画は 歌川 廣重 (安藤廣重)
寛政9年(1797年)〜安政5年(1858年)
号は一立齋(いちりゅうさい) 作
「江都名所 隅田川はな盛」です。
☆雨、寒い。
今日は小保方関連三題です、
まずは、
◆http://takedanet.com/2014/04/post_2d9a.html
武田邦彦 (平成26年4月2日)
◎罪は理研にあり ・・・ 悪意の組織が 弱い個人へのリンチ!
☆http://takedanet.com/files/2014040211411141.mp3
小保方さんの論文で、理研が「不正」だと言った箇所は主として2つあるが、
まず第一に、「取り違えた画像」については、
【外部からまったく指摘がなかった時期に、小保方さんが間違いに気が付いて、
ネイチャーと理研に報告している。
報道されているように「外部からの指摘」でわかったものではない。】
むしろ良心的だ。
私ならこのぐらい小さなミスなら、報告しないかも知れない。
でも、自分の論文で出版されてしまった後でも、間違ったところを気が付くことは時々ある。
その場合、すでに提出して出版されているので、すぐには訂正できないが、
次の論文や学術発表などで修正していく。
特に、かなり査読で修正した論文は修正途中で間違いに気が付くが、
出したらそのまま通ってしまったという場合、ミスがかなりあるのが普通だ。
第二点目は、酸処理したものの画像だが
【錯覚して使った単純ミスだ】と小保方さんが言っているし、
【酸処理した正しい画像は小保方さんが持っている】
のだから、それに代えればよいだけのことだ。
「使うべき写真」が自分のパソコンにあるのに、
間違って別の写真を使ってしまったことを「捏造」と言うのは間違っている。
事情を知らない新聞記者が「使いまわし」という悪意のある言葉を使ったので、
多くの人が誤解したが、そうではなく、自分のパソコンに入っている写真を間違えて使っただけだ。
それに「正しい画像」があるのに、捏造のために「間違った画像」を使って
自分の評判を悪くしたいということなどするはずもなく、論理性もない。
正しい画像がないので、別の写真を使ったと多くの人が思っているが、それは誤報だ。
その他のところも著者には著者の考えがあるので、それを尊重しなければならない。
つまり、「不正研究」というのは、盗用、改竄、捏造の3つだが、
「盗用」というのは読んで字のごとく他人のものを盗んだ場合で、
もし他の人の論文の文章の一部が使われていても、
公知(だれでも利用でき、引用の必要がない)のものだから問題はない。
自分の家の前の公道を歩いて罰せられることはない。
理研の記者会見を聴くと、理研の方が罪を犯している。
多くの人は「個人は悪いことをするが、組織は悪いことをしない」という前提だから、
「小保方さんがこういった」と言っても「それは嘘だろう」と思うことがあるが、
「理研が判断した」というと正しいと思う。
でも、理研も所詮、決める時には個人が決める。
だからウソもつくし、保身もする。
今回の場合、第一点目の
「小保方さんが自分で気が付いて、雑誌社(ネイチャー)と理研に申し出た」というところを
「論文を出してから言ったのだから、故意(不正)だ」と判断した。
完全に理研の「ウソ」の判断だ。
もう一点は「正しい図がパソコンにある」と言っているのに、
「それを使わなかったのは故意だ」とこれも理研がウソの判断をしている。
また、本人が意図的ではないと言っているのに、
どういう判断で意図的(不正)としたかということを説明していない。
一つは自分で申請しているのだから意図的ではなく、
もう一つは正しい図を使えたのに間違っただけだから、これも不正ではない。
それを説明せずに一方的に記者会見を開き、
一個人を誹謗(不正研究で、盗用、改竄、捏造があった)とするのはリンチであり、犯罪である。
「本人が、反論があったらどうするか」という質問に「異議申し立てがある」と冷たく言った。
理研は真実を明らかにしたいと思っていないことを示している。
ところで、このような単純ミスは咎められる場合と、本人の打撃で済む場合がある。
なにか他人に対して積極的な行動をしている場合、
たとえばタクシーの運転手が運転を誤って事故を起こした場合、そのミスは許されない。
しかし、フィギャースケートの選手が回転で着地した時に転んでも、ミスはミスだが咎められない。
フィギャースケートの場合も
「回転を見たくて、遠くから切符を買ってきた」という人もいるだろうけれど、そんな文句は通じない。
論文も嫌なら読まなければ良いし、
読んでも「ああ、そうか」ぐらいに思うのが普通なので、
論文のミスは著者の罰点になるだけで、もちろん「不正」ではない。
むしろ2014年4月1日の理研の記者会見で、
不正を働いたのは「理研側」と誤報を続けたマスコミである。
日本人はいつからこんなに権威主義になったのだろう。
これでは日本国憲法で定められた基本的人権は簡単に組織によって覆される。
そして社会はNHKなどのマスコミの「組織側報道」によって、
国民は判断を誤り、個人をバッシングする。 嫌な社会だ。
廣重、二枚目、
「東都名所 新吉原朝櫻之圖」です。
鳶に油揚げをw
◆http://wired.jp/2014/04/02/stap-cell-theory-salvaged/
WIRED JAPAN 2014.4.2 WED
◎香港中文大学、STAP細胞作製の再現に成功か
多能性幹細胞を簡単に作製する方法を示した画期的な論文に
不正疑惑が出てから数週間経つが、
香港中文大学(The Chinese University of Hong Kong)の李嘉豪教授は、
正しい手法を特定できた可能性があると考えている。
同大学で幹細胞研究のチーフを務める李氏は、3月にWIRED UKに対し、
1月29日付けで『Nature』誌に発表され、
現在問題となっている研究論文を初めて読んだときの興奮について語った(英文記事)。
この研究で提示されたSTAP細胞(刺激惹起性多機能獲得細胞)が衝撃的だったのは、
胚性幹細胞と同様に、パーキンソン病のような病気の治療に利用できる可能性がある
幹細胞を作製する簡単な方法が示されたからだ。
つまり、酸に浸すなどの過度のストレスを与えることにより、
成長した動物の提供者(この研究ではマウスだが)自身の血液や皮膚の細胞を初期化
(リ・プログラミング)するというのだ。
不正疑惑を受けて、この実験の正当性に関する調査に乗り出していた理化学研究所は4月1日、
実験に使用されたDNA断片の結果や画像などを小保方晴子ユニットリーダーが改ざんしたのは
事実だと発表した。
一方、論文共同執筆者であるハーヴァード大学医学大学院のチャールズ・ヴァカンティ教授は
3月20日、STAP細胞の手法の別のプロトコル(実験手順)をオンラインで公開している。
背中にヒトの耳が生えているかのように見える実験用マウス「耳ネズミ」で有名な
ヴァカンティ氏は、自分の明らかにした方法は、
「研究する細胞の種類にかかわらず、実験室でSTAP細胞を作製する有効なプロトコル」
だとわかったと述べている。
ヴァカンティ氏の方法は、『Nature』誌に発表された元論文で述べられている、
酸に浸す処理と 研和処理(ピペットを使って細胞に圧力を加えてストレスを与えること)
のふたつの手法を組み合わせたものだ。
ヴァカンティ氏は研和処理について、元論文よりも力を加え、
長い期間(第1週目は1日に2回)実施すると説明している。
一方、李氏は、自分の実験結果
(現在公開されている手法ではSTAP細胞は作製されないとするもの)を『Nature』に提出し、
3月24日に同誌から掲載を拒否されていたが、
同氏はその後、ヴァカンティ氏の手法の応用に取りかかった。
李氏は自らのすべての実験プロセスを、
オープンソース・プラットフォーム「ResearchGate」において、リアルタイムで公開し、
ほかの研究者からのレヴューも即座に対応している。
▼http://wired.jp/wp-content/uploads/2014/04/publicliterature.ReviewCommentAttachmentImage.png
李氏が公開した3日目のグラフ。
なお、ほかの研究者から「エイプリルフールだろう」というコメントがあったが、
李氏は本物だと述べている。Image:Kenneth Lee
李氏は実験開始後ほどなくして、実験で使われた肺繊維芽細胞のなかに、
過剰なストレスによって急死するものがあることを発見した。
李氏は3月28日付けで次のように書いている。
「われわれは、細胞の数が50%減少したと推定した。『Nature』に発表された元の論文では、
このような細胞数の減少は2日目に報告されており、われわれの現在の実験と一致する。
3日目は非常に重要だ。この日にSTAP細胞のOct4-GFPの発現が報告されているからだ」
(Oct4-GFPの出現は、幹細胞が作製されつつあることを示すとされる。
Oct4は未分化胚性幹細胞の自己複製に密接に関与しているヒトのタンパク質のひとつで、
緑色蛍光タンパク質GFPを利用して、未分化細胞のマーカーとして頻用される)。
「われわれの培養物のなかで、細胞数がさらに大きく減少したことがわかれば、
その一部を採取して、直接定量PCR分析(幹細胞のスクリーニング手法)にかけるつもりだ」
と李氏は述べている。
4月1日、「衝撃的」な定量PCRの結果が、グラフとともに公開された。
「3日目の対照培養物と、STAP培養物の定量PCRの結果は衝撃的で驚いた」と李氏は述べている。
「言葉が出ないほどの驚きだ!」
李氏はこの結果から、STAP細胞の作製に重要であったのは、酸に浸すことではなく、
研和(微細なガラス管に細胞と溶液の混合物を通すことで、細胞の塊のサイズを小さくする工程)
による極度のストレスである可能性があると推論している。
もちろん、李氏の研究は、ひとつの研究チームによる1回の取り組みに過ぎない。
また、理研自身による結果の発表を待つ必要があることも間違いない。
更新(2014/04/03 14:15):原記事を掲載したWIRED UKは、
李教授が新たに公表したコメントをもとに、同記事に修正を行った。タイトルも、
「’Fabricated’ stem cell paper may have just been proven valid
(”粉飾された”幹細胞論文の正当性が証明された可能性)」から、
「’Fabricated’ stem cell paper technique may yet be proven valid
(”粉飾された”幹細胞論文:手法の正当性の証明はこれから)」に変更されている
(修正後の記事全文の翻訳)。
更新(2014/04/03 10:40):李氏はその後、以下のコメントを発表している。
「(今回の実験結果は、)これらの細胞が幹細胞であるという非常に稀な可能性、
もしくは、これらが、死につつあるストレスを受けた細胞が生み出した、
調整されていない遺伝子表現の副産物である可能性があることを示している。
今後、より多くの実験が必要であることは明白だ」
「わたしはSTAP細胞が存在していると主張しているわけではない。
わたしがResearchGateで掲載した実験結果は非常に初期のものだからだ。
わたしはヴァカンティ教授の手法を応用した。それは、小保方氏の手法とは非常に異なるものだ」
李氏は、自分がメディアでSTAP細胞の擁護者として扱われたことについて、
自分はそのような主張を行っていないと強調した。
李氏は、別の研究所が追試を行うことを期待している。
「わたしが提供した情報は、酸に浸す処理というよりは
物理的な研和処理が幹細胞を誘発するかどうかについて、
ほかの研究所が追試するときに助けになると確信している」。
◆http://sun.ap.teacup.com/souun/13813.html#readmore
晴耕雨読 2014/4/4
◎「よくわからないけど、特許のほうは
ハーバード大学が先に取ってしまいそうな気がしてます:柴山哲也氏」
より抜粋、
☆https://twitter.com/shibayama_t
理研が総力を挙げて検証するなら、『ネイチャー』編集部見解と
ハーバードの共同執筆教授の見解も付け加えて欲しかった。
小保方さんも不在では、客観性担保の意味でも、欠席裁判の趣となる。
> 理研では、偉い人は論文の共著者になっても、その内容の責任をとる必要はない。
チェックせずに平気で自分の名前をつけて、
問題が発覚した場合、全責任を下っ端に押し付けることができる。
バカンティ教授のリーダーシップのもと
ハーバード大学でSTAP細胞の実在と作成が証明され、
ノーベル賞が授与されることになれば、いくら日本の学界で否定されても、
発見者の小保方さんはいっしょにノーベル賞を授与されることになる。
小保方さんが書いた反論・抗議文を読むと、筋道は通っていると思われる。
理研の記者会見ではなぜ当事者の反論、意見をいわせなかったのか、理解に苦しむ。
画像は見やすいものを使用し、すでに執筆者全員の手で指摘された部分はすべて訂正し、
『ネイチャー』に訂正論文を提出済みという。
> 報道が事実なら、小保方女史は神経が参っているということですが。
ただ、問題がこじれているのは本人が一切登場して質疑応答しないからでしょう。
理研は一年かけて調査するようですがその間に
秋に特許申請の方の可否が出ます。さすがにこれでは特許は無理ではないかと推測。
これだけバッシングされれば神経が参らないほうが、逆におかしいです。
参ってるのは彼女が普通の人だからではないですか。
よくわからないけど、特許のほうはハーバード大学が先に取ってしまいそうな気がしてます。
> この件、最初からアメリカに成果を献上する為の騒ぎではないですかね。
どうも、初っ端(しょっぱな)から展開が出来過ぎてます。
☆http://sun.ap.teacup.com/souun/13819.html#readmore
「米国と日本間の争いかと思っていたが、
どうやらこれに中国がからんできたようだ:柴山哲也」 ご参照!
廣重、三枚目、
「名所江戸百景 吾妻橋金龍山遠望」です。
天才の芽を摘んではいかん、
◆ttp://melma.com/backnumber_45206_6005986/
宮崎正弘の国際ニュース・早読み(茂名暴動に戦車が出動した)発行日:4/3
<速報>
茂名暴動に戦車が出動、死者15名以上
環境保護、公害反対運動は軍と対立する暴動に発展した
****************************************
中国全土で繰り広げられる暴動、農民暴動から都市部へ移り、公害が焦点となって久しいが、
ついに住民の反対運動で戦車が出動した。
広東省茂名市では化学工場廃止を求めて、市民数万人の抗議デモが続いたが、
4月2日未明、人民解放軍が本性をむき出しにして、
とうとう戦車十数台を出動させ、まさに「人民弾圧軍」となった。
多維新聞(2014年4月3日)によれば死者がすくなくとも15名以上。
続報を待つしかないが流血の巷と化しているのではないか。
読者の声
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
♪
(読者の声1)
貴誌前号の(読者の声1)「STAP細胞事件で思うこと」。このご意見に賛成です。
日本のマスコミは異常ですね。
このまま進むと、「STAP細胞」の存在自身が「虚偽」になりそうで心配しています。
今、真っ先にやらなければならないのは、「STAP細胞」の存在を確認することです。
理研では小保方さんの論文の書き方に問題があって、
「ねつ造」と言わざるを得ないと言っているわけで、
「STAP細胞」の存在自体が虚偽だとは言っていない。
マスコミ報道を見ていると「STAP細胞」の存在自体が虚偽だと言わんばかりです。
もっと冷静になれと言いたい。
小保方さんがマスコミのくだらない取材に振り回されて、
この偉大な発見の検証時間を奪われてしまうことが心配です。
米国などが存在を検証して特許を取ってしまうと日本の国益を失うことになる。
(MH生)
(宮崎正弘のコメント)
いつものことですが、日本の大手マスコミの不勉強が究極的に日本の国益を損ねる
という従来のパターンに似てきましたね。
♪
(読者の声2)
貴誌前号の投書欄「一読者」様の
「最後に、一つだけ懸念されることは、小保方女史の研究論文の主たる内容である
STAP細胞の存在自体に言及していないことが大いに疑問であり、
今後の成り行きに大きな懸念を抱かざるを得ない。
同氏のSTAP細胞の論文が真実に迫る研究であったならば、その検証実験が急がれる。
女史が論文を取り下げても取り下げなくても、
日本国内ではなく、潤沢な研究費を与えられる欧米の研究機関で研究を重ね、
立証実験に成功した暁には、日本は大きな国益を失うことになる。
小保方女史が反論している限りは、日本国内で研究を継続する環境を維持し続ける
ことが不可欠の要素であると考えますが、主宰者様や読者の方々はどのようにお考えでしょうか」
↑
ようよう「正論」が増えてきたように思います。
これからだな!
アイデアを発見できる人材は貴重です、とりわけ日本ではね。
えてしてそういう人材には隙があったりする、皆で救けなくては!
真逆をやっておるのですよ。
追:2:00PM
奇しくも同じ意見のようでw
◆http://takedanet.com/2014/04/post_33c4.html
武田邦彦 (平成26年4月4日)
◎ぬかりはないが何も出てこない人と、ぬけているがひらめく人
☆http://takedanet.com/files/20140404839839.mp3
人間は万全でもなく、すべてをカバーできる人も少ない。
とかく、うっかり屋さんは良い成果を生むけれど、
何から何まで気を配ることができる人は創造的なことは苦手と言うことが多い。
多くの学生を育てるうえで、最も大切なことは、その人なりの個性を生かして長所を伸ばすことだ。
間違いが多い学生で、だらしない学生もいるけれど、
何かに夢中になって他のことがおろそかになる「赤ちゃん型」の学生も多い。
そのような学生は機械や電機などの分野では特に伸びるように感じられる。
赤ちゃんは何にでも興味を示し、やる気満々である。
これに対してミスのないしっかり者の大人の中には、
確かに抜かりはないが面白い結果は期待できない人もいる。
もともと日本社会はミスを咎める傾向があるが、
最近のマスメディアやネットを見ていると、悪いほうの日本文化が発達して、ミスを咎める傾向がある。
まさに「角を矯めて牛を殺す」と言うことが現実レベルになってきたように感じられる。
ミスをする人を見て「そんなこと信じられない」と言う人が同時に
「奇想天外な着想」ができるかというと正反対のように思う。
まして、科学の分野では「成果は人類共通のたから」であり(公知・・・「こうち」と読む)、
決して発見者の所有物ではない。「所有物概念」がはっきりしているのは「世俗的な考えの人」で、
科学そのものに興味があると、つい人のものも自分が使ってよいと思うのが普通で、しかも法律的にも正しい。
「コピペしてはいけない!」などと、違法(科学の成果を無断で使う人を非難すること)を教える人は、
自分自身が所有権を重視するお金にまみれた人だが、そのような人に「平和への道」を閉ざされたくない。
(参考)著作権法
1. 著作物とは「思想または感情に基づき、創造的な表現物」である。
2. 著作したものの引用が必要なのは、その著作が著作物である場合だけである。
◆http://takedanet.com/2014/04/post_7c45.html
武田邦彦 (平成26年4月4日)
◎「実験ノート」とはなにか?
☆http://takedanet.com/files/20140404509509.mp3 ご参照あれ!
寛政9年(1797年)〜安政5年(1858年)
号は一立齋(いちりゅうさい) 作
「江都名所 隅田川はな盛」です。
☆雨、寒い。
今日は小保方関連三題です、
まずは、
◆http://takedanet.com/2014/04/post_2d9a.html
武田邦彦 (平成26年4月2日)
◎罪は理研にあり ・・・ 悪意の組織が 弱い個人へのリンチ!
☆http://takedanet.com/files/2014040211411141.mp3
小保方さんの論文で、理研が「不正」だと言った箇所は主として2つあるが、
まず第一に、「取り違えた画像」については、
【外部からまったく指摘がなかった時期に、小保方さんが間違いに気が付いて、
ネイチャーと理研に報告している。
報道されているように「外部からの指摘」でわかったものではない。】
むしろ良心的だ。
私ならこのぐらい小さなミスなら、報告しないかも知れない。
でも、自分の論文で出版されてしまった後でも、間違ったところを気が付くことは時々ある。
その場合、すでに提出して出版されているので、すぐには訂正できないが、
次の論文や学術発表などで修正していく。
特に、かなり査読で修正した論文は修正途中で間違いに気が付くが、
出したらそのまま通ってしまったという場合、ミスがかなりあるのが普通だ。
第二点目は、酸処理したものの画像だが
【錯覚して使った単純ミスだ】と小保方さんが言っているし、
【酸処理した正しい画像は小保方さんが持っている】
のだから、それに代えればよいだけのことだ。
「使うべき写真」が自分のパソコンにあるのに、
間違って別の写真を使ってしまったことを「捏造」と言うのは間違っている。
事情を知らない新聞記者が「使いまわし」という悪意のある言葉を使ったので、
多くの人が誤解したが、そうではなく、自分のパソコンに入っている写真を間違えて使っただけだ。
それに「正しい画像」があるのに、捏造のために「間違った画像」を使って
自分の評判を悪くしたいということなどするはずもなく、論理性もない。
正しい画像がないので、別の写真を使ったと多くの人が思っているが、それは誤報だ。
その他のところも著者には著者の考えがあるので、それを尊重しなければならない。
つまり、「不正研究」というのは、盗用、改竄、捏造の3つだが、
「盗用」というのは読んで字のごとく他人のものを盗んだ場合で、
もし他の人の論文の文章の一部が使われていても、
公知(だれでも利用でき、引用の必要がない)のものだから問題はない。
自分の家の前の公道を歩いて罰せられることはない。
理研の記者会見を聴くと、理研の方が罪を犯している。
多くの人は「個人は悪いことをするが、組織は悪いことをしない」という前提だから、
「小保方さんがこういった」と言っても「それは嘘だろう」と思うことがあるが、
「理研が判断した」というと正しいと思う。
でも、理研も所詮、決める時には個人が決める。
だからウソもつくし、保身もする。
今回の場合、第一点目の
「小保方さんが自分で気が付いて、雑誌社(ネイチャー)と理研に申し出た」というところを
「論文を出してから言ったのだから、故意(不正)だ」と判断した。
完全に理研の「ウソ」の判断だ。
もう一点は「正しい図がパソコンにある」と言っているのに、
「それを使わなかったのは故意だ」とこれも理研がウソの判断をしている。
また、本人が意図的ではないと言っているのに、
どういう判断で意図的(不正)としたかということを説明していない。
一つは自分で申請しているのだから意図的ではなく、
もう一つは正しい図を使えたのに間違っただけだから、これも不正ではない。
それを説明せずに一方的に記者会見を開き、
一個人を誹謗(不正研究で、盗用、改竄、捏造があった)とするのはリンチであり、犯罪である。
「本人が、反論があったらどうするか」という質問に「異議申し立てがある」と冷たく言った。
理研は真実を明らかにしたいと思っていないことを示している。
ところで、このような単純ミスは咎められる場合と、本人の打撃で済む場合がある。
なにか他人に対して積極的な行動をしている場合、
たとえばタクシーの運転手が運転を誤って事故を起こした場合、そのミスは許されない。
しかし、フィギャースケートの選手が回転で着地した時に転んでも、ミスはミスだが咎められない。
フィギャースケートの場合も
「回転を見たくて、遠くから切符を買ってきた」という人もいるだろうけれど、そんな文句は通じない。
論文も嫌なら読まなければ良いし、
読んでも「ああ、そうか」ぐらいに思うのが普通なので、
論文のミスは著者の罰点になるだけで、もちろん「不正」ではない。
むしろ2014年4月1日の理研の記者会見で、
不正を働いたのは「理研側」と誤報を続けたマスコミである。
日本人はいつからこんなに権威主義になったのだろう。
これでは日本国憲法で定められた基本的人権は簡単に組織によって覆される。
そして社会はNHKなどのマスコミの「組織側報道」によって、
国民は判断を誤り、個人をバッシングする。 嫌な社会だ。
廣重、二枚目、
「東都名所 新吉原朝櫻之圖」です。
鳶に油揚げをw
◆http://wired.jp/2014/04/02/stap-cell-theory-salvaged/
WIRED JAPAN 2014.4.2 WED
◎香港中文大学、STAP細胞作製の再現に成功か
多能性幹細胞を簡単に作製する方法を示した画期的な論文に
不正疑惑が出てから数週間経つが、
香港中文大学(The Chinese University of Hong Kong)の李嘉豪教授は、
正しい手法を特定できた可能性があると考えている。
同大学で幹細胞研究のチーフを務める李氏は、3月にWIRED UKに対し、
1月29日付けで『Nature』誌に発表され、
現在問題となっている研究論文を初めて読んだときの興奮について語った(英文記事)。
この研究で提示されたSTAP細胞(刺激惹起性多機能獲得細胞)が衝撃的だったのは、
胚性幹細胞と同様に、パーキンソン病のような病気の治療に利用できる可能性がある
幹細胞を作製する簡単な方法が示されたからだ。
つまり、酸に浸すなどの過度のストレスを与えることにより、
成長した動物の提供者(この研究ではマウスだが)自身の血液や皮膚の細胞を初期化
(リ・プログラミング)するというのだ。
不正疑惑を受けて、この実験の正当性に関する調査に乗り出していた理化学研究所は4月1日、
実験に使用されたDNA断片の結果や画像などを小保方晴子ユニットリーダーが改ざんしたのは
事実だと発表した。
一方、論文共同執筆者であるハーヴァード大学医学大学院のチャールズ・ヴァカンティ教授は
3月20日、STAP細胞の手法の別のプロトコル(実験手順)をオンラインで公開している。
背中にヒトの耳が生えているかのように見える実験用マウス「耳ネズミ」で有名な
ヴァカンティ氏は、自分の明らかにした方法は、
「研究する細胞の種類にかかわらず、実験室でSTAP細胞を作製する有効なプロトコル」
だとわかったと述べている。
ヴァカンティ氏の方法は、『Nature』誌に発表された元論文で述べられている、
酸に浸す処理と 研和処理(ピペットを使って細胞に圧力を加えてストレスを与えること)
のふたつの手法を組み合わせたものだ。
ヴァカンティ氏は研和処理について、元論文よりも力を加え、
長い期間(第1週目は1日に2回)実施すると説明している。
一方、李氏は、自分の実験結果
(現在公開されている手法ではSTAP細胞は作製されないとするもの)を『Nature』に提出し、
3月24日に同誌から掲載を拒否されていたが、
同氏はその後、ヴァカンティ氏の手法の応用に取りかかった。
李氏は自らのすべての実験プロセスを、
オープンソース・プラットフォーム「ResearchGate」において、リアルタイムで公開し、
ほかの研究者からのレヴューも即座に対応している。
▼http://wired.jp/wp-content/uploads/2014/04/publicliterature.ReviewCommentAttachmentImage.png
李氏が公開した3日目のグラフ。
なお、ほかの研究者から「エイプリルフールだろう」というコメントがあったが、
李氏は本物だと述べている。Image:Kenneth Lee
李氏は実験開始後ほどなくして、実験で使われた肺繊維芽細胞のなかに、
過剰なストレスによって急死するものがあることを発見した。
李氏は3月28日付けで次のように書いている。
「われわれは、細胞の数が50%減少したと推定した。『Nature』に発表された元の論文では、
このような細胞数の減少は2日目に報告されており、われわれの現在の実験と一致する。
3日目は非常に重要だ。この日にSTAP細胞のOct4-GFPの発現が報告されているからだ」
(Oct4-GFPの出現は、幹細胞が作製されつつあることを示すとされる。
Oct4は未分化胚性幹細胞の自己複製に密接に関与しているヒトのタンパク質のひとつで、
緑色蛍光タンパク質GFPを利用して、未分化細胞のマーカーとして頻用される)。
「われわれの培養物のなかで、細胞数がさらに大きく減少したことがわかれば、
その一部を採取して、直接定量PCR分析(幹細胞のスクリーニング手法)にかけるつもりだ」
と李氏は述べている。
4月1日、「衝撃的」な定量PCRの結果が、グラフとともに公開された。
「3日目の対照培養物と、STAP培養物の定量PCRの結果は衝撃的で驚いた」と李氏は述べている。
「言葉が出ないほどの驚きだ!」
李氏はこの結果から、STAP細胞の作製に重要であったのは、酸に浸すことではなく、
研和(微細なガラス管に細胞と溶液の混合物を通すことで、細胞の塊のサイズを小さくする工程)
による極度のストレスである可能性があると推論している。
もちろん、李氏の研究は、ひとつの研究チームによる1回の取り組みに過ぎない。
また、理研自身による結果の発表を待つ必要があることも間違いない。
更新(2014/04/03 14:15):原記事を掲載したWIRED UKは、
李教授が新たに公表したコメントをもとに、同記事に修正を行った。タイトルも、
「’Fabricated’ stem cell paper may have just been proven valid
(”粉飾された”幹細胞論文の正当性が証明された可能性)」から、
「’Fabricated’ stem cell paper technique may yet be proven valid
(”粉飾された”幹細胞論文:手法の正当性の証明はこれから)」に変更されている
(修正後の記事全文の翻訳)。
更新(2014/04/03 10:40):李氏はその後、以下のコメントを発表している。
「(今回の実験結果は、)これらの細胞が幹細胞であるという非常に稀な可能性、
もしくは、これらが、死につつあるストレスを受けた細胞が生み出した、
調整されていない遺伝子表現の副産物である可能性があることを示している。
今後、より多くの実験が必要であることは明白だ」
「わたしはSTAP細胞が存在していると主張しているわけではない。
わたしがResearchGateで掲載した実験結果は非常に初期のものだからだ。
わたしはヴァカンティ教授の手法を応用した。それは、小保方氏の手法とは非常に異なるものだ」
李氏は、自分がメディアでSTAP細胞の擁護者として扱われたことについて、
自分はそのような主張を行っていないと強調した。
李氏は、別の研究所が追試を行うことを期待している。
「わたしが提供した情報は、酸に浸す処理というよりは
物理的な研和処理が幹細胞を誘発するかどうかについて、
ほかの研究所が追試するときに助けになると確信している」。
◆http://sun.ap.teacup.com/souun/13813.html#readmore
晴耕雨読 2014/4/4
◎「よくわからないけど、特許のほうは
ハーバード大学が先に取ってしまいそうな気がしてます:柴山哲也氏」
より抜粋、
☆https://twitter.com/shibayama_t
理研が総力を挙げて検証するなら、『ネイチャー』編集部見解と
ハーバードの共同執筆教授の見解も付け加えて欲しかった。
小保方さんも不在では、客観性担保の意味でも、欠席裁判の趣となる。
> 理研では、偉い人は論文の共著者になっても、その内容の責任をとる必要はない。
チェックせずに平気で自分の名前をつけて、
問題が発覚した場合、全責任を下っ端に押し付けることができる。
バカンティ教授のリーダーシップのもと
ハーバード大学でSTAP細胞の実在と作成が証明され、
ノーベル賞が授与されることになれば、いくら日本の学界で否定されても、
発見者の小保方さんはいっしょにノーベル賞を授与されることになる。
小保方さんが書いた反論・抗議文を読むと、筋道は通っていると思われる。
理研の記者会見ではなぜ当事者の反論、意見をいわせなかったのか、理解に苦しむ。
画像は見やすいものを使用し、すでに執筆者全員の手で指摘された部分はすべて訂正し、
『ネイチャー』に訂正論文を提出済みという。
> 報道が事実なら、小保方女史は神経が参っているということですが。
ただ、問題がこじれているのは本人が一切登場して質疑応答しないからでしょう。
理研は一年かけて調査するようですがその間に
秋に特許申請の方の可否が出ます。さすがにこれでは特許は無理ではないかと推測。
これだけバッシングされれば神経が参らないほうが、逆におかしいです。
参ってるのは彼女が普通の人だからではないですか。
よくわからないけど、特許のほうはハーバード大学が先に取ってしまいそうな気がしてます。
> この件、最初からアメリカに成果を献上する為の騒ぎではないですかね。
どうも、初っ端(しょっぱな)から展開が出来過ぎてます。
☆http://sun.ap.teacup.com/souun/13819.html#readmore
「米国と日本間の争いかと思っていたが、
どうやらこれに中国がからんできたようだ:柴山哲也」 ご参照!
廣重、三枚目、
「名所江戸百景 吾妻橋金龍山遠望」です。
天才の芽を摘んではいかん、
◆ttp://melma.com/backnumber_45206_6005986/
宮崎正弘の国際ニュース・早読み(茂名暴動に戦車が出動した)発行日:4/3
<速報>
茂名暴動に戦車が出動、死者15名以上
環境保護、公害反対運動は軍と対立する暴動に発展した
****************************************
中国全土で繰り広げられる暴動、農民暴動から都市部へ移り、公害が焦点となって久しいが、
ついに住民の反対運動で戦車が出動した。
広東省茂名市では化学工場廃止を求めて、市民数万人の抗議デモが続いたが、
4月2日未明、人民解放軍が本性をむき出しにして、
とうとう戦車十数台を出動させ、まさに「人民弾圧軍」となった。
多維新聞(2014年4月3日)によれば死者がすくなくとも15名以上。
続報を待つしかないが流血の巷と化しているのではないか。
読者の声
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(読者の声1)
貴誌前号の(読者の声1)「STAP細胞事件で思うこと」。このご意見に賛成です。
日本のマスコミは異常ですね。
このまま進むと、「STAP細胞」の存在自身が「虚偽」になりそうで心配しています。
今、真っ先にやらなければならないのは、「STAP細胞」の存在を確認することです。
理研では小保方さんの論文の書き方に問題があって、
「ねつ造」と言わざるを得ないと言っているわけで、
「STAP細胞」の存在自体が虚偽だとは言っていない。
マスコミ報道を見ていると「STAP細胞」の存在自体が虚偽だと言わんばかりです。
もっと冷静になれと言いたい。
小保方さんがマスコミのくだらない取材に振り回されて、
この偉大な発見の検証時間を奪われてしまうことが心配です。
米国などが存在を検証して特許を取ってしまうと日本の国益を失うことになる。
(MH生)
(宮崎正弘のコメント)
いつものことですが、日本の大手マスコミの不勉強が究極的に日本の国益を損ねる
という従来のパターンに似てきましたね。
♪
(読者の声2)
貴誌前号の投書欄「一読者」様の
「最後に、一つだけ懸念されることは、小保方女史の研究論文の主たる内容である
STAP細胞の存在自体に言及していないことが大いに疑問であり、
今後の成り行きに大きな懸念を抱かざるを得ない。
同氏のSTAP細胞の論文が真実に迫る研究であったならば、その検証実験が急がれる。
女史が論文を取り下げても取り下げなくても、
日本国内ではなく、潤沢な研究費を与えられる欧米の研究機関で研究を重ね、
立証実験に成功した暁には、日本は大きな国益を失うことになる。
小保方女史が反論している限りは、日本国内で研究を継続する環境を維持し続ける
ことが不可欠の要素であると考えますが、主宰者様や読者の方々はどのようにお考えでしょうか」
↑
ようよう「正論」が増えてきたように思います。
これからだな!
アイデアを発見できる人材は貴重です、とりわけ日本ではね。
えてしてそういう人材には隙があったりする、皆で救けなくては!
真逆をやっておるのですよ。
追:2:00PM
奇しくも同じ意見のようでw
◆http://takedanet.com/2014/04/post_33c4.html
武田邦彦 (平成26年4月4日)
◎ぬかりはないが何も出てこない人と、ぬけているがひらめく人
☆http://takedanet.com/files/20140404839839.mp3
人間は万全でもなく、すべてをカバーできる人も少ない。
とかく、うっかり屋さんは良い成果を生むけれど、
何から何まで気を配ることができる人は創造的なことは苦手と言うことが多い。
多くの学生を育てるうえで、最も大切なことは、その人なりの個性を生かして長所を伸ばすことだ。
間違いが多い学生で、だらしない学生もいるけれど、
何かに夢中になって他のことがおろそかになる「赤ちゃん型」の学生も多い。
そのような学生は機械や電機などの分野では特に伸びるように感じられる。
赤ちゃんは何にでも興味を示し、やる気満々である。
これに対してミスのないしっかり者の大人の中には、
確かに抜かりはないが面白い結果は期待できない人もいる。
もともと日本社会はミスを咎める傾向があるが、
最近のマスメディアやネットを見ていると、悪いほうの日本文化が発達して、ミスを咎める傾向がある。
まさに「角を矯めて牛を殺す」と言うことが現実レベルになってきたように感じられる。
ミスをする人を見て「そんなこと信じられない」と言う人が同時に
「奇想天外な着想」ができるかというと正反対のように思う。
まして、科学の分野では「成果は人類共通のたから」であり(公知・・・「こうち」と読む)、
決して発見者の所有物ではない。「所有物概念」がはっきりしているのは「世俗的な考えの人」で、
科学そのものに興味があると、つい人のものも自分が使ってよいと思うのが普通で、しかも法律的にも正しい。
「コピペしてはいけない!」などと、違法(科学の成果を無断で使う人を非難すること)を教える人は、
自分自身が所有権を重視するお金にまみれた人だが、そのような人に「平和への道」を閉ざされたくない。
(参考)著作権法
1. 著作物とは「思想または感情に基づき、創造的な表現物」である。
2. 著作したものの引用が必要なのは、その著作が著作物である場合だけである。
◆http://takedanet.com/2014/04/post_7c45.html
武田邦彦 (平成26年4月4日)
◎「実験ノート」とはなにか?
☆http://takedanet.com/files/20140404509509.mp3 ご参照あれ!