画は 歌川 廣貞 (生没年不詳)、五粽亭 (ごそうてい)と号す。
江戸時代後期の 大坂の浮世絵師。 歌川國升の門人。
作画期は 弘化4年(1847年)から文久3年(1863年) 作
「稚児淵 巻ノ一」より、
「武智左馬之介」 四代目中村歌右衛門 「捨若丸」 中村玉七 です。
☆雨模様、寒い。 リラ冷えか、
曲者くせもの企業、
◆http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2017/05/post-ec48.html
マスコミに載らない海外記事 2017年5月14日 (日)
◎グーグルとフェイスブックを置き換える必要性
☆http://journal-neo.org/2017/05/11/
the-imperative-of-replacing-google-and-facebook/
Tony Cartalucci 2017年5月11日
アメリカを本拠とする巨大ハイテク企業グーグルとフェイスブックが、長年、
各国の情報空間を独占し、利用するのに任せた後、
各国は、情報空間の管理をより本気に考えはじめている。
最近のGeekTime記事によれば、最近ベトナムが、このハイテク巨大企業二社が、
この東南アジアの国で現在享受している情報独占のバランスを改めるべく、
検索エンジンとソーシャル・メディア・ネットワークに対する
国産代替策を奨励し始めた。
☆検索エンジンとソーシャル・メディアの範囲を超えている
グーグルとフェイスブック
この二つのハイテク業界の巨大企業と、彼らに似た各社は、発端以来、
世界中の政治、実業界、軍指導者たちには、
利益と拡大を求める好機を狙うだけの企業のように見えている可能性がある。
ところが、何より、グーグルとフェイスブックは、明らかに、
それを遙かに超えたものになっている。
両社は検証可能な形で、アメリカ国務省と協力し、
リビア政府の崩壊から、シリアにおける政権転覆の企みに至るまで、
世界中で、NDI地政学的目的を追求し、人々の物の見方を操作し、
ウオール街とワシントンの為の
社会・政治目標を達成するため、長年、世界中で、
ソーシャル・メディアと情報技術を活用してきている。
ソーシャル・メディアを、標的にした国家の情報空間支配に利用し、
社会政治的破壊や、政権転覆さえ実行する手段として使うことは、
2011年、アメリカが画策した“アラブの春”の際、頂点に達した。
最初は、フェイスブックや他のソーシャル・メディア上で
組織的に準備された自発的な抗議行動として描かれたが、
現在では、ニューヨーク・タイムズの“アメリカの集団がアラブの春助長を支援”
などの記事で、
☆http://www.nytimes.com/2011/04/15/world/15aid.html
準備に、グーグルとフェイスブックが直接関与して、
抗議行動の何年も前に、アメリカ政府が活動家たちを訓練していた
ことが明らかになっている。
アメリカ国務省の全米民主主義基金(NED)と、その下部組織フリーダム・ハウス、
国際共和研究所(IRI)や全米民主国際研究所(NDI)によって資金を供与され、
支援されている反政府派フロント組織が、
グーグルとフェイスブックの幹部と技術サポート・チームが出席していた、
いくつかのサミット招待にされた。
サミットにも参加していたアメリカとヨーロッパのマスコミと協力して、
連中が2011年に実行する行動計画を与えたのだ。
その結果が、ソーシャル・メディアの事実上の兵器化で、
結局、最終的にチュニジア、エジプト、リビアとイエメンの政府を打倒し、
現在シリアを6年の戦争に陥れている、重武装した戦士を含む、
実際は長期間にわたり計画された、この地域における一連のクーデターに対する
隠れ蓑として機能したのだ。
現在、シリアで継続している紛争の中で、グーグルの関与が再び明らかになる。
ガーディアンは、2012年に“シリア: グーグル・マップで、
通りの名前を変えることが可能か?”と題する記事で、こう報じている。
☆https://www.theguardian.com/world/shortcuts/2012/feb/15/
syria-rename-streets-google-maps
シリアをバッシャール・アル・アサド大統領の支配から解放するための
戦いの中で、反政府活動家たちは、地図上から彼を消し去る
プロジェクトに乗り出した。文字通り。グーグル・マップ上で、
アサド家にちなんで名付けられたダマスカスの主要な大通りが、
反乱の英雄たちにちなんで、改名されて出現した。
地図版アラブの春だ。昨年8月、反カダフィ反政府派がトリポリに攻め込んだ際、
地図サービス上で、この都市の主要な広場の名前は、
かつての独裁者によって与えられた“グリーン広場”から、
元の名前である“殉教者広場”へと、一夜にして変わった。
インターネットの巨人による地図サービスには、政治的紛争への介入実績がある。
国産の代替システムが無い国では、グーグルの独占によって、
こうした欺瞞的な手法で、人々の物の見方が、一方的な影響を受けてしまうことになる。
“グーグル、シリア反政府派のアサド政権打倒支援を計画したと、
漏洩したヒラリー・クリントン電子メールは主張”という題の2016年の記事で、
☆http://www.independent.co.uk/life-style/gadgets-and-tech/news/
google-syria-rebels-defection-hillary-clinton-emails-wikileaks-a6946121.html
インデペンデント紙は、シリアに関するグーグルの活動をより詳しく書いている。
グーグルが開発した対話型ツールは、シリア反政府派を励まし、
アサド政権打倒を支援するように設計されていたと、
ヒラリー・クリントンの漏洩した電子メールが暴露していると報じられている。
シリア指導部内部の離反を追跡し、マッピングすることで、
一層多くの人々の離反を奨励し、反政府派に‘自信を与える’
よう考えられていたとされる。
明らかに、グーグルではインターネット検索以上のことが行われているのだ。
外国企業が自国の情報空間を支配するのを許す国々も同様に無責任だ -
検証された、文書記録がある違反の観点からして -
外国企業が、国家インフラの他の
極めて重要な部分に対する支配を許してしまうことになるのだから。
☆自国の情報空間支配を進めるベトナム
GeekTime記事をアメリカ国務省の全米民主国際研究所NDIも共有し
“フェイスブックの代替策を構築するというベトナムの計画は、
偽ニュースと戦うためなのか、検閲の助長なのか?”
という題名のツィッターで述べている(強調は筆者):
今月早々の、議会委員会会合で、ベトナム情報通信相チュオン・ミン・トゥアンは、
フェイスブックやグーグルなどのシステム
(ベトナムで、これらのカテゴリーで最も人気がある二つ)
の国産代替品を開発するよう、政府は、
ベトナムのハイテク企業に奨励していると述べた。
記事はこうも報じている。
これは“サイパー・セキュリティーの強化”と我が国の情報健全性に対する
キャンペーンの一環だ。“フェイスブック上で、
反政府的内容の‘偽ページ’が制御できないほど増加する問題に
対処することが狙いだ”とトゥアン情報通信相は言う。
“更に進めて、ベトナムでは、フェイスブックと競合し、
置き換わることができる国産企業が提供するソーシャル・ネットワークが必要だ。”
全米民主国際研究所NDIが記事に触れたのは、ベトナム政府が
検索エンジンとソーシャル・メディアの国産化で利益を得ることに固執している
ことを示唆する狙いで - 実際そうなのだ。
しかしながら、ベトナム情報空間の自国化は、ベトナムの国防産業、
エネルギーや水道インフラ、教育や医療機関の自国化と同じことだ。
そうしたものは、ワシントン、ウオール街やシリコン・バレーではなく、
ベトナム人が支配すべきものだ。
ベトナム政府が、この国産化を悪用するかどうかは、ベトナム人が決めることだ。
本当の全米民主国際研究所NDIの懸念は、情報技術の国産化が
ベトナムで完成してしまえば、
アメリカ外交政策やNDIなどのフロント組織の活動を
動かしている大企業-金融業界の既得権益にとって、
社会政治的 転覆用の、こうした効果的手段が永久に閉ざされてしまうことなのだ。
----------
ベトナムとは大違い?
税金を収めない巨大ハイテク企業の意向を「忖度して」、
著作権者の許諾を得ずとも、書籍を丸ごとスキャンし、
インターネットで検索できるよう著作権法まで改悪するという、
とんでもない属国に暮らしている。
↑
フェイスブックは使わんので知りませんが、
Googleはクセモノですよw
ギャラリー酔いどれ の画像検索で、 site:goo.ne.jp ギャラリー酔いどれ
では当ブログ関連URLのみ? の画像ばかりですが、ギャラリー酔いどれ では、
てんでバラバラふっつけてくるw ギャラリー、酔いどれ、関連ならまだわかるんだが、
不快画像で記事のURL消した画像を実に執拗にふっつけてくるw
原発村の売国奴で経産のシロアリ・田中伸男を執拗に上位につけてくるw
こんな屑野郎の引用記事はとうの昔に消してるし、ま、異常ですなぁ。
ある意図があるんじゃないの? 遣り口が姑息で実に気分が悪いね。
廣貞、二枚目、
「忠孝武勇傳」 「小栗はん官」です。
朝鮮カルト=日本会議w
◆https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=128325
シャンティ・フーラ 2017/05/13
◎安倍首相改憲発言は「日本会議」のシナリオ
「但し書き」で9条2項を空文化 吹き込んだのは伊藤哲夫氏
より抜粋、
あべぴょんは、憲法9条に3項を設けて
自衛隊を明記する案を発表しましたが、
これは日本会議の幹部である伊藤哲夫氏によるものとのことです。
その真意は、“自衛隊を明記した第3項を加えて
2項を空文化させるべきである”ということらしい。
2項は権力不保持と交戦権を禁じたものなので、
これを空文化するという事は、武力行使を無制限に行いたい
ということになります。戦争がしたくて仕方がない
あべぴょんなので、まずはここからという事でしょう。
ただ、目論んでいた自民党の改憲草案に比べると、
随分後退した形になっています。
これは、森友学園の事件以来、安倍政権に対する警戒心が高くなり、
このままでは憲法改正が出来ないという危機感から、
まずは取り組みやすいところから手をつけようというつもりだと思います。
「ゆるねとにゅーす」さんは、“護憲派をだまし撃ちにするつもり”で
出した案のようだとしていますが、そうかも知れません。
ただ、記事にある通り、結果として自民党内の混乱を引き起こしていて、
政権としては末期症状ではないかという気がします。
(竹下雅敏)
☆http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-05-13/2017051301_01_1.html
しんぶん赤旗 2017/5/13
◎安倍首相改憲発言は――「日本会議」のシナリオ
「但し書き」で9条2項を空文化
東京・大田区演説会 志位委員長が告発
日本会議の政策委員で、第1次安倍政権から安倍首相のブレーン
をつとめてきた伊藤哲夫・日本政策研究センター代表は、
「憲法第九条に 三項を加え、
『但し前項の規定は確立された国際法に基づく自衛のための実力の保持を
否定するものではない』といった規定を入れること」
(同センター機関誌『明日への選択』昨年9月号)と提案。
さらに同センターの小坂実研究部長は、
「『戦力』の保持を禁じ、自衛隊の能力を不当に縛っている九条二項は、
今や国家国民の生存を妨げる障害物 …。
速やかに九条二項を削除するか、あるいは自衛隊を明記した第三項を加えて
二項を空文化させるべきである」(同誌昨年11月号)としています。
(中略)
ここには、9条に3項を加え自衛隊を位置付ける狙いが、
9条2項の空文化=死文化にあることがあけすけに語られています。
(以下略)
☆https://www.youtube.com/watch?v=DlrTAuqF0X4
【伊藤哲夫】自民党総裁選の行方 [桜H24/9/25]
◆https://yoshinori-kobayashi.com/13077/
小林よしのり 2017.05.13(土)
◎維新の会は権力に媚びるバカである
最近の「報道ステーション」は「共謀罪」に力を入れてて、大変良い。
ジャーナリズムの責任を果たしている。
維新の会が提案する「取り調べの可視化」を「付則」で入れても、
意味がないことがよく分かった。
「任意同行」で取り調べられるときに自白に追い込まれたら、その後、
逮捕されて「可視化」された中で自白を裏付ける証言をさせられるだけ。
しかも「付則」で入れた文言なんか、守られるかどうかも、怪しいということらしい。
一般国民は警察をなめている。
「一般人は関係ない」という政府の嘘に騙されてはいけない。
「一般人」とは何か?
権力に逆らわない者のことだ。
権力は永遠に自民党が維持するのではない。
民進党にも、共産党にも、代わるかもしれない。
自民党の中で、政権交代が起こり、
異常なまでの親中派の権力が生まれるかもしれない。
その権力に抵抗したら、「一般人」じゃなくなって、
「共謀罪」で監視され、捕まるかもしれない。
そのくらいの想像力もないのだろうか?
「維新の会」は安倍政権に擦り寄りたいのだろうが、明確に間違いを犯した。
自民党と同様に、やはり「保守」ではない。
「共謀罪」が成立したら、日本の言論空間、民主主義は、
「内心の自由」を失うのだから、いきなり北朝鮮や中国ほどではなくても、
韓国やロシア並みには狭まる方向に進むだろう。
TOC条約はテロ対策の条約ではない。
共謀罪もテロ対策ではない。
ただ、刑法の常識をひっくり返して、犯罪を計画しただけで、
監視され、準備したら逮捕され、裁かれるだけ。
実行に至らなかったかもしれない犯罪も、裁かれるだけ。
権力を強化しすぎると、暴力装置が国民に向いてくる危険を高めるだけである。
「自由は要らない、安全ならば」と安易に思い込んでいると、
その安全は権力によって粉砕されるだろう。
↑
「同和」の巣 = 維新。
廣貞、三枚目、
「忠孝奇人傳」 「おはん」です。
ユダ米と国内の財閥が戦争を望むんですよ、
◆http://lite-ra.com/2017/05/post-3155.html
リテラ 2017.05.13
◎水木しげるが50年前に書いた文章が発掘 …
「ぼくが書きたいのは敗け戦の話だったんだが それは許されないのだ」
▼http://lite-ra.com/images/mizukishigeru_01_170512.jpg
『総員玉砕せよ!』(講談社文庫)
2015年11月に亡くなった漫画家の水木しげるが、昭和40年頃に書いた
と思われる自筆の文章が発見され話題になっている。
今月11日、水木プロダクションの公式ツイッターアカウントがその文面を公開。
そこにはこんなことが書かれていた。
〈戦記物は勝たないとつまらないらしく「レイテ海戦」なんぞかくと
トタンに売れなくなるのだ。
(中略)ぼくが書きたいのは敗け戦の話だったんだがそれは許されないのだ。
少年たちは花々しいガダルカナル戦あたりまでしか読んでくれないのだ。
だから本があいついで売れるためには戦争に肯定的にならざるを得ない。
自分が思ったことを書いて売れるなんて、マンガはソンナもんじゃない〉
(原文ママ)
水木しげるといえば、まず思い浮かぶのは『ゲゲゲの鬼太郎』をはじめとした
妖怪漫画の数々だが、ご存知の通り、漫画家としてのもう1本の柱として、
自身の戦争体験を多分に反映させた戦争漫画を描き続けてきた作家でもある。
水木はこの文章が書かれた数年前から「少年戦記」という、
貸本向け戦記もの漫画専門誌の編集を任され、自身もそこに寄稿していた。
そこで、読者にどんな漫画がうけるのか色々と試行錯誤していたのだが、
その結果導き出された結論は上記のような残念なものだった。
日本軍がひ弱な姿を見せたり、ボロボロに負けたりする作品は読者にうけない
ということを把握した彼は、ある程度、読者におもねった雑誌づくりが必要だ
と感じていたようだ
(とはいえ、そんな時期に描かれた漫画でも、カルトとしか言いようのない
精神論を振りかざす日本軍を揶揄する描写などが差し挟まれていたりはしている。
また、たしかに主人公は優秀な戦績をおさめるヒーローとして描かれがちだが、
最終的には非業の戦死を遂げるパターンも多く、
作品のなかに厭戦的なメッセージは含まれているのだが、
それでは物足りなかったということなのだろう)。
というのも、当時の水木はまだメジャー出版社で漫画家デビューする前。
『ゲゲゲの鬼太郎』も『悪魔くん』も生まれる前である。
極貧生活のなか、ギリギリの状態で貸本用漫画を描いて暮らしている彼にとって
「少年戦記」はなんとしても商業的な成果をおさめなければならない雑誌だった。
文章には〈これが失敗すれば餓死しなければならなかった。
必ず成功させなければならなかった〉とまで書いている。
☆水木しげる「本当の戦記物は「戦争は無意味」と知らせるためのもの」
ただ、それは、先に引用した文章にもある通り、
作家・水木しげるにとって不本意なものだった。
彼がラバウルの激戦地に送られ、爆撃により左手を失っていることは有名だが、
その他に彼が残した戦争中のエピソードを読んでいると、
生きて帰ってこられただけでも奇跡としか言いようのない体験を多くしている
ことがわかる。
たとえば、不寝番で兵舎から離れていたところを敵の奇襲にあい、
彼の所属する分隊が全滅したという逸話はマンガや随筆のテーマとして
たびたび取り上げられているが、もしも不寝番の担当が違う時間帯であったら、
彼は生きて日本に帰ることはできなかっただろう。
そういった経験をしているからこそ、水木しげるには戦争を憎む気持ちが強くあり、
『総員玉砕せよ!』をはじめ、後年に描いた戦争漫画では一貫して
戦争をむごく、陰惨なものとして描いた。
だから、前述の文章のなかで彼は、貸本に描いた戦記漫画に関して、
このように綴っている。
〈(雑誌の)ダウンは即ち、餓死に通じていた。
こうしたものを即著者の思想と早合点してもらってはこまる。
営業ということが相当加味されているのだ〉
戦争を描く自分の漫画は、日本兵が勇ましく戦って勝利をおさめるような話ではなく、
「敗け戦」を描くものでありたい。
それは、実際に彼が目にした戦争は、惨めで、恐ろしくて、格好悪く、
無意味に人が死んでいくものであり、もう二度と繰り返してはならないものだからだ。
〈戦記ものと称する一連のマンガ「0戦はやと」とか
「紫電改のタカ」「我れは空の子」での一発の銃はなんのために発射するのか、
というと、自分の身を守るためで、いわば冒険活劇漫画であって、
本来の意味での戦争マンガというものではないだろう。
とにかく戦争のオソロシサは少しもないし、万事つごうよく弾丸がとび、
考えられないほどつごうよく飛行機もとんで万事めでたい。
食料なんかも常にあり、感激ありで、読んでいるものは戦争を待望したくなるくらいだ。
(中略)しかし、ぼくは、本当の戦記物というのは「戦争のおそろしいこと」
「無意味なこと」を知らせるべきものだと思う〉
(「朝日ジャーナル」1973年7月27日号/朝日新聞社)
〈自分としては、下級兵士たちのカッコ悪い日常を描くことで
意味もなく死んだ彼等の無念さを伝えたいと考えたのです〉
(朝日新聞1974年4月10日)
☆水木しげるは「死んだ戦友の夢を今でも見る」と語った
そのような漫画を描くことは、死んでいった戦友に対する慰霊でもある。
もう二度とあのような戦争を繰り返さないことこそが、
若くして死んでいった者たちへの供養なのである。
そして、それこそが、戦争を生き抜き、戦後に漫画家として
ペン一本だけで食べていけるようになった自分がやるべき仕事だと悟った。
〈僕は今でも、その頃の事を夢でよくみる。
(とても生きている間は忘れる事が出来ない。)
若い時代だったからよく記憶していて、
“戦死”した“戦友”たちが毎日のように登場してくる。
食うものも食わずに、毎日殴られて死んだ若者たちだ。
まァ、“悲劇”という言葉があるが、
僕は今ごろになって「悲劇以上の悲劇だった」と思っている。
そんな事で「戦記物」も思わず“力”が入ってしまうのだが、
それほど売れたわけではない〉
(『水木しげる貸本戦記漫画大全(1)戦場の誓い』パロマ舎)
「『コミック昭和史』や『総員玉砕せよ!』を描いたのは、
戦争を体験した漫画家として、残さなければならない仕事だと思ったからだ。
心ならずも亡くなった人たちの無念。 敗戦は滅亡だった。
食に困らず、豊かさを味わえる現代は天国のようだ。
戦争をすべきでない」(2006年8月16日付毎日新聞大阪朝刊)
〈ぼくは戦争ものをかくとわけのわからない怒りがこみ上げてきて仕方がない。
多分戦死者の霊がそうさせるのではないかと思う〉(『総員玉砕せよ!』講談社)
しかし、どんなに水木しげるが戦争体験者としての経験を漫画に落とし込み、
戦争の悲惨さを繰り返し主張しても、
日本はその恐ろしさを忘れどんどん右傾化していく。
その先鞭をつけたとも言える、90年代後半に出版された小林よしのり
『新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論』(幻冬舎)がヒットした時、
水木はエッセイマンガを通じてこんな警鐘も鳴らしていた。
〈私は『戦争論』で、ふとあの戦前の勇ましさを思いだし、
非常になつかしかったが なんだか輸送船に乗せられるような気持ちになった(中略)
『戦争論』の売れゆきが気になる。
「戦争恐怖症」のせいかなんとなく胸さわぎがするのだ〉
(『カランコロン漂泊記 ゲゲゲの先生大いに語る』小学館)
残念なことに、約20年前に水木しげるが感じた〈胸さわぎ〉は、
ことごとく悪い方に的中。
安倍政権は、特定秘密保護法、安保法制を整え、今度は「共謀罪」を強行採決
させようと動き、そして、いよいよ日本国憲法第9条に手をつけようとしている。
政権がいたずらに東アジア情勢の緊張を煽り、
「戦争もやむなし」の空気をつくろうと必死ないま、
水木しげるが50年以上前に書いた文章が見つかったのも偶然ではないのかもしれない。
我々はいまこそ改めて彼の伝えようとした思いを噛み締める必要がある。
(新田 樹)
↑
下痢壺一派の思惑ドーリには参りませんてw
国民はそれほど馬鹿ではない!
江戸時代後期の 大坂の浮世絵師。 歌川國升の門人。
作画期は 弘化4年(1847年)から文久3年(1863年) 作
「稚児淵 巻ノ一」より、
「武智左馬之介」 四代目中村歌右衛門 「捨若丸」 中村玉七 です。
☆雨模様、寒い。 リラ冷えか、
曲者くせもの企業、
◆http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2017/05/post-ec48.html
マスコミに載らない海外記事 2017年5月14日 (日)
◎グーグルとフェイスブックを置き換える必要性
☆http://journal-neo.org/2017/05/11/
the-imperative-of-replacing-google-and-facebook/
Tony Cartalucci 2017年5月11日
アメリカを本拠とする巨大ハイテク企業グーグルとフェイスブックが、長年、
各国の情報空間を独占し、利用するのに任せた後、
各国は、情報空間の管理をより本気に考えはじめている。
最近のGeekTime記事によれば、最近ベトナムが、このハイテク巨大企業二社が、
この東南アジアの国で現在享受している情報独占のバランスを改めるべく、
検索エンジンとソーシャル・メディア・ネットワークに対する
国産代替策を奨励し始めた。
☆検索エンジンとソーシャル・メディアの範囲を超えている
グーグルとフェイスブック
この二つのハイテク業界の巨大企業と、彼らに似た各社は、発端以来、
世界中の政治、実業界、軍指導者たちには、
利益と拡大を求める好機を狙うだけの企業のように見えている可能性がある。
ところが、何より、グーグルとフェイスブックは、明らかに、
それを遙かに超えたものになっている。
両社は検証可能な形で、アメリカ国務省と協力し、
リビア政府の崩壊から、シリアにおける政権転覆の企みに至るまで、
世界中で、NDI地政学的目的を追求し、人々の物の見方を操作し、
ウオール街とワシントンの為の
社会・政治目標を達成するため、長年、世界中で、
ソーシャル・メディアと情報技術を活用してきている。
ソーシャル・メディアを、標的にした国家の情報空間支配に利用し、
社会政治的破壊や、政権転覆さえ実行する手段として使うことは、
2011年、アメリカが画策した“アラブの春”の際、頂点に達した。
最初は、フェイスブックや他のソーシャル・メディア上で
組織的に準備された自発的な抗議行動として描かれたが、
現在では、ニューヨーク・タイムズの“アメリカの集団がアラブの春助長を支援”
などの記事で、
☆http://www.nytimes.com/2011/04/15/world/15aid.html
準備に、グーグルとフェイスブックが直接関与して、
抗議行動の何年も前に、アメリカ政府が活動家たちを訓練していた
ことが明らかになっている。
アメリカ国務省の全米民主主義基金(NED)と、その下部組織フリーダム・ハウス、
国際共和研究所(IRI)や全米民主国際研究所(NDI)によって資金を供与され、
支援されている反政府派フロント組織が、
グーグルとフェイスブックの幹部と技術サポート・チームが出席していた、
いくつかのサミット招待にされた。
サミットにも参加していたアメリカとヨーロッパのマスコミと協力して、
連中が2011年に実行する行動計画を与えたのだ。
その結果が、ソーシャル・メディアの事実上の兵器化で、
結局、最終的にチュニジア、エジプト、リビアとイエメンの政府を打倒し、
現在シリアを6年の戦争に陥れている、重武装した戦士を含む、
実際は長期間にわたり計画された、この地域における一連のクーデターに対する
隠れ蓑として機能したのだ。
現在、シリアで継続している紛争の中で、グーグルの関与が再び明らかになる。
ガーディアンは、2012年に“シリア: グーグル・マップで、
通りの名前を変えることが可能か?”と題する記事で、こう報じている。
☆https://www.theguardian.com/world/shortcuts/2012/feb/15/
syria-rename-streets-google-maps
シリアをバッシャール・アル・アサド大統領の支配から解放するための
戦いの中で、反政府活動家たちは、地図上から彼を消し去る
プロジェクトに乗り出した。文字通り。グーグル・マップ上で、
アサド家にちなんで名付けられたダマスカスの主要な大通りが、
反乱の英雄たちにちなんで、改名されて出現した。
地図版アラブの春だ。昨年8月、反カダフィ反政府派がトリポリに攻め込んだ際、
地図サービス上で、この都市の主要な広場の名前は、
かつての独裁者によって与えられた“グリーン広場”から、
元の名前である“殉教者広場”へと、一夜にして変わった。
インターネットの巨人による地図サービスには、政治的紛争への介入実績がある。
国産の代替システムが無い国では、グーグルの独占によって、
こうした欺瞞的な手法で、人々の物の見方が、一方的な影響を受けてしまうことになる。
“グーグル、シリア反政府派のアサド政権打倒支援を計画したと、
漏洩したヒラリー・クリントン電子メールは主張”という題の2016年の記事で、
☆http://www.independent.co.uk/life-style/gadgets-and-tech/news/
google-syria-rebels-defection-hillary-clinton-emails-wikileaks-a6946121.html
インデペンデント紙は、シリアに関するグーグルの活動をより詳しく書いている。
グーグルが開発した対話型ツールは、シリア反政府派を励まし、
アサド政権打倒を支援するように設計されていたと、
ヒラリー・クリントンの漏洩した電子メールが暴露していると報じられている。
シリア指導部内部の離反を追跡し、マッピングすることで、
一層多くの人々の離反を奨励し、反政府派に‘自信を与える’
よう考えられていたとされる。
明らかに、グーグルではインターネット検索以上のことが行われているのだ。
外国企業が自国の情報空間を支配するのを許す国々も同様に無責任だ -
検証された、文書記録がある違反の観点からして -
外国企業が、国家インフラの他の
極めて重要な部分に対する支配を許してしまうことになるのだから。
☆自国の情報空間支配を進めるベトナム
GeekTime記事をアメリカ国務省の全米民主国際研究所NDIも共有し
“フェイスブックの代替策を構築するというベトナムの計画は、
偽ニュースと戦うためなのか、検閲の助長なのか?”
という題名のツィッターで述べている(強調は筆者):
今月早々の、議会委員会会合で、ベトナム情報通信相チュオン・ミン・トゥアンは、
フェイスブックやグーグルなどのシステム
(ベトナムで、これらのカテゴリーで最も人気がある二つ)
の国産代替品を開発するよう、政府は、
ベトナムのハイテク企業に奨励していると述べた。
記事はこうも報じている。
これは“サイパー・セキュリティーの強化”と我が国の情報健全性に対する
キャンペーンの一環だ。“フェイスブック上で、
反政府的内容の‘偽ページ’が制御できないほど増加する問題に
対処することが狙いだ”とトゥアン情報通信相は言う。
“更に進めて、ベトナムでは、フェイスブックと競合し、
置き換わることができる国産企業が提供するソーシャル・ネットワークが必要だ。”
全米民主国際研究所NDIが記事に触れたのは、ベトナム政府が
検索エンジンとソーシャル・メディアの国産化で利益を得ることに固執している
ことを示唆する狙いで - 実際そうなのだ。
しかしながら、ベトナム情報空間の自国化は、ベトナムの国防産業、
エネルギーや水道インフラ、教育や医療機関の自国化と同じことだ。
そうしたものは、ワシントン、ウオール街やシリコン・バレーではなく、
ベトナム人が支配すべきものだ。
ベトナム政府が、この国産化を悪用するかどうかは、ベトナム人が決めることだ。
本当の全米民主国際研究所NDIの懸念は、情報技術の国産化が
ベトナムで完成してしまえば、
アメリカ外交政策やNDIなどのフロント組織の活動を
動かしている大企業-金融業界の既得権益にとって、
社会政治的 転覆用の、こうした効果的手段が永久に閉ざされてしまうことなのだ。
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ベトナムとは大違い?
税金を収めない巨大ハイテク企業の意向を「忖度して」、
著作権者の許諾を得ずとも、書籍を丸ごとスキャンし、
インターネットで検索できるよう著作権法まで改悪するという、
とんでもない属国に暮らしている。
↑
フェイスブックは使わんので知りませんが、
Googleはクセモノですよw
ギャラリー酔いどれ の画像検索で、 site:goo.ne.jp ギャラリー酔いどれ
では当ブログ関連URLのみ? の画像ばかりですが、ギャラリー酔いどれ では、
てんでバラバラふっつけてくるw ギャラリー、酔いどれ、関連ならまだわかるんだが、
不快画像で記事のURL消した画像を実に執拗にふっつけてくるw
原発村の売国奴で経産のシロアリ・田中伸男を執拗に上位につけてくるw
こんな屑野郎の引用記事はとうの昔に消してるし、ま、異常ですなぁ。
ある意図があるんじゃないの? 遣り口が姑息で実に気分が悪いね。
廣貞、二枚目、
「忠孝武勇傳」 「小栗はん官」です。
朝鮮カルト=日本会議w
◆https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=128325
シャンティ・フーラ 2017/05/13
◎安倍首相改憲発言は「日本会議」のシナリオ
「但し書き」で9条2項を空文化 吹き込んだのは伊藤哲夫氏
より抜粋、
あべぴょんは、憲法9条に3項を設けて
自衛隊を明記する案を発表しましたが、
これは日本会議の幹部である伊藤哲夫氏によるものとのことです。
その真意は、“自衛隊を明記した第3項を加えて
2項を空文化させるべきである”ということらしい。
2項は権力不保持と交戦権を禁じたものなので、
これを空文化するという事は、武力行使を無制限に行いたい
ということになります。戦争がしたくて仕方がない
あべぴょんなので、まずはここからという事でしょう。
ただ、目論んでいた自民党の改憲草案に比べると、
随分後退した形になっています。
これは、森友学園の事件以来、安倍政権に対する警戒心が高くなり、
このままでは憲法改正が出来ないという危機感から、
まずは取り組みやすいところから手をつけようというつもりだと思います。
「ゆるねとにゅーす」さんは、“護憲派をだまし撃ちにするつもり”で
出した案のようだとしていますが、そうかも知れません。
ただ、記事にある通り、結果として自民党内の混乱を引き起こしていて、
政権としては末期症状ではないかという気がします。
(竹下雅敏)
☆http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-05-13/2017051301_01_1.html
しんぶん赤旗 2017/5/13
◎安倍首相改憲発言は――「日本会議」のシナリオ
「但し書き」で9条2項を空文化
東京・大田区演説会 志位委員長が告発
日本会議の政策委員で、第1次安倍政権から安倍首相のブレーン
をつとめてきた伊藤哲夫・日本政策研究センター代表は、
「憲法第九条に 三項を加え、
『但し前項の規定は確立された国際法に基づく自衛のための実力の保持を
否定するものではない』といった規定を入れること」
(同センター機関誌『明日への選択』昨年9月号)と提案。
さらに同センターの小坂実研究部長は、
「『戦力』の保持を禁じ、自衛隊の能力を不当に縛っている九条二項は、
今や国家国民の生存を妨げる障害物 …。
速やかに九条二項を削除するか、あるいは自衛隊を明記した第三項を加えて
二項を空文化させるべきである」(同誌昨年11月号)としています。
(中略)
ここには、9条に3項を加え自衛隊を位置付ける狙いが、
9条2項の空文化=死文化にあることがあけすけに語られています。
(以下略)
☆https://www.youtube.com/watch?v=DlrTAuqF0X4
【伊藤哲夫】自民党総裁選の行方 [桜H24/9/25]
◆https://yoshinori-kobayashi.com/13077/
小林よしのり 2017.05.13(土)
◎維新の会は権力に媚びるバカである
最近の「報道ステーション」は「共謀罪」に力を入れてて、大変良い。
ジャーナリズムの責任を果たしている。
維新の会が提案する「取り調べの可視化」を「付則」で入れても、
意味がないことがよく分かった。
「任意同行」で取り調べられるときに自白に追い込まれたら、その後、
逮捕されて「可視化」された中で自白を裏付ける証言をさせられるだけ。
しかも「付則」で入れた文言なんか、守られるかどうかも、怪しいということらしい。
一般国民は警察をなめている。
「一般人は関係ない」という政府の嘘に騙されてはいけない。
「一般人」とは何か?
権力に逆らわない者のことだ。
権力は永遠に自民党が維持するのではない。
民進党にも、共産党にも、代わるかもしれない。
自民党の中で、政権交代が起こり、
異常なまでの親中派の権力が生まれるかもしれない。
その権力に抵抗したら、「一般人」じゃなくなって、
「共謀罪」で監視され、捕まるかもしれない。
そのくらいの想像力もないのだろうか?
「維新の会」は安倍政権に擦り寄りたいのだろうが、明確に間違いを犯した。
自民党と同様に、やはり「保守」ではない。
「共謀罪」が成立したら、日本の言論空間、民主主義は、
「内心の自由」を失うのだから、いきなり北朝鮮や中国ほどではなくても、
韓国やロシア並みには狭まる方向に進むだろう。
TOC条約はテロ対策の条約ではない。
共謀罪もテロ対策ではない。
ただ、刑法の常識をひっくり返して、犯罪を計画しただけで、
監視され、準備したら逮捕され、裁かれるだけ。
実行に至らなかったかもしれない犯罪も、裁かれるだけ。
権力を強化しすぎると、暴力装置が国民に向いてくる危険を高めるだけである。
「自由は要らない、安全ならば」と安易に思い込んでいると、
その安全は権力によって粉砕されるだろう。
↑
「同和」の巣 = 維新。
廣貞、三枚目、
「忠孝奇人傳」 「おはん」です。
ユダ米と国内の財閥が戦争を望むんですよ、
◆http://lite-ra.com/2017/05/post-3155.html
リテラ 2017.05.13
◎水木しげるが50年前に書いた文章が発掘 …
「ぼくが書きたいのは敗け戦の話だったんだが それは許されないのだ」
▼http://lite-ra.com/images/mizukishigeru_01_170512.jpg
『総員玉砕せよ!』(講談社文庫)
2015年11月に亡くなった漫画家の水木しげるが、昭和40年頃に書いた
と思われる自筆の文章が発見され話題になっている。
今月11日、水木プロダクションの公式ツイッターアカウントがその文面を公開。
そこにはこんなことが書かれていた。
〈戦記物は勝たないとつまらないらしく「レイテ海戦」なんぞかくと
トタンに売れなくなるのだ。
(中略)ぼくが書きたいのは敗け戦の話だったんだがそれは許されないのだ。
少年たちは花々しいガダルカナル戦あたりまでしか読んでくれないのだ。
だから本があいついで売れるためには戦争に肯定的にならざるを得ない。
自分が思ったことを書いて売れるなんて、マンガはソンナもんじゃない〉
(原文ママ)
水木しげるといえば、まず思い浮かぶのは『ゲゲゲの鬼太郎』をはじめとした
妖怪漫画の数々だが、ご存知の通り、漫画家としてのもう1本の柱として、
自身の戦争体験を多分に反映させた戦争漫画を描き続けてきた作家でもある。
水木はこの文章が書かれた数年前から「少年戦記」という、
貸本向け戦記もの漫画専門誌の編集を任され、自身もそこに寄稿していた。
そこで、読者にどんな漫画がうけるのか色々と試行錯誤していたのだが、
その結果導き出された結論は上記のような残念なものだった。
日本軍がひ弱な姿を見せたり、ボロボロに負けたりする作品は読者にうけない
ということを把握した彼は、ある程度、読者におもねった雑誌づくりが必要だ
と感じていたようだ
(とはいえ、そんな時期に描かれた漫画でも、カルトとしか言いようのない
精神論を振りかざす日本軍を揶揄する描写などが差し挟まれていたりはしている。
また、たしかに主人公は優秀な戦績をおさめるヒーローとして描かれがちだが、
最終的には非業の戦死を遂げるパターンも多く、
作品のなかに厭戦的なメッセージは含まれているのだが、
それでは物足りなかったということなのだろう)。
というのも、当時の水木はまだメジャー出版社で漫画家デビューする前。
『ゲゲゲの鬼太郎』も『悪魔くん』も生まれる前である。
極貧生活のなか、ギリギリの状態で貸本用漫画を描いて暮らしている彼にとって
「少年戦記」はなんとしても商業的な成果をおさめなければならない雑誌だった。
文章には〈これが失敗すれば餓死しなければならなかった。
必ず成功させなければならなかった〉とまで書いている。
☆水木しげる「本当の戦記物は「戦争は無意味」と知らせるためのもの」
ただ、それは、先に引用した文章にもある通り、
作家・水木しげるにとって不本意なものだった。
彼がラバウルの激戦地に送られ、爆撃により左手を失っていることは有名だが、
その他に彼が残した戦争中のエピソードを読んでいると、
生きて帰ってこられただけでも奇跡としか言いようのない体験を多くしている
ことがわかる。
たとえば、不寝番で兵舎から離れていたところを敵の奇襲にあい、
彼の所属する分隊が全滅したという逸話はマンガや随筆のテーマとして
たびたび取り上げられているが、もしも不寝番の担当が違う時間帯であったら、
彼は生きて日本に帰ることはできなかっただろう。
そういった経験をしているからこそ、水木しげるには戦争を憎む気持ちが強くあり、
『総員玉砕せよ!』をはじめ、後年に描いた戦争漫画では一貫して
戦争をむごく、陰惨なものとして描いた。
だから、前述の文章のなかで彼は、貸本に描いた戦記漫画に関して、
このように綴っている。
〈(雑誌の)ダウンは即ち、餓死に通じていた。
こうしたものを即著者の思想と早合点してもらってはこまる。
営業ということが相当加味されているのだ〉
戦争を描く自分の漫画は、日本兵が勇ましく戦って勝利をおさめるような話ではなく、
「敗け戦」を描くものでありたい。
それは、実際に彼が目にした戦争は、惨めで、恐ろしくて、格好悪く、
無意味に人が死んでいくものであり、もう二度と繰り返してはならないものだからだ。
〈戦記ものと称する一連のマンガ「0戦はやと」とか
「紫電改のタカ」「我れは空の子」での一発の銃はなんのために発射するのか、
というと、自分の身を守るためで、いわば冒険活劇漫画であって、
本来の意味での戦争マンガというものではないだろう。
とにかく戦争のオソロシサは少しもないし、万事つごうよく弾丸がとび、
考えられないほどつごうよく飛行機もとんで万事めでたい。
食料なんかも常にあり、感激ありで、読んでいるものは戦争を待望したくなるくらいだ。
(中略)しかし、ぼくは、本当の戦記物というのは「戦争のおそろしいこと」
「無意味なこと」を知らせるべきものだと思う〉
(「朝日ジャーナル」1973年7月27日号/朝日新聞社)
〈自分としては、下級兵士たちのカッコ悪い日常を描くことで
意味もなく死んだ彼等の無念さを伝えたいと考えたのです〉
(朝日新聞1974年4月10日)
☆水木しげるは「死んだ戦友の夢を今でも見る」と語った
そのような漫画を描くことは、死んでいった戦友に対する慰霊でもある。
もう二度とあのような戦争を繰り返さないことこそが、
若くして死んでいった者たちへの供養なのである。
そして、それこそが、戦争を生き抜き、戦後に漫画家として
ペン一本だけで食べていけるようになった自分がやるべき仕事だと悟った。
〈僕は今でも、その頃の事を夢でよくみる。
(とても生きている間は忘れる事が出来ない。)
若い時代だったからよく記憶していて、
“戦死”した“戦友”たちが毎日のように登場してくる。
食うものも食わずに、毎日殴られて死んだ若者たちだ。
まァ、“悲劇”という言葉があるが、
僕は今ごろになって「悲劇以上の悲劇だった」と思っている。
そんな事で「戦記物」も思わず“力”が入ってしまうのだが、
それほど売れたわけではない〉
(『水木しげる貸本戦記漫画大全(1)戦場の誓い』パロマ舎)
「『コミック昭和史』や『総員玉砕せよ!』を描いたのは、
戦争を体験した漫画家として、残さなければならない仕事だと思ったからだ。
心ならずも亡くなった人たちの無念。 敗戦は滅亡だった。
食に困らず、豊かさを味わえる現代は天国のようだ。
戦争をすべきでない」(2006年8月16日付毎日新聞大阪朝刊)
〈ぼくは戦争ものをかくとわけのわからない怒りがこみ上げてきて仕方がない。
多分戦死者の霊がそうさせるのではないかと思う〉(『総員玉砕せよ!』講談社)
しかし、どんなに水木しげるが戦争体験者としての経験を漫画に落とし込み、
戦争の悲惨さを繰り返し主張しても、
日本はその恐ろしさを忘れどんどん右傾化していく。
その先鞭をつけたとも言える、90年代後半に出版された小林よしのり
『新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論』(幻冬舎)がヒットした時、
水木はエッセイマンガを通じてこんな警鐘も鳴らしていた。
〈私は『戦争論』で、ふとあの戦前の勇ましさを思いだし、
非常になつかしかったが なんだか輸送船に乗せられるような気持ちになった(中略)
『戦争論』の売れゆきが気になる。
「戦争恐怖症」のせいかなんとなく胸さわぎがするのだ〉
(『カランコロン漂泊記 ゲゲゲの先生大いに語る』小学館)
残念なことに、約20年前に水木しげるが感じた〈胸さわぎ〉は、
ことごとく悪い方に的中。
安倍政権は、特定秘密保護法、安保法制を整え、今度は「共謀罪」を強行採決
させようと動き、そして、いよいよ日本国憲法第9条に手をつけようとしている。
政権がいたずらに東アジア情勢の緊張を煽り、
「戦争もやむなし」の空気をつくろうと必死ないま、
水木しげるが50年以上前に書いた文章が見つかったのも偶然ではないのかもしれない。
我々はいまこそ改めて彼の伝えようとした思いを噛み締める必要がある。
(新田 樹)
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下痢壺一派の思惑ドーリには参りませんてw
国民はそれほど馬鹿ではない!