画は タンカ(ཐང་ཀ་, Tanka)
「六道輪廻図(Wheel of Life)」です。
☆曇り、午後から雨になるとか。
さて、
今日は、3.11のご命日です、 合掌
避難生活を余儀なくされておられる皆々様に、衷心よりお見舞い申し上げます。
6年と4ヶ月が経ちました。
特区担当大臣の山本とやら、下痢壺と同じPSYCHO-PASSだな、
人相、物言い イカれておるわw
◆https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/209195
日刊ゲンダイ 2017年7月10日
◎加計問題で 閉会中審査
前川前次官「歪められた行政」暴露
加計学園の獣医学部新設をめぐる問題で、前川喜平前文科事務次官が
初めて国会の議論の場に立った。
加計学園ありきで「不公平」 「不透明」に行政が歪められた事実を告発。
「背景に官邸の動きがあった」と、政権中枢の関与を明言した。
10日午前の衆院の閉会中審査は、文科委員会と内閣委員会の連合審査会として、
第1委員室で行われた。
参考人として呼ばれたのは前川氏と
国家戦略特区諮問会議ワーキンググループ(WG)委員の原英史氏の2人。
前川氏は開始予定時刻の午前9時には入室、
官僚時代何度も答弁に立った委員会だけに、落ち着いた様子だった。
ところが、審議は冒頭から不穏な空気に。
いったん、委員長や質問者が席に着いたものの、再び、委員長以下メンバーが離席。
民進党議員が質疑の際に掲示するパネルと配布する資料の取り扱いを巡ってモメ、
理事会で協議となったためだ。
結局、審議は26分遅れで始まった。
最初の質問者の民進党・福島伸享議員はまず、安倍首相の不在を糾弾。
九州豪雨が激甚災害指定となりそうなほどの甚大な被害をもたらしている状況下で、
「G20は終了したのになぜすぐに欧州歴訪から帰国しないのか」と追及した。
安倍首相はエストニア訪問だけキャンセルして帰国を11日に1日早めたが、
福島議員は「まさかこの委員会に出席したくないから帰国しないのか」と
疑問を投げかけ批判、安倍首相と昭恵夫人出席の集中審議の開催を求めた。
加計問題への官邸の関与について問われた前川氏は、
「直接の担当は内閣府だが、その背景には官邸の存在があり、
和泉洋人首相補佐官がさまざまに動いていたことは、
文科省が公開した文書からも明らかだ」と、官邸の関与を明言した。
また、国家戦略特区の規制改革で獣医学部の新設が認められたことについて、
「どこに事業をやらせるか、という穴のあけ方に不公平、不透明な部分がある。
初めから加計学園に決まるよう 結論までのプロセスが進められたように見える」と、
加計ありきで行政が歪められたと断言した。
前川氏は終始、冷静な口調だった。
■萩生田副長官は「官邸の意向」発言を全面否定
委員会には、山本幸三特区担当大臣や
文科省の常盤豊高等教育局長も出席して答弁した。
山本大臣は獣医師の需給について「量や数をはっきり示すことは無理」と
トンデモ発言で場を騒然とさせた。
ダラダラ発言を続け、
委員長(自民党)から「答弁は簡潔に」と注意される場面もあった。
常盤局長は文科省が公開した昨年10月21日付の文書について聞かれると、
萩生田官房副長官とのやりとりについては「記憶にない」を繰り返した。
前川氏の発言と山本大臣や萩生田副長官の答弁は食い違うばかりで、
共産党は前川氏と萩生田副長官、和泉補佐官の3人の証人喚問を求めた。
「特区担当は内閣府だが、背後に官邸の動きがあった。
和泉洋人首相補佐官がさまざまな動きをしていた」――。
これまでの会見と同様、国会の場でも堂々とした様子でこう訴えた前川氏。
あらためて獣医学部新設をめぐり、
「(選定の)プロセスが不透明で不公正だと思っている。
初めから加計学園と決まっていた」と強調した。
「行政が歪められたとは何か。隠蔽された事実とは」。
共産党の宮本岳志議員がこう尋ねると、前川氏は
国家戦略特区の規制改革に触れつつ、
「(岩盤規制に)穴を開けるかどうかではなく、穴の開け方、穴を通って
どの主体がやるのか。規制緩和の恩恵を受けるのか。
その結論に至るまでのプロセスに問題がある。
不公平、不透明な部分がある」と答えた。
獣医学部新設で満たすべき条件である「石破4条件」に照らし、
「今治市の提案が合致しているかどうか十分な議論がされていない。
不公平で、国民から見えないところで決定された」と訴えた。
一方で、萩生田光一官房副長官が「首相の意向」を示したとされる文書について、
前川氏が「在任中に目にした」と断言したのに対し、
萩生田副長官は表情をこわばらせ
「このような項目をつまびらかに発言した記憶はない」と全面否定した。
◆http://www.asyura2.com/17/senkyo228/msg/817.html
投稿者: 赤かぶ 日時: 2017 年 7 月 11 日 kNSCqYLU
◎「たまたまお友達から話が来たから飛びついた」
前愛媛県知事が加計学園との関係を自ら曝露、まさかのオウンゴールに
加計学園問題、お友達繋がりだったことが
誘致を取り仕切った前愛媛県知事の口から明言されました。
詳細は以下から。
7月10日に行われた加計学園問題を巡る閉会中審査で、
加計学園の獣医学部誘致に尽力した文科省OBでもある
加戸守行前愛媛県知事の口から驚きの事実が飛び出しました。
それが自民党の青山繁晴議員の質問に答える中での
「加計学園が、たまたま愛媛県会議員の今治選出議員と、
加計学園の事務局長がお友達であったからこの話が繋がれてきて、
飛びつきました。これもだめなんでしょうか」というもの。
動画を見ていると議場がざわついている事が分かりますが、
当然お友達繋がりの学校法人を 優先的に誘致しようとするのは、
地方自治体として極めて公正さに欠ける大きな問題行為である
ことは言うまでもありません。
そしてこのお友達繋がり、以前お伝えした加計学園と安倍政権のズブズブさ
に直結するズブズブ具合であることが分かりました。
以下ご参照!
☆https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=MLjPMO0NDW8
◎170710青山繁晴★参議院・閉会中審査「加計学園」問題質疑 B
タンカ、二枚目、
「毘沙門天」です。
民進党最高顧問に招聘すべきですよ、
◆http://my.shadowcity.jp/2017/07/post-11440.html
ネットゲリラ (2017年7月10日)
◎ドロ舟が沈むぞーーーーーーー!!
ノイホイさんが、って言え民進党というツイッターやってて、なかなか面白い。
☆https://twitter.com/search?q=
%E3%81%A3%E3%81%A6%E8%A8%80%E3%81%88%E6%B0%91%E9%80%B2%E5%85%9A&src=typd
#菅野完 @noiehoie 7月9日
目標は?=格差是正と 大幅賃上げを基調とした景気回復です
手段は?=逆累進制が強い消費税を撤廃し、
企業に懲罰的な賃上げ圧力をかけ、
積極的財政出動で景気浮揚につとめます
具体的には?=消費税は即時撤廃。
法人税は昭和60年水準に戻し、政府直接雇用を増やします
って言え、民進党。
消費税撤廃とは
財政的に無責任ではないか?=財政均衡は「結果としてそうあれば望ましい」でしかない。
冷静にかんがえてみよ、「失われた30年」とは
消費税があがりつづけ法人税が下がり続けた30年だ。
ならば抜本的に反省が必要だろう。まず何より景気。
景気をささえるのは生活
って言え民進党
財源はあるのか?=これまで自民党政権下での景気浮揚策
財源論からの指摘がなかったのに我々の場合だと急に
財源の話になるのが滑稽だ。
自民党政権には感謝している
「トリクルダウンなんぞ起こらない」と立証してくれたからだ。
財源はある。 法人と富裕層だ。 分配こそ国家だ。
って言え民進党
賃上げとは具体的に?=最低でも最低賃金 全国一律1500円。
これは速やかに実現する。長期的には、
25歳から65歳の賃金労働者の手取り月給が「年齢x10万円」
つまり、「40歳なら最低40万」となる状況を目指します
って言え、民進党。
安全保障はどうするのか?=安全保障と社会保障という言葉で同じ「保障」
と言う言葉が使われているのが
興味深いとはおもわんかね? 北朝鮮、中国、確かに脅威だろう。
しかし足下に「貧困」という脅威が忍び寄っている
ことをまず直視しようではないか
って言え民進党
有権者になにか一言=市民の皆さんには、
「しっかり稼いでしっかり休もう」と言いたい。
その環境を整備するために我が党は一丸となって働く。
手取り月給最低でも年齢x1万円、週40時間労働の徹底、
週休二日制・有休消化推進という
「当たり前のこと」を愚直に実現したい
って言え民進党
なぜそこまで賃上げに拘るのか?=拘らないのがおかしいのだ。
労働者が最低でも「手取り月給=年齢x1万円」
を週40時間労働のみで稼げるようにし、
18時に会社を出、20時には家族と食卓を囲み、
22時には就寝できるという
当たり前の生活を市民に提供できなくて、何が政府か。
って言え民進党
政府直接雇用の増大とは?
行政改革の流れに逆行するのでは?=皆さんは何か勘違いしている。
日本は政府や地方公共団体が人を雇わなさすぎるのだ。
公務員の数は多いとは言えない。それに、
「失われた30年」とはすなわち
「公務員を叩きつづけた30年」だ
と早く気づく必要がある。
って、言え民進党
中小企業等、困る企業があるのでは?=もちろん最初は大企業から着手していく。
財政体質から賃上げに応じられない企業もあるだろう。
しかし申し訳ないが、
「人を雇うという行為の責任を負え」と言いたい。
人員整理などで出た失業者は、
これまで以上に手厚い保護で支え抜く。
って言え。民進党
労働政策に力を入れると?=新たな法律を作る必要はない。問題は、
労基法を守らない企業つまり所謂ブラック企業が横行している
ところだ。具体的な政策としては、労基署の人員を増やし、
所轄企業の監督を徹底させる
って言え、民進党
急進的ではないか?=「30年間の怠慢のツケ」を清算しようというのだから
急進的に見えるのかもしれない。しかし「消費税撤廃、
賃上げ、労働環境の改善、財政による景気刺激」
という主張には「新規性」はない。
いわば「当たり前」の主張だ。我が党は当たり前のことを愚直にやる
って言え民進党
党のガバナンスは?=人事案以外の党議拘束をすべて外すことを言明する。
また党内の議論はすべて広く市民に公開したい。
我が国の議会をダメにしているのは「新党」。
年末になると政党助成金狙いの新党が出る
愚かしい風潮に終止符を打つためにも
助成金に頼らない党運営を目指したい
って言え民進党
憲法改正は?=戦後この方、「実務能力の低い政治家が憲法改正を語りたがる」
とうトレンドが続いている。我が党はそういう姿勢から距離を置きたい。
憲法より景気だ。まず生活だ。
そもそも憲法改正論議とは、市民のがわから成されるべきであり
我々公職者は抑制的であるべきだ
って言え民進党
自民党との対立軸は?=我が党は、基本的には大きな政府路線だ。
そして内政外交両面ともに人権を基軸におき、
同時にあらゆる非科学的なものとも距離を置きたい。
こういえば、自ずと、新自由主義路線で
人権軽視かつオカルト大好きな自民党との距離は
鮮明ではないか?
って言え民進党
こうして並べてみると、民進党の進むべき途が見えてくる。
☆https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170708-00050152-yom-soci
読売 7/9(日)
◎森友学園、購入額の10倍記載 … 府への提出書類
ところで、あちこちの地方選挙で、
自民党系の候補が、物凄い勢いで負けているんですけどw
以下ご参照!
タンカ、三枚目、
「四臂観音菩薩(しび かんのんぼさつ)」です。
当ブログ年来の主要テーマの一つが「再考 明治維新」です、
◆http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52221
現代ビジネス 2017/07/06
◎日本を滅ぼした、明治維新という「過ち」
一度も「検証」されない近代にメスを入れる 原田 伊織
☆歴史は「勝者」のものだが …
このたび、
『明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト』(講談社文庫)
を上梓させていただいた。
実は、この著作の初刊は2012年に遡り、2015年にこれを「改訂増補版」として
改めて単行本の形で世に問い、今回これをさらに増補し、
「完全増補版」として文庫化したものである。
今更ながら、我が国近代という時代は、不思議なことにまだ一度も「検証」
というメスを入れられたことがないのだ。
司馬遼太郎氏風の表現をすれば、これは
「世界史的にみても」稀有な事例というべきであろう。
歴史を検証しないということは、歴史から何かを学ぼうとする意志をもたない
ということである。
このことがいかに罪深いことであるか、
私たちはそろそろ手痛い審判を受けるに違いない。
私たちは、明治維新という出来事以降の時代を「近代」と呼んでいる。
そして、私たちが受けてきた教育、今も学校教育として施されている教育――
これを「官軍教育」と呼ぶことについては、
今やかなりの規模と広がりのコンセンサスが成立している――
では、近代=先進的という意味を色濃く含ませて教え込まれるのである。
いい換えれば、近代より前の時代=近世は「後進的」な時代として否定すべきもの
という教育が、今もなお為されているのだ。
洋の東西を問わず、古来、戦の勝者が「歴史を書く」ことは、
ごくごく普通のことであった。
多くの場合、勝者はその戦と戦に至ったプロセスの正当性を説くのだ。
このことは、中国史においても西洋史においても何ら変わりはない。
☆「過ちは繰り返しません」の奇妙さ
問題は、勝者の書いた歴史は一定期間を経て一度は検証されるべきものである
という宿命ともいうべき性格をもっているということだ。
人類の歴史を紐解けば、どの民族でも50年、100年という時間を経てそれを行っている。
ところが、一人近代日本人のみが、これを行っていないのである。
いや、例えば、広島、長崎への原爆投下という悲劇について、
「過ちは繰り返しません」
と誓っているではないかという反論があるかも知れない。
しかし、これは実に奇妙なフレーズである。
このフレーズにいう「過ち」とは、何のことか。
原爆投下のことか。だとすれば、私たち日本人が「繰り返しません」と誓うのはおかしい
ではないか。それを誓う必要があるとすれば、それはアメリカ合衆国国民であろう。
あの二発の非人道的な殺人兵器を日本人に対して、
それも非戦闘員に対して使用したのはアメリカ人である。
いや、この場合の過ちとは、原爆投下を招いた戦争のことをいっているのだ
とする見解がある。
おそらく、このフレーズの解釈としてはこれが主流であろう。
そうであるとすれば、私たち日本人は
原爆投下も私たち日本人にそもそもの原因があると宣言していることになる。
自分たちがあの戦争を仕掛けなければ、原爆投下はなかったのだと。
つまり、悪いのは私たちであったと悔いているのだ。
これは、論理的には非常に“歪イビツ”である。
繰り返すが、原爆を投下したのはアメリカ人である。
原爆投下だけではなく、東京大空襲も、大阪、名古屋、徳島、青森、富山等々、
日本列島各都市への空襲も、武器も何ももたない非戦闘員を無差別に殺戮することを
明白に意図して行っている点で、重大な戦時国際法違反であり、
「人道に反する重大な戦争犯罪」である。
こういうことをいうと、すぐ私が大東亜戦争を賛美しているとか、
逆に左翼反日主義者であると非難するのが平成日本人の一般傾向であるが、
それは非論理の極みというべきであろう。
私が指摘しているのは、米軍による非戦闘員の無差別大量殺戮は、
そもそも大東亜戦争に走ったのはなぜかという問題とは全く別に扱うべき
アメリカの国家犯罪であるということである。
すなわち、大東亜戦争に走った原因、歴史的背景をつぶさに検証して
世界の後世に資する形で整理、引き継いでいくのは私たちの民族としての仕事であり、
それに対して原爆投下に代表される戦争犯罪は、
独立してアメリカ人が戦争犯罪人として裁かれるべき問題であるということなのだ。
ここに、戦の勝者が歴史を書くということについて二つのことが混在している。
そして、それは今もなお全く検証して整理されていないのである。
☆敗戦は「終戦」に、占領軍は「進駐軍」に
昭和20(1945)年以降、日本の教育、特に歴史教育を支配してきたのは
GHQ(連合国軍最高司令部総司令部)である。
そもそもGHQとは、日本が受諾したポツダム宣言を執行するために設置された
連合国の機関である。
では、無条件降伏した日本を管理する最高意思決定機関はどこか。
それは「極東委員会」である。
この極東委員会とGHQの関係は、極東委員会が決定した対日占領政策を
実際に遂行する機関がGHQであるという、いわば上下の関係にある。
組織である以上、明確に上下が存在しなければおかしい。
ところが、これは単なる「形式」であって、
実際にはGHQが極東委員会に従ったことはまずないのだ。
実質的に日本の占領をすべて執行したのは、極東委員会ではなくGHQであった。
その最高責任者がアメリカ陸軍のダグラス・マッカーサー元帥であった。
マッカーサーは、昭和20(1945)年8月14日に連合国軍最高司令官(SCAP)に就任し、
日本の占領施策を全面的に指揮したのである。
極東委員会の下部組織であるはずのGHQのボスは、
連合国軍最高司令官でもあったのだ。
結局、戦争とは「勝てば官軍」であって、
どんな組織で誰に何をやらせるかといった事柄も
勝者の理屈と事情で行われるものなのだ。
もちろん、このような米軍による日本占領下で行われた事柄も、
私たちにとっては検証の対象であることはいうまでもない。
現実は検証どころか、敗戦を「終戦」などという言葉に置き換えて事実を正視せず、
占領軍を「進駐軍」などといって刺激を和らげようとするなど、
占領された日本側が米軍に媚びへつらったのである。
☆なぜこんな奇妙なことになっているのか
思えば、明治維新といわれるあの時には、やはり卑しいほどの欧米崇拝に狂奔し、
大東亜戦争敗戦によって占領されたその後は、再びアメリカ至上主義が社会をリードする
という具合で、占領下で幼少期を過ごした私などは、
検証されないままの官軍教育と、異議を唱えることなど許されない占領軍教育と
その派生でもある左翼教育に振り回されて、異常な教育を受けて育ったのである。
ほんの一例を挙げれば、「道」のつくものはすべて軍国主義に繋がる
という乱暴な理屈で、華道、茶道まで白眼視され、
学校教育では柔道、剣道、書道などはすべて禁止されたのである。
他国の民俗文化などに余り興味も知識ももたぬGHQは、「道」という文字は
すべて軍国主義に繋がると切り捨てたのである。
余談として述べておくが、アメリカに占領されていた7年間に米
兵に殺された日本人は、調達庁の資料を調査した高山正之氏によれば約2500名である。
そして、米兵に強姦された日本女性は2万人強とされ、
米兵が強姦している現場で日本の警察官が見張り役をしていた
という事例は数多く伝えられている。
結局、我が国の近世・近代史は、二度にわたって戦の勝者が書いたまま
今もなお検証されていないということである。
こういう異常な歴史的経緯を辿り、私たちは今、一つの時代を終えようとしている。
これはどこまでも偶然と考えたいが、
私の大学生時代に「明治維新百年」を国家のお祝い事として祝事を展開したのは、
“長州政権”であった佐藤栄作内閣であった。
今、やはり“長州政権”ともいうべき安倍内閣が「明治百五十年」と銘打って
全く同じことを行おうとしている。
安倍内閣が「維新」という言葉の使用を回避したのは、後ろめたさの表れであろう。
国民の目を他に逸らしておいて自ら総裁任期を9年に延長したこと、
ロシア・プーチン大統領を長州に招いた上で北方領土への経済支援を開始したこと、
選挙権年齢を18歳に引き下げたこと――
これらは、すべて一つの政治目的、
部分的な現状追認という小手先の改憲に向かって繋がっている。
さらに、「明治百五十年」祝典だけに満足せず、
維新以降の軍国主義の基盤となった「皇民化教育」の基本テキストともいうべき
「教育勅語」を閣議決定してまで容認し、
「文化の日」を「明治の日」と呼称変更しようとしている。
実質的にGHQ民政局が作成した憲法であり、
占領地の現行法律尊重を求める「ハーグ陸戦条約」に抵触する、
存在するだけで国際法に違反している現憲法は、速やかに廃止されなければならない。
しかし、検証の対象当事者である
“長州内閣”にそれを行う資格があるとは思えない。
再び司馬遼太郎氏の造語を借用すれば、安倍内閣とは
もともと美しい歴史を紡いできた大和民族の永い歴史を、
短期間に再び醜く汚そうとする「異胎」と呼ぶべきであろう。
何がこの「異胎」の台頭を再び許したのか。
それは、官軍教育、GHQ教育という二つの異常な歴史教育を
全く検証してこなかった私たち市民の怠慢であるといえるだろう。
↑
「昭和天皇の大罪」ということ。
イカサマ明治維新の集大成が、棄民・棄兵・自己保身と蓄財の権化=昭和天皇。
日本有史以来、未曾有の大敗北と被占領の最大の責任者が、
シラーっとして憲法ガン無視、国政にしばしば容喙しつつ生き延びた。
ここですよ、問題は。
「六道輪廻図(Wheel of Life)」です。
☆曇り、午後から雨になるとか。
さて、
今日は、3.11のご命日です、 合掌
避難生活を余儀なくされておられる皆々様に、衷心よりお見舞い申し上げます。
6年と4ヶ月が経ちました。
特区担当大臣の山本とやら、下痢壺と同じPSYCHO-PASSだな、
人相、物言い イカれておるわw
◆https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/209195
日刊ゲンダイ 2017年7月10日
◎加計問題で 閉会中審査
前川前次官「歪められた行政」暴露
加計学園の獣医学部新設をめぐる問題で、前川喜平前文科事務次官が
初めて国会の議論の場に立った。
加計学園ありきで「不公平」 「不透明」に行政が歪められた事実を告発。
「背景に官邸の動きがあった」と、政権中枢の関与を明言した。
10日午前の衆院の閉会中審査は、文科委員会と内閣委員会の連合審査会として、
第1委員室で行われた。
参考人として呼ばれたのは前川氏と
国家戦略特区諮問会議ワーキンググループ(WG)委員の原英史氏の2人。
前川氏は開始予定時刻の午前9時には入室、
官僚時代何度も答弁に立った委員会だけに、落ち着いた様子だった。
ところが、審議は冒頭から不穏な空気に。
いったん、委員長や質問者が席に着いたものの、再び、委員長以下メンバーが離席。
民進党議員が質疑の際に掲示するパネルと配布する資料の取り扱いを巡ってモメ、
理事会で協議となったためだ。
結局、審議は26分遅れで始まった。
最初の質問者の民進党・福島伸享議員はまず、安倍首相の不在を糾弾。
九州豪雨が激甚災害指定となりそうなほどの甚大な被害をもたらしている状況下で、
「G20は終了したのになぜすぐに欧州歴訪から帰国しないのか」と追及した。
安倍首相はエストニア訪問だけキャンセルして帰国を11日に1日早めたが、
福島議員は「まさかこの委員会に出席したくないから帰国しないのか」と
疑問を投げかけ批判、安倍首相と昭恵夫人出席の集中審議の開催を求めた。
加計問題への官邸の関与について問われた前川氏は、
「直接の担当は内閣府だが、その背景には官邸の存在があり、
和泉洋人首相補佐官がさまざまに動いていたことは、
文科省が公開した文書からも明らかだ」と、官邸の関与を明言した。
また、国家戦略特区の規制改革で獣医学部の新設が認められたことについて、
「どこに事業をやらせるか、という穴のあけ方に不公平、不透明な部分がある。
初めから加計学園に決まるよう 結論までのプロセスが進められたように見える」と、
加計ありきで行政が歪められたと断言した。
前川氏は終始、冷静な口調だった。
■萩生田副長官は「官邸の意向」発言を全面否定
委員会には、山本幸三特区担当大臣や
文科省の常盤豊高等教育局長も出席して答弁した。
山本大臣は獣医師の需給について「量や数をはっきり示すことは無理」と
トンデモ発言で場を騒然とさせた。
ダラダラ発言を続け、
委員長(自民党)から「答弁は簡潔に」と注意される場面もあった。
常盤局長は文科省が公開した昨年10月21日付の文書について聞かれると、
萩生田官房副長官とのやりとりについては「記憶にない」を繰り返した。
前川氏の発言と山本大臣や萩生田副長官の答弁は食い違うばかりで、
共産党は前川氏と萩生田副長官、和泉補佐官の3人の証人喚問を求めた。
「特区担当は内閣府だが、背後に官邸の動きがあった。
和泉洋人首相補佐官がさまざまな動きをしていた」――。
これまでの会見と同様、国会の場でも堂々とした様子でこう訴えた前川氏。
あらためて獣医学部新設をめぐり、
「(選定の)プロセスが不透明で不公正だと思っている。
初めから加計学園と決まっていた」と強調した。
「行政が歪められたとは何か。隠蔽された事実とは」。
共産党の宮本岳志議員がこう尋ねると、前川氏は
国家戦略特区の規制改革に触れつつ、
「(岩盤規制に)穴を開けるかどうかではなく、穴の開け方、穴を通って
どの主体がやるのか。規制緩和の恩恵を受けるのか。
その結論に至るまでのプロセスに問題がある。
不公平、不透明な部分がある」と答えた。
獣医学部新設で満たすべき条件である「石破4条件」に照らし、
「今治市の提案が合致しているかどうか十分な議論がされていない。
不公平で、国民から見えないところで決定された」と訴えた。
一方で、萩生田光一官房副長官が「首相の意向」を示したとされる文書について、
前川氏が「在任中に目にした」と断言したのに対し、
萩生田副長官は表情をこわばらせ
「このような項目をつまびらかに発言した記憶はない」と全面否定した。
◆http://www.asyura2.com/17/senkyo228/msg/817.html
投稿者: 赤かぶ 日時: 2017 年 7 月 11 日 kNSCqYLU
◎「たまたまお友達から話が来たから飛びついた」
前愛媛県知事が加計学園との関係を自ら曝露、まさかのオウンゴールに
加計学園問題、お友達繋がりだったことが
誘致を取り仕切った前愛媛県知事の口から明言されました。
詳細は以下から。
7月10日に行われた加計学園問題を巡る閉会中審査で、
加計学園の獣医学部誘致に尽力した文科省OBでもある
加戸守行前愛媛県知事の口から驚きの事実が飛び出しました。
それが自民党の青山繁晴議員の質問に答える中での
「加計学園が、たまたま愛媛県会議員の今治選出議員と、
加計学園の事務局長がお友達であったからこの話が繋がれてきて、
飛びつきました。これもだめなんでしょうか」というもの。
動画を見ていると議場がざわついている事が分かりますが、
当然お友達繋がりの学校法人を 優先的に誘致しようとするのは、
地方自治体として極めて公正さに欠ける大きな問題行為である
ことは言うまでもありません。
そしてこのお友達繋がり、以前お伝えした加計学園と安倍政権のズブズブさ
に直結するズブズブ具合であることが分かりました。
以下ご参照!
☆https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=MLjPMO0NDW8
◎170710青山繁晴★参議院・閉会中審査「加計学園」問題質疑 B
タンカ、二枚目、
「毘沙門天」です。
民進党最高顧問に招聘すべきですよ、
◆http://my.shadowcity.jp/2017/07/post-11440.html
ネットゲリラ (2017年7月10日)
◎ドロ舟が沈むぞーーーーーーー!!
ノイホイさんが、って言え民進党というツイッターやってて、なかなか面白い。
☆https://twitter.com/search?q=
%E3%81%A3%E3%81%A6%E8%A8%80%E3%81%88%E6%B0%91%E9%80%B2%E5%85%9A&src=typd
#菅野完 @noiehoie 7月9日
目標は?=格差是正と 大幅賃上げを基調とした景気回復です
手段は?=逆累進制が強い消費税を撤廃し、
企業に懲罰的な賃上げ圧力をかけ、
積極的財政出動で景気浮揚につとめます
具体的には?=消費税は即時撤廃。
法人税は昭和60年水準に戻し、政府直接雇用を増やします
って言え、民進党。
消費税撤廃とは
財政的に無責任ではないか?=財政均衡は「結果としてそうあれば望ましい」でしかない。
冷静にかんがえてみよ、「失われた30年」とは
消費税があがりつづけ法人税が下がり続けた30年だ。
ならば抜本的に反省が必要だろう。まず何より景気。
景気をささえるのは生活
って言え民進党
財源はあるのか?=これまで自民党政権下での景気浮揚策
財源論からの指摘がなかったのに我々の場合だと急に
財源の話になるのが滑稽だ。
自民党政権には感謝している
「トリクルダウンなんぞ起こらない」と立証してくれたからだ。
財源はある。 法人と富裕層だ。 分配こそ国家だ。
って言え民進党
賃上げとは具体的に?=最低でも最低賃金 全国一律1500円。
これは速やかに実現する。長期的には、
25歳から65歳の賃金労働者の手取り月給が「年齢x10万円」
つまり、「40歳なら最低40万」となる状況を目指します
って言え、民進党。
安全保障はどうするのか?=安全保障と社会保障という言葉で同じ「保障」
と言う言葉が使われているのが
興味深いとはおもわんかね? 北朝鮮、中国、確かに脅威だろう。
しかし足下に「貧困」という脅威が忍び寄っている
ことをまず直視しようではないか
って言え民進党
有権者になにか一言=市民の皆さんには、
「しっかり稼いでしっかり休もう」と言いたい。
その環境を整備するために我が党は一丸となって働く。
手取り月給最低でも年齢x1万円、週40時間労働の徹底、
週休二日制・有休消化推進という
「当たり前のこと」を愚直に実現したい
って言え民進党
なぜそこまで賃上げに拘るのか?=拘らないのがおかしいのだ。
労働者が最低でも「手取り月給=年齢x1万円」
を週40時間労働のみで稼げるようにし、
18時に会社を出、20時には家族と食卓を囲み、
22時には就寝できるという
当たり前の生活を市民に提供できなくて、何が政府か。
って言え民進党
政府直接雇用の増大とは?
行政改革の流れに逆行するのでは?=皆さんは何か勘違いしている。
日本は政府や地方公共団体が人を雇わなさすぎるのだ。
公務員の数は多いとは言えない。それに、
「失われた30年」とはすなわち
「公務員を叩きつづけた30年」だ
と早く気づく必要がある。
って、言え民進党
中小企業等、困る企業があるのでは?=もちろん最初は大企業から着手していく。
財政体質から賃上げに応じられない企業もあるだろう。
しかし申し訳ないが、
「人を雇うという行為の責任を負え」と言いたい。
人員整理などで出た失業者は、
これまで以上に手厚い保護で支え抜く。
って言え。民進党
労働政策に力を入れると?=新たな法律を作る必要はない。問題は、
労基法を守らない企業つまり所謂ブラック企業が横行している
ところだ。具体的な政策としては、労基署の人員を増やし、
所轄企業の監督を徹底させる
って言え、民進党
急進的ではないか?=「30年間の怠慢のツケ」を清算しようというのだから
急進的に見えるのかもしれない。しかし「消費税撤廃、
賃上げ、労働環境の改善、財政による景気刺激」
という主張には「新規性」はない。
いわば「当たり前」の主張だ。我が党は当たり前のことを愚直にやる
って言え民進党
党のガバナンスは?=人事案以外の党議拘束をすべて外すことを言明する。
また党内の議論はすべて広く市民に公開したい。
我が国の議会をダメにしているのは「新党」。
年末になると政党助成金狙いの新党が出る
愚かしい風潮に終止符を打つためにも
助成金に頼らない党運営を目指したい
って言え民進党
憲法改正は?=戦後この方、「実務能力の低い政治家が憲法改正を語りたがる」
とうトレンドが続いている。我が党はそういう姿勢から距離を置きたい。
憲法より景気だ。まず生活だ。
そもそも憲法改正論議とは、市民のがわから成されるべきであり
我々公職者は抑制的であるべきだ
って言え民進党
自民党との対立軸は?=我が党は、基本的には大きな政府路線だ。
そして内政外交両面ともに人権を基軸におき、
同時にあらゆる非科学的なものとも距離を置きたい。
こういえば、自ずと、新自由主義路線で
人権軽視かつオカルト大好きな自民党との距離は
鮮明ではないか?
って言え民進党
こうして並べてみると、民進党の進むべき途が見えてくる。
☆https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170708-00050152-yom-soci
読売 7/9(日)
◎森友学園、購入額の10倍記載 … 府への提出書類
ところで、あちこちの地方選挙で、
自民党系の候補が、物凄い勢いで負けているんですけどw
以下ご参照!
タンカ、三枚目、
「四臂観音菩薩(しび かんのんぼさつ)」です。
当ブログ年来の主要テーマの一つが「再考 明治維新」です、
◆http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52221
現代ビジネス 2017/07/06
◎日本を滅ぼした、明治維新という「過ち」
一度も「検証」されない近代にメスを入れる 原田 伊織
☆歴史は「勝者」のものだが …
このたび、
『明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト』(講談社文庫)
を上梓させていただいた。
実は、この著作の初刊は2012年に遡り、2015年にこれを「改訂増補版」として
改めて単行本の形で世に問い、今回これをさらに増補し、
「完全増補版」として文庫化したものである。
今更ながら、我が国近代という時代は、不思議なことにまだ一度も「検証」
というメスを入れられたことがないのだ。
司馬遼太郎氏風の表現をすれば、これは
「世界史的にみても」稀有な事例というべきであろう。
歴史を検証しないということは、歴史から何かを学ぼうとする意志をもたない
ということである。
このことがいかに罪深いことであるか、
私たちはそろそろ手痛い審判を受けるに違いない。
私たちは、明治維新という出来事以降の時代を「近代」と呼んでいる。
そして、私たちが受けてきた教育、今も学校教育として施されている教育――
これを「官軍教育」と呼ぶことについては、
今やかなりの規模と広がりのコンセンサスが成立している――
では、近代=先進的という意味を色濃く含ませて教え込まれるのである。
いい換えれば、近代より前の時代=近世は「後進的」な時代として否定すべきもの
という教育が、今もなお為されているのだ。
洋の東西を問わず、古来、戦の勝者が「歴史を書く」ことは、
ごくごく普通のことであった。
多くの場合、勝者はその戦と戦に至ったプロセスの正当性を説くのだ。
このことは、中国史においても西洋史においても何ら変わりはない。
☆「過ちは繰り返しません」の奇妙さ
問題は、勝者の書いた歴史は一定期間を経て一度は検証されるべきものである
という宿命ともいうべき性格をもっているということだ。
人類の歴史を紐解けば、どの民族でも50年、100年という時間を経てそれを行っている。
ところが、一人近代日本人のみが、これを行っていないのである。
いや、例えば、広島、長崎への原爆投下という悲劇について、
「過ちは繰り返しません」
と誓っているではないかという反論があるかも知れない。
しかし、これは実に奇妙なフレーズである。
このフレーズにいう「過ち」とは、何のことか。
原爆投下のことか。だとすれば、私たち日本人が「繰り返しません」と誓うのはおかしい
ではないか。それを誓う必要があるとすれば、それはアメリカ合衆国国民であろう。
あの二発の非人道的な殺人兵器を日本人に対して、
それも非戦闘員に対して使用したのはアメリカ人である。
いや、この場合の過ちとは、原爆投下を招いた戦争のことをいっているのだ
とする見解がある。
おそらく、このフレーズの解釈としてはこれが主流であろう。
そうであるとすれば、私たち日本人は
原爆投下も私たち日本人にそもそもの原因があると宣言していることになる。
自分たちがあの戦争を仕掛けなければ、原爆投下はなかったのだと。
つまり、悪いのは私たちであったと悔いているのだ。
これは、論理的には非常に“歪イビツ”である。
繰り返すが、原爆を投下したのはアメリカ人である。
原爆投下だけではなく、東京大空襲も、大阪、名古屋、徳島、青森、富山等々、
日本列島各都市への空襲も、武器も何ももたない非戦闘員を無差別に殺戮することを
明白に意図して行っている点で、重大な戦時国際法違反であり、
「人道に反する重大な戦争犯罪」である。
こういうことをいうと、すぐ私が大東亜戦争を賛美しているとか、
逆に左翼反日主義者であると非難するのが平成日本人の一般傾向であるが、
それは非論理の極みというべきであろう。
私が指摘しているのは、米軍による非戦闘員の無差別大量殺戮は、
そもそも大東亜戦争に走ったのはなぜかという問題とは全く別に扱うべき
アメリカの国家犯罪であるということである。
すなわち、大東亜戦争に走った原因、歴史的背景をつぶさに検証して
世界の後世に資する形で整理、引き継いでいくのは私たちの民族としての仕事であり、
それに対して原爆投下に代表される戦争犯罪は、
独立してアメリカ人が戦争犯罪人として裁かれるべき問題であるということなのだ。
ここに、戦の勝者が歴史を書くということについて二つのことが混在している。
そして、それは今もなお全く検証して整理されていないのである。
☆敗戦は「終戦」に、占領軍は「進駐軍」に
昭和20(1945)年以降、日本の教育、特に歴史教育を支配してきたのは
GHQ(連合国軍最高司令部総司令部)である。
そもそもGHQとは、日本が受諾したポツダム宣言を執行するために設置された
連合国の機関である。
では、無条件降伏した日本を管理する最高意思決定機関はどこか。
それは「極東委員会」である。
この極東委員会とGHQの関係は、極東委員会が決定した対日占領政策を
実際に遂行する機関がGHQであるという、いわば上下の関係にある。
組織である以上、明確に上下が存在しなければおかしい。
ところが、これは単なる「形式」であって、
実際にはGHQが極東委員会に従ったことはまずないのだ。
実質的に日本の占領をすべて執行したのは、極東委員会ではなくGHQであった。
その最高責任者がアメリカ陸軍のダグラス・マッカーサー元帥であった。
マッカーサーは、昭和20(1945)年8月14日に連合国軍最高司令官(SCAP)に就任し、
日本の占領施策を全面的に指揮したのである。
極東委員会の下部組織であるはずのGHQのボスは、
連合国軍最高司令官でもあったのだ。
結局、戦争とは「勝てば官軍」であって、
どんな組織で誰に何をやらせるかといった事柄も
勝者の理屈と事情で行われるものなのだ。
もちろん、このような米軍による日本占領下で行われた事柄も、
私たちにとっては検証の対象であることはいうまでもない。
現実は検証どころか、敗戦を「終戦」などという言葉に置き換えて事実を正視せず、
占領軍を「進駐軍」などといって刺激を和らげようとするなど、
占領された日本側が米軍に媚びへつらったのである。
☆なぜこんな奇妙なことになっているのか
思えば、明治維新といわれるあの時には、やはり卑しいほどの欧米崇拝に狂奔し、
大東亜戦争敗戦によって占領されたその後は、再びアメリカ至上主義が社会をリードする
という具合で、占領下で幼少期を過ごした私などは、
検証されないままの官軍教育と、異議を唱えることなど許されない占領軍教育と
その派生でもある左翼教育に振り回されて、異常な教育を受けて育ったのである。
ほんの一例を挙げれば、「道」のつくものはすべて軍国主義に繋がる
という乱暴な理屈で、華道、茶道まで白眼視され、
学校教育では柔道、剣道、書道などはすべて禁止されたのである。
他国の民俗文化などに余り興味も知識ももたぬGHQは、「道」という文字は
すべて軍国主義に繋がると切り捨てたのである。
余談として述べておくが、アメリカに占領されていた7年間に米
兵に殺された日本人は、調達庁の資料を調査した高山正之氏によれば約2500名である。
そして、米兵に強姦された日本女性は2万人強とされ、
米兵が強姦している現場で日本の警察官が見張り役をしていた
という事例は数多く伝えられている。
結局、我が国の近世・近代史は、二度にわたって戦の勝者が書いたまま
今もなお検証されていないということである。
こういう異常な歴史的経緯を辿り、私たちは今、一つの時代を終えようとしている。
これはどこまでも偶然と考えたいが、
私の大学生時代に「明治維新百年」を国家のお祝い事として祝事を展開したのは、
“長州政権”であった佐藤栄作内閣であった。
今、やはり“長州政権”ともいうべき安倍内閣が「明治百五十年」と銘打って
全く同じことを行おうとしている。
安倍内閣が「維新」という言葉の使用を回避したのは、後ろめたさの表れであろう。
国民の目を他に逸らしておいて自ら総裁任期を9年に延長したこと、
ロシア・プーチン大統領を長州に招いた上で北方領土への経済支援を開始したこと、
選挙権年齢を18歳に引き下げたこと――
これらは、すべて一つの政治目的、
部分的な現状追認という小手先の改憲に向かって繋がっている。
さらに、「明治百五十年」祝典だけに満足せず、
維新以降の軍国主義の基盤となった「皇民化教育」の基本テキストともいうべき
「教育勅語」を閣議決定してまで容認し、
「文化の日」を「明治の日」と呼称変更しようとしている。
実質的にGHQ民政局が作成した憲法であり、
占領地の現行法律尊重を求める「ハーグ陸戦条約」に抵触する、
存在するだけで国際法に違反している現憲法は、速やかに廃止されなければならない。
しかし、検証の対象当事者である
“長州内閣”にそれを行う資格があるとは思えない。
再び司馬遼太郎氏の造語を借用すれば、安倍内閣とは
もともと美しい歴史を紡いできた大和民族の永い歴史を、
短期間に再び醜く汚そうとする「異胎」と呼ぶべきであろう。
何がこの「異胎」の台頭を再び許したのか。
それは、官軍教育、GHQ教育という二つの異常な歴史教育を
全く検証してこなかった私たち市民の怠慢であるといえるだろう。
↑
「昭和天皇の大罪」ということ。
イカサマ明治維新の集大成が、棄民・棄兵・自己保身と蓄財の権化=昭和天皇。
日本有史以来、未曾有の大敗北と被占領の最大の責任者が、
シラーっとして憲法ガン無視、国政にしばしば容喙しつつ生き延びた。
ここですよ、問題は。