画は 再掲ですが 拙作にて
「八幡坂 秋景」です。
水彩&パステル 32cm x 40cm 紙
☆晴れの予報。
二ヶ月おきの通院日ですので、予約投稿になります。
さて 中東が キナ臭く なってきました、
◆https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201809300000/
櫻井ジャーナル 2018.09.30
◎中露韓朝の連携で 押されている米国
アメリカのドナルド・トランプ大統領は朝鮮の金正恩労働党委員長と
近いうちに再び会談する意向を示している。
両首脳は今年(2018年)6月12日にシンガポールで会談し、
4月27日に韓国の文在寅大統領と金正恩委員長が合意した
朝鮮半島の非核化を米朝首脳は再確認しているが、
予想されたとおり、アメリカ大統領は 朝鮮半島の非核化を
朝鮮の一方的な核兵器放棄に 替えてしまった。
中国は非核化を和平交渉と並行して進めるべきだと主張、
ロシアは朝鮮に対する一方的な「制裁」を止めるように求めているが、
アメリカは核兵器の保有や開発をまず放棄しろと要求している。
また、朝鮮側はアメリカに対し、非核化は和平の実現と組み合わせて
進めるべきだとしている。
☆https://sputniknews.com/world/201809291068455043-korea-no-trust-us/
信頼関係が築けていない段階で
朝鮮政府がアメリカ政府の要求に従う可能性は小さい。
似たような問題で
アメリカ支配層は信頼できる行動をとっていない。
例えばリビアの場合、アメリカは2003年に
ムアンマル・アル・カダフィ政権に 核兵器や化学兵器の廃棄を決めさせたが、
約束に反して「制裁」を解除しない。
2010年にバラク・オバマ大統領はムスリム同胞団を使った
侵略計画(PSD11)を作成、
「アラブの春」という形で実行に移され、
リビアは侵略されてカダフィ体制は崩壊、カダフィ自身は惨殺された。
破壊、殺戮、略奪で 現在は暴力が支配する破綻国家だ。
ドイツの場合、アメリカ政府とソ連政府が東西ドイツの統一で合意した際、
アメリカの国務長官だったジェームズ・ベイカーは
ソ連のエドゥアルド・シェワルナゼ外務大臣に対し、
統一後もドイツはNATOにとどまるものの、
東へNATOを拡大することはないと約束した。
ドイツのシュピーゲル誌によると、ロシア駐在アメリカ大使だった
ジャック・マトロックはアメリカがそのようにロシアへ約束した
と語っている。
現在、NATO軍は ロシアとの国境沿いにミサイルを配備、
軍隊を駐留させて 威嚇している。
ベトナム戦争でアメリカ軍は負けたが、1991年にソ連が消滅した3年後、
アメリカはベトナムに対する「制裁」を解除する代償として
新自由主義を受け入れさせた。
しかもベトナム戦争中にアメリカ側が行った犯罪的な行為は
不問に付され、ベトナムの庶民は低賃金労働者として
西側巨大資本の金儲けに 奉仕させられている。
アメリカは朝鮮に対し、リビアと同じことをしようと目論んでいる
ように見える。アメリカ支配層にとっての平和とは
パックスアメリカーナ、つまりアメリカが支配者として君臨するもので、
他の国にとっては奴隷の平和だ。
それを朝鮮は拒否している。
朝鮮が強気でいられるのは背後に 中国、ロシア、そして韓国が
存在しているからだろう。
本ブログでは繰り返し書いてきたが、この3カ国は連携し、
その戦略に基づいて状況は動き始めている。
例えば、韓国政府と朝鮮政府は アメリカ政府の反対を押し切って
朝鮮南西部の開城に 共同連絡事務所を9月14日に開設、
文在寅韓国大統領と金正恩朝鮮労働党委員長は9月18日と19日に
朝鮮の首都、平壌で会談し、年内に鉄道と道路を連結する工事の着工式を
行うことで同意した。
中国では本土と香港を結ぶ高速鉄道が開通、
9月23日に最初の列車が走っている。
この路線が完成したことで北京から香港までの移動に要する時間が
24時間から9時間に短縮されるという。
鉄道は中国、ロシア、そして朝鮮半島を結ぶ重要なインフラであり、
19世紀から中国支配を目論んできた アングロ・サクソン系の
アメリカとイギリスにとっては脅威。
中国やロシアは アメリカのドル体制を揺るがす存在でもある。
まだ世界の商取引はドルが支配しているが、その支配力が弱まっている。
放置していると 遅かれ早かれドルは基軸通貨の地位から陥落、
ドル支配に基づいて世界を支配してきたアメリカ帝国は崩壊する。
アメリカの支配層は必死だ。
ロシアと韓国は国境を越えたエネルギー・プロジェクトを推進し、
FTA(自由貿易協定)に関する話し合いを始めようとしているが、
日本はアメリカへの従属度を高めるため、事実上のFTA交渉を
始めようとしている。
崩れゆく帝国に従う日本のエリートは 支配体制を維持するため、
治安システムを強化しようとしている。
◆https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201810010001/
櫻井ジャーナル 2018.10.01
◎露国はシリアへ S-300の供給を開始、
イスラエルだけでなく 米英仏にも影響
ロシア政府はシリア軍に対してS-300防空システムを
すでに供給し始めたと ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は語った。
☆https://www.breitbart.com/jerusalem/2018/09/28/
russia-says-it-started-delivering-s-300-anti-air-system-to-syria/
またシリアのバシャール・アル・アサド大統領は
すでに同システムを受け取ったとしている。
☆https://www.theguardian.com/world/2013/may/30/
assad-russian-s300-missiles-syria
ロシア政府は2013年にこの防空システムの
シリアに対する提供を決定、契約したのだが、
イスラエル政府がロシア側に抗議、取り引きは取りやめになっていた。
このほか、シリアの防空部隊司令部に
自動化されたコントロール・システムを提供、
さらに航空機の衛星ナビゲーション、搭載されたレーダー、
通信システムをECM(電子対抗手段)で妨害する体制 を整える
ともロシア側は宣言している。
この決定を予想以上の対応だと考える人もいるが、
遅きに失したという批判もある。
イスラエルはすでにシリアを200回以上攻撃し、
ロシアの電子情報支援機IL20が撃墜されて乗組員15名が殺された。
アメリカ、イギリス、フランスなどのミサイル攻撃も難しかっただろう。
ロシア政府の慎重な姿勢が こうした国々をつけあがらせた
と考える人がいるのだ。
S-300は1978年から実戦配備されたシステムで、
1967年から使われ始めたS-200に比べると、
イスラエル軍が嫌がるほど性能が良くなっている。
2007年から配備されているS-400は
アメリカで開発された「ステルス戦闘機」のF-35を撃墜できる
と言われている。
この最新戦闘機のプログラム・コストは1兆5000億ドル以上と言われ、
高額兵器であることは間違いない。
ところが、2015年1月にカリフォルニア州のエドワード空軍基地近くで
行われたF-16戦闘機との 模擬空中戦で完敗、
「空飛ぶ ダンプカー」と揶揄されている。
唯一のセールスポイントはステルス性能なのだが、
それも言われるほどではない ようで、
S-400なら撃ち落とせると評価されている。
現在、S-400に興味を持っている国には 中国やイランだけでなく、
インド、トルコ、さらにサウジアラビア、アルメニア、ベラルーシ、エジプト、
カザフスタン、ベトナムなどがある。
2017年10月、イスラエル軍はロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣の
同国訪問に合わせてシリアを攻撃、その際にイスラエル軍のF-35が
「コウノトリと衝突して 飛行できない状態になった」と発表された。
その状況を示す写真などが明らかにされていないこともあり、
シリア政府軍が発射したS-200で損傷を受けたのではないか
と推測されている。
IL-20が撃墜された9月17日の攻撃でイスラエル軍は
F-35ではなくF-16を使った。
もし、F-35を投入してS-300に撃墜された場合、
F-35が高額欠陥戦闘機だということを世界へ知らしめることになる。
その戦闘機を日本は5機注文、さらに42機を購入する計画だという。
空中戦がなければ 問題にならないだろうが、
それは誰も保証することができない。
再掲ですが、拙作二枚目、
「娘とシクラメン」です。 水彩 32cm x 40cm 紙
落ち目のシオニスト・イスラエル
◆http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-67e8.html
マスコミに載らない海外記事 2018年9月24日
◎シリア上空に、ロシアが 非公式飛行禁止空域を設定予定
☆http://thesaker.is/russia-will-establish-an-unofficial-
no-fly-zone-over-syria/
The Saker
今日、ショイグ国防大臣が、私が望んでいたものを遥かに超える
措置を発表した。 ショイグ国防大臣は、具体的には、ロシアが
*S-300防空システム(射程距離250km)を、
シリアに二週間内に、供給する。
*ロシアは、シリア防空能力を *劇的に* 強化し、
将来の“友軍による誤射”を防止する
高度な自動防空管理システムを供給する。
*シリアと接する地中海を越え、地域のシリア領土の標的を攻撃する
戦闘機の衛星航法や搭載レーダー・システムや通信を
抑制する電子戦争能力をロシアは行使する。
これは下記の理由から、非常に柔軟な素晴らしい解決策だ。
*これで、シリア上空に、法律上ではなく、
事実上の、飛行禁止区域を設定することになる。
そこでロシアは、国ごと、飛行機ごとに、
どの飛行機を鎮圧/射撃すべきで、
どれを追跡し監視するだけにするかの判断を
柔軟におこなうことが可能になる。
これでこの戦争の全当事者との交渉上、
ロシアは極めて強力な立場になれる。
*こうした新たな能力は、イスラエルの行動に対し、
シリア国内に配備されるのは当然だが、
アメリカやアメリカの属国を含む、あり得るあらゆる侵略者
に対するシリアの能力も劇的に強化することになる。
S-300で、イスラエル航空機を、
離陸直後、まだイスラエル領空内にある時から、
シリアが探知し監視することが可能になる。
*ロシアは、どの自動防空管理システムのシリア引き渡しを
計画しているか明らかにしていないが、これは、
S-300とブク防空システム による射撃管理に
一般的に使用されている パリャーナD-4 である可能性が高い。
このシステムの送付は、シリア国内に駐留する
ロシア特別部隊の防空能力を劇的に増し、
ボルトン風ネオコンにとって、
ロシア軍を標的にすることが、ずっと困難になる。
今回の対応の規模と質に 驚かされたのを私は認めなければならない。
明らかに、イスラエルの傲慢さは効果をもたらさず、
今回は 連中のいつもの厚かましさが、
ロシアを激怒(入念に制御された怒りとは言え)させたのだ。
ビビ・ネタニヤフにとって、シリア(とレバノンとイラン)に対する
彼の政策を 丸々駄目にするので、ロシアの対応は全くの最悪事態だ。
イスラエルによる攻撃 (200回以上、そのうち、わずか約10%しか、
ロシアに通知しようとしなかった) は、
イスラエルにとって何の具体的利益ももたらさず、
今やイスラエルのロシアとの関係を 根本的に損なってしまったのだ。
私が何度も申し上げているように、
自分たちは実に賢い という連中のあらゆる虫の良いプロパガンダ
にもかかわらず、イスラエルは、連中のほぼ無限のおごりに
目がくらんでいて、実際には、かなり無能なのだ。
だが、戦争では魔法の特効薬などないことに留意願いたい。
一つには、イスラエルには依然として、
シリア国内の標的を攻撃する
(飛行機、あるいは艦船発射によるものも含むミサイルを使用してであれ)
選択肢があるが、そのような攻撃を成功裏におこなう困難さは
一桁増すだろう。
アメリカ/NATO/CENTOM/などにも同じことが言える。
一つの選択肢は、シリアとロシアの能力は、
数量的に依然限られているので、極めて大量のミサイルを使用する飽和攻撃
をすることだろう。
理想的な状況でさえ(EW能力を除いて)、
つまりロシア・ミサイルの殺傷率がたとえ1:1であっても、
ロシアはロシアの供給量で対応できる数の敵ミサイルしか撃墜できない。
地域におけるアメリカ+イスラエルのミサイル供給は遥かに多い。
二つ目に、アメリカにも、イスラエルにも非常に高機能のEW戦闘能力があり、
必要とあらば、両国がそれを使用するのは確実だ。
たしかにロシアは、この分野では、質的に他の国々より先行しているが、
悪党連中の能力を 決して過小評価するべきではない。
三つ目に、アングロシオニストは、以下の三つのどれかをするはずだ。
南オセチアやクリミアでそうしたように、
気にしないふりをし、現地の状況を基本的に受け入れる、
あるいは、ロシアと何らかの合意を得るため交渉しようとする、
あるいは、ロシアがひるむのを願っての
ヒステリックな恫喝や挑発で対応する。
我々としては選択肢#1を望むが、選択肢#2や#3の方が遥かに可能性が高い
ことも認識しなければならない。
言い換えれば、これはまだ続くということだ。
最後に、この最新のニュースは、プーチンは踏みつけられても
じっと耐える人間だとか、裏切り者だとか、
ロシアはアングロ・シオニストに対抗できないやら、
対抗するのをいやがっているという見解の偽りを 決定的に暴いている。
プーチンはイスラエルに対するおべっか使いだと非難していた連中全員、
その大恥をごまかすのにおおわらわのはずだ。
ロシアが時間をかけて、何が起きたのかを分析し、対応策を準備した事実は、
彼らの弱さではなく、最も危険な状況における、責任ある行動の兆候だ。
更に、このロシアの対応は、国家安全保障問題が危機にさらされた場合は、
大西洋中心統合主義者第5列も、
依然、ユーラシア主権主義者に従わざるを得ないことを示してもいる。
これは、それ自体、非常に好ましい、心強い進展だ。
The Saker
この発表のビデオ。
☆https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=da7fgKw5ERk
BREAKING! Shoigu: Syria Will Receive SS-300s and
State of the Art Guidance System
再掲ですが、拙作三枚目、
「能 紅葉狩」です。 水彩 32cm x 40cm 紙
冒険主義・ユダ米、無理 無理w
◆https://jp.sputniknews.com/politics/201809305400989/
スプートニク日本 2018年09月30日
◎米内務長官、対ロシア 海上封鎖も検討
世界市場からの ロシア資源追放が目的
ライアン・ジンキ米内務長官は、必要ならば米国は
ロシアに対する海上封鎖を導入する可能性もあると述べた。
ロシアに対し、欧州のようなエネルギー資源供給相手国を
中東で確立させないことが目的。 Washington Examiner紙が報じた。
ジンキ長官は「彼ら(ロシア)のエネルギー資源が
市場に投入されないよう 保証するため」に
「米国は 海軍によって海上航路の自由を保証し、
必要ならば封鎖する可能性を 有している」と述べた。
ジンキ長官によると、ロシアは経済が
エネルギー輸出に大きく依存しているため、
欧州同様、中東での エネルギー資源貿易の状況改善も目指す。
ジンキ長官はその上で、米国は「最大の 石油ガス生産国」として、
市場から追い出すために イラン同様、
ロシアに圧力をかけることができる と付け加えた。
↑
驕慢で 思い上がった ユダ米、
国連総会での トランプ演説への嘲笑、これが世界潮流さ。
「八幡坂 秋景」です。
水彩&パステル 32cm x 40cm 紙
☆晴れの予報。
二ヶ月おきの通院日ですので、予約投稿になります。
さて 中東が キナ臭く なってきました、
◆https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201809300000/
櫻井ジャーナル 2018.09.30
◎中露韓朝の連携で 押されている米国
アメリカのドナルド・トランプ大統領は朝鮮の金正恩労働党委員長と
近いうちに再び会談する意向を示している。
両首脳は今年(2018年)6月12日にシンガポールで会談し、
4月27日に韓国の文在寅大統領と金正恩委員長が合意した
朝鮮半島の非核化を米朝首脳は再確認しているが、
予想されたとおり、アメリカ大統領は 朝鮮半島の非核化を
朝鮮の一方的な核兵器放棄に 替えてしまった。
中国は非核化を和平交渉と並行して進めるべきだと主張、
ロシアは朝鮮に対する一方的な「制裁」を止めるように求めているが、
アメリカは核兵器の保有や開発をまず放棄しろと要求している。
また、朝鮮側はアメリカに対し、非核化は和平の実現と組み合わせて
進めるべきだとしている。
☆https://sputniknews.com/world/201809291068455043-korea-no-trust-us/
信頼関係が築けていない段階で
朝鮮政府がアメリカ政府の要求に従う可能性は小さい。
似たような問題で
アメリカ支配層は信頼できる行動をとっていない。
例えばリビアの場合、アメリカは2003年に
ムアンマル・アル・カダフィ政権に 核兵器や化学兵器の廃棄を決めさせたが、
約束に反して「制裁」を解除しない。
2010年にバラク・オバマ大統領はムスリム同胞団を使った
侵略計画(PSD11)を作成、
「アラブの春」という形で実行に移され、
リビアは侵略されてカダフィ体制は崩壊、カダフィ自身は惨殺された。
破壊、殺戮、略奪で 現在は暴力が支配する破綻国家だ。
ドイツの場合、アメリカ政府とソ連政府が東西ドイツの統一で合意した際、
アメリカの国務長官だったジェームズ・ベイカーは
ソ連のエドゥアルド・シェワルナゼ外務大臣に対し、
統一後もドイツはNATOにとどまるものの、
東へNATOを拡大することはないと約束した。
ドイツのシュピーゲル誌によると、ロシア駐在アメリカ大使だった
ジャック・マトロックはアメリカがそのようにロシアへ約束した
と語っている。
現在、NATO軍は ロシアとの国境沿いにミサイルを配備、
軍隊を駐留させて 威嚇している。
ベトナム戦争でアメリカ軍は負けたが、1991年にソ連が消滅した3年後、
アメリカはベトナムに対する「制裁」を解除する代償として
新自由主義を受け入れさせた。
しかもベトナム戦争中にアメリカ側が行った犯罪的な行為は
不問に付され、ベトナムの庶民は低賃金労働者として
西側巨大資本の金儲けに 奉仕させられている。
アメリカは朝鮮に対し、リビアと同じことをしようと目論んでいる
ように見える。アメリカ支配層にとっての平和とは
パックスアメリカーナ、つまりアメリカが支配者として君臨するもので、
他の国にとっては奴隷の平和だ。
それを朝鮮は拒否している。
朝鮮が強気でいられるのは背後に 中国、ロシア、そして韓国が
存在しているからだろう。
本ブログでは繰り返し書いてきたが、この3カ国は連携し、
その戦略に基づいて状況は動き始めている。
例えば、韓国政府と朝鮮政府は アメリカ政府の反対を押し切って
朝鮮南西部の開城に 共同連絡事務所を9月14日に開設、
文在寅韓国大統領と金正恩朝鮮労働党委員長は9月18日と19日に
朝鮮の首都、平壌で会談し、年内に鉄道と道路を連結する工事の着工式を
行うことで同意した。
中国では本土と香港を結ぶ高速鉄道が開通、
9月23日に最初の列車が走っている。
この路線が完成したことで北京から香港までの移動に要する時間が
24時間から9時間に短縮されるという。
鉄道は中国、ロシア、そして朝鮮半島を結ぶ重要なインフラであり、
19世紀から中国支配を目論んできた アングロ・サクソン系の
アメリカとイギリスにとっては脅威。
中国やロシアは アメリカのドル体制を揺るがす存在でもある。
まだ世界の商取引はドルが支配しているが、その支配力が弱まっている。
放置していると 遅かれ早かれドルは基軸通貨の地位から陥落、
ドル支配に基づいて世界を支配してきたアメリカ帝国は崩壊する。
アメリカの支配層は必死だ。
ロシアと韓国は国境を越えたエネルギー・プロジェクトを推進し、
FTA(自由貿易協定)に関する話し合いを始めようとしているが、
日本はアメリカへの従属度を高めるため、事実上のFTA交渉を
始めようとしている。
崩れゆく帝国に従う日本のエリートは 支配体制を維持するため、
治安システムを強化しようとしている。
◆https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201810010001/
櫻井ジャーナル 2018.10.01
◎露国はシリアへ S-300の供給を開始、
イスラエルだけでなく 米英仏にも影響
ロシア政府はシリア軍に対してS-300防空システムを
すでに供給し始めたと ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は語った。
☆https://www.breitbart.com/jerusalem/2018/09/28/
russia-says-it-started-delivering-s-300-anti-air-system-to-syria/
またシリアのバシャール・アル・アサド大統領は
すでに同システムを受け取ったとしている。
☆https://www.theguardian.com/world/2013/may/30/
assad-russian-s300-missiles-syria
ロシア政府は2013年にこの防空システムの
シリアに対する提供を決定、契約したのだが、
イスラエル政府がロシア側に抗議、取り引きは取りやめになっていた。
このほか、シリアの防空部隊司令部に
自動化されたコントロール・システムを提供、
さらに航空機の衛星ナビゲーション、搭載されたレーダー、
通信システムをECM(電子対抗手段)で妨害する体制 を整える
ともロシア側は宣言している。
この決定を予想以上の対応だと考える人もいるが、
遅きに失したという批判もある。
イスラエルはすでにシリアを200回以上攻撃し、
ロシアの電子情報支援機IL20が撃墜されて乗組員15名が殺された。
アメリカ、イギリス、フランスなどのミサイル攻撃も難しかっただろう。
ロシア政府の慎重な姿勢が こうした国々をつけあがらせた
と考える人がいるのだ。
S-300は1978年から実戦配備されたシステムで、
1967年から使われ始めたS-200に比べると、
イスラエル軍が嫌がるほど性能が良くなっている。
2007年から配備されているS-400は
アメリカで開発された「ステルス戦闘機」のF-35を撃墜できる
と言われている。
この最新戦闘機のプログラム・コストは1兆5000億ドル以上と言われ、
高額兵器であることは間違いない。
ところが、2015年1月にカリフォルニア州のエドワード空軍基地近くで
行われたF-16戦闘機との 模擬空中戦で完敗、
「空飛ぶ ダンプカー」と揶揄されている。
唯一のセールスポイントはステルス性能なのだが、
それも言われるほどではない ようで、
S-400なら撃ち落とせると評価されている。
現在、S-400に興味を持っている国には 中国やイランだけでなく、
インド、トルコ、さらにサウジアラビア、アルメニア、ベラルーシ、エジプト、
カザフスタン、ベトナムなどがある。
2017年10月、イスラエル軍はロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣の
同国訪問に合わせてシリアを攻撃、その際にイスラエル軍のF-35が
「コウノトリと衝突して 飛行できない状態になった」と発表された。
その状況を示す写真などが明らかにされていないこともあり、
シリア政府軍が発射したS-200で損傷を受けたのではないか
と推測されている。
IL-20が撃墜された9月17日の攻撃でイスラエル軍は
F-35ではなくF-16を使った。
もし、F-35を投入してS-300に撃墜された場合、
F-35が高額欠陥戦闘機だということを世界へ知らしめることになる。
その戦闘機を日本は5機注文、さらに42機を購入する計画だという。
空中戦がなければ 問題にならないだろうが、
それは誰も保証することができない。
再掲ですが、拙作二枚目、
「娘とシクラメン」です。 水彩 32cm x 40cm 紙
落ち目のシオニスト・イスラエル
◆http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2018/09/post-67e8.html
マスコミに載らない海外記事 2018年9月24日
◎シリア上空に、ロシアが 非公式飛行禁止空域を設定予定
☆http://thesaker.is/russia-will-establish-an-unofficial-
no-fly-zone-over-syria/
The Saker
今日、ショイグ国防大臣が、私が望んでいたものを遥かに超える
措置を発表した。 ショイグ国防大臣は、具体的には、ロシアが
*S-300防空システム(射程距離250km)を、
シリアに二週間内に、供給する。
*ロシアは、シリア防空能力を *劇的に* 強化し、
将来の“友軍による誤射”を防止する
高度な自動防空管理システムを供給する。
*シリアと接する地中海を越え、地域のシリア領土の標的を攻撃する
戦闘機の衛星航法や搭載レーダー・システムや通信を
抑制する電子戦争能力をロシアは行使する。
これは下記の理由から、非常に柔軟な素晴らしい解決策だ。
*これで、シリア上空に、法律上ではなく、
事実上の、飛行禁止区域を設定することになる。
そこでロシアは、国ごと、飛行機ごとに、
どの飛行機を鎮圧/射撃すべきで、
どれを追跡し監視するだけにするかの判断を
柔軟におこなうことが可能になる。
これでこの戦争の全当事者との交渉上、
ロシアは極めて強力な立場になれる。
*こうした新たな能力は、イスラエルの行動に対し、
シリア国内に配備されるのは当然だが、
アメリカやアメリカの属国を含む、あり得るあらゆる侵略者
に対するシリアの能力も劇的に強化することになる。
S-300で、イスラエル航空機を、
離陸直後、まだイスラエル領空内にある時から、
シリアが探知し監視することが可能になる。
*ロシアは、どの自動防空管理システムのシリア引き渡しを
計画しているか明らかにしていないが、これは、
S-300とブク防空システム による射撃管理に
一般的に使用されている パリャーナD-4 である可能性が高い。
このシステムの送付は、シリア国内に駐留する
ロシア特別部隊の防空能力を劇的に増し、
ボルトン風ネオコンにとって、
ロシア軍を標的にすることが、ずっと困難になる。
今回の対応の規模と質に 驚かされたのを私は認めなければならない。
明らかに、イスラエルの傲慢さは効果をもたらさず、
今回は 連中のいつもの厚かましさが、
ロシアを激怒(入念に制御された怒りとは言え)させたのだ。
ビビ・ネタニヤフにとって、シリア(とレバノンとイラン)に対する
彼の政策を 丸々駄目にするので、ロシアの対応は全くの最悪事態だ。
イスラエルによる攻撃 (200回以上、そのうち、わずか約10%しか、
ロシアに通知しようとしなかった) は、
イスラエルにとって何の具体的利益ももたらさず、
今やイスラエルのロシアとの関係を 根本的に損なってしまったのだ。
私が何度も申し上げているように、
自分たちは実に賢い という連中のあらゆる虫の良いプロパガンダ
にもかかわらず、イスラエルは、連中のほぼ無限のおごりに
目がくらんでいて、実際には、かなり無能なのだ。
だが、戦争では魔法の特効薬などないことに留意願いたい。
一つには、イスラエルには依然として、
シリア国内の標的を攻撃する
(飛行機、あるいは艦船発射によるものも含むミサイルを使用してであれ)
選択肢があるが、そのような攻撃を成功裏におこなう困難さは
一桁増すだろう。
アメリカ/NATO/CENTOM/などにも同じことが言える。
一つの選択肢は、シリアとロシアの能力は、
数量的に依然限られているので、極めて大量のミサイルを使用する飽和攻撃
をすることだろう。
理想的な状況でさえ(EW能力を除いて)、
つまりロシア・ミサイルの殺傷率がたとえ1:1であっても、
ロシアはロシアの供給量で対応できる数の敵ミサイルしか撃墜できない。
地域におけるアメリカ+イスラエルのミサイル供給は遥かに多い。
二つ目に、アメリカにも、イスラエルにも非常に高機能のEW戦闘能力があり、
必要とあらば、両国がそれを使用するのは確実だ。
たしかにロシアは、この分野では、質的に他の国々より先行しているが、
悪党連中の能力を 決して過小評価するべきではない。
三つ目に、アングロシオニストは、以下の三つのどれかをするはずだ。
南オセチアやクリミアでそうしたように、
気にしないふりをし、現地の状況を基本的に受け入れる、
あるいは、ロシアと何らかの合意を得るため交渉しようとする、
あるいは、ロシアがひるむのを願っての
ヒステリックな恫喝や挑発で対応する。
我々としては選択肢#1を望むが、選択肢#2や#3の方が遥かに可能性が高い
ことも認識しなければならない。
言い換えれば、これはまだ続くということだ。
最後に、この最新のニュースは、プーチンは踏みつけられても
じっと耐える人間だとか、裏切り者だとか、
ロシアはアングロ・シオニストに対抗できないやら、
対抗するのをいやがっているという見解の偽りを 決定的に暴いている。
プーチンはイスラエルに対するおべっか使いだと非難していた連中全員、
その大恥をごまかすのにおおわらわのはずだ。
ロシアが時間をかけて、何が起きたのかを分析し、対応策を準備した事実は、
彼らの弱さではなく、最も危険な状況における、責任ある行動の兆候だ。
更に、このロシアの対応は、国家安全保障問題が危機にさらされた場合は、
大西洋中心統合主義者第5列も、
依然、ユーラシア主権主義者に従わざるを得ないことを示してもいる。
これは、それ自体、非常に好ましい、心強い進展だ。
The Saker
この発表のビデオ。
☆https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=da7fgKw5ERk
BREAKING! Shoigu: Syria Will Receive SS-300s and
State of the Art Guidance System
再掲ですが、拙作三枚目、
「能 紅葉狩」です。 水彩 32cm x 40cm 紙
冒険主義・ユダ米、無理 無理w
◆https://jp.sputniknews.com/politics/201809305400989/
スプートニク日本 2018年09月30日
◎米内務長官、対ロシア 海上封鎖も検討
世界市場からの ロシア資源追放が目的
ライアン・ジンキ米内務長官は、必要ならば米国は
ロシアに対する海上封鎖を導入する可能性もあると述べた。
ロシアに対し、欧州のようなエネルギー資源供給相手国を
中東で確立させないことが目的。 Washington Examiner紙が報じた。
ジンキ長官は「彼ら(ロシア)のエネルギー資源が
市場に投入されないよう 保証するため」に
「米国は 海軍によって海上航路の自由を保証し、
必要ならば封鎖する可能性を 有している」と述べた。
ジンキ長官によると、ロシアは経済が
エネルギー輸出に大きく依存しているため、
欧州同様、中東での エネルギー資源貿易の状況改善も目指す。
ジンキ長官はその上で、米国は「最大の 石油ガス生産国」として、
市場から追い出すために イラン同様、
ロシアに圧力をかけることができる と付け加えた。
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驕慢で 思い上がった ユダ米、
国連総会での トランプ演説への嘲笑、これが世界潮流さ。