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団扇の風

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 画は 前田 政雄 (まえだ-まさお)

 明治37年(1904年) ~ 昭和49年(1974年)  大正-昭和時代の版画家。

 函館生まれ。上京し川端画学校卒。
 風景版画がおおく、量感のある山岳風景画で知られた。      作


  「竹河」です。


☆曇。

因果は巡る風車、

◆http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/161801
日刊ゲンダイ  2015年7月16日
◎祖父と同じ道 … 戦争法案「強行採決」で迫る 安倍政権“退陣”の日


衆院平和安全法制特別委員会は15日、集中審議と総括質疑を実施。
自公は野党側の反対を押し切って「強行採決」に踏み切った。

与党のこの暴挙は日本を再び「戦争」の道に引きずり込むのか。

それとも、安倍政権退陣の引き金となるのか。

「もう議論は出尽くした」。法案の審議時間が110時間を超えたのを踏まえ、
自民党の谷垣禎一幹事長はこう言って、特別委での総括質疑と強行採決に理解を示し、
浜田靖一委員長が採決を決めた。

審議で重要なのは中身であって時間じゃないが、
14日の特別委でも、浜田委員長は民主、共産が欠席したにもかかわらず、
「民主党の質疑時間に入ります」と職権で委員会を続行。

1時間半も時計を「空回し」して審議時間を稼いでいた。

与党はハナから本気で審議しようなんて気はなかったのだ。

安倍首相も「丁寧な説明で国民の理解が進んだ」と言っているが、
どのメディアの世論調査でも、安保法案に「反対」する声が圧倒的多数を占めている。

つまり、国民の理解が進んだのは安保法案が「憲法違反」ということだ。


それなのに審議を打ち切り、特別委は15日、予定通り、
戦争法案を強行採決、自公の賛成多数で可決された。

つくづく安倍政権の傲慢な姿勢は祖父の岸内閣とソックリだ。

「民主主義の破壊者」と批判された岸元首相は60年1月に訪米し、
当時のアイゼンハワー大統領との間で新安保条約に調印した。

その後、新条約の承認をめぐって国会審議は紛糾。

行き詰まった自民党は今回同様、強行採決に出た。

安倍首相の場合も4月に訪米し、議会で演説した際、
「夏までに安保法案を成就させる」と勝手に約束し、
その後の国会審議はニッチもサッチもいかなくなっている。

歴史は繰り返す――じゃないが、今の安倍政権は55年前と同じ道をたどっているのだ。

政治評論家の森田実氏がこう言う。

「岸内閣もそうでしたが、審議が長引くほど反対の声が広がる状況では、
強行採決以外に選択肢がないのでしょう。

しかし、60年安保の時は、強行採決後に世論の反対の声が急激に高まりました。

今回も一気に反対運動が広がる可能性は十分あります。

そうなれば仮に法案は通っても、安倍内閣は行き詰まっていく」

岸内閣は強行採決後、あっという間に退陣に追い込まれた。

安倍政権もこの先、支持率が下がれば、ストレスからの体調悪化も含めて
同じ道を進む可能性がある。

「支持率が下がれば安倍花道論が出る」と言う自民党国会議員もいる。



◆http://lite-ra.com/2015/07/post-1289.html
リテラ 2015.07.16
◎6万人!  国会前デモの熱気を伝えない
 NHK、日テレ、フジはどこの国の報道機関なのか


「アベはやめろ!」「やつらを通すな!」「未来を守れ!」

15日午後8時──国会前にはどんどんと人が押し寄せてきた。

いま現在、0時を越えても国会前には多くの人が詰めかけ、コールをつづけている。
発表では、6万人が集まっているという。

安保法制採決に怒る市民の声は、止むことがない。

記者が地下鉄国会議事堂前に着いたのは、午後7時を過ぎたころ。

地下鉄を上るとすでに黒山の人だかりが見え、
ドラム隊のリズムにあわせて人びとが声を合わせている。

国会前を目指して進むにつれ、声は大きくなってゆく。
しかしそのあいだにも、警備に当たる警察官が
「国会前はいっぱいです! これ以上進めません!」と叫ぶ。

ところが、その声を押し切って国会前に進むと、
今度は「車道に出ないでください」と無理矢理歩道に押し込もうとする。

ようするに、国会前に国民が大量に集まっている絵をとらせないよう
指示が出ていたのだろう。

実際、無線からは「通すな」という命令の音が洩れていた。

でも、いくら警官がそう規制のための声を張っても、
口々にあがる「憲法守れ!」という声にかき消される。

それほどの人が、国会前に溢れ始めた。

しかも、驚いたのはその参加者だ。

学生ふうのカップルや家族で参加している人、時間が経つにつれ、
どんどんと若い人が増える。

そして目立ったのは、ひとりで参加している人の多さだ。

たったひとりで、大きな声を張り上げて「戦争反対!」とさけぶ。

それが大きな波となっていく。

左翼でも労働組合員でもない、普段は政治的な活動をほとんどしていない
ごく普通の国民が危機感を抱いていることがよくわかる光景だった。


しかし、どうだろう。この6万人の民意を伝えたメディアはわずかだ。

TBSは『Nスタ』『NEWS23』で、
テレビ朝日も『スーパーJチャンネル』『報道ステーション』が
ライブでその熱気を伝えたが、

対して日本テレビ『news every.』『NEWS ZERO』、
フジテレビ『みんなのニュース』『LIVE2015あしたのニュース&すぽると』
はほんの少しだけ。

とくに夜は『23』と『報ステ』が時間をかけて安保採決を取り上げたが、
『ZERO』も『あしたのニュース』も政権に気を遣い、賛成意見を強調していた。


だが、もっとひどかったのはNHKだ。

このような重要な日に国会中継を行わなかっただけでなく、

『NHKニュース7』も『ニュースウオッチ9』も、伝えたデモの様子は一瞬。

しかも『ニュース7』は劇団四季の「ライオンキング」公演1万回を、
『ウオッチ9』はなでしこJAPANの特集を延々と流した。

憲政を揺るがす法案が採決された、そんな重大な日に、である。

デモは直接民主主義の明確な意思表示だ。

国会前で、SEALDsの若い男子は「民主主義ってなんだ?」と叫んでいた。

民主主義ってなんだ? 

同じ言葉を、いま、NHKやフジ、日テレに投げかけたい。



ペンタゴン検閲・NHKは公共放送の資格なし!

民営化しろ!



前田政男、二枚目、



「上高地 大正池」です。



キ印・ユダ米の助っ人で死ぬのは、まさに犬死、

◆http://saigaijyouhou.com/blog-entry-7239.html
真実を探すブログ 2015.07.16
◎元陸自レンジャー隊員が安保法制に懸念!
 「戦争の実情を分かっていない
  安倍首相の言うように運用すれば、小隊は全滅」


陸上自衛隊のレンジャー部隊に所属していた元自衛官の井筒高雄さん(45)が
安保法制に懸念を表明しました。

井筒さんは講演で「自衛隊は専守防衛の戦略しか持ち合わせていない。
アフガン戦争などでは後方支援の部隊の犠牲の方が大きく、危険なんだ」と述べ、
集団的自衛権で他国の活動を想定した戦略を持っていないと指摘。

また、安倍首相の安保法制や自衛権に対する考え方を
「戦争の実情が分かっていない安倍(晋三)首相の言うように
自衛隊を運用すれば、小隊は全滅する」と一刀両断しました。

安保法制は自衛官からの批判や指摘の声が多く、今の状態で法案が施行されると、
逆に犠牲者ばかりが増加する可能性が指摘されています。

自衛隊を辞任する方も増加傾向だと言われており、
安保法制の影響はかなり大きいみたいです。


☆「戦争の実情分かってない」=元自衛官、シンポで講演-東京

URL http://www.jiji.com/jc/ci?g=soc&k=2015071500949&pa=f

引用:

井筒さんは陸上自衛隊のレンジャー部隊に所属していたが、
1992年の国連平和維持活動(PKO)協力法成立を機に、
翌年「海外派兵は契約違反だ」と依願退職。
現在は集会で講演するなどの活動を続けている。

井筒さんは、レンジャー隊員の経験を披露。

「自衛隊は専守防衛の戦略しか持ち合わせていない。
アフガン戦争などでは後方支援の部隊の犠牲の方が大きく、危険なんだ」と強調。

その上で「戦争の実情が分かっていない安倍(晋三)首相の言うように
自衛隊を運用すれば、小隊は全滅する」と断言した。(2015/07/15)

:引用終了



◆http://www.asyura2.com/15/cult14/msg/819.html
投稿者: 小沢内閣待望論 日時 2015 年 7 月 16 日 4sIKljvd9SgGs
◎スパ・自衛官の4割が退職も辞さない派、彼らが一斉退職クーデターを起こせば、
 安倍は立場がなく、既にポロポロ退職は起きてます

シビリアンコントロールが厳格に守られていてこそ
自衛官も安心して任務に就く事ができる訳ですが、
馬鹿軍曹みたいのが最高司令官で、それも操り人形の糸が見えていて、
戦争中毒の米国の命令で殺したり殺されたりするのが見えてしまった訳ですから、
ベンチが気違いやから自衛官でけへんと 辞めたくなるのも当然です。

次元は違いますが、近所に機動隊の寮があり、飲み仲間もいますが、
311前までは彼らの話題と言えば、私の嫌いな猥談ばかりでしたが、
現場から帰ってくると別人のように大人しくなり、
現場から帰って来る度にお坊さんのようになっていくのが分かりましたが、
それはそれで大変な仕事だと頭が下がったものですが、

これに戦闘が加わると話は別で、
ベトナム帰還兵やアフガン・イラク帰還兵のように暴力的になったり
ノイローゼのようになったりして 社会の鼻つまみ者になってしまい、
今自衛官はその岐路にある訳です。

一割の戦争オタクは派遣されて死んでしまえばいい訳ですが、
仕事として淡々とやるだけと答えている五割は、
今は危険手当て超ラッキーとか奥さんと喜んでいるのかもしれませんが、
帰ってきた時は別人になっていて、家庭も崩壊するでしょうし、
武士の妻のような覚悟はできているとか ほざいている女房も
亭主元気で留守がいいと給与が振り込まれているうちはウハウハでしょうが
亭主が帰ってきて暴力を振るおうものなら、
実家に帰らせて頂きますとなり、ろくな展開は待っていません。

それも鬼畜米英と戦ってくるならまだしも、
鬼畜米英の命令で無用の殺生をして別人になって帰って来る訳ですから、
家族だってバイ菌を見るような目になる事は分かりきっており、
犯罪と認定されようがされまいが 殺人者と生活するなど、
よほどすれた商売女でなければ無理で、
今日まで戦争ごっこが仕事だった亭主が
刑務所の死刑執行人や屠殺所に転職になるようなものですから、
いくら待遇がよくなろうと、本人も家族も考え時に来ています。

自衛隊も311に派遣された筈ですが、どんなに壮絶な場面に出くわしても、
どんなに過酷でも使命感で乗り切れたと思うし、家族も誇りに思えたと思いますが、

戦争はそんな美談では済まず、生々しい事を書けば、
百歩譲って、軍人だから殺人は自分の中で整理をつけられる者もいるかもしれませんが、

自衛隊が制圧した地域では沖縄の米兵のように
強姦事件も起こしてしまうのが歴史の習いで、人は殺して来るわレイプはしてくるわ
暴力的になるわノイローゼだわの 人間と暮らすなど 普通の人間には無理で、
未然に阻止する、阻止できなければ避けるのが賢明です。

グズグズしてると、キモ夫石破が本音を漏らしたように
退職は死刑で未遂は懲役300年とかなってからでは遅いですから、
じっくり成り行きを見てではなく、今決断する事で、
それが一般の若者を救う事にもなりますから、

どうぞどうぞではなく、どうよどうよと皆様お誘いあわせの上、
胸を張ってご退職下さいという感じです。




前田政男、三枚目、



「クリスタル」です。

クリスタルはガラスに30%以上、酸化鉛を混ぜたものです。 
重く、加工しやすく、光が屈折します。



南も北も鈍い鉛が如き民族、自発性皆無、

◆http://biz-journal.jp/2015/06/post_10422.html
Business Journal  2015.06.19 
◎謝らない韓国人、トンデモ洗脳教育
 「韓国は世界から称賛」 「日本が諸悪の根源」


2012年に李明博韓国大統領(当時)が竹島に上陸して以来、
日韓関係は緊張が緩まず、韓国では今でも反日運動の熱が冷めていません。

しかし、韓国の反日運動は、昨今始まったものではありません。

韓国人男性は基本的に兵役が義務付けられておりますが、
兵役中に国への忠誠心を叩き込まれるだけではなく、
兵役が終わってからも8年間は「予備軍訓練」、さらに40歳まで「民防衛訓練」
を受け続けなければなりません。

そこで行われる教育は、「韓国は偉大」
「日本が韓国の栄華を損なわせた」という内容が主です。

愛国心を育てることが悪いとは思いませんが、
国民の義務としての意識教育の中で「韓国の偉大さは世界から称賛されている」
「日帝(大日本帝国)が諸悪の根源」といったことを刷り込んでいる状況に
疑念を持たざるを得ません。

日本では子どものころから、悪いことをしたら「まず謝りなさい」と
親から教育を受けるのが一般的だと思います。

人混みの中で肩がぶつかった時や、電車の中で人の足を踏んだ時、
とっさに「すみません」との言葉が聞かれます。

しかし韓国では、めったなことでは謝りません。

相手の非を探し、攻撃するのです。

筆者が中国に旅行した際にも、同様の印象を受けました。


このような国民性は、政治的にも貫かれているのです。

筆者は韓国生まれの韓国育ちですが、その部分に対して嫌気がさしているのです。

愛国心はありますが、日本も大好きです。

それゆえに、韓国における執拗な反日教育に疑問を抱いているのです。

韓国における「歴史上の3大極悪人」をご存じでしょうか。

豊臣秀吉、伊藤博文、福沢諭吉の3人です。

豊臣秀吉は、朝鮮出兵によって大量の朝鮮人(韓国人)を虐殺し、
さらに優秀な陶工を拉致して日本に連行したといわれています。

伊藤博文は韓国統監府の初代統監です。
韓国においては、日帝による支配は最大の屈辱期間とされており、
そのトップは最も忌むべき人物なのです。
したがって、その伊藤博文を暗殺した安重根は最大の英雄となっています。

そして福沢諭吉は、「併韓論」を唱え
韓国併合を仕掛けた張本人として非難されているのです。

一方で日本において豊臣秀吉、伊藤博文、福沢諭吉は、
どちらかといえば英雄視されています。

特に伊藤博文と福沢諭吉に至っては、紙幣にも描かれています。

そのような点も韓国人と日本人のすれ違いを生んでいる要因になっているのです。


☆日本に敵対するワケ

このように、韓国では悲劇の歴史は日本人が作っている
といったことが教育されています。

虐殺であろうと侵略戦争であろうと、客観的証拠に基づいて
史実を淡々と教えるのであれば、何も問題はありません。

親日国といわれる台湾、インドネシア、フィリピンなどの教科書を見ても、
日本軍による侵略などの記述は見られます。

それにもかかわらず、国家全体として日本への対応が大きく異なるのは、
なぜでしょうか。

それは、前述した国民性が大きく関わっていると考えられます。

歴史は歴史、現在は現在、といった切り離した外交が韓国では許されないのです。

多くの韓国人は、「日本=絶対悪」との考え方を強く持っており、
日本との交流を全面的に拒否する傾向があります。

確かに、若い人にはリベラルな思考の持ち主が増えており、
全員が反日思想なわけではありませんが、
親日といえる層の発言力は強くありません。

政府が反日思想を国民統治に利用してきたのは明らかです。
その半面、日本との距離を縮める政策を取ることは難しくなっているのです。

政治の案件ごとに協力関係を結ぶといった柔軟な対応はしにくいため、
韓国の大統領が取り得る政策としては、
日本と全面的に友好関係を築くか、完全に敵対するしかありません。

李明博前大統領も朴槿恵大統領も、後者を選択しました。
そのほうが国民の支持を得やすかったからです。

とはいえ、日本に敵対するためには、それなりの口実が必要です。

そこで持ち出されたのが竹島領有権と慰安婦問題です。

簡単には解消できないと思われる事案を外交カードにすることで、
長らく国民の同意を得られると考えたのでしょう。

計算通り、政権発足当初は国民の高い支持を得た朴槿恵大統領ですが、
昨年4月のセウォル号沈没事故以来、
政治手腕に疑問を抱く国民の信頼を回復できず今に至っています。


国民の目を日本に向けさせて支持を得るだけでは、
国内で問題が起きた場合に対処できません。

経済政策も芳しくなく、
米国をはじめとした諸外国との外交も評判がよくありません。

朴槿恵大統領が残り3年近くある任期でどのような政治を行うのか、
注目したいと思います。

(文=林秀英/ジャーナリスト)

 
   
◆http://gendai.ismedia.jp/articles/-/44194 
週刊現代  2015年07月16日(木)
◎朝鮮労働党幹部が告白
 「あの国防相 玄永哲は犬に喰われて粛清された。
  裏切り者には、銃弾すらもったいないから」


7月4日、北朝鮮が日本人特別調査委員会を立ち上げてから、丸1年が過ぎた。
だが、拉致被害者の帰国はなお遠い。

それは、国防相粛清の影響が大きいという。「平壌奥の院」で何が起こっているのか。

☆モスクワで暗殺を画策?

「玄永哲前人民武力部長(国防相・享年66)は、軍事裁判を経て処刑した―」

北朝鮮の朝鮮労働党幹部が初めて、玄永哲問題の真相について、重い口を開いた。

5月13日、韓国政府の情報機関である国家情報院が韓国国会に、
「玄永哲処刑」を報告。 現役国防大臣の処刑情報に、世界に衝撃が走った。

この際、本誌はある方法により、国境を挟む「中国」を経由する形で、
信頼できる人物を通して、朝鮮労働党幹部に話を聞いた(6月6日号で既報)。

その幹部は、5月9日にモスクワで開かれた
対独戦争勝利70周年記念軍事パレードに参加予定だった金正恩第一書記が、
これに参加できなくなったことが、玄永哲が人民武力部長を解任された原因だと説明。

その一方で「処刑説」は否定した。

今回、7月4日に、北朝鮮が日本人特別調査委員会を立ち上げて1周年にあたるのを機に、
再び前回と同様の手法で、この幹部に話を聞いた。

すると幹部はついに、玄永哲前人民武力部長の処刑に言及した。

合わせて、日朝交渉の最前線についても語った。

以下は、一問一答である。

― 改めて聞くが、玄永哲人民武力部長は、なぜ解任されたのか。

「玄永哲は4月中旬に、5月の金正恩第一書記のロシア訪問の準備のために、
モスクワを訪問した。出国前に、金第一書記の面前で大見得を切って、

4つの約束をした。

第一に、金正恩第一書記とプーチン大統領との単独の朝ロ首脳会談の実現。

第二に、5月9日の軍事パレードで、金正恩第一書記を、中国の習近平主席と共に、
    プーチン大統領の両サイドに立たせて特別扱いすること。

第三に、ロシアから朝鮮への、十分な経済援助の獲得。

第四が、ロシア製ミサイルを朝鮮に売却してもらうことだ。

ところが、玄永哲部長はあろうことか、このうちただの一つも、
ロシア側に確約させられないまま、帰国したのだ。

金正恩第一書記が問い詰めると、ベラベラと偉そうに言い訳をして開き直った。

それで金第一書記が激昂し、『引っ捕らえろ!』と命じたのだ」


― 拘束後は、どうなったのか?

「直ちに拷問にかけられ、厳しい取り調べを受けた。

その中で、恐るべき疑惑が浮かび上がった。

それは、5月に予定していた金正恩第一書記のロシア訪問の際に、
同行することになっていた玄永哲が、
金第一書記を暗殺する陰謀を企てていたのでは、というものだ。

しかも、金平日駐チェコ大使が共謀していた疑惑まで噴出したのだ」

金平日は、1954年に故金日成主席と、後妻の金聖愛夫人との間に生まれた、
故金正日総書記の異母弟である。

'74年に金正日総書記との後継者争いに敗れ、
'79年にユーゴスラビアの北朝鮮大使館に赴任。

以後、ハンガリー大使、ブルガリア大使、フィンランド大使、ポーランド大使を歴任。
今年1月に、17年間駐在したポーランドを離れてチェコ大使に赴任した。

金日成総合大学を卒業し、護衛司令部、総参謀部などで勤務した関係から、
朝鮮人民軍での人望も厚い。

平壌では、統治能力の乏しい金正恩第一書記に代わる「金平日待望論」が、
にわかに持ち上がっているという。


☆3匹のドーベルマン

― 実際に、玄永哲部長と金平日駐チェコ大使は、共謀していたのか?

「実は金平日大使は、5月の金正恩第一書記のロシア訪問準備のため、
4月に一時帰国していた。そして金第一書記のロシア訪問がキャンセルされた時点で
チェコに戻った。

様々な角度から調べた結果、金平日大使は無実であることが判明した。
だが玄永哲は、グレーだった。

つまり、ロシアで金第一書記暗殺を目論んでいた可能性を排除できなかったのだ」

― それで、玄永哲をどうしたのか?

「金正恩第一書記に、本人の自白内容や調査結果を報告した。
すると金第一書記は、ロシア訪問をドタキャンせざるを得なくなって
国際的に自分の体面を傷つけたこと、加えて、
モスクワでの暗殺の陰謀疑惑が、我慢ならなかったようだ。

そこで、『(玄永哲を)さっさと処刑してしまえ』と命じた」

― 2年前に、当時のナンバー2だった張成沢党行政部長を処刑した際には、
 掃射砲で100発近く撃った後、遺骨も残さないよう、火炎放射器で燃やしてしまった
 というのが定説になっている。

今回の玄永哲の場合は、韓国の国家情報院が、
戦闘機を撃ち落とすための高射砲を使って処刑したと報告した。
しかも、軍幹部や家族たちを集めて公開処刑にしたという。
これは事実なのか?

「それは、南の傀儡(韓国)のデッチ上げ話だ。
正確に言えば、金正恩第一書記に対して、そのような提案があったのは事実だ。
だが金第一書記は、こう命じたのだ。

『そのような奴を殺すのに、軍の貴重な銃弾を使うのは、もったいないではないか。
弾薬は、敵を倒すために取っておけ。(玄永哲は)犬にでも喰わせてやればよいのだ』

そこで、特別獰猛なドーベルマン3匹を用意し、空腹にさせた後、
玄永哲に向かって放ったというわけだ。

玄永哲は叫び声を上げ、あっと言う間に血まみれになって息絶えた」


☆誰も責任を取りたくない

7月1日、韓国統一研究院は、北朝鮮が過去15年間に推定1382人を公開処刑しており、
特に金正恩時代に入って残酷化していると警告した。

― 昨日まで側近だった国防大臣を犬に喰わせるという、
 正気とは思えない最高指導者を、周囲はどう見ているのか?

「それは、金第一書記に対して、思うところはいろいろある。
だが、最高指導者がお決めになったことなのだから、受け入れるしかないだろう。

この事件は、誰も表だって口にはしないが、平壌の指導者層に大きな影を落としている。
対日交渉にも影響が出るだろう」

北朝鮮は、昨年7月4日に、日本側の求めに応じて、
「日本人特別調査委員会」を立ち上げた。

そして「拉致被害者」「行方不明者」「日本人遺骨問題」
「残留日本人・日本人配偶者」の4つの分科会に分けて調査するとした。

昨年10月には、伊原純一外務省アジア大洋州局長を団長とする日本政府代表団が平壌入りし、
日本人特別調査委員会の徐大河委員長に対して、
「拉致問題をとにかく最優先してほしい」と申し入れている。

しかし北朝鮮側は、日本人特別調査委員会を立ち上げて丸1年が経つにもかかわらず、
日本人拉致問題に関して、生存者の情報を出してきていない。

北朝鮮側の誠意が、まったく見られないことで、日本側の怒りは増していて、
自民党の拉致問題対策本部(古屋圭司本部長)は6月25日、
北朝鮮への制裁強化を求める提言を安倍晋三首相に提出した。

― 玄永哲前人民武力部長の処刑と、日本人の拉致問題が、どう関係するのか?

「拉致問題に関しては、これまでわが国が誠意を見せるたびに、

日本が裏切ってきたではないか。

'02年に(蓮池薫さんら)5人の生存者を日本に帰国させたら、感謝されるどころか、
日本の世論は非難囂々となった。

'04年に(横田めぐみさんのものと北朝鮮側が主張する)遺骨を日本側に渡したら、
偽物だとして、再びわが国に対する非難が強まった。

今回も、こちらが何らかの誠意を見せたなら、日本は再びわが国を非難するに決まっている。
それによって、こちらの対日担当者は、
責任を取らされて玄永哲のように処刑されてしまうかもしれないのだ。

それを思うと、対日担当者たちが、
ハイリスクな拉致問題に尻込みするのも当然ではないか。
誰でも自分の身が一番かわいいのだから」


☆拉致問題にも影響する

― それでは、拉致問題を解決するには、どうすればよいのか?

「それは、リスクの低い分野から徐々に解決していき、
互いの信頼関係を醸成させていくことが大事だろう。

リスクの低い分野とは、終戦前後の日本人の遺骨の返還や、
残留日本人・日本人妻とその家族たちの一時帰国といった事業だ。

これらは、両国間に見解の相違が少ないため、スムーズに進むはずだ」

― 北朝鮮側は、調査委員会を立ち上げて1年が経った現在でも、
 日本との交渉を継続していこうという意思があるということか。

「もちろんだ。日本が行動を起こすなら、わが国も行動を起こす。
両国の早期の国交正常化を謳った'02年の『平壌宣言』の履行は、
われわれとしても大いに望むところだ」

― 北朝鮮が、日本との関係を改善させたいという背景には、
 極度の経済不振があるのではないか。

「今年は特に、10月10日に朝鮮労働党創建70周年の記念日を迎えるというのに、
約20年ぶりの大凶作の年となりそうだ。
とにかく雨が降らず、農地が枯渇してしまっている。
すでに朝鮮人民軍の備蓄米も、かなり放出した。

この分では、'90年代の『苦難の行軍』
(3年飢饉で200万人近くが餓死した)の再来だという声も聞こえ始めている。
恐ろしいことだ」

― 北朝鮮の貿易の8割以上を依存している中国からの援助があるのではないか。

「それはあるにはあるが、中国との関係は、相変わらずよくない。

習近平主席は、9月3日に北京で行う抗日戦争勝利70周年記念の軍事パレードに、
金正恩第一書記にも参加を要請している。

だがわが国の幹部は、もはや誰も『第2の玄永哲』になりたくないので、
朝中の橋渡し役がいない。

9月に金第一書記の訪中がなければ、
10月に『衛星ロケット』(長距離弾道ミサイル)の発射実験を行い、
年内に4度目の核実験を挙行する運びとなるだろう」

以上である。


朝日新聞(7月2日付)は、伊原局長と小野啓一北東アジア課長が6月20日、
上海で北朝鮮と非公式協議を行い、拉致被害者の調査結果の催促をしたが、
北朝鮮側から回答時期についての言及はなかったと報じた。

他にも、日朝が現在、水面下で、横田めぐみさんの娘、
キム・ウンギョンさん一家の来日を画策中との話も伝わってくる。

いずれにしても金正恩政権が苦境に立ついまこそ、
胆力のある対北朝鮮外交が望まれる。

「週刊現代」2015年7月18日号より




おぞまし、おぞまし。


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