画は Hieronymus Bosch ヒエロニムス・ボス
1450~1516 / 初期ネーデルランド絵画 作
「聖アントニウスの誘惑」です。
◆http://jp.sputniknews.com/culture/20160202/1538951.html
Sputnik 日本 2016年02月02日
◎ヒエロニムス・ボスの絵画が見つかる
不思議な生き物たちが教えてくれた
オランダの画家ヒエロニムス・ボスの絵画が、米国で専門家たちによって発見された。
ガーディアン紙が伝えたところによると、この作品は長い間、
米国のネルソン・アトキンス美術館で保管されていた。
水差しに水を汲む聖人を描いた「聖アントニウスの誘惑」と題されたこの作品は、
1500-1510年の間に描かれたもので、
ボスの弟子の1人の作品だと考えられていたが、
複数の国の専門家グループが5年間にわたり赤外線を使って調査したところ、
この作品を描いたのはボス本人であるとの結論に達した。
専門家たちは、「絵画は20世紀に大きく修正されたものの、
まだボスならではの手法を見て取ることができる」との声明を表した。
☆https://twitter.com/visitholland?ref_src=twsrc%5Etfw
さらに「聖アントニウスの誘惑」には、ボスの作品の特徴である
不思議な生き物が描かれており、これもボスの作品であることを物語っているという。
例えば、頭がキツネの生き物や、岸に上がろうとしているカエルなどが描かれている。
「聖アントニウスの誘惑」は、ボスの生まれ故郷オランダの
スヘルトーヘンボス市にある北ブラバンド美術館で
2月13日に開幕するボスの展覧会で展示される予定。
☆晴れ、真冬日。
いい記事です、
◆http://blog.tatsuru.com/
内田樹の研究室 2016.02.01
◎Japan Times から
元駐日英国大使、コルタッチ氏が安倍政権の改憲志向に対して
きびしい批判の言葉を向けている。
これがたぶん世界の「常識」なのだと私は思う。
安倍の優先順位間違い。 ヒュー・コルタッチ
安倍首相は日本をもういちど「普通の国」にしたいと繰り返し発言している。
しかし、海外の日本観察者たちは別に日本を異常な国だとは見なしていない。
すべての国は固有の歴史と伝統を持っており、
過去に起きたことを抹消することも改変することもできないのである。
これまでも多くの指導者たちが歴史を書き換えようと企てて来た。
しかし、その歴史的事実の解釈は、ひとにぎりの追随者たちを生み出すことはできても、
長期的には失敗を宿命づけられた。
擁護者たちがどう言い繕おうと、ヨセフ・スターリンや毛沢東のような
邪悪な専制者の犯した罪は記録から抹消することはできないのである。
英国の奴隷貿易への関与はわが国の歴史の汚点である。
後世の英国人が貿易を停止しようと努力したことは汚れをいくぶんかは落としたが、
汚れを完全に消すことはできなかった。
日本を「普通の国」にするために安倍は戦後できた憲法を改定することが必要だ
と考えている。
彼が九条の改訂だけで満足するつもりなのか、それとも他の条項、
例えば天皇の地位についての変更まで試みるつもりなのかは、まだわからない。
いずれにせよ「平和」憲法の改定は論争の的となるであろう。
とりわけ時代遅れの神話や人権の軽視を含意する動きは
激烈な反対を引き起こすはずである。
もし絶好のタイミングで選挙を行い、公明党の後援を得ることができれば、
安倍は国民投票の発議に必要な国会議員の3分の2を達成する可能性がある。
しかし、改憲についての国民的な支援を得られるであろうか?
英国人であるわれわれは 国民投票というのが
かなりの程度まで偶然に左右されるものであり、
現代民主制を不安定にしかねない要素であることを知っている。
スコットランド独立をめぐる国民投票では、連合派の楽観と
スコットランドナショナリストに対する大衆的支援の高まりによって
あやうく独立派が勝つところだった。
国民投票は問題を解決しない。
デヴィッド・キャメロン首相が不幸にも約束した国民投票も、
英国のEU加盟という問題に 恒久的な解決をもたらすことはないだろう。
日本における改憲についての国民投票はつよい情動的反応を引き起こすはずである。
デモやカウンターデモが繰り返され、
それが市民たちの衝突と社会不安を結果する可能性が高い。
日本経済はそれによって影響をこうむり、国民は疲弊するだろう。
アジアにおける安定的で平和なデモクラシーの国という日本のイメージが
傷つけられることは避けられない。
改憲に対する中国と韓国の反応は敵対的なものになるだろう。
日本の中国への投資はその影響を受けるし、対日貿易は悪化し、
在留日本人の生活は脅かされることになる。
日本における改憲が実は何を意味するのかについては、
アジア諸国でも、ヨーロッパでも、北米でも、問いが提起されるだろう。
特にそれが日本のナショナリズムと領土回復主義のよみがえりではないか
という不安は広まり、
この不安は日本の歴史修正主義によってさらに強化されることになる。
安倍はこのような現実的なリスクに直面しながらも、なお改憲を押し進める
ことが最優先の課題だと本気で信じているのだろうか?
憲法文言の変更が彼の抱いている日本のヴィジョンにとって死活的に重要だ
ということなのだろうか?
現在の日本が直面しているはるかに重要な課題が他にはないということなのだろうか?
彼の掲げた「三本の矢」にもかかわらず、経済は依然としてデフレと停滞から
浮かび上がることができずにいる。
経済の再構築と最活性化こそが第一の政治課題でなければならない。
日本は人口問題の危機に直面している。
人口は高齢化し、かつ減少している。
労働人口比率のこの減少は日本の成長と将来の繁栄にとって深刻な問題である。
人口減から生じる経済社会的脅威をどう抑制するか、そのことの方が、
瑕疵があると批判されてはいるけれど、
現に70年近くにわたって日本の繁栄に資してきた憲法の条文を
いじり回すことよりもはるかに重要なことではないのか。
2016年には日本が直面しなければならない大きな政治課題がいくつもある。
中国経済は年初から好材料がない。
中国政府が経済を成長軌道に再び載せる手だてを持っているのかどうかは
まったく不透明である。
習近平主席は汚職摘発と分離派への弾圧を同時的に行っている。
中国政府はこのような時期に 日本から仮想的ではあれ脅威がもたらされる
ということになれば、それを利用して、国内のナショナリズムを煽り、
中国の国内問題から国民の目を逸らそうとするだろう。
2016年はアメリカ大統領選挙の年である。
日本政府はこれまで伝統的に共和党びいきであった。
それは貿易問題において共和党の方がより信頼できたからである。
しかし、もし共和党の大統領候補が予備選挙で勝ち、
ポピュリストの支援を得て次期大統領になったら、
かつてマイク・マンスフィールドが絶賛した日米関係はどうなるか?
トランプ大統領あるいはクルーズ大統領の思想は
すべての海外のアメリカ観察者に激震を走らせるに違いない。
日本政府の移民政策などはドナルド・トランプのそれに比べればはるかにリベラルである。
そんなことより日本にとって重要なのは、
トランプは 日本が 日本防衛に要するアメリカの全コストを負担する
ことを要求している点である。
トランプ大統領の命令下にアメリカチームが要求してくるこれらのコストをめぐる交渉の
困難さに比べれば、普天間基地問題などものの数ではない。
英国もヨーロッパも過激な共和党大統領候補者のうちの誰かが
指名を獲得し大統領になった場合に起こる諸問題に今から頭を悩ませている。
しかし、他国だって苦しいのだということは日本にとっての慰めにはならない。
とりあえず、英国は「憲法」改定問題というようなことに心を煩わせることがない。
明文憲法がないのだから当然である。
英国の「憲法」は議会によって何世紀にもわたって積み上げられてきた
法律と先行事例の蓄積のことである。
日本はなぜ今そんなことのために時間と努力を浪費するのか?
なぜ日本はこれほど多くの問題を抱えているにもかかわらず、
それを後回しにするというリスクを冒すのか?
安倍は想像上の過去の中に暮らしているのだろうか?
日本は英国と同じように、21世紀の世界の中で、
その国力の漸減という状況と折り合ってゆかなければならないのである。
たしかに日本は今ならまだ世界に対して何ごとかをなしうる余力がある。
けれども、その影響力と人口を
絶えず失い続けているという事実を直視しなければならない。
◆http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52130019.html
「ジャーナリスト同盟」通信 2016年02月01日
◎秘密結社・日本会議の新会長 <本澤二郎の「日本の風景」(2252)
<現代人は理解できない極右の論客?>
ネット掲示板に秘密結社・日本会議の新会長の咆哮が紹介されている。
なかなか勇ましい。まるで扇動家のようでもある。
いわく「安倍を天がくだしたもうたリーダー」と神の啓示にも似た言動で絶賛している。
カルトの世界だ。
「安倍内閣のうちに改憲を」と叫ぶ。
改憲の中身は「天皇元首化と9条、そして総理大権付与」である。
要は明治憲法に帰れ、である。現代人にはついてはいけない。
<CIAの仲間?>
杏林大学名誉教授の82歳の人物・田久保忠衛は、それ以前は、
政府系通信社・時事通信の外信部記者である。
彼はワシントン特派員をしている。
このポストに就いた記者の多くは、CIAにからめとられる。
朝日の論説主幹をした船橋もそうだった。読売のナベツネもそうである。
腐敗のジャーナリズムは、おおむねワシントンから持ち込まれる。
田久保はどうだろうか。その言動は、
ワシントンの産軍複合体・戦争屋やジャパン・ハンドラーとそっくりである。
徹底した中国封じ込め派でもある。
彼らに政治を任せていると、アジアは火の海に包まれかねない。
<中曽根・石原の配下?>
彼の言動は、中曽根康弘そっくりである。
中曽根と石原慎太郎との共著もある。 ナベツネが中曽根を紹介したものか。
天皇制国家主義という、戦前の日本に郷愁を抱いていることもわかる。
「中曽根・石原の配下」との指摘もあるようだが、確かに主張は似ている。
面白いことに甘利スキャンダル大臣の後任が、石原のせがれだ。
安倍人事も正体が割れてくる。
徳洲会疑獄の金の行方と、せがれは無関係だろうか。
野党の追及次第では石原もお陀仏だろう?
<極右団体の経歴ばかり>
本来、ジャーナリストはバランスが肝要である。
特定の組織にぶら下がると、言論がぶれる。
したがって質素倹約を旨とする生活を求められる。 廉恥を基本にするしかない。
日本国憲法を背中に背負って、そこから発する言論でなければならない。
リベラルでないと、ジャーナリストは務まらない。
彼は、このルールを破っている。
同じく学者もそうだが、杏林大学という大学も変わっている。
彼の経歴をネットで調べると、唖然とさせられる。
競艇の利益で運営する、右翼の笹川一家が取り仕切る日本財団理事、
そして問題の新しい歴史教科書をつくる会顧問である。
<桜井某のパートナー>
果てはベトナム華僑で反中国派の桜井某と
「美しい日本の憲法をつくる国民の会」を立ち上げている。
「極右の広告塔」とは言えないが、はなはだ信頼できる人物とはいえない。
筆者と同じ千葉県出身というが、その先が不明である。
「神社のせがれではないか」との憶測も飛んでいる。
TPP推進派とも。
その理由が振るっている。
「日本は米国の軍事的役割を担うように動くのだから」と即断、割り切っている。
米国の属国を当たり前のように受け入れているようだ。
右翼は自立・独立志向のはずだが、田久保にはそれが見えない。
ワシントン特派員時代に、彼の行動原理が確立したものだろう。そう分析できる。
筆者が政治記者をしていた72年から90年にかけては、この秘密結社は存在しなかった。
安倍内閣の登場で、がぜん、水面上に頭を見せ始めた。
神主(かんぬし)集団が担いだ広告塔か。
安倍の改憲を阻止することが、日本国民とアジア諸国民の使命であることが、
ここからもよく理解できるだろう。
ヒエロニムス・ボス、二枚目、
「守銭奴の死」1490 です。
「原発推進の旗振り役は、甘利明だ」!
◆http://www.twitlonger.com/show/n_1so9256
amaちゃんだ · @tokaiamada
◎全国のみなさま・・・広瀬隆です
どうしても我慢ならないことが二つあるので、お伝えします。
①第一は、甘利明の不正です。
この男は、1月28日の記者会見で「50万円を二回受け取った」
ことを認めて辞任しましたが、その翌日29日に、
高浜原発が再稼働されたのです。
いいですか、安倍晋三政権が発足した当時から、さまざまなメディアで、
「原発推進の旗振り役は、甘利明だ」と
山のような記事が書かれていたことを、
日本人がすっかり忘れていいものですか?
新聞のどこを読んでも、その二つの事実の関連を指摘し、
痛烈に批判する記事が書かれていないではないですか。
高浜原発を動かした犯罪者は、甘利明なのですよ。
今こそ、それを国会でどこまでも追及して、川内原発も高浜原発も、
動かしてはならないと言うべき時なのです。
これほど深刻なことを追及しないから、
安倍晋三政権の支持率があがり、野党が選挙で自民党に敗れるのです。
報道界は、どこを見ているのだ。 目をさまさなければならない。
甘利明は、電力会社から毎年、数百万円をもらい、
総額1000万円をもらった年もあると、2014年1月27日の朝日新聞が
大きく報じていたではないですか
(添付ファイルをご覧ください)。 100万円のはした金ではない!!
②第二は、ソフトバンクの卑劣な裏切りです。
電力自由化で、われわれ消費者も、電力会社を選べるようになりますが、
注意しなければならないことがあります。
電力自由化の売り物は、一般の家庭にとって、
これまでより安価な電気料金だといういい加減なニュースが大量に流れています。
ソフトバンクのような企業は、福島原発事故の直後には、孫正義が
「原発反対」のようなスタイルをとってきたが、
今や新潟県の柏崎刈羽原発を動かそうと目論む
ブラック企業の東京電力と組んで、携帯電話料金と抱き合わせで、
安価な料金メニューを提示しているイカサマ会社です。
あの孫正義は、大嘘つきだった。 許しがたい人間だ。
冗談ではない。自分がもうかるなら、誰とでも手を組むトンデモナイ企業である。
ソフトバンクの手口がいかに悪どいか、という事実を、
一般家庭の消費者に広めなければならないのです。
電力自由化における住民投票は、電気料金が高いか、安いかを選ぶ投票ではない!
「これからも原発を動かして、安倍晋三が邁進する地獄の日本を選ぶか」、
それとも
「狂気の政治集団と、電力会社を日本列島から完全に葬って、クリーンで、
安心して暮らせる日本を 子孫に残すか」
という重大な選択なのです。
この戦いは、一瞬の花火ではないのですよ。
2016年4月1日から、ずっと続くことを忘れてはなりません。
◆追記──
高浜原発が再稼働された翌日、1月30日に、福島原発刑事訴訟支援団が
発足の集会を開催しました。
東京・目黒の大ホールは超満員で、盛りあがりました。
いよいよ東京電力悪人トリオの被告、元東京電力会長・勝俣恒久、
元副社長・武黒一郎、元副社長・武藤栄を刑事裁判にかけ、
さらし者にして、徹底的に追及できるのです。
下記サイトの一番下に、この支援団への「入会申込み」の方法が書かれていますので、
全国のみなさまもどんどん入会して、金銭的にも応援してください。
☆http://shien-dan.org/
これが、今後、再稼働に突進する電力会社幹部を震え上がらせる近道です
◆http://richardkoshimizu.at.webry.info/201602/article_26.html
richardkoshimizu's blog 2016/02/03
◎衆院「4月解散」臆測広がる 桜を見る会前倒しで(毎日新聞)
日本の上場企業の約70%が3月決算です。
決算期から2-3か月くらいで株主総会で決算報告をします。
大企業の多くで、業績悪化していることが明らかになるでしょう。
日本経済が実は非常な苦境にあることは、この決算報告で明らかになります。
アベノミクスの失敗が確定します。
これでは、7月の参院選で自公政権が勝つことはできません。
不正選挙で勝ったことにしても無理があります。
そこで、4月に衆院解散をすることで、
日本経済の崩壊が明らかになる前に、不正選挙で自公政権の存続を確定してしまいたい。
これがリチャード・アーミテージらの目論見ではないか?
参院選は、諦めているのかもしれませんね。
でも、4月衆院選をやる前に、米国経済が破綻して、全てチャラになりそうですね。
special thanks 2016/2/3
【安倍偽政権の皆さんは焦っているようです。】
◆衆院「4月解散」臆測広がる 桜を見る会前倒しで(毎日新聞)
http://mainichi.jp/senkyo/articles/20160203/k00/00m/010/045000c
安倍晋三首相主催の「桜を見る会」が例年より早い4月9日に設定されたため、
衆院解散・総選挙が同月中にあるのではないかという臆測がにわかに広がっている。
桜を見る会は4月中旬に開かれるのが通例だが、
政府は1月29日に今年の日程を発表した。
昨年より9日早く、「首相が前倒しさせたのではないか」という見方が浮上した。
自民党関係者は「夏の参院選に向けた野党連携が機能しなくなる」と
4月解散の効用を指摘。
一方、民主党の枝野幸男幹事長は1月31日、さいたま市の会合で
「4月24日投開票は10%の確率である」と危機感をあおった。
4月解散説は、衆参同日選に反対する公明党を説得しやすい
▽5月下旬の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に影響しない
▽内閣支持率が堅調--なども根拠になっている。
ただ、2016年度予算案や予算関連法案を除き、
多くの重要法案は廃案になるのが確実で、
衆院の「1票の格差」是正も置き去りにされる可能性が高い。
コメント
*PUNK 2016/02/03
ロック爺の足元、エクソンモービルでも
蛍の光が流れているようで、米国株は順調に下落です。
米国株は大幅下落、エクソンの設備投資削減と原油安が重し
http://shikiho.jp/tk/news/articles/0/103383
[ニューヨーク 2日 ロイター] -
米国株式市場は大幅下落した。
エクソン・モービルが設備投資の大幅削減を発表したほか、
原油が再び大きく下げて相場の重しになった。
エクソン・モービルは第4・四半期の利益が過去10年あまりで
最小に落ち込み、今年は設備投資を前年から25%削減すると発表。
株価は2.2%下落した。
前週末に赤字決算を発表したシェブロンも4.7%下げた。
*あのねあのね 2016/02/03
被災地の人で元の生活を取り戻せない人が大勢いるのに
桜見てんのか安倍は。 税金なんだからカネ返せ。
連日の高級レストランの食事代の総計はいくらになるのか。
国賊め。
ヒエロニムス・ボス、三枚目、
「エッケ・ホモ(この人を見よ)」1490 です。
先日、盛大な「お別れ会」がありましたね、
◆http://lite-ra.com/2016/02/post-1944.html
リテラ 2016.02.02
◎水木しげるが最期の仕事で綴った、
戦争による死への恐怖と平和への思い
「戦争に行くのが嫌で嫌で仕方がなかった」
昨年11月30日、多臓器不全のため93歳で亡くなった水木しげる。
後世の漫画家たちにあまりにも大きな影響を与えた巨匠でありながら、
90歳を超えても旺盛に新作をつくり続けていた彼の突然の死に
日本中が悲しみに包まれたのを
昨日のことのように覚えている読者も多いことだろう。
そんな水木しげるが生涯の最期に残した仕事が出版され大きな話題を呼んでいる。
その本の名は『ゲゲゲのゲーテ 水木しげるが選んだ93の「賢者の言葉」』(双葉社)。
『若きウェルテルの悩み』『ファウスト』などでおなじみの、
あのゲーテに関する本である。
水木しげるはこの本を校了させた翌日に転倒、
緊急入院となってしまったのだと言われている。
ゲーテと水木しげる、少し意外な組み合わせだが、本人が
〈水木サンの80パーセントはゲーテ的な生き方です〉と語るほど、
水木しげるにとってゲーテの言葉は人生の指針であり続けてきた。
そんな水木しげるとゲーテとの出会い、そのきっかけは「戦争」であった。
〈ゲーテと聞くだけで、今でも背筋がしゃんと伸びるような気がします。
ゲーテの助手、エッカーマンが書いた『ゲーテとの対話』(岩波文庫、全三巻)は
水木サン(水木氏の場合、これが一人称)にとって一番大切な本でしょうね。
少年のころ、戦争が始まって憂うつでした。
戦争に行くのが嫌で嫌で仕方がなかった。死ぬのが恐ろしかったのです。
遠からず、弾丸が飛び交う戦地に行くと思うと、
「人生って何だろう」と探求したい気持ちがわき起こってきました。
本を読みあさった。河合栄治郎という偉い先生が編んだ
青年のための読書案内で、お勧めのマル印がある本を片っ端から読みまくり、
人生を深く考察し始めたのです。
ニーチェやカントやショーペンハウエルを読みました。
小難しかったり、堅苦しかったり、虚無的だったりしましたが、
我慢して読み進めました。
倉田百三の『出家とその弟子』も読んだ。
聖書も読んだ。小説も山ほど手にしました。
とりわけ『ゲーテとの対話』には生きていく上の基準が満載されていました。
偉ぶらないで自分のことは自分でやり、世の中を偏狭にではなく幅広く見ていて、
すなわちゲーテは偉いと感服したわけです。
詩人で小説も書き、ドイツのワイマール公国宰相にもなったのだから賢いはずです。
人生とは何かはとうとう分からずじまいでした。
ただ、生きていること自体の燦然とした輝きに目がくらみ、
「死にたくない」と痛切に思いました〉
戦争をきっかけに、「自分の命」を見つめ直すようになった水木は、
「人生って何だろう」といった哲学的命題に思いを馳せるようになり、
そこからニーチェ、カント、ショーペンハウエル、聖書などを読む濫読の時代に突入。
そのなかでゲーテと出会うことになる。
彼はとくに『ゲーテとの対話』に心酔し、戦争に行く時にも岩波文庫から出ていた
『ゲーテとの対話』の上中下三巻を雑嚢に入れて持って行くほどであった。
数ある本のなかでも、ゲーテの言葉が
とりわけ水木しげるの心に響いたのはなぜだったのか。
水木しげるはこのように語っている。
〈ゲーテはひとまわり人間が大きいから、
読んでいると自然に自分も大きくなった気がするんです〉
〈他の連中は思考して、考えたことを吐露するという感じだけれど、
ゲーテの場合は人生とか、人間とか、すべてを含んだ発言なんです。
幅が広いから参考になるわけですよ。
そこへいくとニーチェなんかは特別なときの言葉が多かったように思いますね〉
〈ゲーテは人生をじっくりと味わった言葉ですよねえ。
ショーペンハウエルやニーチェとかは、
ケンカ腰で喋るような感じで(共感できなかった)ね。
日本ではニーチェ的な考え方はあまり上手くいかないのと違いますか。
ニーチェというのは他人に勝たなけりゃいかんという苦しい考え方をして、
大騒ぎしてるからねえ〉
〈他人と比べるから不平不満を感じるわけですよ。
本人が納得して満足すれば、それが幸せってことになるんじゃないですか。
出世して自分だけいい思いをしようと思ったら、ニーチェの思考ですよ。
水木サン(水木は自分のことをこう呼ぶ)にとって、ニーチェは怖いね〉
〈ゲーテの言葉は水木サンにとって具合がよかったんじゃないですか。
人物で尊敬するのは、ゲーテだけなんです〉
〈暴力的なことや突飛なことはすべて私の性に合わないのだ。
それは、自然に適っていないからね〉、
このような警句に溢れた『ゲーテとの対話』に綴られた言葉は、
後に水木作品に頻出する名言「けんかはよせ。腹がへるぞ」
にもつながってくるのだろう。
水木しげるの作家生活を振り返ると、「妖怪」を題材にしたマンガに匹敵する、
いや、ひょっとしたらそれ以上に重要なテーマとして「戦争」があった
というのはよく語られている。
彼にとって「戦争」というのは創作活動において本当に重要で、
〈戦争体験が自分をマンガ家にした〉(「新潮45」1990年7月号/新潮社)
という言葉を残しているほどである。
彼が「戦争」を題材にしたマンガにどのような思いを託してきたのかは、
「ユリイカ」2005年9月号(青土社)に掲載された平林重雄氏による論稿
「水木しげると戦争漫画(増補改訂版)」に詳しい。
彼は人生を通じて継続的に戦争に関するマンガを描き続けた。
それは、マンガ家としてのキャリア最初期、貸本マンガに作品を描いていた
1950年代にまで遡る。 なぜ彼はそこまで戦争にこだわり続けたのか。
そこには、死んでいった仲間たちへの思いがあった。
〈やっぱり死んだ人ですよ、私は戦後二十年ぐらい人にあまり同情しなかったんです。
戦争で死んだ人がいちばんかわいそうだと思ったからです〉
(足立倫行『妖怪と歩く』文藝春秋)
〈ぼくは戦争ものをかくとわけのわからない怒りがこみ上げてきて仕方がない。
多分戦死者の霊がそうさせるのではないかと思う〉(『総員玉砕せよ!』講談社)
幸いなことに、戦死こそしなかったものの、水木の戦争体験もかなり悲惨なものだ。
彼はニューブリテン島ラバウルの激戦地に送られ、
爆撃により左手を失って復員しているが、彼が残した戦争中のエピソードを読んでいると、
生きて帰ってこられただけでも奇跡としか言いようのない体験も多く経験してきている。
例えば、不寝番で兵舎から離れていたところを敵の奇襲にあい、
彼の所属する分隊が全滅したというエピソードは
マンガや随筆のテーマとしてたびたび取り上げられた。
もしも不寝番の担当が違う時間帯であったら、
彼は生きて日本に帰ることはできなかったかもしれない。
水木しげるの戦争マンガで取り上げられる戦争には「勇ましさ」がまったくない
というのが特徴的だ。 彼がマンガに描いたのは、一貫して「負け戦」であった。
水木は上官たちにいじめ抜かれる兵士や、戦争末期の日本軍が
人の命を物のように扱った理不尽な行いなど、軍隊の暗部を描き続けた。
ここで描かれているのは、いわゆる「戦記もの」のマンガが描くような、
勇ましい軍隊ではない。
みじめで格好悪い兵士たちの姿である。
水木しげるが貫いたこの姿勢は、当初読者から芳しい反応を得ることができなかったようで、
「負け戦では売れない、勝たなくてはダメです」と忠告を受けたこともあるようなのだが、
彼は生涯その姿勢を崩すことはなかった。
そして、こんな言葉を残している。
〈戦記ものと称する一連のマンガ「0戦はやと」とか「紫電改のタカ」
「我れは空の子」での一発の銃はなんのために発射するのか、というと、
自分の身を守るためで、いわば冒険活劇漫画であって、
本来の意味での戦争マンガというものではないだろう。
とにかく戦争のオソロシサは少しもないし、万事つごうよく弾丸がとび、
考えられないほどつごうよく飛行機もとんで万事めでたい。
食料なんかも常にあり、感激ありで、読んでいるものは戦争を待望したくなるくらいだ。
(中略)しかし、ぼくは、本当の戦記物というのは「戦争のおそろしいこと」
「無意味なこと」を知らせるべきものだと思う〉
(「朝日ジャーナル」1973年7月27日号/朝日新聞社)
〈自分としては、下級兵士たちのカッコ悪い日常を描くことで
意味もなく死んだ彼等の無念さを伝えたいと考えたのです〉(朝日新聞1974年4月10日)
しかし、どんなに水木しげるが戦争体験者として戦争の悲惨さを繰り返し主張しても、
平成日本はその恐ろしさを忘れどんどん右傾化していった。
その先鞭をつけたとも言える、小林よしのり『新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論』(幻冬舎)
がヒットした時、水木はエッセイマンガを通じてこんな警鐘も鳴らしている。
〈私は『戦争論』で、ふとあの戦前の勇ましさを思いだし、
非常になつかしかったが なんだか輸送船に乗せられるような気持ちになった(中略)
『戦争論』の売れゆきが気になる。
「戦争恐怖症」のせいかなんとなく胸さわぎがするのだ〉
(『カランコロン漂泊記 ゲゲゲの先生大いに語る』小学館)
昨年は、水木しげる、野坂昭如と、その作家生活のなか、
一貫して戦争の恐ろしさを伝え続けてきた作家が次々と亡くなってしまった年であった
(野坂原作「マッチ売りの少女」を水木が漫画化したり、
水木の単行本に野坂が巻末解説を書いていたりと、実はこの二人は浅からぬ関わりがある)。
昨年の安保法制強行採決をはじめ、日本は急速に「戦争」の気配に覆われつつある。
水木しげるや野坂昭如が作品を通じて語り続けてきたメッセージが
忘れ去られることのないよう、ひとりでも多くの人に読んでほしい。
(新田 樹)
↑
「アベ過ぎる」は、すでに嫌われておるw
思惑ドーリには行きませんて。
1450~1516 / 初期ネーデルランド絵画 作
「聖アントニウスの誘惑」です。
◆http://jp.sputniknews.com/culture/20160202/1538951.html
Sputnik 日本 2016年02月02日
◎ヒエロニムス・ボスの絵画が見つかる
不思議な生き物たちが教えてくれた
オランダの画家ヒエロニムス・ボスの絵画が、米国で専門家たちによって発見された。
ガーディアン紙が伝えたところによると、この作品は長い間、
米国のネルソン・アトキンス美術館で保管されていた。
水差しに水を汲む聖人を描いた「聖アントニウスの誘惑」と題されたこの作品は、
1500-1510年の間に描かれたもので、
ボスの弟子の1人の作品だと考えられていたが、
複数の国の専門家グループが5年間にわたり赤外線を使って調査したところ、
この作品を描いたのはボス本人であるとの結論に達した。
専門家たちは、「絵画は20世紀に大きく修正されたものの、
まだボスならではの手法を見て取ることができる」との声明を表した。
☆https://twitter.com/visitholland?ref_src=twsrc%5Etfw
さらに「聖アントニウスの誘惑」には、ボスの作品の特徴である
不思議な生き物が描かれており、これもボスの作品であることを物語っているという。
例えば、頭がキツネの生き物や、岸に上がろうとしているカエルなどが描かれている。
「聖アントニウスの誘惑」は、ボスの生まれ故郷オランダの
スヘルトーヘンボス市にある北ブラバンド美術館で
2月13日に開幕するボスの展覧会で展示される予定。
☆晴れ、真冬日。
いい記事です、
◆http://blog.tatsuru.com/
内田樹の研究室 2016.02.01
◎Japan Times から
元駐日英国大使、コルタッチ氏が安倍政権の改憲志向に対して
きびしい批判の言葉を向けている。
これがたぶん世界の「常識」なのだと私は思う。
安倍の優先順位間違い。 ヒュー・コルタッチ
安倍首相は日本をもういちど「普通の国」にしたいと繰り返し発言している。
しかし、海外の日本観察者たちは別に日本を異常な国だとは見なしていない。
すべての国は固有の歴史と伝統を持っており、
過去に起きたことを抹消することも改変することもできないのである。
これまでも多くの指導者たちが歴史を書き換えようと企てて来た。
しかし、その歴史的事実の解釈は、ひとにぎりの追随者たちを生み出すことはできても、
長期的には失敗を宿命づけられた。
擁護者たちがどう言い繕おうと、ヨセフ・スターリンや毛沢東のような
邪悪な専制者の犯した罪は記録から抹消することはできないのである。
英国の奴隷貿易への関与はわが国の歴史の汚点である。
後世の英国人が貿易を停止しようと努力したことは汚れをいくぶんかは落としたが、
汚れを完全に消すことはできなかった。
日本を「普通の国」にするために安倍は戦後できた憲法を改定することが必要だ
と考えている。
彼が九条の改訂だけで満足するつもりなのか、それとも他の条項、
例えば天皇の地位についての変更まで試みるつもりなのかは、まだわからない。
いずれにせよ「平和」憲法の改定は論争の的となるであろう。
とりわけ時代遅れの神話や人権の軽視を含意する動きは
激烈な反対を引き起こすはずである。
もし絶好のタイミングで選挙を行い、公明党の後援を得ることができれば、
安倍は国民投票の発議に必要な国会議員の3分の2を達成する可能性がある。
しかし、改憲についての国民的な支援を得られるであろうか?
英国人であるわれわれは 国民投票というのが
かなりの程度まで偶然に左右されるものであり、
現代民主制を不安定にしかねない要素であることを知っている。
スコットランド独立をめぐる国民投票では、連合派の楽観と
スコットランドナショナリストに対する大衆的支援の高まりによって
あやうく独立派が勝つところだった。
国民投票は問題を解決しない。
デヴィッド・キャメロン首相が不幸にも約束した国民投票も、
英国のEU加盟という問題に 恒久的な解決をもたらすことはないだろう。
日本における改憲についての国民投票はつよい情動的反応を引き起こすはずである。
デモやカウンターデモが繰り返され、
それが市民たちの衝突と社会不安を結果する可能性が高い。
日本経済はそれによって影響をこうむり、国民は疲弊するだろう。
アジアにおける安定的で平和なデモクラシーの国という日本のイメージが
傷つけられることは避けられない。
改憲に対する中国と韓国の反応は敵対的なものになるだろう。
日本の中国への投資はその影響を受けるし、対日貿易は悪化し、
在留日本人の生活は脅かされることになる。
日本における改憲が実は何を意味するのかについては、
アジア諸国でも、ヨーロッパでも、北米でも、問いが提起されるだろう。
特にそれが日本のナショナリズムと領土回復主義のよみがえりではないか
という不安は広まり、
この不安は日本の歴史修正主義によってさらに強化されることになる。
安倍はこのような現実的なリスクに直面しながらも、なお改憲を押し進める
ことが最優先の課題だと本気で信じているのだろうか?
憲法文言の変更が彼の抱いている日本のヴィジョンにとって死活的に重要だ
ということなのだろうか?
現在の日本が直面しているはるかに重要な課題が他にはないということなのだろうか?
彼の掲げた「三本の矢」にもかかわらず、経済は依然としてデフレと停滞から
浮かび上がることができずにいる。
経済の再構築と最活性化こそが第一の政治課題でなければならない。
日本は人口問題の危機に直面している。
人口は高齢化し、かつ減少している。
労働人口比率のこの減少は日本の成長と将来の繁栄にとって深刻な問題である。
人口減から生じる経済社会的脅威をどう抑制するか、そのことの方が、
瑕疵があると批判されてはいるけれど、
現に70年近くにわたって日本の繁栄に資してきた憲法の条文を
いじり回すことよりもはるかに重要なことではないのか。
2016年には日本が直面しなければならない大きな政治課題がいくつもある。
中国経済は年初から好材料がない。
中国政府が経済を成長軌道に再び載せる手だてを持っているのかどうかは
まったく不透明である。
習近平主席は汚職摘発と分離派への弾圧を同時的に行っている。
中国政府はこのような時期に 日本から仮想的ではあれ脅威がもたらされる
ということになれば、それを利用して、国内のナショナリズムを煽り、
中国の国内問題から国民の目を逸らそうとするだろう。
2016年はアメリカ大統領選挙の年である。
日本政府はこれまで伝統的に共和党びいきであった。
それは貿易問題において共和党の方がより信頼できたからである。
しかし、もし共和党の大統領候補が予備選挙で勝ち、
ポピュリストの支援を得て次期大統領になったら、
かつてマイク・マンスフィールドが絶賛した日米関係はどうなるか?
トランプ大統領あるいはクルーズ大統領の思想は
すべての海外のアメリカ観察者に激震を走らせるに違いない。
日本政府の移民政策などはドナルド・トランプのそれに比べればはるかにリベラルである。
そんなことより日本にとって重要なのは、
トランプは 日本が 日本防衛に要するアメリカの全コストを負担する
ことを要求している点である。
トランプ大統領の命令下にアメリカチームが要求してくるこれらのコストをめぐる交渉の
困難さに比べれば、普天間基地問題などものの数ではない。
英国もヨーロッパも過激な共和党大統領候補者のうちの誰かが
指名を獲得し大統領になった場合に起こる諸問題に今から頭を悩ませている。
しかし、他国だって苦しいのだということは日本にとっての慰めにはならない。
とりあえず、英国は「憲法」改定問題というようなことに心を煩わせることがない。
明文憲法がないのだから当然である。
英国の「憲法」は議会によって何世紀にもわたって積み上げられてきた
法律と先行事例の蓄積のことである。
日本はなぜ今そんなことのために時間と努力を浪費するのか?
なぜ日本はこれほど多くの問題を抱えているにもかかわらず、
それを後回しにするというリスクを冒すのか?
安倍は想像上の過去の中に暮らしているのだろうか?
日本は英国と同じように、21世紀の世界の中で、
その国力の漸減という状況と折り合ってゆかなければならないのである。
たしかに日本は今ならまだ世界に対して何ごとかをなしうる余力がある。
けれども、その影響力と人口を
絶えず失い続けているという事実を直視しなければならない。
◆http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52130019.html
「ジャーナリスト同盟」通信 2016年02月01日
◎秘密結社・日本会議の新会長 <本澤二郎の「日本の風景」(2252)
<現代人は理解できない極右の論客?>
ネット掲示板に秘密結社・日本会議の新会長の咆哮が紹介されている。
なかなか勇ましい。まるで扇動家のようでもある。
いわく「安倍を天がくだしたもうたリーダー」と神の啓示にも似た言動で絶賛している。
カルトの世界だ。
「安倍内閣のうちに改憲を」と叫ぶ。
改憲の中身は「天皇元首化と9条、そして総理大権付与」である。
要は明治憲法に帰れ、である。現代人にはついてはいけない。
<CIAの仲間?>
杏林大学名誉教授の82歳の人物・田久保忠衛は、それ以前は、
政府系通信社・時事通信の外信部記者である。
彼はワシントン特派員をしている。
このポストに就いた記者の多くは、CIAにからめとられる。
朝日の論説主幹をした船橋もそうだった。読売のナベツネもそうである。
腐敗のジャーナリズムは、おおむねワシントンから持ち込まれる。
田久保はどうだろうか。その言動は、
ワシントンの産軍複合体・戦争屋やジャパン・ハンドラーとそっくりである。
徹底した中国封じ込め派でもある。
彼らに政治を任せていると、アジアは火の海に包まれかねない。
<中曽根・石原の配下?>
彼の言動は、中曽根康弘そっくりである。
中曽根と石原慎太郎との共著もある。 ナベツネが中曽根を紹介したものか。
天皇制国家主義という、戦前の日本に郷愁を抱いていることもわかる。
「中曽根・石原の配下」との指摘もあるようだが、確かに主張は似ている。
面白いことに甘利スキャンダル大臣の後任が、石原のせがれだ。
安倍人事も正体が割れてくる。
徳洲会疑獄の金の行方と、せがれは無関係だろうか。
野党の追及次第では石原もお陀仏だろう?
<極右団体の経歴ばかり>
本来、ジャーナリストはバランスが肝要である。
特定の組織にぶら下がると、言論がぶれる。
したがって質素倹約を旨とする生活を求められる。 廉恥を基本にするしかない。
日本国憲法を背中に背負って、そこから発する言論でなければならない。
リベラルでないと、ジャーナリストは務まらない。
彼は、このルールを破っている。
同じく学者もそうだが、杏林大学という大学も変わっている。
彼の経歴をネットで調べると、唖然とさせられる。
競艇の利益で運営する、右翼の笹川一家が取り仕切る日本財団理事、
そして問題の新しい歴史教科書をつくる会顧問である。
<桜井某のパートナー>
果てはベトナム華僑で反中国派の桜井某と
「美しい日本の憲法をつくる国民の会」を立ち上げている。
「極右の広告塔」とは言えないが、はなはだ信頼できる人物とはいえない。
筆者と同じ千葉県出身というが、その先が不明である。
「神社のせがれではないか」との憶測も飛んでいる。
TPP推進派とも。
その理由が振るっている。
「日本は米国の軍事的役割を担うように動くのだから」と即断、割り切っている。
米国の属国を当たり前のように受け入れているようだ。
右翼は自立・独立志向のはずだが、田久保にはそれが見えない。
ワシントン特派員時代に、彼の行動原理が確立したものだろう。そう分析できる。
筆者が政治記者をしていた72年から90年にかけては、この秘密結社は存在しなかった。
安倍内閣の登場で、がぜん、水面上に頭を見せ始めた。
神主(かんぬし)集団が担いだ広告塔か。
安倍の改憲を阻止することが、日本国民とアジア諸国民の使命であることが、
ここからもよく理解できるだろう。
ヒエロニムス・ボス、二枚目、
「守銭奴の死」1490 です。
「原発推進の旗振り役は、甘利明だ」!
◆http://www.twitlonger.com/show/n_1so9256
amaちゃんだ · @tokaiamada
◎全国のみなさま・・・広瀬隆です
どうしても我慢ならないことが二つあるので、お伝えします。
①第一は、甘利明の不正です。
この男は、1月28日の記者会見で「50万円を二回受け取った」
ことを認めて辞任しましたが、その翌日29日に、
高浜原発が再稼働されたのです。
いいですか、安倍晋三政権が発足した当時から、さまざまなメディアで、
「原発推進の旗振り役は、甘利明だ」と
山のような記事が書かれていたことを、
日本人がすっかり忘れていいものですか?
新聞のどこを読んでも、その二つの事実の関連を指摘し、
痛烈に批判する記事が書かれていないではないですか。
高浜原発を動かした犯罪者は、甘利明なのですよ。
今こそ、それを国会でどこまでも追及して、川内原発も高浜原発も、
動かしてはならないと言うべき時なのです。
これほど深刻なことを追及しないから、
安倍晋三政権の支持率があがり、野党が選挙で自民党に敗れるのです。
報道界は、どこを見ているのだ。 目をさまさなければならない。
甘利明は、電力会社から毎年、数百万円をもらい、
総額1000万円をもらった年もあると、2014年1月27日の朝日新聞が
大きく報じていたではないですか
(添付ファイルをご覧ください)。 100万円のはした金ではない!!
②第二は、ソフトバンクの卑劣な裏切りです。
電力自由化で、われわれ消費者も、電力会社を選べるようになりますが、
注意しなければならないことがあります。
電力自由化の売り物は、一般の家庭にとって、
これまでより安価な電気料金だといういい加減なニュースが大量に流れています。
ソフトバンクのような企業は、福島原発事故の直後には、孫正義が
「原発反対」のようなスタイルをとってきたが、
今や新潟県の柏崎刈羽原発を動かそうと目論む
ブラック企業の東京電力と組んで、携帯電話料金と抱き合わせで、
安価な料金メニューを提示しているイカサマ会社です。
あの孫正義は、大嘘つきだった。 許しがたい人間だ。
冗談ではない。自分がもうかるなら、誰とでも手を組むトンデモナイ企業である。
ソフトバンクの手口がいかに悪どいか、という事実を、
一般家庭の消費者に広めなければならないのです。
電力自由化における住民投票は、電気料金が高いか、安いかを選ぶ投票ではない!
「これからも原発を動かして、安倍晋三が邁進する地獄の日本を選ぶか」、
それとも
「狂気の政治集団と、電力会社を日本列島から完全に葬って、クリーンで、
安心して暮らせる日本を 子孫に残すか」
という重大な選択なのです。
この戦いは、一瞬の花火ではないのですよ。
2016年4月1日から、ずっと続くことを忘れてはなりません。
◆追記──
高浜原発が再稼働された翌日、1月30日に、福島原発刑事訴訟支援団が
発足の集会を開催しました。
東京・目黒の大ホールは超満員で、盛りあがりました。
いよいよ東京電力悪人トリオの被告、元東京電力会長・勝俣恒久、
元副社長・武黒一郎、元副社長・武藤栄を刑事裁判にかけ、
さらし者にして、徹底的に追及できるのです。
下記サイトの一番下に、この支援団への「入会申込み」の方法が書かれていますので、
全国のみなさまもどんどん入会して、金銭的にも応援してください。
☆http://shien-dan.org/
これが、今後、再稼働に突進する電力会社幹部を震え上がらせる近道です
◆http://richardkoshimizu.at.webry.info/201602/article_26.html
richardkoshimizu's blog 2016/02/03
◎衆院「4月解散」臆測広がる 桜を見る会前倒しで(毎日新聞)
日本の上場企業の約70%が3月決算です。
決算期から2-3か月くらいで株主総会で決算報告をします。
大企業の多くで、業績悪化していることが明らかになるでしょう。
日本経済が実は非常な苦境にあることは、この決算報告で明らかになります。
アベノミクスの失敗が確定します。
これでは、7月の参院選で自公政権が勝つことはできません。
不正選挙で勝ったことにしても無理があります。
そこで、4月に衆院解散をすることで、
日本経済の崩壊が明らかになる前に、不正選挙で自公政権の存続を確定してしまいたい。
これがリチャード・アーミテージらの目論見ではないか?
参院選は、諦めているのかもしれませんね。
でも、4月衆院選をやる前に、米国経済が破綻して、全てチャラになりそうですね。
special thanks 2016/2/3
【安倍偽政権の皆さんは焦っているようです。】
◆衆院「4月解散」臆測広がる 桜を見る会前倒しで(毎日新聞)
http://mainichi.jp/senkyo/articles/20160203/k00/00m/010/045000c
安倍晋三首相主催の「桜を見る会」が例年より早い4月9日に設定されたため、
衆院解散・総選挙が同月中にあるのではないかという臆測がにわかに広がっている。
桜を見る会は4月中旬に開かれるのが通例だが、
政府は1月29日に今年の日程を発表した。
昨年より9日早く、「首相が前倒しさせたのではないか」という見方が浮上した。
自民党関係者は「夏の参院選に向けた野党連携が機能しなくなる」と
4月解散の効用を指摘。
一方、民主党の枝野幸男幹事長は1月31日、さいたま市の会合で
「4月24日投開票は10%の確率である」と危機感をあおった。
4月解散説は、衆参同日選に反対する公明党を説得しやすい
▽5月下旬の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に影響しない
▽内閣支持率が堅調--なども根拠になっている。
ただ、2016年度予算案や予算関連法案を除き、
多くの重要法案は廃案になるのが確実で、
衆院の「1票の格差」是正も置き去りにされる可能性が高い。
コメント
*PUNK 2016/02/03
ロック爺の足元、エクソンモービルでも
蛍の光が流れているようで、米国株は順調に下落です。
米国株は大幅下落、エクソンの設備投資削減と原油安が重し
http://shikiho.jp/tk/news/articles/0/103383
[ニューヨーク 2日 ロイター] -
米国株式市場は大幅下落した。
エクソン・モービルが設備投資の大幅削減を発表したほか、
原油が再び大きく下げて相場の重しになった。
エクソン・モービルは第4・四半期の利益が過去10年あまりで
最小に落ち込み、今年は設備投資を前年から25%削減すると発表。
株価は2.2%下落した。
前週末に赤字決算を発表したシェブロンも4.7%下げた。
*あのねあのね 2016/02/03
被災地の人で元の生活を取り戻せない人が大勢いるのに
桜見てんのか安倍は。 税金なんだからカネ返せ。
連日の高級レストランの食事代の総計はいくらになるのか。
国賊め。
ヒエロニムス・ボス、三枚目、
「エッケ・ホモ(この人を見よ)」1490 です。
先日、盛大な「お別れ会」がありましたね、
◆http://lite-ra.com/2016/02/post-1944.html
リテラ 2016.02.02
◎水木しげるが最期の仕事で綴った、
戦争による死への恐怖と平和への思い
「戦争に行くのが嫌で嫌で仕方がなかった」
昨年11月30日、多臓器不全のため93歳で亡くなった水木しげる。
後世の漫画家たちにあまりにも大きな影響を与えた巨匠でありながら、
90歳を超えても旺盛に新作をつくり続けていた彼の突然の死に
日本中が悲しみに包まれたのを
昨日のことのように覚えている読者も多いことだろう。
そんな水木しげるが生涯の最期に残した仕事が出版され大きな話題を呼んでいる。
その本の名は『ゲゲゲのゲーテ 水木しげるが選んだ93の「賢者の言葉」』(双葉社)。
『若きウェルテルの悩み』『ファウスト』などでおなじみの、
あのゲーテに関する本である。
水木しげるはこの本を校了させた翌日に転倒、
緊急入院となってしまったのだと言われている。
ゲーテと水木しげる、少し意外な組み合わせだが、本人が
〈水木サンの80パーセントはゲーテ的な生き方です〉と語るほど、
水木しげるにとってゲーテの言葉は人生の指針であり続けてきた。
そんな水木しげるとゲーテとの出会い、そのきっかけは「戦争」であった。
〈ゲーテと聞くだけで、今でも背筋がしゃんと伸びるような気がします。
ゲーテの助手、エッカーマンが書いた『ゲーテとの対話』(岩波文庫、全三巻)は
水木サン(水木氏の場合、これが一人称)にとって一番大切な本でしょうね。
少年のころ、戦争が始まって憂うつでした。
戦争に行くのが嫌で嫌で仕方がなかった。死ぬのが恐ろしかったのです。
遠からず、弾丸が飛び交う戦地に行くと思うと、
「人生って何だろう」と探求したい気持ちがわき起こってきました。
本を読みあさった。河合栄治郎という偉い先生が編んだ
青年のための読書案内で、お勧めのマル印がある本を片っ端から読みまくり、
人生を深く考察し始めたのです。
ニーチェやカントやショーペンハウエルを読みました。
小難しかったり、堅苦しかったり、虚無的だったりしましたが、
我慢して読み進めました。
倉田百三の『出家とその弟子』も読んだ。
聖書も読んだ。小説も山ほど手にしました。
とりわけ『ゲーテとの対話』には生きていく上の基準が満載されていました。
偉ぶらないで自分のことは自分でやり、世の中を偏狭にではなく幅広く見ていて、
すなわちゲーテは偉いと感服したわけです。
詩人で小説も書き、ドイツのワイマール公国宰相にもなったのだから賢いはずです。
人生とは何かはとうとう分からずじまいでした。
ただ、生きていること自体の燦然とした輝きに目がくらみ、
「死にたくない」と痛切に思いました〉
戦争をきっかけに、「自分の命」を見つめ直すようになった水木は、
「人生って何だろう」といった哲学的命題に思いを馳せるようになり、
そこからニーチェ、カント、ショーペンハウエル、聖書などを読む濫読の時代に突入。
そのなかでゲーテと出会うことになる。
彼はとくに『ゲーテとの対話』に心酔し、戦争に行く時にも岩波文庫から出ていた
『ゲーテとの対話』の上中下三巻を雑嚢に入れて持って行くほどであった。
数ある本のなかでも、ゲーテの言葉が
とりわけ水木しげるの心に響いたのはなぜだったのか。
水木しげるはこのように語っている。
〈ゲーテはひとまわり人間が大きいから、
読んでいると自然に自分も大きくなった気がするんです〉
〈他の連中は思考して、考えたことを吐露するという感じだけれど、
ゲーテの場合は人生とか、人間とか、すべてを含んだ発言なんです。
幅が広いから参考になるわけですよ。
そこへいくとニーチェなんかは特別なときの言葉が多かったように思いますね〉
〈ゲーテは人生をじっくりと味わった言葉ですよねえ。
ショーペンハウエルやニーチェとかは、
ケンカ腰で喋るような感じで(共感できなかった)ね。
日本ではニーチェ的な考え方はあまり上手くいかないのと違いますか。
ニーチェというのは他人に勝たなけりゃいかんという苦しい考え方をして、
大騒ぎしてるからねえ〉
〈他人と比べるから不平不満を感じるわけですよ。
本人が納得して満足すれば、それが幸せってことになるんじゃないですか。
出世して自分だけいい思いをしようと思ったら、ニーチェの思考ですよ。
水木サン(水木は自分のことをこう呼ぶ)にとって、ニーチェは怖いね〉
〈ゲーテの言葉は水木サンにとって具合がよかったんじゃないですか。
人物で尊敬するのは、ゲーテだけなんです〉
〈暴力的なことや突飛なことはすべて私の性に合わないのだ。
それは、自然に適っていないからね〉、
このような警句に溢れた『ゲーテとの対話』に綴られた言葉は、
後に水木作品に頻出する名言「けんかはよせ。腹がへるぞ」
にもつながってくるのだろう。
水木しげるの作家生活を振り返ると、「妖怪」を題材にしたマンガに匹敵する、
いや、ひょっとしたらそれ以上に重要なテーマとして「戦争」があった
というのはよく語られている。
彼にとって「戦争」というのは創作活動において本当に重要で、
〈戦争体験が自分をマンガ家にした〉(「新潮45」1990年7月号/新潮社)
という言葉を残しているほどである。
彼が「戦争」を題材にしたマンガにどのような思いを託してきたのかは、
「ユリイカ」2005年9月号(青土社)に掲載された平林重雄氏による論稿
「水木しげると戦争漫画(増補改訂版)」に詳しい。
彼は人生を通じて継続的に戦争に関するマンガを描き続けた。
それは、マンガ家としてのキャリア最初期、貸本マンガに作品を描いていた
1950年代にまで遡る。 なぜ彼はそこまで戦争にこだわり続けたのか。
そこには、死んでいった仲間たちへの思いがあった。
〈やっぱり死んだ人ですよ、私は戦後二十年ぐらい人にあまり同情しなかったんです。
戦争で死んだ人がいちばんかわいそうだと思ったからです〉
(足立倫行『妖怪と歩く』文藝春秋)
〈ぼくは戦争ものをかくとわけのわからない怒りがこみ上げてきて仕方がない。
多分戦死者の霊がそうさせるのではないかと思う〉(『総員玉砕せよ!』講談社)
幸いなことに、戦死こそしなかったものの、水木の戦争体験もかなり悲惨なものだ。
彼はニューブリテン島ラバウルの激戦地に送られ、
爆撃により左手を失って復員しているが、彼が残した戦争中のエピソードを読んでいると、
生きて帰ってこられただけでも奇跡としか言いようのない体験も多く経験してきている。
例えば、不寝番で兵舎から離れていたところを敵の奇襲にあい、
彼の所属する分隊が全滅したというエピソードは
マンガや随筆のテーマとしてたびたび取り上げられた。
もしも不寝番の担当が違う時間帯であったら、
彼は生きて日本に帰ることはできなかったかもしれない。
水木しげるの戦争マンガで取り上げられる戦争には「勇ましさ」がまったくない
というのが特徴的だ。 彼がマンガに描いたのは、一貫して「負け戦」であった。
水木は上官たちにいじめ抜かれる兵士や、戦争末期の日本軍が
人の命を物のように扱った理不尽な行いなど、軍隊の暗部を描き続けた。
ここで描かれているのは、いわゆる「戦記もの」のマンガが描くような、
勇ましい軍隊ではない。
みじめで格好悪い兵士たちの姿である。
水木しげるが貫いたこの姿勢は、当初読者から芳しい反応を得ることができなかったようで、
「負け戦では売れない、勝たなくてはダメです」と忠告を受けたこともあるようなのだが、
彼は生涯その姿勢を崩すことはなかった。
そして、こんな言葉を残している。
〈戦記ものと称する一連のマンガ「0戦はやと」とか「紫電改のタカ」
「我れは空の子」での一発の銃はなんのために発射するのか、というと、
自分の身を守るためで、いわば冒険活劇漫画であって、
本来の意味での戦争マンガというものではないだろう。
とにかく戦争のオソロシサは少しもないし、万事つごうよく弾丸がとび、
考えられないほどつごうよく飛行機もとんで万事めでたい。
食料なんかも常にあり、感激ありで、読んでいるものは戦争を待望したくなるくらいだ。
(中略)しかし、ぼくは、本当の戦記物というのは「戦争のおそろしいこと」
「無意味なこと」を知らせるべきものだと思う〉
(「朝日ジャーナル」1973年7月27日号/朝日新聞社)
〈自分としては、下級兵士たちのカッコ悪い日常を描くことで
意味もなく死んだ彼等の無念さを伝えたいと考えたのです〉(朝日新聞1974年4月10日)
しかし、どんなに水木しげるが戦争体験者として戦争の悲惨さを繰り返し主張しても、
平成日本はその恐ろしさを忘れどんどん右傾化していった。
その先鞭をつけたとも言える、小林よしのり『新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論』(幻冬舎)
がヒットした時、水木はエッセイマンガを通じてこんな警鐘も鳴らしている。
〈私は『戦争論』で、ふとあの戦前の勇ましさを思いだし、
非常になつかしかったが なんだか輸送船に乗せられるような気持ちになった(中略)
『戦争論』の売れゆきが気になる。
「戦争恐怖症」のせいかなんとなく胸さわぎがするのだ〉
(『カランコロン漂泊記 ゲゲゲの先生大いに語る』小学館)
昨年は、水木しげる、野坂昭如と、その作家生活のなか、
一貫して戦争の恐ろしさを伝え続けてきた作家が次々と亡くなってしまった年であった
(野坂原作「マッチ売りの少女」を水木が漫画化したり、
水木の単行本に野坂が巻末解説を書いていたりと、実はこの二人は浅からぬ関わりがある)。
昨年の安保法制強行採決をはじめ、日本は急速に「戦争」の気配に覆われつつある。
水木しげるや野坂昭如が作品を通じて語り続けてきたメッセージが
忘れ去られることのないよう、ひとりでも多くの人に読んでほしい。
(新田 樹)
↑
「アベ過ぎる」は、すでに嫌われておるw
思惑ドーリには行きませんて。