画は歌川 國貞 (三代豊國)
天明6年(1786年)〜元治元年(1865年)
号は、香蝶楼・一雄斎・五渡亭など 作
「東源氏孟秋之圖」です。
☆雨。
今日は「盆送り火」
盆の最終日。祖先の精霊を送る為に火を焚きます。
また、祭壇に供えたものは精霊船に乗せて川や海に流します。
また、
「閻魔賽日、十王詣」
正月16日と7月16日の閻魔賽日(地獄の釜の蓋が開いて鬼も亡者も休むとされる日)に、
寺院で十王図や地獄相変図を拝んだり、閻魔堂に参詣したりすること。
十王とは地獄にいて亡くなった人の罪を裁く10人の判官のことで、特に閻魔王のことを指す。
でもあります。
で、面白いねぇ、
◆http://blog.shadowcity.jp/my/2012/07/post-732.html#more
ネットゲリラ (2012年7月16日)
◎言い訳をする幽霊について
伊豆では第一の霊場と呼ばれるのが、十国峠の日金山東光寺なんだが、
最近は水子地蔵で稼いだり、伊豆箱根鉄道と共同で霊園を売りだしたり、
色々と頑張っているようだが、むかしは「日本三大地獄」のひとつと呼ばれていた。
日本三大地獄というのは、青森の恐山と、ここと、あとは京都のどっかのお寺の井戸です。
その井戸が地獄につながっていて、安倍晴明が地獄を覗いて来たという伝説がある。
なんせ地獄なので、亡者が出ます。
平安、鎌倉の時代から、日金山では亡者の姿を見たという話が多い。
お盆の時期に日金山東光寺に参ると、必ず、死んだ人にそっくりの人とすれ違うという伝承もある。
日金山東光寺というのは、十国峠の土産物なんぞ売っている施設のすぐ先から入って、
ひと山越えたところです。夏休みで箱根へ行く人は、ぜひ、覗いてみてください。
なかなか雰囲気のある場所です。
ところで、このあたりに旧日本軍の亡霊が出るという噂が立った事がある。
汚れてボロボロの軍服を身につけ、疲れ切った青白い顔で黙々と歩いていた、
という目撃談が相次いだ。で、十国峠のレストハウスなんだが、
ここで働いていたさる女性なんだが、仕事の後始末に時間を取られて、
もう、他の従業員はみんな帰ってしまった時刻、やっと片付いて、
ホッとして帰宅の途につこうとしたわけです。
従業員の駐車場は、ちょっと離れたところにある。
真っ暗な駐車場は、仄かな月明かりに照らされているだけで、
その一番遠くに自分の停めた軽自動車がポツンと置かれているんだが、
女性従業員がトボトボとそこまで足を運んでいると、
自分の車の陰から、いきなり人影があらわれた。
「誰かしら? まさか自動車泥棒?」
夏休みの時期など、車上荒らしが出る事もあるので一瞬、そう身構えたが、
もう一人、また一人と、少し離れて三人出て来た。
こちらの姿を見ても、特に驚いた様子もなく、ただ疲れたような足取りでこちらに歩いてくる。
次第に距離が縮まって、その服装が朧気ながらも確認できるようになって、
女性従業員の背筋に冷たいものが走った。次の瞬間、
その、汚れた軍服を身に付けた男が、虚ろな視線を向けてきたのだ。
「ひいっ!」
間違いない、汚れた軍服、疲れた足取り、噂されていた「旧日本軍の亡霊」に間違いない。と、
パニックに陥った女性従業員は、その場に座り込んで動けなくなってしまった。
いわゆる「腰を抜かした」という状態ですね。人間、本当に驚くと立っていられなくなる。
そこに、ゆっくりと軍服の男が寄ってくる。三人で取り囲むようにして立ち、
地べたにへたり込んだ女性従業員を見おろしながらゆっくりと口を開いた。
「すいません、驚かせて。自衛隊の訓練です」
敵国に占領された日本に上陸して戦うための訓練という事で、
南伊豆の目立たない海岸からゴムボートで上陸し、伊豆の山中を三日掛けて踏破し、
東富士演習場にそのまま入って戦闘訓練に至るという、過酷な訓練の最中なのだ、と、
肩に小銃を担いだままの男が説明してくれた。聞いてみれば「なんだ」というような話で、
混乱も収まってやっと立ち上がったんだが、ちょっぴりお漏らししていたのは内緒です。
その女性従業員は、翌日になってなんだか無性に腹が立ってきた。
人を驚かせるにも程があるというもので、文句の一つも言ってやらないと収まらない気分。
お漏らししちゃって、地面に水たまりが出来ていたかも知れない。
あの真面目そうな自衛隊員にそれを見られたかと思うと、いても立ってもいられない。
電話番号を調べて、御殿場の自衛隊まで電話をかけた。
「なんで、一般人を驚かせるような訓練をするんですか」と、
キツい口調で問い詰めると、意外な返事がかえってきた。
「そんな訓練やってません」
國貞、二枚目、
「地獄太夫染衣」 「一休禅師宗純」です。
地獄の亡者そのものだ、配備させてはならんね、
◆http://www.asahi.com/international/update/0716/TKY201207150467.html
朝日新聞デジタル 2012年7月16日
◎オスプレイ事故調に米軍圧力 機体不調の報告、変更迫る
米空軍の新型輸送機オスプレイがアフガニスタンで不時着して4人が死亡した一昨年の事故で、
事故調査委員長を務めた空軍幹部がエンジンの不調が事故につながったという報告書をまとめたところ、
内容を変更するよう上官から圧力をかけられたことが分かった。
2010年9月まで、空軍仕様のオスプレイCV22を運用する空軍特殊作戦司令部に勤めた
ドナルド・ハーベル退役准将が、朝日新聞に証言した。
ハーベル氏は、同年4月にアフガン南部で起きた事故後に調査委員長に任命され、8人のスタッフと原因を調べた。
事故では20人の乗員のうち、操縦士ら4人が死亡。アフガンに配備されたCV22の初の死亡事故だった。
國貞、三枚目、
「地獄ばゝアお谷」です。
ダメリカ依存は危険そのもの、備蓄は大丈夫なのか?
◆http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/
idJPTYE86D00220120714?pageNumber=1&virtualBrandChannel=0
Reuters JP 2012年 07月 14日
◎焦点: 忍び寄る食糧危機の足音、穀物急騰で「我慢比べ」
[ロンドン 12日 ロイター]
米国の穀物主産地が25年ぶりの干ばつに見舞われているのを受け、世界の商品市場では
大豆やトウモロコシなど穀物相場が高騰。
数年前に世界の貧困国を苦しめた食糧危機が再来すると懸念が強まっている。
中国など食糧を輸入に大きく依存する国は今のところ、急騰した穀物の新規取引を見合わせつつ、
健全な水準にある穀物備蓄を使いながら相場の高騰が収まることを期待している。
しかし、そうした望みは、需要家が一気に市場に戻ってくれば、
もろくも崩れ去ることになるだろう。
米国産トウモロコシが世界全体の出荷量の半分以上を占めていることを考えれば、
主産地の中西部が記録的な熱波に襲われたのを受け、
相場が過去3週間で約40%上昇したことも不思議ではない。
大豆先物相場も過去最高値水準で推移しており、小麦相場も急騰している。
複数の市場筋によると、欧州や北アフリカ、中東の需要家は通常の穀物取引を手控え、
相場が落ち着くのを待っているという。しかし、あるトレーダーは
「時限爆弾のようなものだ。いつもは弱気筋の自分だが、
トウモロコシ価格が10ドルになっても驚かない」と述べた。
シカゴ商品取引所(CBOT)では足元、トウモロコシ先物12月限は
1ブッシェル当たり7ドルを超えて急騰している。
現在の状況と数年前の食糧危機には、
猛暑による不作が相場の高騰をもたらすなど、いくつかの共通点がある。
今回は米国のトウモロコシが干ばつの影響を受けているが、
2010年はロシアの小麦が干ばつによる大打撃を受けた。
共通点は他にもある。前回に穀物相場が現在の水準まで高騰した2008年は、
リーマン・ブラザーズの破綻につながる金融危機の芽があった。
現在は、債務危機でユーロ圏に激震が走っており、
世界のほかの地域も危機と隣り合わせの状態にある。
<十分な備蓄>
エジプトやイラン、中国やインドなどの穀物輸入国はこれまでのところ、
相場高騰にも落ち着いた動きを見せている。
年間1000万トン以上の小麦を輸入する世界最大の小麦輸入国であるエジプトは先に、
6カ月分以上の戦略備蓄があると明らかにしていた。
中国とインドも、過去数年の記録的な収穫高によって小麦とコメは潤沢な備蓄を抱えている。
また、米国のトウモロコシ輸出業者によると、中国と韓国は需給ひっ迫と価格上昇を見越し、
すでに大量調達で先手を打っているという。
<危機の兆候>
2007/08年の食糧危機時には、国連食糧農業機関(FAO)は、
世界の飢餓人口は7500万人増えると警告していた。また、
別の機関からは最大1億6000万人が新たに飢えるとの推計も出されていた。
国際穀物理事会(IGC)の穀物・油糧種子指数は今週、
2008年7月以来の水準に上昇。IGCの統計によると、
現在の穀物在庫は2008年に比べ25%多い水準だが、小麦とトウモロコシの在庫は
中国が大量に抱えており、国際市場に流通する可能性が非常に低い点は留意する必要がある。
過去数年、穀物消費量は右肩上がりで伸びてきた。IGCは今月に入り、
2012/13年(7月─6月)の穀物消費量は、
発展途上国での肉の消費増加に伴う飼料需要の拡大も手伝い、
前年比1.8%増加するとの予想を発表している。
アジア最大の冷凍鶏肉輸出国であるタイの当局者は、
飼料となるトウモロコシと大豆の価格上昇が、食品インフレをあおると危機感を示す。
タイ商工会議所のPornsil Patchrintanakul事務次長は
「2012年第4四半期に食品価格は5─10%上昇するとみている」と語った。
<我慢比べ>
高値買いを避けるため、
急騰している相場から一歩引いておくのは賢明な選択肢と言えるだろうか。
モロッコは現在、穀物取引を控えている。しかし、2012年の穀物収穫量は510万トンと
前年から300万トン以上も減っており、輸入が必要な穀物の量は過去30年で最高の水準にまで高まっている。
シンガポールの穀物トレーダーは
「買い方は過去数週間、相場が反落するのを期待して取引に応じなくなっている。
韓国やフィリピン、ベトナムでも同じだが、一体どれだけ待てるのだろうか」と語った。
買い方は、9月や10月になって
東欧や黒海沿岸諸国からの穀物が市場に出回るのを待とうとするだろう。
しかし、そうした地域も万全とは言えない。
ロシアやウクライナ、カザフスタンは、高温で乾燥した天候によって収穫予想を下方修正しており、
同地域の今年の穀物生産量は2011年に比べ、少なくとも3500万トン減る可能性がある。
↑
今年は後半に掛けて「激動要因」多々ありですなぁ。
船頭を変えねば難破必至ですよ。
総選挙に追い込み、小沢内閣で難局を切り抜けなければなりません。
いろいろ問題はあるが、「脱米」にはうってつけ、
厄災の元凶からの「抱きつき無理心中」♪ を何としても峻拒せねばなりませんよ。
天明6年(1786年)〜元治元年(1865年)
号は、香蝶楼・一雄斎・五渡亭など 作
「東源氏孟秋之圖」です。
☆雨。
今日は「盆送り火」
盆の最終日。祖先の精霊を送る為に火を焚きます。
また、祭壇に供えたものは精霊船に乗せて川や海に流します。
また、
「閻魔賽日、十王詣」
正月16日と7月16日の閻魔賽日(地獄の釜の蓋が開いて鬼も亡者も休むとされる日)に、
寺院で十王図や地獄相変図を拝んだり、閻魔堂に参詣したりすること。
十王とは地獄にいて亡くなった人の罪を裁く10人の判官のことで、特に閻魔王のことを指す。
でもあります。
で、面白いねぇ、
◆http://blog.shadowcity.jp/my/2012/07/post-732.html#more
ネットゲリラ (2012年7月16日)
◎言い訳をする幽霊について
伊豆では第一の霊場と呼ばれるのが、十国峠の日金山東光寺なんだが、
最近は水子地蔵で稼いだり、伊豆箱根鉄道と共同で霊園を売りだしたり、
色々と頑張っているようだが、むかしは「日本三大地獄」のひとつと呼ばれていた。
日本三大地獄というのは、青森の恐山と、ここと、あとは京都のどっかのお寺の井戸です。
その井戸が地獄につながっていて、安倍晴明が地獄を覗いて来たという伝説がある。
なんせ地獄なので、亡者が出ます。
平安、鎌倉の時代から、日金山では亡者の姿を見たという話が多い。
お盆の時期に日金山東光寺に参ると、必ず、死んだ人にそっくりの人とすれ違うという伝承もある。
日金山東光寺というのは、十国峠の土産物なんぞ売っている施設のすぐ先から入って、
ひと山越えたところです。夏休みで箱根へ行く人は、ぜひ、覗いてみてください。
なかなか雰囲気のある場所です。
ところで、このあたりに旧日本軍の亡霊が出るという噂が立った事がある。
汚れてボロボロの軍服を身につけ、疲れ切った青白い顔で黙々と歩いていた、
という目撃談が相次いだ。で、十国峠のレストハウスなんだが、
ここで働いていたさる女性なんだが、仕事の後始末に時間を取られて、
もう、他の従業員はみんな帰ってしまった時刻、やっと片付いて、
ホッとして帰宅の途につこうとしたわけです。
従業員の駐車場は、ちょっと離れたところにある。
真っ暗な駐車場は、仄かな月明かりに照らされているだけで、
その一番遠くに自分の停めた軽自動車がポツンと置かれているんだが、
女性従業員がトボトボとそこまで足を運んでいると、
自分の車の陰から、いきなり人影があらわれた。
「誰かしら? まさか自動車泥棒?」
夏休みの時期など、車上荒らしが出る事もあるので一瞬、そう身構えたが、
もう一人、また一人と、少し離れて三人出て来た。
こちらの姿を見ても、特に驚いた様子もなく、ただ疲れたような足取りでこちらに歩いてくる。
次第に距離が縮まって、その服装が朧気ながらも確認できるようになって、
女性従業員の背筋に冷たいものが走った。次の瞬間、
その、汚れた軍服を身に付けた男が、虚ろな視線を向けてきたのだ。
「ひいっ!」
間違いない、汚れた軍服、疲れた足取り、噂されていた「旧日本軍の亡霊」に間違いない。と、
パニックに陥った女性従業員は、その場に座り込んで動けなくなってしまった。
いわゆる「腰を抜かした」という状態ですね。人間、本当に驚くと立っていられなくなる。
そこに、ゆっくりと軍服の男が寄ってくる。三人で取り囲むようにして立ち、
地べたにへたり込んだ女性従業員を見おろしながらゆっくりと口を開いた。
「すいません、驚かせて。自衛隊の訓練です」
敵国に占領された日本に上陸して戦うための訓練という事で、
南伊豆の目立たない海岸からゴムボートで上陸し、伊豆の山中を三日掛けて踏破し、
東富士演習場にそのまま入って戦闘訓練に至るという、過酷な訓練の最中なのだ、と、
肩に小銃を担いだままの男が説明してくれた。聞いてみれば「なんだ」というような話で、
混乱も収まってやっと立ち上がったんだが、ちょっぴりお漏らししていたのは内緒です。
その女性従業員は、翌日になってなんだか無性に腹が立ってきた。
人を驚かせるにも程があるというもので、文句の一つも言ってやらないと収まらない気分。
お漏らししちゃって、地面に水たまりが出来ていたかも知れない。
あの真面目そうな自衛隊員にそれを見られたかと思うと、いても立ってもいられない。
電話番号を調べて、御殿場の自衛隊まで電話をかけた。
「なんで、一般人を驚かせるような訓練をするんですか」と、
キツい口調で問い詰めると、意外な返事がかえってきた。
「そんな訓練やってません」
國貞、二枚目、
「地獄太夫染衣」 「一休禅師宗純」です。
地獄の亡者そのものだ、配備させてはならんね、
◆http://www.asahi.com/international/update/0716/TKY201207150467.html
朝日新聞デジタル 2012年7月16日
◎オスプレイ事故調に米軍圧力 機体不調の報告、変更迫る
米空軍の新型輸送機オスプレイがアフガニスタンで不時着して4人が死亡した一昨年の事故で、
事故調査委員長を務めた空軍幹部がエンジンの不調が事故につながったという報告書をまとめたところ、
内容を変更するよう上官から圧力をかけられたことが分かった。
2010年9月まで、空軍仕様のオスプレイCV22を運用する空軍特殊作戦司令部に勤めた
ドナルド・ハーベル退役准将が、朝日新聞に証言した。
ハーベル氏は、同年4月にアフガン南部で起きた事故後に調査委員長に任命され、8人のスタッフと原因を調べた。
事故では20人の乗員のうち、操縦士ら4人が死亡。アフガンに配備されたCV22の初の死亡事故だった。
國貞、三枚目、
「地獄ばゝアお谷」です。
ダメリカ依存は危険そのもの、備蓄は大丈夫なのか?
◆http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/
idJPTYE86D00220120714?pageNumber=1&virtualBrandChannel=0
Reuters JP 2012年 07月 14日
◎焦点: 忍び寄る食糧危機の足音、穀物急騰で「我慢比べ」
[ロンドン 12日 ロイター]
米国の穀物主産地が25年ぶりの干ばつに見舞われているのを受け、世界の商品市場では
大豆やトウモロコシなど穀物相場が高騰。
数年前に世界の貧困国を苦しめた食糧危機が再来すると懸念が強まっている。
中国など食糧を輸入に大きく依存する国は今のところ、急騰した穀物の新規取引を見合わせつつ、
健全な水準にある穀物備蓄を使いながら相場の高騰が収まることを期待している。
しかし、そうした望みは、需要家が一気に市場に戻ってくれば、
もろくも崩れ去ることになるだろう。
米国産トウモロコシが世界全体の出荷量の半分以上を占めていることを考えれば、
主産地の中西部が記録的な熱波に襲われたのを受け、
相場が過去3週間で約40%上昇したことも不思議ではない。
大豆先物相場も過去最高値水準で推移しており、小麦相場も急騰している。
複数の市場筋によると、欧州や北アフリカ、中東の需要家は通常の穀物取引を手控え、
相場が落ち着くのを待っているという。しかし、あるトレーダーは
「時限爆弾のようなものだ。いつもは弱気筋の自分だが、
トウモロコシ価格が10ドルになっても驚かない」と述べた。
シカゴ商品取引所(CBOT)では足元、トウモロコシ先物12月限は
1ブッシェル当たり7ドルを超えて急騰している。
現在の状況と数年前の食糧危機には、
猛暑による不作が相場の高騰をもたらすなど、いくつかの共通点がある。
今回は米国のトウモロコシが干ばつの影響を受けているが、
2010年はロシアの小麦が干ばつによる大打撃を受けた。
共通点は他にもある。前回に穀物相場が現在の水準まで高騰した2008年は、
リーマン・ブラザーズの破綻につながる金融危機の芽があった。
現在は、債務危機でユーロ圏に激震が走っており、
世界のほかの地域も危機と隣り合わせの状態にある。
<十分な備蓄>
エジプトやイラン、中国やインドなどの穀物輸入国はこれまでのところ、
相場高騰にも落ち着いた動きを見せている。
年間1000万トン以上の小麦を輸入する世界最大の小麦輸入国であるエジプトは先に、
6カ月分以上の戦略備蓄があると明らかにしていた。
中国とインドも、過去数年の記録的な収穫高によって小麦とコメは潤沢な備蓄を抱えている。
また、米国のトウモロコシ輸出業者によると、中国と韓国は需給ひっ迫と価格上昇を見越し、
すでに大量調達で先手を打っているという。
<危機の兆候>
2007/08年の食糧危機時には、国連食糧農業機関(FAO)は、
世界の飢餓人口は7500万人増えると警告していた。また、
別の機関からは最大1億6000万人が新たに飢えるとの推計も出されていた。
国際穀物理事会(IGC)の穀物・油糧種子指数は今週、
2008年7月以来の水準に上昇。IGCの統計によると、
現在の穀物在庫は2008年に比べ25%多い水準だが、小麦とトウモロコシの在庫は
中国が大量に抱えており、国際市場に流通する可能性が非常に低い点は留意する必要がある。
過去数年、穀物消費量は右肩上がりで伸びてきた。IGCは今月に入り、
2012/13年(7月─6月)の穀物消費量は、
発展途上国での肉の消費増加に伴う飼料需要の拡大も手伝い、
前年比1.8%増加するとの予想を発表している。
アジア最大の冷凍鶏肉輸出国であるタイの当局者は、
飼料となるトウモロコシと大豆の価格上昇が、食品インフレをあおると危機感を示す。
タイ商工会議所のPornsil Patchrintanakul事務次長は
「2012年第4四半期に食品価格は5─10%上昇するとみている」と語った。
<我慢比べ>
高値買いを避けるため、
急騰している相場から一歩引いておくのは賢明な選択肢と言えるだろうか。
モロッコは現在、穀物取引を控えている。しかし、2012年の穀物収穫量は510万トンと
前年から300万トン以上も減っており、輸入が必要な穀物の量は過去30年で最高の水準にまで高まっている。
シンガポールの穀物トレーダーは
「買い方は過去数週間、相場が反落するのを期待して取引に応じなくなっている。
韓国やフィリピン、ベトナムでも同じだが、一体どれだけ待てるのだろうか」と語った。
買い方は、9月や10月になって
東欧や黒海沿岸諸国からの穀物が市場に出回るのを待とうとするだろう。
しかし、そうした地域も万全とは言えない。
ロシアやウクライナ、カザフスタンは、高温で乾燥した天候によって収穫予想を下方修正しており、
同地域の今年の穀物生産量は2011年に比べ、少なくとも3500万トン減る可能性がある。
↑
今年は後半に掛けて「激動要因」多々ありですなぁ。
船頭を変えねば難破必至ですよ。
総選挙に追い込み、小沢内閣で難局を切り抜けなければなりません。
いろいろ問題はあるが、「脱米」にはうってつけ、
厄災の元凶からの「抱きつき無理心中」♪ を何としても峻拒せねばなりませんよ。