画は フィンセント・ファン・ゴッホ Vincent van Gogh
1853~1890 / オランダ / 後期印象派 作
「Landscape With Snow」です。
☆雨、融雪 一気に進む。
PSYCHO-PASSだからねぇw
◆http://www.asyura2.com/18/senkyo241/msg/129.html
投稿者: 赤かぶ 日時: 2018 年 3 月 08 日 kNSCqYLU
◎ペテン師は 嘘がバレたら 去るものだ
なぜ、この首相は 居座っているのか(日刊ゲンダイ)
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▼http://asyura.x0.to/imgup/d8/98.jpg
☆https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/224676
日刊ゲンダイ 2018年3月8日 文字起こし
◎なぜ嘘がバレても 辞めないのか 権力亡者の首相が居座る謎
アベ1強にあぐらをかき、デタラメの限りを尽くしてきた安倍首相の
内堀も埋まりつつある。
森友学園問題をめぐる財務省の決裁文書改ざん疑惑が新展開だ。
財務省は大阪地検による捜査を理由に、野党が要求する説明や資料提出を拒否。
「ゼロ回答」で逃げていたが、安倍の身内の自民党からも
調査報告を求める圧力が強まり、対応せざるを得なくなった。
財務省は8日、決裁文書のコピーを参院予算委員会の理事会に提出。
理事会は紛糾し、野党はますます攻勢を強めている。
局面が変わったのは、裁量労働制のデータ捏造問題でも
「与党は 官邸の下請けじゃない」と
チクリとやった自民の二階幹事長が動いてからだ。
国会への資料提出を拒む財務省は「原本は近畿財務局にある」
「大阪地検に提出した」
「捜査対象となっており、全ての文書を直ちに確認できない」などと二転三転。
そこに二階が「どういう理由で資料を出せないのか、ちょっと理解できない」
と口を出し、7日は自公幹事長会談で財務省に国会報告を求めることで一致。
すぐさまアベ側近の西村康稔官房副長官に直言した。
自公幹事長会談に同席した森山裕国対委員長も
前日までの対応を一転。 同様に西村に伝え、
「野党は大阪地検に押収された資料の写しを(近畿財務局から)取ってきている」
とクギを刺し、ようやくコピー提出に至ったわけである。
■進次郎の口火で党内も沸騰
「副幹事長会議で小泉進次郎筆頭副幹事長が
〈今までの問題とは質が違う。与党としての自浄能力も試されている〉と
口火を切ったことで、政権のやり方に批判的だった党内世論に火が付きました。
この5年間で反アベ感情はオリのようにたまっている。
安倍首相は党を無視し、友達を重用するオレ様政治のやりたい放題。
その上、次から次へと疑惑が持ち上がり、地元に帰れば有権者からお叱りを
受けてばかり なのですから鬱積する一方です」(自民党中堅議員)
そもそも、森友問題の発端は籠池泰典前理事長夫妻と昭恵夫人との親密交際、
その後タダ同然で払い下げられた国有地売却の不透明な経緯だ。
疑惑のド真ん中にいるのは、安倍夫妻なのである。
昭恵夫人が何らかの形で売買に関わりを持ったのか、
首相夫人の威光が 取引に影響を与えたのかが焦点である。
財務省理財局長だった佐川宣寿国税庁長官は
国有地売却をめぐる森友サイドとの事前の価格交渉を頑として否定。
ところが、「廃棄した」と答弁していた交渉過程を記す文書が
次々に出てくる。 価格交渉を裏付ける音声データも存在する。
その上、国会に提出された決裁文書は森友疑惑が報じられた昨年2月以降に
改ざんされ、「特例的な内容となる」 「本件の特殊性」という文言や、
「学園の提案に応じて 鑑定評価を行い」 「価格提示を行う」との記載が
消えたと報道されている。
「特例的」「特殊性」は何を、あるいは誰を指しているのか。
公文書改ざんは「懲役1年以上10年以下」の
公文書偽造に問われかねない重罪だ。
公文書が権力側に都合よく書き換えられたのなら、国家ぐるみの犯罪である。
内閣総辞職が当然だ。
ペテン師はウソがバレたら去るものだが、
なぜこの首相は平然と居座っているのか。
☆息抜きの若手会食で また「GHQ憲法を日本人の手で変える」
国会を愚弄した恐るべき改ざん疑惑が浮上し、
あれだけ騒いでいた北朝鮮の「国難」とやらも、“当て”が外れた。
「サリンを弾頭につけて着弾させる能力をすでに保有している可能性がある」
「核保有国が非核保有国を核の使用で恫喝したのは事実上初めて」などと吹聴し、
圧力一辺倒で北朝鮮危機をあおっていたが、
国際社会は対話ムードにシフト。 安倍はすっかり蚊帳の外だ。
金正恩朝鮮労働党委員長は韓国の文在寅政権と連携し、
4月末の南北首脳会談実施で合意。
金正恩が朝鮮半島の非核化に言及したとの発表を受け、
安倍と一緒に拳を振り上げていたはずのトランプ米大統領も一変。
「非常に前向きなもので、世界にとって素晴らしいことになるだろう」と歓迎し、
米朝対話に向けた動きが加速している。
追い詰められている安倍のもっぱらの息抜きは、
“魔の3回生”と呼ばれる安倍チルドレン以下、若手議員との会食だという。
6日も1回生を公邸に招き、
「GHQ(連合国軍総司令部)によって作られた今の憲法を
日本人の手で(変えるための)条文作りの作業に
積極的に参加してください」と悲願の憲法改正について一席ぶっていた。
この状況でも、9月の党総裁選までもつとタカをくくっているのか。
「一種の成功体験とでもいうのか、これまで数々の問題を
乗り切ってきたと自負する安倍首相だけが、
妙に楽観的に捉えているようなんです。
今回も時間が過ぎれば何とかなると考えているフシがある」
(別の自民中堅議員)
■国会前に響く「総辞職!」コール
国内外で恥をさらす無能首相が なぜ改憲をほざき、3選などと
寝言を言っていられるのか。
内閣総辞職を求める世論は日に日に大きくなっている。
7日の国会前デモには1000人を優に超える市民が集まり、
「総辞職!」 「総辞職!」のコールが響き渡った。
高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)は言う。
「平日夜にあれだけの人数が集まるのですから、
一般市民がどういう目で安倍政権を見つめているかは明白です。
疑念しか抱いていない。
決裁文書改ざん疑惑で どんな対応を取るのかも見透かしているのです。
これまで同様にその場しのぎであしらえば、
抗議活動は膨れ上がることになるでしょう」
今国会は安倍自身が「働き方改革国会」と名付け、
デタラメ答弁で 破綻の引き金を引いた。
アベ応援団の財界が求める 裁量労働制拡大をゴリ押しするため、
厚労省のインチキデータを根拠に
「裁量労働制で働く方の労働時間の長さは、平均的な方で比べれば
一般労働者より短いというデータもある」と強弁したことから
シッチャカメッチャカになった。
8本の法案を一本化した働き方改革法案から、
裁量労働制拡大法案の分離に追い込まれた。
今国会最大の焦点だった「働き方改革」の無様な結末に、恥も外聞もないのか。
こうも権力にしがみつくのは、
厚顔を通り越して 別の理由があるとしか思えない。
「通算4期目を目指して猛烈な選挙戦を展開している
ロシアのプーチン大統領もそうですが、
絶対的な権力に固執する政治家には理由がある。
よほど信用できる人物に禅譲しない限り、
寝首をかかれるリスクを抱えるからです。
安倍首相も権力を手放した時に起き得る何かに怯えているのか。
森友問題の核心に昭恵夫人が関わっているからなのか。
あるいは、さらに大きな闇が潜んでいるのか。
そう勘繰ってしまいます」(五野井郁夫氏=前出)
かたや、籠池夫妻は逮捕から7カ月。
いまだ初公判は開かれず、保釈も認められず、接見は弁護人のみの
厳しい状況下で拘置所暮らしを強いられている。
権力の横暴を これ以上許していいはずがない。
Gogh、二枚目、
「Fishing in Spring」です。
「吸血鬼にして死神」ユダ米、
◆https://jp.sputniknews.com/russia/201803074650535/
スプートニク日本 2018年03月07日
◎プーチン大統領
米国が原爆投下を繰り返さない保証は どこにある?
プーチン大統領はドキュメンタリー映画『世界秩序2018』の中で、
ロシア人記者からの核のボタンの使用に関する質問について、
ロシアに対してこうした問いを投げかけるのは正しくなく、
ロシアは一度も核兵器を使用したことがない と付け加えた。
「核のボタンだが、これについて質問すること自体、
あまり正確なものではないと思う。それでもなお言えば、
これはまず、我々の始めたものではない。
原子力爆弾、核爆弾というものが
最初に現れたのはロシアではなく、米国だ。 これが第1点。
第2に 我々は原爆を使用したことは一度もないが、
米国は日本に対してこれを使っている という点だ。」
プーチン大統領は、日本の多くの教科書がこの事実について
口をつぐんでいると指摘している。
「(日本の教科書には)連合国が使用したと書かれているが、
連合国とは何か? ソ連は米国の連合国であったが、
このこと(原爆投下)については 我々には一切知らされていなかった。
またその(原爆投下)必要性も
多くの専門家が指摘するように 全くなかったのだ。」
プーチン大統領は、
「米国はこれを行った。 それが繰り返されないという保証は
どこにあるのか?」と強調している。
◆http://biz-journal.jp/2018/03/post_22573.html
ビジネスジャーナル 2018.03.08
◎MRJ、360機発注キャンセルの可能性も …
販売できぬまま撤退の 最悪シナリオの恐れも
三菱重工業傘下の 三菱航空機が開発中の
国産初ジェット旅客機「MRJ」でキャンセルが出た。
キャンセルされたのは、米イースタン航空が発注していた40機
(オプション分を含む)。
イースタン航空は米スウィフト航空に買収され、
MRJの購入計画は引き継がれなかった。
イースタン航空は4年前にMRJを発注し、2019年に納入が始まる予定だった。
この間、三菱航空機の開発が遅れ、イースタン航空への納入のメドは
立っていなかった。
MRJは、初号機をANAホールディングスへ2013年に納入を予定していたが、
当初から7年遅れの20年へとずれ込んだ。
納入遅れは 1回でも致命的なのに、それが5回も続いた。
MRJはこれまでに計447機(オプション契約を含む)を受注してきたが、
とうとうキャンセルが出た。
今後は計200機を発注した米スカイウェスト航空をはじめ、
大口の注文をつなぎとめられるかが焦点となる。
日本航空機開発協会調べでは、18年1月末現在の受注実績は
正式契約(確定分)が213機、オプション174機の計387機となっている。
オプション分がまずキャンセルの対象になる。
米国のローカル航空会社からの受注の内訳は、スカイウェスト航空が200機、
トランス・ステイツ航空が100機、イースタン航空が40機、
航空機リース会社のエアロリースが20機。
米国からの受注360機は、最悪の場合、残りの320機もキャンセルになる
恐れがあるといわれている。
航空専門家は、MRJの開発費を回収するには
最低でも800機以上売る必要があると指摘している。
三菱航空機は17年3月期決算で、負債が資産を上回る債務超過に陥った。
債務超過は同年6月30日の決算公告で開示された。
開発の遅れにより費用が膨らんだためで、
債務超過額は510億円。累積赤字は1510億円に達した。
18年3月期は債務超過、累積赤字ともに さらに膨らむ見込みだ。
MRJの開発コストは、当初予定の1500億円から3倍超の5000億円以上になる
と想定されている。
三菱重工は開発資金に充当するため、三菱自動車株式の大半を手放す。
三菱重工から分離して発足した三菱自動車は不祥事を繰り返し、
今は日産自動車の傘下で再建中だ。
現在は日産が34%を出資する筆頭株主で、
三菱重工は子会社などを含めて10%出資している。
株式の売却先は三菱商事で、売却額は500億円超とみられている。
三菱自動車株式の売却によって得た資金で
三菱航空機の立て直しを急ぐことになるが、MRJの見通しは暗い。
ちなみに三菱重工はこれまでも、不動産事業を手掛ける非上場の完全子会社、
菱重プロパティーズの株式の70%をJR西日本に970億円で売却している。
☆ボーイング=エンブラエル、エアバス=ボンバルディアの2強体制へ
衝撃的なニュースが報じられ、話題になっている。
MRJのライバルが相次いで大手航空機メーカーの傘下に入ることになったのだ。
世界の民間航空機産業は長年、米ボーイングがリードし、
欧州航空機メーカーはボーイングに対抗してエアバス・グループを設立した。
その後はボーイングとエアバスが激しい受注競争を繰り広げてきた。
小型機(リージョナル・ジェット)の市場では、
カナダのボンバルディアとブラジルのエンブラエルが市場を分け合ってきた。
事実上、この2社がMRJのライバルだ。
ボンバルディアは座席数100~150程度の「Cシリーズ」の開発につまずき、
17年10月にエアバスと提携した。
Cシリーズは、現行機種に続く新型機の開発構想がない。
そのため、格安航空会社(LCC)などで運航している機種が
退役時期を迎えれば、
ブラジルのエンブラエルに乗り換えることになるとみられていた。
これは新規参入するMRJにとって、千載一遇のチャンスだった。
こうした流れのなかで、ボーイングのエンブラエル買収プランが浮上したのだ。
ボーイングはブラジル政府が懸念するエンブラエルの防衛部門に関して、
ブラジル政府と協議する方針だという。
一方、エアバスはボンバルディアの小型機事業に出資することを決めた。
リージョナル・ジェット市場は今後、
エアバス=ボンバルディア、ボーイング=エンブラエルの2強に集約される。
この結果、MRJは巨大メーカー2社に挟撃される格好になる。
2社に勝てる可能性は限りなくゼロに近い とみる専門家もある。
かつて三菱重工はビジネスジェット機「MU-300」を開発して新規参入したが、
1800億円の累積赤字を出して撤退した苦い経験を持つ。
MRJが危機に立たされ、MU-300の悪夢がよみがえってくる。
三菱重工の宮永俊一社長は2月6日、4月以降の続投を表明した。
「今は大きな問題に会社全体で取り組む戦闘状態。(略)
戦闘状態のなかで急にリーダーが代わるのはどうか」と話し、
MRJの事業化に全力を注ぐ考えを示した。
だが、航空機市場の寡占化が進むなか、MRJからの撤退を選択しなければ、
傷が大きくなることは避けられないだろう。
(文=編集部)
↑
北米市場を頭に入れすぎて失敗した典型では?
YS-11の先例もある、国内でまず就航実績を作る、これに注力すべきだった。
日航、全日空に使ってもらう、ここからだった。
鵜の目鷹の目でアラ探しをやるユダ米は、まずは避けるべきだったのですよ。
今からでも遅くない、方針転換するべきですな。
Gogh、三枚目、
「Peach Trees in Blossom (Souvenir de Mauve)」です。
暗殺されるんじゃないかな?
◆https://news.infoseek.co.jp/article/mag2news_352235/
まぐまぐニュース! / 2018年3月8日
◎独裁一直線の習近平、実は 報復を恐れて引退できない説
3月5日に開幕した第13回全国人民代表大会で採択される、
国家主席・副主席の任期撤廃。
これにより習近平氏への一極集中体制が確立される中国ですが、
習氏が権力を手放せないのには深刻な理由がある、
とするのは台湾出身の評論家・黄文雄さん。
自身のメルマガ
『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』で、
習近平、そして副主席に就任する見通しの王岐山両氏が
権力の座から下りるわけにいかない、驚くべき理由について記しています。
【中国】じつは報復を恐れて引退できない習近平と王岐山
● 車をバックさせる動画、中国で出回る 皮肉を込めて
前回のメルマガでも書きましたが、2018年3月の全人代では、
「2期10年」という国家主席の任期も撤廃されることが決定しました。
また、憲法改正により、憲法に「習近平思想」が記載される見込みです。
毛沢東時代への逆戻りするかのような習近平の権力集中です。
この習近平の権力強化を揶揄する動画が、
中国では大量に出回っているそうです。
それは、軽快な音楽を流しながら車をバックさせるように誘導するもので、
中国が毛沢東時代に逆戻りすることを暗示したものだといいます。
● 習近平国家主席を揶揄 車をバックさせる動画、中国で大量に出回る
歴史が逆行しているという皮肉を込めて(YouTube)
中国語では車のバックのことを「倒車」といいますが、
中国版のツイッター・微博では、この言葉が検索できなくなったといいます。
中国人もなかなか皮肉がきいています。
私は、習近平は前漢を乗っ取って「新」という国をつくった王莽に
似ていると思っています。
王莽は前漢を武力で滅ぼしたのではなく、謀略によって皇帝の座を奪いました。
だから「簒奪」と言われるのですが、帝位を簒奪するにあたり、
王莽は儒教の古典を利用して自らの帝位継承を正当化しました。
習近平が自らを神格化していることに似ています。
また、王莽は周の時代の、儒教思想に基づく政治制度を用いて
理想国家を作ろうとしました。
儒教では、ユートピアは天上ではなく天下にあると考え、
コスモポリタン的な考え方が強い、社会主義に近い思想なのです。
だから王莽が実現しようとしていたのは、国家社会主義でした。
習近平は2017年10月の共産党大会で、建国100年の2049年までに
「社会主義現代化強国」を打ち立てるとしていますが、
そういうところも似ています。
ただし王莽の政策は、理想と現実がうまくかみあわず、
新はたった1代で滅んでしまいました。
もう一人、習近平と似ていると思うのは、袁世凱です。
袁世凱は辛亥革命から中華民国の成立にかけて、
四分五裂した中華の混乱を収めるためには、元首の強権しかない
と考えていました。
そのために帝政を復活させ、自ら帝位に就いたのです。
習近平も、これまでの集団指導体制では中国はまとまらないと考えて、
自身への権力集中を進めている側面が強いと思っています。
実際、冒頭の記事では、昨年10月の当大会後、
習近平は共産党が結成された地の上海を訪れましたが、
そこで密かに江沢民と会い、任期撤廃の意向を伝えたと報じています。
そのとき江沢民は絶対にダメだと反対したそうですが、
それを押し切って、今回、国家主席の任期を撤廃したことになります。
習近平の 反腐敗運動や軍改革への不満 が大きく、5年後に退任すれば、
大きな反動で政治が混乱しかねないということが、
習近平の任期撤廃の理由だ とも報じています。
加えて、習近平は敵を作りすぎましたから、
5年後に退任すると命すら狙われる可能性があるでしょう。
今回、王岐山が国家副主席に就任する見通しですが、
王岐山は反腐敗運動を主導してきましたから、
引退するわけにはいかなかったのです。
党中央政治局常務委員の定年は68歳ですから、
王岐山は年齢的に残れませんでした。
そのかわりに副主席として、実権を握り続ける。
副主席の任期も撤廃されたということで、習近平と王岐山は
死ぬまで国家主席、国家副主席を続けるのではないでしょうか。
途中で権力の座から下りることは、報復を受けることになります。
反腐敗運動を押し進めてきた2人が、今度は腐敗容疑で逮捕される可能性
があるわけです。それを避けるためにも2人で権力の座に居続けるしかない。
王岐山は、全公職者の汚職を取り締まる「国家監察委員会」を支える
役割につく可能性が高いとされています。
この「国家監察委員会」は昨年の党大会で習近平が新設する方針を
打ち出したものですが、規律検査委員会が党内の腐敗を取り締まるのに対して、
国家監察委員会はすべての公職者を対象にしているといいます。
習近平は、汚職摘発の対象者をさらに広げて、
自らの意図どおりに動かそうとしています。
中国で汚職に関わったことのない者はいないですから、ある意味では、
全国民が対象者になるということでもあります。
全中国人民を監視対象者にして、いつでも逮捕、拘束できるようにする。
そのような恐怖政治が展開されようとしているわけです。
しかし、それが成功するかどうかはわかりません。
習近平はすでに9回も暗殺未遂に遭遇しているとされています。
● 習近平氏 9回目の暗殺未遂にショックを受け一時入院か
習近平が皇帝になることについて、中国人、ことに
反体制の人権弁護士や民主活動家たちなどは、恐れを抱いています。
しかし意外にも、「早く皇帝になれ」 「いいではないか」
という声も少なくありません。
ことに無理やり「中華民族」にされた非漢族(少数民族とも称される)には、
そう主張する人が多い。
いわゆる「ほめ殺し」で、中国国内から反発が出ることを見越したものです。
もう中国は峠を昇りきって、あとは下るだけの状態です。
そんななかで、皇帝になるという時代錯誤によって、
中国は確実に混乱と弱体化へと向かっていく。
そうした期待をこめて、習近平の「皇帝化」を評価する人たちも
少なくないのです。
歴史的に、独裁者の末路というのは悲惨なものです。
習近平も王岐山も、自らへの憎悪を回避するためには、権力を持ち続け、
さらに批判者を弾圧していくしかない。
両者はそういった独裁のスパイラルに入り込んでいるのだと思います。
この2人によって、再び中国は 大動乱へと向かっているのです。
3.11が近づいてきました、
◆http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54664
現代ビジネス 2018/03/08
◎「私は死んだのですか?」 東北被災地で幽霊が出現した意味
生者と死霊の遭遇が 意味すること 畑中 章宏
☆私たちは数多くの“死霊”と出会ってきた
これから私は「幽霊」の話をするつもりである。
震災後に出会ってきた おびただしい数の死者の霊についてだ。
しかし残念ながら、「幽霊」を私がこの目で見たり、
会話を交わしたという話ではない。
震災以降、被災者が亡くなった近親者や仲間の霊に出会った、
あるいは被災地で見ず知らずの人の霊とコミュニケーションをとった
などという、“霊体験”を記録した出版物が何冊も刊行された。
そうした読書体験をとおして、私も数多くの霊と出会ってきたというのである。
被災地における霊体験の記録者は、
宗教家、宗教学者、社会学者、ノンフィクション作家、フリージャーナリスト、
新聞・通信社の記者と幅広い。
しかし内容が重なるものも少ないのは、読者の需要があるからだろう。
1万5000人以上の死者を出した大震災について、
だれもが事態の全容をつかみかねずにいる。
そこで大震災から距離をおく人々を中心に、“残酷な事実”をイメージし、
情緒的に理解することを期待して、
神秘的な霊体験、霊魂譚を読もう とするのだろう。
そうした霊魂譚をいくつか紹介しながら、
民俗学の視点から、生者と死霊の遭遇が意味するところを考えてみたい。
☆さまざまな霊魂譚
テレビのドキュメンタリー番組でも取り上げられた有名な“霊魂譚”に、
津波で亡くなった子どもが 生前に遊んでいたおもちゃを、
親の前で動かしたという話がある。
その子どもの母親が食事をするとき、祭壇に向かって「こっちで食べようね」
と声をかけると、子どもが愛用していたハンドル付きのおもちゃの車が
いきなり点滅し、音を立てて動き出した ……。
次のような霊体験も印象的だ。
震災前に住んでいた家の前で、携帯を使って写真を撮ってみると、
小学校で津波に巻き込まれ、行方不明になったままの子どもの顔が写っていた。
その出来事以来、だれかが天井を歩いたり、壁を叩いたりする音が
聞こえるようになった。
物音が奏でるリズムは、落ち着きのなかった子どもの生前の性格を
思い起こさせる ……。
宮城県石巻市で、複数のタクシードライバーが霊と遭遇したという事例は、
社会学を学ぶ大学院生の調査としても話題になった。
石巻駅で乗せた30代の女性は、初夏であるにもかかわらず
ファーのついたコートを着ていた。
目的地を聞くと、大津波で更地になった集落 だった。
「コートは厚くないか?」とたずねたところ、
「私は死んだのですか」と答えるのでミラーを見ると、
後部座席にはだれも坐っていなかった ……。
夏の深夜、小学生くらいの女の子がコート、帽子、マフラー、ブーツなどの
厚着をして立っていた。
「お母さんと お父さんは?」とたずねると 「ひとりぼっち」と答えた。
女の子の家があるという場所の近くまで乗せていくと、
感謝をあらわし降りたと思ったら、その瞬間に姿を消した ……。
私自身、被災地になんども足を運んでいるが、霊体験を聞いたことはない。
またなにかしらの怪異な出来事に遭遇した経験もない。
しかし被災者や、被災地にゆかりのある人々が幽霊に会ったり、
怪異な体験をしたことは、疑いえない事実だろう。
なかには、被災地に訪ねてきた取材者・調査者に、
“サービス”として神秘体験を語る場合も あるかもしれない。
また身近にいた人の突然の死に向き合ったとき、その人が夢枕に立ったり、
現実世界に現われて、なにかしらの接触をはかることは、
大災害時以外のときにも“普通”に起こっていることなのだ。
☆“あの世”からの伝言
民話採集者で、童話作家として『竜の子太郎』や『ふたりのイーダ』
などを書いた 松谷みよ子は、
『あの世からのことづて――私の遠野物語』
(1984年・筑摩書房/1988年・ちくま文庫)のなかに、
数多くの、現代の幽霊譚や怪異譚を収録している。
たとえばこんな話だ。
運転手の無謀運転による交通事故で亡くなった8歳の少年が、
そのショックから入院した母親に声をかけた。
「コンクールに出す手作り絵本が
机の中に入っているから、送ってよ」。
子どもの机の引き出しを夫に調べてもらうと、男の子が描いた絵本が出てきた。
その絵本は賞に応募され、入選を果たした ……。
小学校6年生の男の子が、浜へ泳ぎに行き溺れ死んだ。
来年は中学にあがるはずだった子どものために、
親は制服やカバンをそろえていた。
担任の先生は、せめて卒業証書をあげてほしいと校長に頼んだが拒まれ、
卒業式に写真が参加することだけが許された。
式の直前、友だちが遺影をもって坐っていると、講堂の腰板が外れ、
すうっと風が入ってきた。
式が終わり写真を返しに行くと、亡くなった男の子の母親が、
ちょうど講堂に風が吹いた時間に、玄関の戸が急に開いたという。
みな口々に男の子は卒業式に出かけたのだろうと言った ……。
こうした霊体験は決して珍しいことではない。
親しい人が、突然この世からいなくなったとき、人々は霊と再会し、
死んだものも またこの世に現れるのだ。
霊との遭遇は身近な人にだけ起こるともかぎらない。
大震災の被災地を離れても、交通事故現場に立つ幽霊を見ることは
不自然なことではないし、死んだはずのものがタクシーに手を上げ、
ドライバーが乗せてしまうこともあるにちがいない。
“個別的”な霊体験は、この瞬間にも各地で起こっている。
不謹慎に聞こえるかもしれないが東日本大震災では、
その数が“圧倒的”だった という違いだけなのである。
☆新たな“妖怪伝承”は生まれるか
被災地における霊魂譚のなかには、個人の霊と遭遇した
というのではない体験も記録されている。
その男性は津波被災地の周囲に住む人で、震災から10日ほど経ってから
現場を訪ね、死霊に憑かれてしまった ようである。
男性は、アイスクリームを食べながら、
クルマに「災害援助」という嘘の貼り紙をして 被災地を歩いた。
するとその夜にうなされ、家族に向って
「死ね、死ね、みんな死んで 消えてしまえ」
「みんな死んだんだよ。 だから死ね!」と叫び、何日も暴れ回ったという。
その苦悩を聞いた宗教家は、死者に対する畏敬の念をもたず、
興味本位で被災地を訪ねたため であろうと言った。
震災以降に私が、被災地から伝わる話として興味を持ち続けているのは、
幽霊体験ではなく、妖怪が発生したという事例である。
『災害と妖怪』(2012年・亜紀書房)という本のなかで、
私は河童や天狗、ザシワラシといった妖怪は、
災害や戦争による「亡霊」とともに、
生き残った人々の うしろめたさの感情、「生霊」が形をとり、
伝承されてきたものではないかという仮説を立てた。
死霊に憑かられた男性の話は、ひとりひとりが分散した「個別霊」ではなく、
無数の霊が結びついた「集合霊」だったといえるだろう。
しかし「妖怪」が誕生したという話はまだ聞こえてこない。
社会や民俗が近代化してしまうと、妖怪は新たに生み出されてこないのだろうか。
被災地では いまだ死者も生者も分断され、孤独にさいなまれている。
「個別霊」が集まり、「生霊」とも結びついたとき、
被災地の精神的な復興が、少しでも果たされるのではないかと私は思うのだ。
【関連書籍】
東北学院大学震災記録プロジェクト・金菱清(ゼミナール)編
『呼び覚まされる霊性の震災学――3・11 生と死のはざまで』(新曜社・2016年)
宇田川敬介『震災後の不思議な話――三陸の〈怪談〉』(飛鳥新社・2016年)
奥野修司『魂でもいいからそばにいて――3・11後の霊体験を聞く』
(新潮社・2017年)
リチャード・ロイド・バリー(濱野大道訳)
『津波の霊たち――3・11 死と生の物語』(早川書房)
↑
「祈り」には意味がある。
死者は「祈り」のなかに、生きています。
1853~1890 / オランダ / 後期印象派 作
「Landscape With Snow」です。
☆雨、融雪 一気に進む。
PSYCHO-PASSだからねぇw
◆http://www.asyura2.com/18/senkyo241/msg/129.html
投稿者: 赤かぶ 日時: 2018 年 3 月 08 日 kNSCqYLU
◎ペテン師は 嘘がバレたら 去るものだ
なぜ、この首相は 居座っているのか(日刊ゲンダイ)
▼http://asyura.x0.to/imgup/d8/97.jpg
▼http://asyura.x0.to/imgup/d8/98.jpg
☆https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/224676
日刊ゲンダイ 2018年3月8日 文字起こし
◎なぜ嘘がバレても 辞めないのか 権力亡者の首相が居座る謎
アベ1強にあぐらをかき、デタラメの限りを尽くしてきた安倍首相の
内堀も埋まりつつある。
森友学園問題をめぐる財務省の決裁文書改ざん疑惑が新展開だ。
財務省は大阪地検による捜査を理由に、野党が要求する説明や資料提出を拒否。
「ゼロ回答」で逃げていたが、安倍の身内の自民党からも
調査報告を求める圧力が強まり、対応せざるを得なくなった。
財務省は8日、決裁文書のコピーを参院予算委員会の理事会に提出。
理事会は紛糾し、野党はますます攻勢を強めている。
局面が変わったのは、裁量労働制のデータ捏造問題でも
「与党は 官邸の下請けじゃない」と
チクリとやった自民の二階幹事長が動いてからだ。
国会への資料提出を拒む財務省は「原本は近畿財務局にある」
「大阪地検に提出した」
「捜査対象となっており、全ての文書を直ちに確認できない」などと二転三転。
そこに二階が「どういう理由で資料を出せないのか、ちょっと理解できない」
と口を出し、7日は自公幹事長会談で財務省に国会報告を求めることで一致。
すぐさまアベ側近の西村康稔官房副長官に直言した。
自公幹事長会談に同席した森山裕国対委員長も
前日までの対応を一転。 同様に西村に伝え、
「野党は大阪地検に押収された資料の写しを(近畿財務局から)取ってきている」
とクギを刺し、ようやくコピー提出に至ったわけである。
■進次郎の口火で党内も沸騰
「副幹事長会議で小泉進次郎筆頭副幹事長が
〈今までの問題とは質が違う。与党としての自浄能力も試されている〉と
口火を切ったことで、政権のやり方に批判的だった党内世論に火が付きました。
この5年間で反アベ感情はオリのようにたまっている。
安倍首相は党を無視し、友達を重用するオレ様政治のやりたい放題。
その上、次から次へと疑惑が持ち上がり、地元に帰れば有権者からお叱りを
受けてばかり なのですから鬱積する一方です」(自民党中堅議員)
そもそも、森友問題の発端は籠池泰典前理事長夫妻と昭恵夫人との親密交際、
その後タダ同然で払い下げられた国有地売却の不透明な経緯だ。
疑惑のド真ん中にいるのは、安倍夫妻なのである。
昭恵夫人が何らかの形で売買に関わりを持ったのか、
首相夫人の威光が 取引に影響を与えたのかが焦点である。
財務省理財局長だった佐川宣寿国税庁長官は
国有地売却をめぐる森友サイドとの事前の価格交渉を頑として否定。
ところが、「廃棄した」と答弁していた交渉過程を記す文書が
次々に出てくる。 価格交渉を裏付ける音声データも存在する。
その上、国会に提出された決裁文書は森友疑惑が報じられた昨年2月以降に
改ざんされ、「特例的な内容となる」 「本件の特殊性」という文言や、
「学園の提案に応じて 鑑定評価を行い」 「価格提示を行う」との記載が
消えたと報道されている。
「特例的」「特殊性」は何を、あるいは誰を指しているのか。
公文書改ざんは「懲役1年以上10年以下」の
公文書偽造に問われかねない重罪だ。
公文書が権力側に都合よく書き換えられたのなら、国家ぐるみの犯罪である。
内閣総辞職が当然だ。
ペテン師はウソがバレたら去るものだが、
なぜこの首相は平然と居座っているのか。
☆息抜きの若手会食で また「GHQ憲法を日本人の手で変える」
国会を愚弄した恐るべき改ざん疑惑が浮上し、
あれだけ騒いでいた北朝鮮の「国難」とやらも、“当て”が外れた。
「サリンを弾頭につけて着弾させる能力をすでに保有している可能性がある」
「核保有国が非核保有国を核の使用で恫喝したのは事実上初めて」などと吹聴し、
圧力一辺倒で北朝鮮危機をあおっていたが、
国際社会は対話ムードにシフト。 安倍はすっかり蚊帳の外だ。
金正恩朝鮮労働党委員長は韓国の文在寅政権と連携し、
4月末の南北首脳会談実施で合意。
金正恩が朝鮮半島の非核化に言及したとの発表を受け、
安倍と一緒に拳を振り上げていたはずのトランプ米大統領も一変。
「非常に前向きなもので、世界にとって素晴らしいことになるだろう」と歓迎し、
米朝対話に向けた動きが加速している。
追い詰められている安倍のもっぱらの息抜きは、
“魔の3回生”と呼ばれる安倍チルドレン以下、若手議員との会食だという。
6日も1回生を公邸に招き、
「GHQ(連合国軍総司令部)によって作られた今の憲法を
日本人の手で(変えるための)条文作りの作業に
積極的に参加してください」と悲願の憲法改正について一席ぶっていた。
この状況でも、9月の党総裁選までもつとタカをくくっているのか。
「一種の成功体験とでもいうのか、これまで数々の問題を
乗り切ってきたと自負する安倍首相だけが、
妙に楽観的に捉えているようなんです。
今回も時間が過ぎれば何とかなると考えているフシがある」
(別の自民中堅議員)
■国会前に響く「総辞職!」コール
国内外で恥をさらす無能首相が なぜ改憲をほざき、3選などと
寝言を言っていられるのか。
内閣総辞職を求める世論は日に日に大きくなっている。
7日の国会前デモには1000人を優に超える市民が集まり、
「総辞職!」 「総辞職!」のコールが響き渡った。
高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)は言う。
「平日夜にあれだけの人数が集まるのですから、
一般市民がどういう目で安倍政権を見つめているかは明白です。
疑念しか抱いていない。
決裁文書改ざん疑惑で どんな対応を取るのかも見透かしているのです。
これまで同様にその場しのぎであしらえば、
抗議活動は膨れ上がることになるでしょう」
今国会は安倍自身が「働き方改革国会」と名付け、
デタラメ答弁で 破綻の引き金を引いた。
アベ応援団の財界が求める 裁量労働制拡大をゴリ押しするため、
厚労省のインチキデータを根拠に
「裁量労働制で働く方の労働時間の長さは、平均的な方で比べれば
一般労働者より短いというデータもある」と強弁したことから
シッチャカメッチャカになった。
8本の法案を一本化した働き方改革法案から、
裁量労働制拡大法案の分離に追い込まれた。
今国会最大の焦点だった「働き方改革」の無様な結末に、恥も外聞もないのか。
こうも権力にしがみつくのは、
厚顔を通り越して 別の理由があるとしか思えない。
「通算4期目を目指して猛烈な選挙戦を展開している
ロシアのプーチン大統領もそうですが、
絶対的な権力に固執する政治家には理由がある。
よほど信用できる人物に禅譲しない限り、
寝首をかかれるリスクを抱えるからです。
安倍首相も権力を手放した時に起き得る何かに怯えているのか。
森友問題の核心に昭恵夫人が関わっているからなのか。
あるいは、さらに大きな闇が潜んでいるのか。
そう勘繰ってしまいます」(五野井郁夫氏=前出)
かたや、籠池夫妻は逮捕から7カ月。
いまだ初公判は開かれず、保釈も認められず、接見は弁護人のみの
厳しい状況下で拘置所暮らしを強いられている。
権力の横暴を これ以上許していいはずがない。
Gogh、二枚目、
「Fishing in Spring」です。
「吸血鬼にして死神」ユダ米、
◆https://jp.sputniknews.com/russia/201803074650535/
スプートニク日本 2018年03月07日
◎プーチン大統領
米国が原爆投下を繰り返さない保証は どこにある?
プーチン大統領はドキュメンタリー映画『世界秩序2018』の中で、
ロシア人記者からの核のボタンの使用に関する質問について、
ロシアに対してこうした問いを投げかけるのは正しくなく、
ロシアは一度も核兵器を使用したことがない と付け加えた。
「核のボタンだが、これについて質問すること自体、
あまり正確なものではないと思う。それでもなお言えば、
これはまず、我々の始めたものではない。
原子力爆弾、核爆弾というものが
最初に現れたのはロシアではなく、米国だ。 これが第1点。
第2に 我々は原爆を使用したことは一度もないが、
米国は日本に対してこれを使っている という点だ。」
プーチン大統領は、日本の多くの教科書がこの事実について
口をつぐんでいると指摘している。
「(日本の教科書には)連合国が使用したと書かれているが、
連合国とは何か? ソ連は米国の連合国であったが、
このこと(原爆投下)については 我々には一切知らされていなかった。
またその(原爆投下)必要性も
多くの専門家が指摘するように 全くなかったのだ。」
プーチン大統領は、
「米国はこれを行った。 それが繰り返されないという保証は
どこにあるのか?」と強調している。
◆http://biz-journal.jp/2018/03/post_22573.html
ビジネスジャーナル 2018.03.08
◎MRJ、360機発注キャンセルの可能性も …
販売できぬまま撤退の 最悪シナリオの恐れも
三菱重工業傘下の 三菱航空機が開発中の
国産初ジェット旅客機「MRJ」でキャンセルが出た。
キャンセルされたのは、米イースタン航空が発注していた40機
(オプション分を含む)。
イースタン航空は米スウィフト航空に買収され、
MRJの購入計画は引き継がれなかった。
イースタン航空は4年前にMRJを発注し、2019年に納入が始まる予定だった。
この間、三菱航空機の開発が遅れ、イースタン航空への納入のメドは
立っていなかった。
MRJは、初号機をANAホールディングスへ2013年に納入を予定していたが、
当初から7年遅れの20年へとずれ込んだ。
納入遅れは 1回でも致命的なのに、それが5回も続いた。
MRJはこれまでに計447機(オプション契約を含む)を受注してきたが、
とうとうキャンセルが出た。
今後は計200機を発注した米スカイウェスト航空をはじめ、
大口の注文をつなぎとめられるかが焦点となる。
日本航空機開発協会調べでは、18年1月末現在の受注実績は
正式契約(確定分)が213機、オプション174機の計387機となっている。
オプション分がまずキャンセルの対象になる。
米国のローカル航空会社からの受注の内訳は、スカイウェスト航空が200機、
トランス・ステイツ航空が100機、イースタン航空が40機、
航空機リース会社のエアロリースが20機。
米国からの受注360機は、最悪の場合、残りの320機もキャンセルになる
恐れがあるといわれている。
航空専門家は、MRJの開発費を回収するには
最低でも800機以上売る必要があると指摘している。
三菱航空機は17年3月期決算で、負債が資産を上回る債務超過に陥った。
債務超過は同年6月30日の決算公告で開示された。
開発の遅れにより費用が膨らんだためで、
債務超過額は510億円。累積赤字は1510億円に達した。
18年3月期は債務超過、累積赤字ともに さらに膨らむ見込みだ。
MRJの開発コストは、当初予定の1500億円から3倍超の5000億円以上になる
と想定されている。
三菱重工は開発資金に充当するため、三菱自動車株式の大半を手放す。
三菱重工から分離して発足した三菱自動車は不祥事を繰り返し、
今は日産自動車の傘下で再建中だ。
現在は日産が34%を出資する筆頭株主で、
三菱重工は子会社などを含めて10%出資している。
株式の売却先は三菱商事で、売却額は500億円超とみられている。
三菱自動車株式の売却によって得た資金で
三菱航空機の立て直しを急ぐことになるが、MRJの見通しは暗い。
ちなみに三菱重工はこれまでも、不動産事業を手掛ける非上場の完全子会社、
菱重プロパティーズの株式の70%をJR西日本に970億円で売却している。
☆ボーイング=エンブラエル、エアバス=ボンバルディアの2強体制へ
衝撃的なニュースが報じられ、話題になっている。
MRJのライバルが相次いで大手航空機メーカーの傘下に入ることになったのだ。
世界の民間航空機産業は長年、米ボーイングがリードし、
欧州航空機メーカーはボーイングに対抗してエアバス・グループを設立した。
その後はボーイングとエアバスが激しい受注競争を繰り広げてきた。
小型機(リージョナル・ジェット)の市場では、
カナダのボンバルディアとブラジルのエンブラエルが市場を分け合ってきた。
事実上、この2社がMRJのライバルだ。
ボンバルディアは座席数100~150程度の「Cシリーズ」の開発につまずき、
17年10月にエアバスと提携した。
Cシリーズは、現行機種に続く新型機の開発構想がない。
そのため、格安航空会社(LCC)などで運航している機種が
退役時期を迎えれば、
ブラジルのエンブラエルに乗り換えることになるとみられていた。
これは新規参入するMRJにとって、千載一遇のチャンスだった。
こうした流れのなかで、ボーイングのエンブラエル買収プランが浮上したのだ。
ボーイングはブラジル政府が懸念するエンブラエルの防衛部門に関して、
ブラジル政府と協議する方針だという。
一方、エアバスはボンバルディアの小型機事業に出資することを決めた。
リージョナル・ジェット市場は今後、
エアバス=ボンバルディア、ボーイング=エンブラエルの2強に集約される。
この結果、MRJは巨大メーカー2社に挟撃される格好になる。
2社に勝てる可能性は限りなくゼロに近い とみる専門家もある。
かつて三菱重工はビジネスジェット機「MU-300」を開発して新規参入したが、
1800億円の累積赤字を出して撤退した苦い経験を持つ。
MRJが危機に立たされ、MU-300の悪夢がよみがえってくる。
三菱重工の宮永俊一社長は2月6日、4月以降の続投を表明した。
「今は大きな問題に会社全体で取り組む戦闘状態。(略)
戦闘状態のなかで急にリーダーが代わるのはどうか」と話し、
MRJの事業化に全力を注ぐ考えを示した。
だが、航空機市場の寡占化が進むなか、MRJからの撤退を選択しなければ、
傷が大きくなることは避けられないだろう。
(文=編集部)
↑
北米市場を頭に入れすぎて失敗した典型では?
YS-11の先例もある、国内でまず就航実績を作る、これに注力すべきだった。
日航、全日空に使ってもらう、ここからだった。
鵜の目鷹の目でアラ探しをやるユダ米は、まずは避けるべきだったのですよ。
今からでも遅くない、方針転換するべきですな。
Gogh、三枚目、
「Peach Trees in Blossom (Souvenir de Mauve)」です。
暗殺されるんじゃないかな?
◆https://news.infoseek.co.jp/article/mag2news_352235/
まぐまぐニュース! / 2018年3月8日
◎独裁一直線の習近平、実は 報復を恐れて引退できない説
3月5日に開幕した第13回全国人民代表大会で採択される、
国家主席・副主席の任期撤廃。
これにより習近平氏への一極集中体制が確立される中国ですが、
習氏が権力を手放せないのには深刻な理由がある、
とするのは台湾出身の評論家・黄文雄さん。
自身のメルマガ
『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』で、
習近平、そして副主席に就任する見通しの王岐山両氏が
権力の座から下りるわけにいかない、驚くべき理由について記しています。
【中国】じつは報復を恐れて引退できない習近平と王岐山
● 車をバックさせる動画、中国で出回る 皮肉を込めて
前回のメルマガでも書きましたが、2018年3月の全人代では、
「2期10年」という国家主席の任期も撤廃されることが決定しました。
また、憲法改正により、憲法に「習近平思想」が記載される見込みです。
毛沢東時代への逆戻りするかのような習近平の権力集中です。
この習近平の権力強化を揶揄する動画が、
中国では大量に出回っているそうです。
それは、軽快な音楽を流しながら車をバックさせるように誘導するもので、
中国が毛沢東時代に逆戻りすることを暗示したものだといいます。
● 習近平国家主席を揶揄 車をバックさせる動画、中国で大量に出回る
歴史が逆行しているという皮肉を込めて(YouTube)
中国語では車のバックのことを「倒車」といいますが、
中国版のツイッター・微博では、この言葉が検索できなくなったといいます。
中国人もなかなか皮肉がきいています。
私は、習近平は前漢を乗っ取って「新」という国をつくった王莽に
似ていると思っています。
王莽は前漢を武力で滅ぼしたのではなく、謀略によって皇帝の座を奪いました。
だから「簒奪」と言われるのですが、帝位を簒奪するにあたり、
王莽は儒教の古典を利用して自らの帝位継承を正当化しました。
習近平が自らを神格化していることに似ています。
また、王莽は周の時代の、儒教思想に基づく政治制度を用いて
理想国家を作ろうとしました。
儒教では、ユートピアは天上ではなく天下にあると考え、
コスモポリタン的な考え方が強い、社会主義に近い思想なのです。
だから王莽が実現しようとしていたのは、国家社会主義でした。
習近平は2017年10月の共産党大会で、建国100年の2049年までに
「社会主義現代化強国」を打ち立てるとしていますが、
そういうところも似ています。
ただし王莽の政策は、理想と現実がうまくかみあわず、
新はたった1代で滅んでしまいました。
もう一人、習近平と似ていると思うのは、袁世凱です。
袁世凱は辛亥革命から中華民国の成立にかけて、
四分五裂した中華の混乱を収めるためには、元首の強権しかない
と考えていました。
そのために帝政を復活させ、自ら帝位に就いたのです。
習近平も、これまでの集団指導体制では中国はまとまらないと考えて、
自身への権力集中を進めている側面が強いと思っています。
実際、冒頭の記事では、昨年10月の当大会後、
習近平は共産党が結成された地の上海を訪れましたが、
そこで密かに江沢民と会い、任期撤廃の意向を伝えたと報じています。
そのとき江沢民は絶対にダメだと反対したそうですが、
それを押し切って、今回、国家主席の任期を撤廃したことになります。
習近平の 反腐敗運動や軍改革への不満 が大きく、5年後に退任すれば、
大きな反動で政治が混乱しかねないということが、
習近平の任期撤廃の理由だ とも報じています。
加えて、習近平は敵を作りすぎましたから、
5年後に退任すると命すら狙われる可能性があるでしょう。
今回、王岐山が国家副主席に就任する見通しですが、
王岐山は反腐敗運動を主導してきましたから、
引退するわけにはいかなかったのです。
党中央政治局常務委員の定年は68歳ですから、
王岐山は年齢的に残れませんでした。
そのかわりに副主席として、実権を握り続ける。
副主席の任期も撤廃されたということで、習近平と王岐山は
死ぬまで国家主席、国家副主席を続けるのではないでしょうか。
途中で権力の座から下りることは、報復を受けることになります。
反腐敗運動を押し進めてきた2人が、今度は腐敗容疑で逮捕される可能性
があるわけです。それを避けるためにも2人で権力の座に居続けるしかない。
王岐山は、全公職者の汚職を取り締まる「国家監察委員会」を支える
役割につく可能性が高いとされています。
この「国家監察委員会」は昨年の党大会で習近平が新設する方針を
打ち出したものですが、規律検査委員会が党内の腐敗を取り締まるのに対して、
国家監察委員会はすべての公職者を対象にしているといいます。
習近平は、汚職摘発の対象者をさらに広げて、
自らの意図どおりに動かそうとしています。
中国で汚職に関わったことのない者はいないですから、ある意味では、
全国民が対象者になるということでもあります。
全中国人民を監視対象者にして、いつでも逮捕、拘束できるようにする。
そのような恐怖政治が展開されようとしているわけです。
しかし、それが成功するかどうかはわかりません。
習近平はすでに9回も暗殺未遂に遭遇しているとされています。
● 習近平氏 9回目の暗殺未遂にショックを受け一時入院か
習近平が皇帝になることについて、中国人、ことに
反体制の人権弁護士や民主活動家たちなどは、恐れを抱いています。
しかし意外にも、「早く皇帝になれ」 「いいではないか」
という声も少なくありません。
ことに無理やり「中華民族」にされた非漢族(少数民族とも称される)には、
そう主張する人が多い。
いわゆる「ほめ殺し」で、中国国内から反発が出ることを見越したものです。
もう中国は峠を昇りきって、あとは下るだけの状態です。
そんななかで、皇帝になるという時代錯誤によって、
中国は確実に混乱と弱体化へと向かっていく。
そうした期待をこめて、習近平の「皇帝化」を評価する人たちも
少なくないのです。
歴史的に、独裁者の末路というのは悲惨なものです。
習近平も王岐山も、自らへの憎悪を回避するためには、権力を持ち続け、
さらに批判者を弾圧していくしかない。
両者はそういった独裁のスパイラルに入り込んでいるのだと思います。
この2人によって、再び中国は 大動乱へと向かっているのです。
3.11が近づいてきました、
◆http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54664
現代ビジネス 2018/03/08
◎「私は死んだのですか?」 東北被災地で幽霊が出現した意味
生者と死霊の遭遇が 意味すること 畑中 章宏
☆私たちは数多くの“死霊”と出会ってきた
これから私は「幽霊」の話をするつもりである。
震災後に出会ってきた おびただしい数の死者の霊についてだ。
しかし残念ながら、「幽霊」を私がこの目で見たり、
会話を交わしたという話ではない。
震災以降、被災者が亡くなった近親者や仲間の霊に出会った、
あるいは被災地で見ず知らずの人の霊とコミュニケーションをとった
などという、“霊体験”を記録した出版物が何冊も刊行された。
そうした読書体験をとおして、私も数多くの霊と出会ってきたというのである。
被災地における霊体験の記録者は、
宗教家、宗教学者、社会学者、ノンフィクション作家、フリージャーナリスト、
新聞・通信社の記者と幅広い。
しかし内容が重なるものも少ないのは、読者の需要があるからだろう。
1万5000人以上の死者を出した大震災について、
だれもが事態の全容をつかみかねずにいる。
そこで大震災から距離をおく人々を中心に、“残酷な事実”をイメージし、
情緒的に理解することを期待して、
神秘的な霊体験、霊魂譚を読もう とするのだろう。
そうした霊魂譚をいくつか紹介しながら、
民俗学の視点から、生者と死霊の遭遇が意味するところを考えてみたい。
☆さまざまな霊魂譚
テレビのドキュメンタリー番組でも取り上げられた有名な“霊魂譚”に、
津波で亡くなった子どもが 生前に遊んでいたおもちゃを、
親の前で動かしたという話がある。
その子どもの母親が食事をするとき、祭壇に向かって「こっちで食べようね」
と声をかけると、子どもが愛用していたハンドル付きのおもちゃの車が
いきなり点滅し、音を立てて動き出した ……。
次のような霊体験も印象的だ。
震災前に住んでいた家の前で、携帯を使って写真を撮ってみると、
小学校で津波に巻き込まれ、行方不明になったままの子どもの顔が写っていた。
その出来事以来、だれかが天井を歩いたり、壁を叩いたりする音が
聞こえるようになった。
物音が奏でるリズムは、落ち着きのなかった子どもの生前の性格を
思い起こさせる ……。
宮城県石巻市で、複数のタクシードライバーが霊と遭遇したという事例は、
社会学を学ぶ大学院生の調査としても話題になった。
石巻駅で乗せた30代の女性は、初夏であるにもかかわらず
ファーのついたコートを着ていた。
目的地を聞くと、大津波で更地になった集落 だった。
「コートは厚くないか?」とたずねたところ、
「私は死んだのですか」と答えるのでミラーを見ると、
後部座席にはだれも坐っていなかった ……。
夏の深夜、小学生くらいの女の子がコート、帽子、マフラー、ブーツなどの
厚着をして立っていた。
「お母さんと お父さんは?」とたずねると 「ひとりぼっち」と答えた。
女の子の家があるという場所の近くまで乗せていくと、
感謝をあらわし降りたと思ったら、その瞬間に姿を消した ……。
私自身、被災地になんども足を運んでいるが、霊体験を聞いたことはない。
またなにかしらの怪異な出来事に遭遇した経験もない。
しかし被災者や、被災地にゆかりのある人々が幽霊に会ったり、
怪異な体験をしたことは、疑いえない事実だろう。
なかには、被災地に訪ねてきた取材者・調査者に、
“サービス”として神秘体験を語る場合も あるかもしれない。
また身近にいた人の突然の死に向き合ったとき、その人が夢枕に立ったり、
現実世界に現われて、なにかしらの接触をはかることは、
大災害時以外のときにも“普通”に起こっていることなのだ。
☆“あの世”からの伝言
民話採集者で、童話作家として『竜の子太郎』や『ふたりのイーダ』
などを書いた 松谷みよ子は、
『あの世からのことづて――私の遠野物語』
(1984年・筑摩書房/1988年・ちくま文庫)のなかに、
数多くの、現代の幽霊譚や怪異譚を収録している。
たとえばこんな話だ。
運転手の無謀運転による交通事故で亡くなった8歳の少年が、
そのショックから入院した母親に声をかけた。
「コンクールに出す手作り絵本が
机の中に入っているから、送ってよ」。
子どもの机の引き出しを夫に調べてもらうと、男の子が描いた絵本が出てきた。
その絵本は賞に応募され、入選を果たした ……。
小学校6年生の男の子が、浜へ泳ぎに行き溺れ死んだ。
来年は中学にあがるはずだった子どものために、
親は制服やカバンをそろえていた。
担任の先生は、せめて卒業証書をあげてほしいと校長に頼んだが拒まれ、
卒業式に写真が参加することだけが許された。
式の直前、友だちが遺影をもって坐っていると、講堂の腰板が外れ、
すうっと風が入ってきた。
式が終わり写真を返しに行くと、亡くなった男の子の母親が、
ちょうど講堂に風が吹いた時間に、玄関の戸が急に開いたという。
みな口々に男の子は卒業式に出かけたのだろうと言った ……。
こうした霊体験は決して珍しいことではない。
親しい人が、突然この世からいなくなったとき、人々は霊と再会し、
死んだものも またこの世に現れるのだ。
霊との遭遇は身近な人にだけ起こるともかぎらない。
大震災の被災地を離れても、交通事故現場に立つ幽霊を見ることは
不自然なことではないし、死んだはずのものがタクシーに手を上げ、
ドライバーが乗せてしまうこともあるにちがいない。
“個別的”な霊体験は、この瞬間にも各地で起こっている。
不謹慎に聞こえるかもしれないが東日本大震災では、
その数が“圧倒的”だった という違いだけなのである。
☆新たな“妖怪伝承”は生まれるか
被災地における霊魂譚のなかには、個人の霊と遭遇した
というのではない体験も記録されている。
その男性は津波被災地の周囲に住む人で、震災から10日ほど経ってから
現場を訪ね、死霊に憑かれてしまった ようである。
男性は、アイスクリームを食べながら、
クルマに「災害援助」という嘘の貼り紙をして 被災地を歩いた。
するとその夜にうなされ、家族に向って
「死ね、死ね、みんな死んで 消えてしまえ」
「みんな死んだんだよ。 だから死ね!」と叫び、何日も暴れ回ったという。
その苦悩を聞いた宗教家は、死者に対する畏敬の念をもたず、
興味本位で被災地を訪ねたため であろうと言った。
震災以降に私が、被災地から伝わる話として興味を持ち続けているのは、
幽霊体験ではなく、妖怪が発生したという事例である。
『災害と妖怪』(2012年・亜紀書房)という本のなかで、
私は河童や天狗、ザシワラシといった妖怪は、
災害や戦争による「亡霊」とともに、
生き残った人々の うしろめたさの感情、「生霊」が形をとり、
伝承されてきたものではないかという仮説を立てた。
死霊に憑かられた男性の話は、ひとりひとりが分散した「個別霊」ではなく、
無数の霊が結びついた「集合霊」だったといえるだろう。
しかし「妖怪」が誕生したという話はまだ聞こえてこない。
社会や民俗が近代化してしまうと、妖怪は新たに生み出されてこないのだろうか。
被災地では いまだ死者も生者も分断され、孤独にさいなまれている。
「個別霊」が集まり、「生霊」とも結びついたとき、
被災地の精神的な復興が、少しでも果たされるのではないかと私は思うのだ。
【関連書籍】
東北学院大学震災記録プロジェクト・金菱清(ゼミナール)編
『呼び覚まされる霊性の震災学――3・11 生と死のはざまで』(新曜社・2016年)
宇田川敬介『震災後の不思議な話――三陸の〈怪談〉』(飛鳥新社・2016年)
奥野修司『魂でもいいからそばにいて――3・11後の霊体験を聞く』
(新潮社・2017年)
リチャード・ロイド・バリー(濱野大道訳)
『津波の霊たち――3・11 死と生の物語』(早川書房)
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「祈り」には意味がある。
死者は「祈り」のなかに、生きています。