画は 渓齋 英泉 (けいさい えいせん)
寛政3年(1791年) ~ 嘉永元年(1848年)
独自性の際立つ 退廃的で妖艶な美人画で知られる。 作
「田居三ツ道具 門松鋤」 「田居三ツ道具 三日月鎌」
「田居三ツ道具 打初鍬」です。
☆雪模様、今朝の冷え込みは厳しかった。
冬、本番です。
何をやってもダメ、国益を毀損するだけ、
◆http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/819.html
投稿者: 赤かぶ 日時: 2017 年 11 月 17 日 kNSCqYLU
◎中国包囲網も北への圧力も成果なし 安倍迷走外交を総括
孤立するのは中国ではなく日本(日刊ゲンダイ)
▼http://www.asyura.us/imgup/img10/2859.jpg
▼http://www.asyura.us/imgup/img10/2860.jpg
☆https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/217840
日刊ゲンダイ 2017年11月17日 文字お越し
国会を留守にしてまで、一体なにをしに行ったのか――。
やっと終わった安倍首相のアジア外遊。
大新聞テレビはまったく真相を伝えようとしないが、
安倍のアジア外遊は成果ゼロ、大失敗に終わっている。
さすがに、保守論客として知られる西尾幹二氏までが
「国際会議における日本は残念ながら存在感が薄かった」と
産経新聞で嘆いていたほどだ。
いかに、安倍のアジア外遊が無残な結果に終わったか、象徴するのが、
安倍が力を入れてきた「中国包囲網」の大失敗である。
安倍は「自由で開かれたインド太平洋戦略」などと称して、
トランプ大統領とタッグを組んで中国を包囲するつもりだった。
南シナ海をめぐって中国と対立するASEAN諸国も巻き込んで、
中国に圧力をかける算段だったらしい。
ところが、習近平主席と会談したトランプ大統領は
南シナ海について一言も発しなかった。
中国に対して「南シナ海の軍事拠点化をやめろ」と迫るどころか、
中国政府から28兆円の商談を提示されると、上機嫌で
「アメリカと中国はウィンウィンの関係だ」と口にする始末だった。
安倍は完全にハシゴを外された形だ。
アジア外遊の最大のテーマだった北朝鮮への圧力強化も、
空振りに終わっている。
トランプは北朝鮮に対して「対話は時間の無駄だ」と、
強硬姿勢を見せていたのに、習近平と会った途端、
ツイッターに「金正恩と友人になるように頑張ろう。
いつかは実現するかもしれない」と投稿。
百八十度態度を変えている。
■孤立するのは中国ではなく日本
安倍の今回のアジア外遊でハッキリ分かったことは、
5年間つづけてきた「虎の威を借る」無定見外交が、完全に破綻したということだ。
安倍外交とは、一言で言えば、アメリカとの関係を強固にし、
アメリカの力を借りて中国を抑え込むことだ。
「地球儀を俯瞰する外交だ」などと世界中を回って中国を包囲しようとしてきた。
ところが、前提がことごとく崩れている。
アメリカは本気で中国とコトを構える気がないし、
そもそも、中国を抑え込むパワーもない。
CIAの長官だったペトレアスは9月下旬、講演で
「アメリカが唯一の超大国だった時代はもはや終わった」と、
中国の台頭を指摘している。
さらに、つい最近の米タイム誌には、表紙に
英語と中国語で「中国が勝った」という見出しが躍った。
驚くのは、あのトランプが、習近平を「毛沢東以来の最も強力な指導者だ」と持ち上げ、
習近平は「太平洋を米中2大国で仕切る」とまで口にしたことだ。
虎の威を借りたつもりが、アメリカは張り子の虎だったのだから、
安倍外交がシナリオ通りにいくはずがない。
外交評論家の天木直人氏がこう言う。
「安倍首相の5年間のアジア外交は、裏目に出ています。
中国を孤立させるつもりだったのに、多くの国が中国との関係を強め、
日本の方が孤立しかねない状況です。
なにしろ、南シナ海問題を抱えているASEAN諸国まで、
中国との関係を“対立”から“協力”へシフトしている。
致命的なのは、安倍首相が中国包囲網を修正し、中国に歩み寄ろうとしても、
中国サイドが動かないことです。
現地で習近平、李克強のトップ2人と会ったのに、
中国との相互訪問の確約を得られなかった。
安倍首相が相互訪問を強く要請したのは間違いないでしょう。
それでも、習近平はクビを縦に振らなかった。
韓国は中国との相互訪問に動きだしている。安倍外交のツケが一気に噴き出しています」
☆欧米メディアが伝える安倍-トランプ本当の仲
安倍が情けないのは、忠誠を誓っているトランプ大統領にまで
バカにされていることだ。
初来日したトランプ大統領を精いっぱい、もてなしたのに、結局、
戦闘機を42機、さらに「イージス・アショア」など、
高額な兵器を買わされただけだった。
しかも、トランプ大統領から感謝もされていない。
エアフォースワンで中国からベトナムへ移動中、トランプは機内で記者団に
「ドイツのメルケルとは仲がいい。イギリスのメイとも良好だ。プーチンとも……」と、
世界各国のリーダーとの良好な関係を自慢していたが、
安倍首相の名前は、ああ、そういえば、と思い出したように挙げただけだった。
そもそも、日本の大手メディアは、安倍とトランプとのゴルフ外交を特別視し、
2人を蜜月かのように伝えているが、欧米メディアの見方はまったく違う。
欧米メディアは、安倍が背中から1回転してバンカーに転げ落ちた衝撃映像を取り上げ、
2人の関係を伝えている。
英BBCは、「安倍首相がバンカーに落ちている時、
トランプ大統領はゴルフをつづけた」と解説し、
米紙ワシントン・ポストは「ゴルフコースで安倍首相は転んだ。
そしてトランプ大統領は気づいてさえいなかった」と揶揄している。
これが安倍―トランプの本当の関係である。
「トランプ大統領が安倍首相とのゴルフを満喫したのは確かでしょう。
絶対に逆らわない安倍首相が相手なら、緊張することなく、
楽しくプレーできますからね。
ただ、もてなしに感動したのは、中国の接待の方だったと思う。
中国は国賓以上の扱いで接遇し、故宮博物館でもてなした。
アメリカ人は、あのような接待に感激するものです。
安倍首相とのゴルフは息抜きにはなったでしょうが、心には残らなかったはずです」
(天木直人氏=前出)
就任5年と長期政権の安倍は、「世界の顔役」を気取っているが、
外交はことごとく失敗している。
■ASEANのシタタカ外交を見習え
いったい、5年間の安倍外交とはなんだったのか。
国会をトンズラしてまで行ったアジア外遊にどんな成果があったのか。
徹底的な総括が必要だ。
まず、安倍外交は発想が古すぎる。
黙ってアメリカに従っていれば、国益が守られると信じているようだが、
ほとんど冷戦時代の発想である。
「トランプ大統領が、“アメリカ・ファースト”を唱えているのは、
もはや、他国のことまで面倒を見ていられないということです。
この流れは、たとえトランプ大統領が退任した後でも、変わらない可能性が高い。
アメリカは、かつてのような超大国ではないからです。
大きな権益があった中東でさえ、影響力を行使できなくなっている。
なのに、安倍首相は、ひたすらトランプ大統領にすり寄っているのだから、
どうかしています。しかも、感謝もされず、兵器を買わされるなど、
無理難題を押しつけられている。
ロシアのプーチン大統領とも、20回も会談を重ね、経済支援もしているのに、
北方領土は返還される見込みさえない。
本人は“外交の安倍”を自負しているようですが、
トランプ大統領にも、プーチン大統領にも、いいように搾り取られているだけです。
世界各国の首脳が安倍首相との会談を望むのも、
経済支援を期待しているだけの話でしょう。
安倍首相は、少しはASEAN諸国のシタタカな外交を見習うべきです。
日本と中国を天秤にかけ、両方から援助を引き出している。
安倍首相は、あまりにも単細胞です。
このままでは、いずれアメリカと中国、2つの大国が日本の頭越しに手を握る
こともあり得ますよ」(政治学者・五十嵐仁氏)
いい加減、国民も安倍外交の本当の姿を見抜かないとダメだ。
安倍が外遊に行くたびに支持率をアップさせているようでは話にならない。
このまま安倍に外交を任せていたら、
カネを取られた揚げ句、世界から孤立するだけだ。
↑
戦前を観てもわかるとほり、ユダ米と支那はウマが合うw
拝金主義で、自己主張が強く、博打好き、
当然裏では握るし、連中の共通の敵は、他ならぬ日本ですよ。
日本は孤立でいいんじゃないの? かっては鎖国して平和だった。
内需で回す国民経済で十分生きていけますよ。
無理して輸出せずとも、売ってくれという物づくりの原点へ。
英泉、二枚目、
![]()
「浮世二十四孝 孟宗」です。
お笑い獣医学部w
◆https://www.chosyu-journal.jp/column/5703
長周新聞 2017年11月17日
◎縫いぐるみ相手の獣医学
同じお友達でも、加計学園の加計孝太郎は大学設置認可までもらったのに、
一方の籠池夫妻は詐欺師呼ばわりされたうえに逮捕拘留され、
手紙や面会も禁止され、家族さえも会うことができない状態が続いている
のだという。
扱いがあまりにも違いすぎるし、口封じにも程があると思わずにはいられない。
加計学園は「男たちの悪巧み」通りに事が動いているのか、
かずかずの疑惑を残したまま文科相が認可を下ろした。
目下、林芳正が犬馬の労をとっているのは、恐らく見返りに
衆議院議員鞍替えを願望しているからだろう。
山口県人にとっては林派の商人根性など慣れっこで、
それぐらいのディール外交をしていてもおかしくないと
つい穿(うが)って見てしまう。
問題は、そうやって完成していく加計学園の獣医学部の実態が、
実は空っぽな恐れがあることだ。
教授の体制もそうだが、定員の穴埋めみたく韓国で留学生を募集していることも
取り沙汰されている。
さらに驚かせたのは、目玉だったはずの狂犬病や結核菌などの
病原体を扱う実験室「バイオセーフティーレベル3(BSL3)」
の研究施設について、動物は使わず
「シミュレーション動物(縫いぐるみ)を用いる」と
加計学園側が設置審に回答していたことだ。
シミュレーション動物、すなわち縫いぐるみなり動物ではない他の仮想物体を
相手にして研究するのだという。
こうなると、もう「大学」とか「研究」を冠するレベルの話なのかも怪しいが、
本当に縫いぐるみ相手に獣医学を学ぶのだとしたら、
日本の獣医学の質低下は避けられないものがある。
今時は国公立大学でも運営費交付金を減らされて悲鳴を上げているところが
少なくない。 成果主義で追い回され、
目先の事務作業に翻弄されて研究に打ち込めず、そのことによって
大学の質低下を招いてしまったというような話は枚挙に暇がない。
結果、世界的に見ても日本の学術論文発表の数は減ってしまい、
「日本の科学の失速」が科学誌『ネイチャー』に取り上げられるほどになった。
こうした失速や停滞をもたらしているのは、
政府の研究投資が異常に少ないことが原因だ。
貧乏臭い損得勘定によって大学が汚染され、安心して基礎学問を究めたり、
物事を探求したり、真理真実を追い求める営みが犯されている。
研究に傾けるべき脳味噌が、目前の書類実務や報告事務を処理するために費やされ、
余裕を失っているのが昨今の大学の実態だ。
こうして本気で学術と向き合っている人人の自由や実力を発揮する環境が
奪われているのとは裏腹に、
縫いぐるみ相手の私学には膨大な補助金が注がれるというのである。
このあまりの落差に、正気か? と思わずにはおれない。
縫いぐるみと向かい合った おままごとは、「大学」とか「獣医学」を名乗るのではなく、
社会にとって害のない場所でやりたい者だけがやるべきだろう。
そこに身銭を払って通いたい者がいるのであれば、趣味の範囲で好きにすればよい。
一国の首相や首相夫人が関与し、官僚たちが忖度して
税金を注ぐ対象ではないはずだ。
加計学園を巡る国会審議がこの「縫いぐるみ」問題に発展するなら、
それこそ世界の笑いものである。
吉田充春
◆https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/217671
日刊ゲンダイ 2017年11月16日
◎加計獣医学部 “目玉”施設では「縫いぐるみで実習」のア然
ご参照!
英泉、三枚目、
![]()
「大黒天」です。
穿ち過ぎだと思うがw 「背乗り」が独裁者かよ、無理 々、
◆http://lite-ra.com/2017/11/post-3596.html
リテラ 2017.11.19
◎内田樹が喝破! 安倍独裁を受容する“株式会社マインド”の蔓延…
「実行」「結果」と叫ぶ安倍首相、「独裁で何が悪い?」と冷笑する有権者
「安定的な政治基盤の下で、政策をひたすらに実行せよ、
これが総選挙で示された国民の意思であります」
「お約束した政策をひとつひとつ実行に移し、結果を出していく」
「政策の実行、実行、そして、実行あるのみであります」
安倍首相は11月17日の所信表明演説に、8回も「実行」という言葉を入れ、
国政トップとしての“実行力”をアピールした。
強いリーダー像を示しながら現実的課題の克服を牽引する、
そう誇示したのだろうが、一方で、
解散前にはしきりに口にしていた「謙虚」「丁寧な説明」という言葉は、
ついに一度も使わなかった。
森友・加計学園問題の疑惑追及から逃れるために、身勝手な“大義なき解散”
に出た安倍首相は、結果として大勝した選挙結果を盾に、
国民から白紙委任状を取り付けた気でいるのだろう。
ところで、今回の所信表明で使用回数が際立っていた「実行」という言葉以外にも、
安倍首相が好んで演説に組み込む“キーワード”がある。
それは「結果を出す」だ。
たとえば今年1月の通常国会冒頭所信表明でも、安倍首相は都合6回も「結果を出す」
という趣旨を繰り返した。
「必要なことは、実行です。結果を出すことであります」
「責任を持って財源を確保し、結果を出すことであります。
安倍内閣は、言葉ではなく結果で、国民の負託に応えてまいります」
「ただ批判に明け暮れたり、言論の府である国会の中でプラカードを掲げても
何も生まれません。意見の違いはあっても、真摯かつ建設的な議論をたたかわせ、
結果を出していこうではありませんか」
こうした言葉遣いから確かにわかることがある。
安倍首相のいう「実行」とは、民主主義が要請する熟議、
すなわち「過程」はさておき、ひたすらに「結果」を導くべし
という意味に他ならない。
そして、この首相の姿勢にこそ、“安倍独裁”と言われる
現在の政治状況が端的にあらわれているのである。
そう言うと、安倍首相の応援団やネット右翼たちは
「安倍さんは総理だぞ! 何が悪い!」などと妄信的な反論をしかけてくるだろう。
いや、ネトウヨだけではない。この国では、なによりもリーダーが「実行力」を発揮し、
「結果を出す」かどうかが価値基準のすべてのように語られがちである。
しかし、それは民主主義にとって致命的な陥穽だ。
いや、むしろそうした「実行」と「結果」を求めるマインドが、
主権者から民主主義の意識を剥ぎ取っている。そう言うべきだろう。
☆内田樹が指摘する、安倍政権の「民主主義は機能していない」
「国会は無用」という印象操作
思想家の内田樹(たつる)が、発売中の「サンデー毎日」(毎日新聞出版)11月26日に
寄稿した論考が話題となっている。
「総選挙の総括」として“民主主義を失望させる政治”の本質を語ったものだ。
内田はまず、得票率と議席専有率の大きなギャップについて問い、
小選挙区制では投票率が下がれば下がるほど巨大組織票を持つ政権与党の議席が増える
ことを指摘した上で、こう述べている。
〈それゆえ政権与党は久しくどうやって投票率を下げるかに
さまざまな工夫を凝らしてきた。そして、彼らが発見したもっとも有効な方法は
「議会制民主主義はもう機能していない」と有権者に信じさせることだった。〉
〈事実、「立法府は機能していない」という印象操作に安倍内閣ほど熱心に取り組み、
かつ成功した政権は過去にない。〉
続けて、国会での安倍首相や大臣の答弁からの逃亡や詭弁、
強行採決などの暴挙の数々をあげ
〈これらの一連の行動は与党の奢りや気の緩みによってなされたわけではない〉と断じる。
〈そうではなくて、「国会は実質的にはほとんど機能していないので、
あってもなくてもどうでもよい無用の機関だ
(現に国会閉会中も行政機関は平常どおり機能していたし、
国民生活にも支障は出なかったではないか)」という印象を
国民の間に浸透させるために計画的に行われているのである。〉
さらに内田は、政党が選考する候補者が執行部に従順な政治家ばかりであることを指摘し、
それらを〈「議員は個人の政治的意見を持つ必要はない。
いかなる政策が正しいかを決定するのは上の仕事である」という採用条件を知った上で
就職した政党「従業員」〉と表現する。
そして、ここにも乱暴な国会運営によって「立法府は機能していない」と
国民に印象付けるのと同様の〈配慮〉が示されていると語る。
つまり、安倍政権が満天下に知らしめる立法府の軽視が、
国民に国会議論は無意味であるとの感覚を喚起させている。
ゆえに投票率が低下する。
そこに小選挙区選挙制度の弊害と、無能(無脳)なチルドレン議員の大量生産が重なる
ことで、政権が引き起こしている言論の府の機能不全が 逆説的に
その状況を維持する国会内勢力の選挙大勝を招いている。
そう内田は分析しているのである。
その上で、安倍首相が「私は行政府の長」でなく「私は立法府の長」と自称した
ことや、自民党改憲草案で創設されている緊急事態条項の問題点を挙げながら、
内田は日本の「独裁制への移行」を指摘する。
行政府と立法府がひとりの為政者のもとで一体化し、
憲法さえ超越する強大な権限の付与を可とする体制は「独裁」と呼ぶほかないから、
頷かざるをえない。
ところが、ネットでは、この内田の論考を「迷文」 「めちゃくちゃな論理展開」
「ただの陰謀論」などと揶揄する向きがある。
誤読未満の解釈怠慢だろう。
テキストは一見、現政治体制及び選挙制度が 有権者にもたらす問題が、
特定の意図(=政権の狙い)のもとになされている と主張しているようでいて、
実際のところは現況を現象として俯瞰的に論じているにすぎない。
むしろ重要なのは、その図式がなぜ、国民の政治体制に対する憤懣ではなく
国会(議会制民主主義)に対する失望や諦観につながるのか、という論点ではないか。
☆「独裁制で何が悪いのか?」と不思議がる人たちを生み出す、
“株式会社のような社会”
内田の見解はこうだ。
〈だが、このように「独裁制への移行」が着々と準備されていることに対して、
国民の反応はきわめて鈍い。それどころか先に述べたように
「独裁制で何が悪いのか?」と不思議がる人がもう少なくない。
今回の選挙でも、若い有権者たちが自民党に好感を持つ傾向があることが指摘された。
それは自民党が作ろうとしている独裁制社会が
彼らにとって特に違和感のないものだからである。〉
なぜか。
内田は〈若い人たちは「株式会社のような制度」しか経験したことがない〉からだ
として比喩的に続ける。
〈トップが方針を決めて、下はそれに従う。
経営方針の当否はマーケットが判定するので、従業員は経営方針について
意見を求められることもなく、意見を持つ必要もない。
それが、彼らが子どもの時から経験してきたすべての組織の実相である。
家庭も、学校も、部活も、バイトも、就職先も、全部「そういう組織」だったのだから、
彼らがそれを「自然」で「合理的」なシステムだと信じたとしても
誰も責めることはできない。
構成員が民主的な討議と対話を通じて合意形成し、リーダーは仲間の中から互選され、
その言動についてつねにきびしい批判にさらされている「民主的組織」
などというものを今時の若い人は生まれてから一度も見たことがないのである。
見たことがないのだから、彼らが
「そんな空想を信じるなんて、あんたの頭はどこまで『お花畑』なんだ」と
冷笑するのは当然なのである。〉
なるほど、と言いたいところだが、この見立てはいささか限定がすぎるかもしれない。
実のところ、“株式会社”的組織に身を置くなかで
トップダウンの感性が染み込んでいるのは、なにも「今時の若い人たち」だけ
ではあるまい。だが、大枠としては非常に当を得ているはずである。
換言すれば、「株式会社」に代表されるような利益追及型の組織は
トップダウンの指揮系統であり、そこではしばしば経営者が独裁者的に振る舞っていて、
かつ、もっぱら経済的理由により個々人(構成員)の意見の有無に関わらず
経営が判断される。
これが「民主的組織」と言えないことは自明だが、内田が指摘するように
そのモデルが個々人に内在化されているとすると、
組織(国会)のなかでの討議は 煩雑とみなされ、
経営者(独裁者)による「決定」の阻害要因として排除すべきとなる。
☆会社のワンマン経営者のように“独裁”する安倍首相に、抵抗するために
ここに安倍政治体制における有権者のマインドとの連関を見出すことは飛躍ではない。
いうまでもなく、民主主義(民主制)と資本主義市場経済の関係性は
政治学の主題のひとつだ。
(中略)
筆者なりに解釈すれば、そこでは業績主義に似た概念が個人の実存を支え、
政治的行為もまたその鋳型に流し込まれる。
したがって、民主主義にかなうための熟議が要請されるはずの国会は
無用の存在と認識されてしまう。
話を戻して、安倍首相の所信表明演説である。
先に述べたように、安倍首相の言う「実行」はもっぱら「結果を出す」ためにあり、
その過程として位置づけられるべき論議は 客観的事実として完全に無視されている。
とりわけ「実行、実行、実行」と叫んで
「総選挙で示された国民の意思」と身勝手に断じているのは勘違い甚だしい。
だが、新聞各社の社説は「国会での議論に建設的に臨むべき」
「もっと踏み込んだ政策の説明が必要」などと上品ぶるだけだ。
もはやそんな段階ではないだろう。
内田が指摘するように、安倍首相はまさに国家を会社のワンマン経営者のように
“独裁”している。 所信表明はそれを直裁的にあわらしている。
有権者は民主主義を冷笑し、諦めつつある。
あえて言うが、「国会の議論など無駄だ」と思わせようとする政治に
「国会で建設的に議論せよ」と呼びかけるのは愚かなだけだ。
メディアが呼びかけるべきは市民である。
「議論を始める」ための 政権打倒しかない。
(宮島みつや)
◆https://twitter.com/h_hirano
平野 浩 @h_hirano より抜粋、
#平野 浩 @h_hirano 42分前
日馬富士暴行事件。これは、貴乃花部屋と相撲協会のバトルそのもの。
貴乃花親方は、かねがねモンゴル会には疑問を持っていた。
しかし協会は何もしない。
ビール瓶で殴ったことを否定しているが、
貴ノ岩は10針縫った証拠写真を鳥取県警に提出しているという。
本当なら、決定的な証拠になる。 藪のなか。
↑
「独裁者」には、ある種のオーラというか、カリスマ性というか、
常人とは異なるプラスαがないとねw しつらえてもいいが(天皇制など)。
下痢壺に何があるのか? ゼロですよ、ゼロw
あまりの馬鹿さ加減に、ユダ米奥の院がそろそろ引導を渡すんじゃないのか?
寛政3年(1791年) ~ 嘉永元年(1848年)
独自性の際立つ 退廃的で妖艶な美人画で知られる。 作
「田居三ツ道具 門松鋤」 「田居三ツ道具 三日月鎌」
「田居三ツ道具 打初鍬」です。
☆雪模様、今朝の冷え込みは厳しかった。
冬、本番です。
何をやってもダメ、国益を毀損するだけ、
◆http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/819.html
投稿者: 赤かぶ 日時: 2017 年 11 月 17 日 kNSCqYLU
◎中国包囲網も北への圧力も成果なし 安倍迷走外交を総括
孤立するのは中国ではなく日本(日刊ゲンダイ)
▼http://www.asyura.us/imgup/img10/2859.jpg
▼http://www.asyura.us/imgup/img10/2860.jpg
☆https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/217840
日刊ゲンダイ 2017年11月17日 文字お越し
国会を留守にしてまで、一体なにをしに行ったのか――。
やっと終わった安倍首相のアジア外遊。
大新聞テレビはまったく真相を伝えようとしないが、
安倍のアジア外遊は成果ゼロ、大失敗に終わっている。
さすがに、保守論客として知られる西尾幹二氏までが
「国際会議における日本は残念ながら存在感が薄かった」と
産経新聞で嘆いていたほどだ。
いかに、安倍のアジア外遊が無残な結果に終わったか、象徴するのが、
安倍が力を入れてきた「中国包囲網」の大失敗である。
安倍は「自由で開かれたインド太平洋戦略」などと称して、
トランプ大統領とタッグを組んで中国を包囲するつもりだった。
南シナ海をめぐって中国と対立するASEAN諸国も巻き込んで、
中国に圧力をかける算段だったらしい。
ところが、習近平主席と会談したトランプ大統領は
南シナ海について一言も発しなかった。
中国に対して「南シナ海の軍事拠点化をやめろ」と迫るどころか、
中国政府から28兆円の商談を提示されると、上機嫌で
「アメリカと中国はウィンウィンの関係だ」と口にする始末だった。
安倍は完全にハシゴを外された形だ。
アジア外遊の最大のテーマだった北朝鮮への圧力強化も、
空振りに終わっている。
トランプは北朝鮮に対して「対話は時間の無駄だ」と、
強硬姿勢を見せていたのに、習近平と会った途端、
ツイッターに「金正恩と友人になるように頑張ろう。
いつかは実現するかもしれない」と投稿。
百八十度態度を変えている。
■孤立するのは中国ではなく日本
安倍の今回のアジア外遊でハッキリ分かったことは、
5年間つづけてきた「虎の威を借る」無定見外交が、完全に破綻したということだ。
安倍外交とは、一言で言えば、アメリカとの関係を強固にし、
アメリカの力を借りて中国を抑え込むことだ。
「地球儀を俯瞰する外交だ」などと世界中を回って中国を包囲しようとしてきた。
ところが、前提がことごとく崩れている。
アメリカは本気で中国とコトを構える気がないし、
そもそも、中国を抑え込むパワーもない。
CIAの長官だったペトレアスは9月下旬、講演で
「アメリカが唯一の超大国だった時代はもはや終わった」と、
中国の台頭を指摘している。
さらに、つい最近の米タイム誌には、表紙に
英語と中国語で「中国が勝った」という見出しが躍った。
驚くのは、あのトランプが、習近平を「毛沢東以来の最も強力な指導者だ」と持ち上げ、
習近平は「太平洋を米中2大国で仕切る」とまで口にしたことだ。
虎の威を借りたつもりが、アメリカは張り子の虎だったのだから、
安倍外交がシナリオ通りにいくはずがない。
外交評論家の天木直人氏がこう言う。
「安倍首相の5年間のアジア外交は、裏目に出ています。
中国を孤立させるつもりだったのに、多くの国が中国との関係を強め、
日本の方が孤立しかねない状況です。
なにしろ、南シナ海問題を抱えているASEAN諸国まで、
中国との関係を“対立”から“協力”へシフトしている。
致命的なのは、安倍首相が中国包囲網を修正し、中国に歩み寄ろうとしても、
中国サイドが動かないことです。
現地で習近平、李克強のトップ2人と会ったのに、
中国との相互訪問の確約を得られなかった。
安倍首相が相互訪問を強く要請したのは間違いないでしょう。
それでも、習近平はクビを縦に振らなかった。
韓国は中国との相互訪問に動きだしている。安倍外交のツケが一気に噴き出しています」
☆欧米メディアが伝える安倍-トランプ本当の仲
安倍が情けないのは、忠誠を誓っているトランプ大統領にまで
バカにされていることだ。
初来日したトランプ大統領を精いっぱい、もてなしたのに、結局、
戦闘機を42機、さらに「イージス・アショア」など、
高額な兵器を買わされただけだった。
しかも、トランプ大統領から感謝もされていない。
エアフォースワンで中国からベトナムへ移動中、トランプは機内で記者団に
「ドイツのメルケルとは仲がいい。イギリスのメイとも良好だ。プーチンとも……」と、
世界各国のリーダーとの良好な関係を自慢していたが、
安倍首相の名前は、ああ、そういえば、と思い出したように挙げただけだった。
そもそも、日本の大手メディアは、安倍とトランプとのゴルフ外交を特別視し、
2人を蜜月かのように伝えているが、欧米メディアの見方はまったく違う。
欧米メディアは、安倍が背中から1回転してバンカーに転げ落ちた衝撃映像を取り上げ、
2人の関係を伝えている。
英BBCは、「安倍首相がバンカーに落ちている時、
トランプ大統領はゴルフをつづけた」と解説し、
米紙ワシントン・ポストは「ゴルフコースで安倍首相は転んだ。
そしてトランプ大統領は気づいてさえいなかった」と揶揄している。
これが安倍―トランプの本当の関係である。
「トランプ大統領が安倍首相とのゴルフを満喫したのは確かでしょう。
絶対に逆らわない安倍首相が相手なら、緊張することなく、
楽しくプレーできますからね。
ただ、もてなしに感動したのは、中国の接待の方だったと思う。
中国は国賓以上の扱いで接遇し、故宮博物館でもてなした。
アメリカ人は、あのような接待に感激するものです。
安倍首相とのゴルフは息抜きにはなったでしょうが、心には残らなかったはずです」
(天木直人氏=前出)
就任5年と長期政権の安倍は、「世界の顔役」を気取っているが、
外交はことごとく失敗している。
■ASEANのシタタカ外交を見習え
いったい、5年間の安倍外交とはなんだったのか。
国会をトンズラしてまで行ったアジア外遊にどんな成果があったのか。
徹底的な総括が必要だ。
まず、安倍外交は発想が古すぎる。
黙ってアメリカに従っていれば、国益が守られると信じているようだが、
ほとんど冷戦時代の発想である。
「トランプ大統領が、“アメリカ・ファースト”を唱えているのは、
もはや、他国のことまで面倒を見ていられないということです。
この流れは、たとえトランプ大統領が退任した後でも、変わらない可能性が高い。
アメリカは、かつてのような超大国ではないからです。
大きな権益があった中東でさえ、影響力を行使できなくなっている。
なのに、安倍首相は、ひたすらトランプ大統領にすり寄っているのだから、
どうかしています。しかも、感謝もされず、兵器を買わされるなど、
無理難題を押しつけられている。
ロシアのプーチン大統領とも、20回も会談を重ね、経済支援もしているのに、
北方領土は返還される見込みさえない。
本人は“外交の安倍”を自負しているようですが、
トランプ大統領にも、プーチン大統領にも、いいように搾り取られているだけです。
世界各国の首脳が安倍首相との会談を望むのも、
経済支援を期待しているだけの話でしょう。
安倍首相は、少しはASEAN諸国のシタタカな外交を見習うべきです。
日本と中国を天秤にかけ、両方から援助を引き出している。
安倍首相は、あまりにも単細胞です。
このままでは、いずれアメリカと中国、2つの大国が日本の頭越しに手を握る
こともあり得ますよ」(政治学者・五十嵐仁氏)
いい加減、国民も安倍外交の本当の姿を見抜かないとダメだ。
安倍が外遊に行くたびに支持率をアップさせているようでは話にならない。
このまま安倍に外交を任せていたら、
カネを取られた揚げ句、世界から孤立するだけだ。
↑
戦前を観てもわかるとほり、ユダ米と支那はウマが合うw
拝金主義で、自己主張が強く、博打好き、
当然裏では握るし、連中の共通の敵は、他ならぬ日本ですよ。
日本は孤立でいいんじゃないの? かっては鎖国して平和だった。
内需で回す国民経済で十分生きていけますよ。
無理して輸出せずとも、売ってくれという物づくりの原点へ。
英泉、二枚目、
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「浮世二十四孝 孟宗」です。
お笑い獣医学部w
◆https://www.chosyu-journal.jp/column/5703
長周新聞 2017年11月17日
◎縫いぐるみ相手の獣医学
同じお友達でも、加計学園の加計孝太郎は大学設置認可までもらったのに、
一方の籠池夫妻は詐欺師呼ばわりされたうえに逮捕拘留され、
手紙や面会も禁止され、家族さえも会うことができない状態が続いている
のだという。
扱いがあまりにも違いすぎるし、口封じにも程があると思わずにはいられない。
加計学園は「男たちの悪巧み」通りに事が動いているのか、
かずかずの疑惑を残したまま文科相が認可を下ろした。
目下、林芳正が犬馬の労をとっているのは、恐らく見返りに
衆議院議員鞍替えを願望しているからだろう。
山口県人にとっては林派の商人根性など慣れっこで、
それぐらいのディール外交をしていてもおかしくないと
つい穿(うが)って見てしまう。
問題は、そうやって完成していく加計学園の獣医学部の実態が、
実は空っぽな恐れがあることだ。
教授の体制もそうだが、定員の穴埋めみたく韓国で留学生を募集していることも
取り沙汰されている。
さらに驚かせたのは、目玉だったはずの狂犬病や結核菌などの
病原体を扱う実験室「バイオセーフティーレベル3(BSL3)」
の研究施設について、動物は使わず
「シミュレーション動物(縫いぐるみ)を用いる」と
加計学園側が設置審に回答していたことだ。
シミュレーション動物、すなわち縫いぐるみなり動物ではない他の仮想物体を
相手にして研究するのだという。
こうなると、もう「大学」とか「研究」を冠するレベルの話なのかも怪しいが、
本当に縫いぐるみ相手に獣医学を学ぶのだとしたら、
日本の獣医学の質低下は避けられないものがある。
今時は国公立大学でも運営費交付金を減らされて悲鳴を上げているところが
少なくない。 成果主義で追い回され、
目先の事務作業に翻弄されて研究に打ち込めず、そのことによって
大学の質低下を招いてしまったというような話は枚挙に暇がない。
結果、世界的に見ても日本の学術論文発表の数は減ってしまい、
「日本の科学の失速」が科学誌『ネイチャー』に取り上げられるほどになった。
こうした失速や停滞をもたらしているのは、
政府の研究投資が異常に少ないことが原因だ。
貧乏臭い損得勘定によって大学が汚染され、安心して基礎学問を究めたり、
物事を探求したり、真理真実を追い求める営みが犯されている。
研究に傾けるべき脳味噌が、目前の書類実務や報告事務を処理するために費やされ、
余裕を失っているのが昨今の大学の実態だ。
こうして本気で学術と向き合っている人人の自由や実力を発揮する環境が
奪われているのとは裏腹に、
縫いぐるみ相手の私学には膨大な補助金が注がれるというのである。
このあまりの落差に、正気か? と思わずにはおれない。
縫いぐるみと向かい合った おままごとは、「大学」とか「獣医学」を名乗るのではなく、
社会にとって害のない場所でやりたい者だけがやるべきだろう。
そこに身銭を払って通いたい者がいるのであれば、趣味の範囲で好きにすればよい。
一国の首相や首相夫人が関与し、官僚たちが忖度して
税金を注ぐ対象ではないはずだ。
加計学園を巡る国会審議がこの「縫いぐるみ」問題に発展するなら、
それこそ世界の笑いものである。
吉田充春
◆https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/217671
日刊ゲンダイ 2017年11月16日
◎加計獣医学部 “目玉”施設では「縫いぐるみで実習」のア然
ご参照!
英泉、三枚目、

「大黒天」です。
穿ち過ぎだと思うがw 「背乗り」が独裁者かよ、無理 々、
◆http://lite-ra.com/2017/11/post-3596.html
リテラ 2017.11.19
◎内田樹が喝破! 安倍独裁を受容する“株式会社マインド”の蔓延…
「実行」「結果」と叫ぶ安倍首相、「独裁で何が悪い?」と冷笑する有権者
「安定的な政治基盤の下で、政策をひたすらに実行せよ、
これが総選挙で示された国民の意思であります」
「お約束した政策をひとつひとつ実行に移し、結果を出していく」
「政策の実行、実行、そして、実行あるのみであります」
安倍首相は11月17日の所信表明演説に、8回も「実行」という言葉を入れ、
国政トップとしての“実行力”をアピールした。
強いリーダー像を示しながら現実的課題の克服を牽引する、
そう誇示したのだろうが、一方で、
解散前にはしきりに口にしていた「謙虚」「丁寧な説明」という言葉は、
ついに一度も使わなかった。
森友・加計学園問題の疑惑追及から逃れるために、身勝手な“大義なき解散”
に出た安倍首相は、結果として大勝した選挙結果を盾に、
国民から白紙委任状を取り付けた気でいるのだろう。
ところで、今回の所信表明で使用回数が際立っていた「実行」という言葉以外にも、
安倍首相が好んで演説に組み込む“キーワード”がある。
それは「結果を出す」だ。
たとえば今年1月の通常国会冒頭所信表明でも、安倍首相は都合6回も「結果を出す」
という趣旨を繰り返した。
「必要なことは、実行です。結果を出すことであります」
「責任を持って財源を確保し、結果を出すことであります。
安倍内閣は、言葉ではなく結果で、国民の負託に応えてまいります」
「ただ批判に明け暮れたり、言論の府である国会の中でプラカードを掲げても
何も生まれません。意見の違いはあっても、真摯かつ建設的な議論をたたかわせ、
結果を出していこうではありませんか」
こうした言葉遣いから確かにわかることがある。
安倍首相のいう「実行」とは、民主主義が要請する熟議、
すなわち「過程」はさておき、ひたすらに「結果」を導くべし
という意味に他ならない。
そして、この首相の姿勢にこそ、“安倍独裁”と言われる
現在の政治状況が端的にあらわれているのである。
そう言うと、安倍首相の応援団やネット右翼たちは
「安倍さんは総理だぞ! 何が悪い!」などと妄信的な反論をしかけてくるだろう。
いや、ネトウヨだけではない。この国では、なによりもリーダーが「実行力」を発揮し、
「結果を出す」かどうかが価値基準のすべてのように語られがちである。
しかし、それは民主主義にとって致命的な陥穽だ。
いや、むしろそうした「実行」と「結果」を求めるマインドが、
主権者から民主主義の意識を剥ぎ取っている。そう言うべきだろう。
☆内田樹が指摘する、安倍政権の「民主主義は機能していない」
「国会は無用」という印象操作
思想家の内田樹(たつる)が、発売中の「サンデー毎日」(毎日新聞出版)11月26日に
寄稿した論考が話題となっている。
「総選挙の総括」として“民主主義を失望させる政治”の本質を語ったものだ。
内田はまず、得票率と議席専有率の大きなギャップについて問い、
小選挙区制では投票率が下がれば下がるほど巨大組織票を持つ政権与党の議席が増える
ことを指摘した上で、こう述べている。
〈それゆえ政権与党は久しくどうやって投票率を下げるかに
さまざまな工夫を凝らしてきた。そして、彼らが発見したもっとも有効な方法は
「議会制民主主義はもう機能していない」と有権者に信じさせることだった。〉
〈事実、「立法府は機能していない」という印象操作に安倍内閣ほど熱心に取り組み、
かつ成功した政権は過去にない。〉
続けて、国会での安倍首相や大臣の答弁からの逃亡や詭弁、
強行採決などの暴挙の数々をあげ
〈これらの一連の行動は与党の奢りや気の緩みによってなされたわけではない〉と断じる。
〈そうではなくて、「国会は実質的にはほとんど機能していないので、
あってもなくてもどうでもよい無用の機関だ
(現に国会閉会中も行政機関は平常どおり機能していたし、
国民生活にも支障は出なかったではないか)」という印象を
国民の間に浸透させるために計画的に行われているのである。〉
さらに内田は、政党が選考する候補者が執行部に従順な政治家ばかりであることを指摘し、
それらを〈「議員は個人の政治的意見を持つ必要はない。
いかなる政策が正しいかを決定するのは上の仕事である」という採用条件を知った上で
就職した政党「従業員」〉と表現する。
そして、ここにも乱暴な国会運営によって「立法府は機能していない」と
国民に印象付けるのと同様の〈配慮〉が示されていると語る。
つまり、安倍政権が満天下に知らしめる立法府の軽視が、
国民に国会議論は無意味であるとの感覚を喚起させている。
ゆえに投票率が低下する。
そこに小選挙区選挙制度の弊害と、無能(無脳)なチルドレン議員の大量生産が重なる
ことで、政権が引き起こしている言論の府の機能不全が 逆説的に
その状況を維持する国会内勢力の選挙大勝を招いている。
そう内田は分析しているのである。
その上で、安倍首相が「私は行政府の長」でなく「私は立法府の長」と自称した
ことや、自民党改憲草案で創設されている緊急事態条項の問題点を挙げながら、
内田は日本の「独裁制への移行」を指摘する。
行政府と立法府がひとりの為政者のもとで一体化し、
憲法さえ超越する強大な権限の付与を可とする体制は「独裁」と呼ぶほかないから、
頷かざるをえない。
ところが、ネットでは、この内田の論考を「迷文」 「めちゃくちゃな論理展開」
「ただの陰謀論」などと揶揄する向きがある。
誤読未満の解釈怠慢だろう。
テキストは一見、現政治体制及び選挙制度が 有権者にもたらす問題が、
特定の意図(=政権の狙い)のもとになされている と主張しているようでいて、
実際のところは現況を現象として俯瞰的に論じているにすぎない。
むしろ重要なのは、その図式がなぜ、国民の政治体制に対する憤懣ではなく
国会(議会制民主主義)に対する失望や諦観につながるのか、という論点ではないか。
☆「独裁制で何が悪いのか?」と不思議がる人たちを生み出す、
“株式会社のような社会”
内田の見解はこうだ。
〈だが、このように「独裁制への移行」が着々と準備されていることに対して、
国民の反応はきわめて鈍い。それどころか先に述べたように
「独裁制で何が悪いのか?」と不思議がる人がもう少なくない。
今回の選挙でも、若い有権者たちが自民党に好感を持つ傾向があることが指摘された。
それは自民党が作ろうとしている独裁制社会が
彼らにとって特に違和感のないものだからである。〉
なぜか。
内田は〈若い人たちは「株式会社のような制度」しか経験したことがない〉からだ
として比喩的に続ける。
〈トップが方針を決めて、下はそれに従う。
経営方針の当否はマーケットが判定するので、従業員は経営方針について
意見を求められることもなく、意見を持つ必要もない。
それが、彼らが子どもの時から経験してきたすべての組織の実相である。
家庭も、学校も、部活も、バイトも、就職先も、全部「そういう組織」だったのだから、
彼らがそれを「自然」で「合理的」なシステムだと信じたとしても
誰も責めることはできない。
構成員が民主的な討議と対話を通じて合意形成し、リーダーは仲間の中から互選され、
その言動についてつねにきびしい批判にさらされている「民主的組織」
などというものを今時の若い人は生まれてから一度も見たことがないのである。
見たことがないのだから、彼らが
「そんな空想を信じるなんて、あんたの頭はどこまで『お花畑』なんだ」と
冷笑するのは当然なのである。〉
なるほど、と言いたいところだが、この見立てはいささか限定がすぎるかもしれない。
実のところ、“株式会社”的組織に身を置くなかで
トップダウンの感性が染み込んでいるのは、なにも「今時の若い人たち」だけ
ではあるまい。だが、大枠としては非常に当を得ているはずである。
換言すれば、「株式会社」に代表されるような利益追及型の組織は
トップダウンの指揮系統であり、そこではしばしば経営者が独裁者的に振る舞っていて、
かつ、もっぱら経済的理由により個々人(構成員)の意見の有無に関わらず
経営が判断される。
これが「民主的組織」と言えないことは自明だが、内田が指摘するように
そのモデルが個々人に内在化されているとすると、
組織(国会)のなかでの討議は 煩雑とみなされ、
経営者(独裁者)による「決定」の阻害要因として排除すべきとなる。
☆会社のワンマン経営者のように“独裁”する安倍首相に、抵抗するために
ここに安倍政治体制における有権者のマインドとの連関を見出すことは飛躍ではない。
いうまでもなく、民主主義(民主制)と資本主義市場経済の関係性は
政治学の主題のひとつだ。
(中略)
筆者なりに解釈すれば、そこでは業績主義に似た概念が個人の実存を支え、
政治的行為もまたその鋳型に流し込まれる。
したがって、民主主義にかなうための熟議が要請されるはずの国会は
無用の存在と認識されてしまう。
話を戻して、安倍首相の所信表明演説である。
先に述べたように、安倍首相の言う「実行」はもっぱら「結果を出す」ためにあり、
その過程として位置づけられるべき論議は 客観的事実として完全に無視されている。
とりわけ「実行、実行、実行」と叫んで
「総選挙で示された国民の意思」と身勝手に断じているのは勘違い甚だしい。
だが、新聞各社の社説は「国会での議論に建設的に臨むべき」
「もっと踏み込んだ政策の説明が必要」などと上品ぶるだけだ。
もはやそんな段階ではないだろう。
内田が指摘するように、安倍首相はまさに国家を会社のワンマン経営者のように
“独裁”している。 所信表明はそれを直裁的にあわらしている。
有権者は民主主義を冷笑し、諦めつつある。
あえて言うが、「国会の議論など無駄だ」と思わせようとする政治に
「国会で建設的に議論せよ」と呼びかけるのは愚かなだけだ。
メディアが呼びかけるべきは市民である。
「議論を始める」ための 政権打倒しかない。
(宮島みつや)
◆https://twitter.com/h_hirano
平野 浩 @h_hirano より抜粋、
#平野 浩 @h_hirano 42分前
日馬富士暴行事件。これは、貴乃花部屋と相撲協会のバトルそのもの。
貴乃花親方は、かねがねモンゴル会には疑問を持っていた。
しかし協会は何もしない。
ビール瓶で殴ったことを否定しているが、
貴ノ岩は10針縫った証拠写真を鳥取県警に提出しているという。
本当なら、決定的な証拠になる。 藪のなか。
↑
「独裁者」には、ある種のオーラというか、カリスマ性というか、
常人とは異なるプラスαがないとねw しつらえてもいいが(天皇制など)。
下痢壺に何があるのか? ゼロですよ、ゼロw
あまりの馬鹿さ加減に、ユダ米奥の院がそろそろ引導を渡すんじゃないのか?