鎖などで大量の労働者が路頭に放り出され、受け皿はない。

首相のお膝元である下関でもこの20年来、すなわち安倍首相や林芳正農水大臣、
江島潔参議院議員らが登場して以後の衰退ぶりは深刻で
市街地を歩いてみるだけでも歴然としている。

郷土をこれほど無惨に荒廃させ、食い物にしてきた連中が、
国全体を繁栄させる意志や能力など持ち合わせていないことは、
全国のだれよりも地元の有権者が知り抜いている。

安倍首相の肝いりで知事になったのが山本繁太郎だったが、
当選する前から闘病生活で2年もたたないうちに再選挙の実施である。
ガン患者みたいな者を担ぎ上げた責任はなんら問われず、
次の知事も東京裁定で送り込み、山口県を私物化していく姿を見せつけている。

日銀の私物化やNHKの私物化が騒がれているが、
この私物化癖は山口県や下関では早くから実行されている。

安倍政府が発足したおかげで、山口県では新規立地の上関原発計画を進める動きが強まり
さらに岩国は極東最大の米軍の出撃拠点として差し出され、
普天間ヘリ部隊の移転などが矢継ぎ早に打ち出されてきた。

知事はそうした国政を実行していくための道具に成り下がり、
代議士連中が使い勝手の良いキャリア官僚をあてがう構図を露呈している。

名護市長選を突破口にして、東京都知事選、山口県知事選と続く三連戦が
全国的な注目を浴びている。連敗すれば死に体となるのが安倍政府で、
名護市長選も経た軌道修正によって、
山口県では「審判」が表にあらわれにくい選挙が押しつけられた。

勝負を逃げ続け、「低投票率」依存症に陥っているのが自民党で、
胸を張って「勝った」といえるような状況ではない。

この間、「アベノミクス」といって金融緩和の大盤振舞がやられるかたわらで、
米軍普天間基地の辺野古移転や岩国基地の大増強をはじめ、
原発再稼働や輸出、TPP、消費税増税といった政策が次次とごり押しされ、
さらにアジアの近隣諸国との緊張関係を激化させながら、
特定秘密保護法、集団的自衛権の行使など露骨な戦時国家体制作りが進められてきた。

対米従属の日本破滅の道を進むか、独立して日本の立て直しの道を進むか、
戦争・貧困の道か、平和・繁栄の道か、
聞く耳のないファッショの道か、民主主義の道かが、
鋭く問われている。

安倍政治があちこちで破綻し、外交だけでなく内政も経済も行き詰まる気配を見せ、
ドミノ倒しがはじまろうとしているなかで、
山口県知事選は県民世論との真っ向勝負から自民党が逃げていった。

選挙になんの期待も持てないなかで、全国的な世論とつながって、
大衆運動の力を強めることが重要になっている。




栄泉、二枚目、



「浮世四十八癖 二篇」です。




動くんじゃないのw 倅の将来への布石を打つために、

◆http://toyokeizai.net/articles/-/30477
AERA編集部 2014年02月11日
◎官邸がおびえる小泉元首相の「次の一手」
 終わらない「小泉劇場」 


元首相連合が参戦した17日間の東京都知事選は、2月9日の投開票で終わりだが、
小泉氏が仕掛けた「脱原発」ムーブメントは、まだ序章にすぎない。


「脱原発」は地方選挙の争点になりうるのか──

東京都民の考え方が問われた都知事選が終盤を迎える頃、新たな注目選挙が幕を開けた。
安倍晋三首相のお膝元である山口県で6日、知事選(23日投開票)が告示されたのだ。

年明けに山本繁太郎前知事が病気辞職したことに伴うこの選挙には、
元総務官僚の村岡嗣政氏(41、無=自民・公明推薦)、
元衆院議員の高邑勉氏(39、無=生活推薦)、前山口県周南市議の藤井直子氏(61、共産)
の新顔3人が立候補を届け出た。


☆脱原発で山口入り!?

地元の自民党関係者が言う。

「県内では、病気で辞職した前知事に『志半ばで可哀想に』と同情する声が大きい。
ご存じのように保守王国ですから、大勢が動くようなことはないでしょう。
とはいえ、自民の後継候補は山口出身ですが、ずっと東京にいたような人。
選挙戦としては盛り上がりもなく、低調な滑り出しです」


しかし、この粛々と進むはずの選挙が、「脱原発」の次なる主戦場になるかもしれない。
地元で計画中の上関原発(中国電力)建設の是非が、争点に浮上する可能性があるのである。

脱原発を前面に掲げる高邑氏は元民主党議員で、
今回の都知事選で細川護煕元首相擁立のキーマンとなった木内孝胤・前衆院議員と当選同期。
しかも、ともにメリルリンチ日本証券出身という関係にある。

まさに、都知事選と同じ「原発推進派の自公陣営」 vs.「脱原発陣営」という構図だ。

「注目は、やはり小泉純一郎元首相の動向です。都知事選では原発ゼロを掲げて
細川氏と一緒に都内を駆け巡りましたが、当初、ピンポイントの応援を考えていた陣営に対し、
『全部まわる!』と決めたのは小泉氏本人。
連日の演説を聞いてもわかるように、彼は本気です。
しかも選挙が進むにつれて、いよいよ生き生きとしてきた。
この勢いのまま小泉氏が脱原発候補の応援に山口に入るのではないかと、
官邸は警戒心を強めています」(政治記者)


☆舛添氏を抜いた瞬間

確かに、都知事選が終わって、急に小泉氏がおとなしくなるとは考えづらい。
一度スイッチの入ったこの男を止めることはできないからだ。

都知事選で苦戦したとはいえ、もともと小泉氏は、決して“常勝”ではない。
思い起こせば、小泉氏は自民党総裁選に3度目の挑戦で勝利し、首相になった。
無謀だと言われながら出馬した前の2回では大敗。
首相時代の国政選挙でも、あの郵政選挙で大勝したインパクトは大きいが、
参院選などでは民主党に苦杯をなめている。
そう、小泉氏の真骨頂は、思いを定めたときの“しつこさ”にある。

今回の都知事選で明らかになったのは、いまだ小泉人気が健在であることだ。
細川氏と行脚した街頭演説は連日、数千人を集め、どこも大盛況。
投開票前の最後の日曜日となった2日の銀座では、
安倍首相と公明党の山口那津男代表という与党ツートップが舛添要一氏の応援に立ったが、
同じ場所に入れ替わりで登場した細川・小泉陣営のほうが圧倒的な聴衆を集めた。

メディアなどの情勢調査では、一貫して細川氏の劣勢が伝えられたが、
なぜこんな“ねじれ”が起きたのか。
実は、調査の数字をよく見ていくと、浮かび上がってくることがある。

「細川陣営では、メディア担当だった上杉隆氏のところで、昨年末から定期的に
インターネットで支持傾向を調査してきた。その結果を分析すると、
都知事選はもっと優位に進められたはずでした」(細川陣営関係者)

その数字は一目瞭然だ。
年末から年明けにかけて舛添氏10%弱、細川氏1〜2%という結果だったのが、
1月14日に細川・小泉両氏が会談して出馬表明した直後の調査では、
舛添氏19%、細川氏15%まで迫った。

「間違いなく小泉効果です。元首相2人が並んだ映像がメディアで流れ、
完全に舛添 vs.細川の2強対決の形ができあがった。
陣営では細かな調査データをもとに、細川さんの知名度が極端に低い20代女性を特に意識して、
ネット戦略などの対策を立てた。さらに小泉さんの息子、進次郎氏の
『舛添氏を応援しない』発言もあって、一気にボルテージが上がった。
この後の予備調査では、舛添氏を抜いた瞬間もあったのです」(同前)


☆官房長官の情報戦

この時点で細川・小泉陣営の勢いを知った官邸は、かなりの焦りをみせていた。
菅義偉官房長官と政治部記者たちとのオフレコ懇談での発言が、それをよく表している。

「(細川陣営には)木内とか馬渡(龍治・元衆院議員)とか、
不完全燃焼したやつがついているだろう。今の取り巻きはそんなもの。負ける気がしないね」


官房長官が、わざわざ都知事選についてこんなコメントをするのは異例中の異例だ。
というよりも、翻訳すれば「細川陣営にはロクな奴がいない。君たちも騙されるなよ」
というメッセージにほかならない。別の細川陣営関係者が言う。

「これも情報戦の一端。官邸は、自民党議員や内閣情報調査室などを使って
細川陣営の情報収集をしていた。信頼できるスジから『選挙資金で警察が狙っているから気を付けろ』
とも忠告されました。メディアも、こうした官邸の意向を忖度したのでしょう。
結局、告示後の数字は再び開いて、
舛添氏18%、細川氏9%のダブルスコアに引き離されてしまったのです」

郵政選挙であれほどヒートアップしたテレビ各局は今回、「公正な報道」という大義名分のもと、
小泉氏の存在を徹底的に無視し、「小泉隠し」にまわった。
代わりにコメンテーターたちは、細川氏の「政治とカネ」問題を執拗に指摘する。

そこでブレ始めたのが、細川陣営だった。
強まるネガティブキャンペーンに、陣営は選挙方針をめぐって分裂し、
それまで距離を置いていた民主党や労働組合に支援を要請する始末。
1月31日夜、細川・小泉両氏がそろって国会議事堂前の反原発デモに参加した際の一幕が、
その混乱ぶりを象徴していた。

「細川さんは壇上に立って演説する予定でしたが、ギリギリになって陣営スタッフが反対したのです。
電力系労組に気を使ったのでしょう。結局、細川さんはマイクも握らず、
下から聴衆に大声で呼びかけるだけ。小泉さんは『しゃべれないなら、オレがいる必要はないな』と、
さっさと車に乗って行ってしまった。
腹が据わらない細川さんに、さすがにイラついた様子だった」(細川陣営幹部)

本来だったら小泉人気をうまく使って、
リベラル層から保守層まで幅広く支持を広げることができたはずである。
それが、陣営の方針が定まらないまま、迷走に迷走を重ねた。


☆7月の滋賀、11月の福島

もっとも、「脱原発」選挙の本番は、むしろこれからといえるだろう。
冒頭の山口県知事選の後にも、3月には志賀原発(北陸電力)が立地する石川県で
知事選(2月27日告示、3月16日投開票)があり、7月には滋賀県知事選もある。

2012年末の総選挙で日本未来の党を率いた嘉田由紀子知事の再出馬は未定だが、
おのずと原発が争点になるのは間違いない。

さらに11月には、福島第一原発事故の現場である福島県知事選も予定されている。
国政選挙は2年後の参院選までないとみられるが、
地方では「脱原発」をめぐる重要選挙がめじろ押しなのだ。

「こうした選挙に小泉さんが応援に駆け付ける可能性は、多分にあります。
もちろん最終的に本人次第ではありますが、少なくとも福島では何かしら仕掛ける用意がある。
小泉さんが『脱原発』を掲げて全国の選挙を行脚することにでもなれば、
一刻も早く再稼働を進めたい政権にとって“悪夢”というほかないでしょうね」(小泉氏周辺)

安倍政権は都知事選の終了を待ち、原発推進を明記する「エネルギー基本計画」を
さっそく閣議決定する方針だ。選挙期間中の原発論争を封印するために、
予定されていた1月から延期した代物である。安倍首相は1月28日の衆院本会議で、

「そう簡単に原発をやめるわけにはいかない。(再稼働について)徹底的に検討する」

と答弁した。都知事選では議論を避けながら、着々と再稼働に向けて駒を進めているのだ。

その先には安倍首相がこだわる
集団的自衛権の解釈変更、武器輸出3原則の撤回、憲法改正、教育改革といった
“タカ派路線”の政策が待っている。これらは、すべて一本の線でつながっている。

こうした“安倍色”が不安にさせるのは、そこに「人よりも国家」といわんがばかりの
ギラついた「国家主義」が見え隠れするからである。

国の方向性を問うのは国政選挙だけではない。
一つ一つの地方選挙で民意が問われている。

AERA 2014年2月17日号




栄泉、三枚目、



「契情道中双六 見立よしはら五十三つゐ 吉田 姿海老屋内 鷹の尾」です。




当初は落合恵子か、初見ですな、

◆http://saigaijyouhou.com/blog-entry-1781.html
真実を探すブログ 2014/02/11 Tue.
◎やっぱり、今回の宇都宮氏は何か変だ!
 都知事選直後の宇都宮氏「元首相連合に勝った。達成感がある」


より抜粋、

前回の都知事選では素晴らしい政策を揃えた良質の候補者であった宇都宮氏ですが、
今回の都知事選を振り返ってみると、彼の発言や行動には強い違和感を感じてしまいます。

そもそも、彼は脱原発候補として出馬を検討していた落合恵子氏を押し退けて、
フライングをする形で出馬を表明してしまったようなのです。

宇都宮氏もこの件について
「一部の市民グループが、落合さんのところにそういう話を持って行ったというのは、
私、知っているんです」と肯定しています。

また、放射能被曝を掲げているのに、赤ん坊を1時間前後も引き連れて行進したことにも、
私は強い違和感しか感じていません。そしてトドメは、都知事選直後に彼が発した
「元首相連合に勝った。達成感がある」というコメントです。

「細川陣営が脱原発票を割りに来た」という言葉をネット上で見かけますが、
本当は宇都宮陣営が脱原発を割りに来たのではないでしょうか?

今回の宇都宮さんを支援している共産党は瓦礫処理に賛成し、
福島県産の食べ物を平気で配るような政党です。

しかも、過去にはネット規制などを盛り込んだ ACTA条約などで、
自民党と一緒に賛成票を投じたりもしています。
「宇都宮健児」という人間のことは好きですが、
共産党が絡んだ宇都宮健児候補はあまり好きにはなれません。

少なくとも、上記の問題点について、しっかりとした説明をするべきだと私は思います。

*フライングの件などはかなり前から知っていましたが、
都知事選が終わるまでは書きませんでした。しかしながら、
今回の宇都宮氏のコメントで馬鹿らしくなって、
このような形で感じたことを全て書くことにしました。
仮にも同じ脱原発を目指している仲間なのに、
こんなコメントを公の場でしたことが腹ただしいです。


以下、ご参照!


◆http://toshiaki.exblog.jp/
古川利明の同時代ウォッチング
◎2014年 02月 09日


#で、『フォーラム21』の最新号(14年2月号、毎月10日発行)の特集
「健在誇示のための陳腐かつ無責任なSGI記念提言」で、
ワシも「オキナワ、そしてフクシマの現実から目を背ける池田SGI提言の欺瞞」という題で
一文を書いているので、関心のある方は、ぜひ、読まれたい。

とにかく、イケモダン大先生も「核廃絶の提唱」と、ま、高々と「世界の反戦平和!」
をブチ上げるのは毎度のことなんだが、だったら、
「もっと目の前にある現実の大モンダイ」に目を向けてだな、提言しマクれってんだよな。
だって、オキナワの基地モンダイなんで、見事までにスルーしとるからなあ。
ったく、偽善、欺瞞もエエところだよなあ。

それと同様に、フクシマについても、要は「原発モンダイ」だが、
コイツも全く見て見ぬフリだからなあ。そもそも、大先生は
「脱原発、即時ゼロ=再稼動阻止!」については、イエスorノーの、
いったい、どっちなんだろうなあ。

今度の都知事センキョで、その原発セーサクをオクビにも出さなかったマスゾエを、
信濃町は全面支援して、ソシキをフル稼働させておったんだから、
まさに「マスゾエ当選」の原動力だからな。

しかしさ、完全コントロール下にある公明トウは、よう、いけしゃあしゃあと、
「平和の党」、「環境の党」と自慢こいておるよなあ。
心あるブンヤは、きっちりと批判、弾劾をせんと、だ。
ましてや、セー権与党の中枢にキモとして寄生しておるんだからな!



#それと、フリーのブンヤの田中龍作が、今夕(=2・11)の18:46にupしておる、
都知事センキョの総括記事「中道なき社会の危うさ」で、
宇都宮陣営のボランティアに携わっておった人間のツイッターから引用しておったんだが、

今の格差全盛社会において、「宇都宮と田母神との間で、どっちに投票するか揺れていた」
っていうハナシは、コトリと来るものがある。
おそらく、まだ、20代の若い世代だと思うんだが、そうやって、
中間層が、スッポリと抜け落ちてしもうた状況で、「極右」と「極左」の間で揺れ動く
ってのは、わかるような気がする。

大きく言うと、ソ連の崩壊から、始まっておるんだろうが、でも、まだ、
四半世紀前は「1億総中流」だったよなあ。

ホンマ、気がついたら、「格差、格差」のオンパレードで、
「1%の金持ちvs99%のビンボー人」っていう図式が、
色濃くなってきているご時世だからな。

それで言うと、左派っていうか、「富の公正再分配」を目指す、「ソシアル勢力」だわなあ。
こういう政治勢力は必要だし、事実、欧州では、
仏蘭西、独逸、西班牙スペイン、伊太利亜と、そうした「ソシアル=社民シュギ勢力」が、
セー権与党の座に就いておるからなあ。
ぬあんで、このニッポンで、ソシアルが根づかんのか、不思議だよなあ。

確かに、現行の「衆」の小センキョ区制のモンダイは大きいとは思う。
であれば、その「一本化」っていうことで言うと、むしろ、
今の民主と社民が、ぬあんで、合体せんのか、と思うな。ま、
代々木の共産党は、「わが道を行く」っていうカンジだが、
むしろ、「社民」だわなあ。このままジリ貧状況を切り返す見込みがないんであれば、
「加入戦術」ってことで、民主ん中に潜り込むっていう選択肢は、ねえのかよ?

「政界再編=野党糾合」でいうと、維新、生活、結いばっかで、なぜか、
「社民」が出てこんよな。「脱原発!」を突破口に、野党勢力の一本化は、デキんもんかよ。

で、そこに「細川&コイズミ新党」も触媒として、関与デキんもんかいなあ。



いろいろ動きが出てきますよ、確実に。



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